エイリアン・ガイド

クワーミアン Quermian

原住地:
クワーミア
身長:
1.6〜2.3メートル
主な個体:
ヤレアル・プーフ、マーク・ランディ

Quermian

クワーミアンは小さな体から4本の腕と2本の爪足を生やしたやや長身のエイリアン種族である。腕の片方の組には嗅覚腺が付いており、長い首の先端にある頭部は催眠術でもかけるかのように揺れ動いている。唇のない口の上には窪んだ小さな目が2つあり、口元は永久的に当惑した笑みを浮かべている。また、脳は頭部と胸部に分かれており、皮膚の色は白色から暗灰色の範囲内にある。男女差による外見的な違いは特にない。

クワーミアンはトロイケン出身のゼクストの亜種である。およそ17,000年前、アーカニアンの不道徳な科学者たちがゼクストの原始的な祖先をアウター・リムのクワーミアン星系に持ち込んだことが発端だった。アーカニアンは新しいクワーミアンの故郷を壮麗な田園地帯へと作り変える。その後、彼らは移住したゼクストに様々な遺伝子操作を行い、進化の過程を観察してきたのだ。この観察は数世代続き、その後アーカニアンは別の実験へと関心を移していった。残されたクワーミアン・ゼクストはその後も独自の進化を遂げていき、現在に至ったのである。

その後10,000年以上経過すると、クワーミアンはこの田園惑星に高度に発達した社会を築き上げていた。危険な肉食獣もおらず、肥沃な大地と温暖な海洋、新鮮なミネラルと栄養素が豊富な飲料水に恵まれ、このひょろ長い無脊椎種族はほぼ完璧な楽園を手に入れたのである。旧共和国の偵察員がこの星系に到達するまでには、クワーミアンは他の近隣惑星にも移住し、銀河系を広く探査していた。そして数十年後、彼らは銀河社会の立派な一員となったのだった。

クワーミアンは明確なテレパシー能力を持つことで知られている。彼らは互いの目を見合わせることで、言葉を交わさずに会話を行うことができるのだ。だが、彼ら自身は決してテレパシー能力を持っていることを認めず、ただボディ・ランゲージが得意なだけだと主張している。だが、生物学者たちはクワーミアンの主張に懐疑的であり、彼らの脳が部分的に極めて不自然な活動を行っていることを指摘している。だが、すべてのクワーミアンに超能力がある、もしくはないという確かな科学的証拠がないのも事実である。

クワーミアンがごく稀に彼ら同士で音声による会話を行うときは、彼ら独自の言語を用いている。彼らの言葉は音楽的な旋律を持っており、子音とほぼ同数の母音が含まれているのだ。一方で、他種族と会話を行うときは、いつもベイシックを使っている。

クワーミアンの社会は高度で複雑な哲学的思考を奨励している。事実、彼らの種族は銀河系を代表する偉大な思想家を数多く輩出しているのだ。しかし、銀河内乱の時代には皇帝の新秩序によって多くのクワーミアンが弾圧され、銀河系全域の大学でクワーミアンの教師や哲学者がことごとく職を追われたのである。そしてジェダイの粛清が始まると、ほとんどのクワーミアンが故郷の星系に閉じこもってしまった。なぜなら、クワーミアンには突出したジェダイが数多く存在し、ジェダイでないクワーミアンでさえ暴徒による暴力の犠牲になっている状況だったのだ。新秩序の熱狂的支持者は、クワーミアンはすべてジェダイであり、テレパシー能力を使って他の生物の心に邪悪な思想を植えつけているのだと主張していた。そしてユージャン・ヴォングによる侵略が開始される直前になると、彼らの惑星政府もようやく銀河共同体への再参加に踏み出そうとし始めたのである。

クワーミアンは概して紳士的で謙虚な種族である。彼らは理性を重んじて暴力を避け、他種族や他文化の人々との交流を楽しんでいる。

グンガン Gungan

原住地:
ナブー
身長:
1.9メートル
主な個体:
ジャー・ジャー・ビンクス、ボス・ナス、ルース・ターパルス隊長

Gungan

ナブーのグンガンは主としてナブーの広大な海洋の下に作られた都市で暮らしている両生類型ヒューマノイドである。彼らの大多数は背が高く細身で、表現力に富んだ長い耳と、嘴のような口を付けている。骨格はすべて軟骨で構成されており、水中でも柔軟な動きを見せることができる。泳ぐときには鼻孔は封印され、目は皮膜で覆われ、眼柄は頭蓋骨の内部に一部収縮されることによって水中での移動が容易になる。また、彼らは頭の周りに強靭な皮膚を持っており、砂や砂利の中を掘り進むこともできる。よく膨らんだ膝と力強い脚は素早く泳ぐことに役立っている。グンガンの男性と女性には外見上、顕著な違いはないが、女性の顔は男性に比べてやや小振りであることが多い。

グンガンは雑食性だが、彼らが食べる肉のほとんどは海の生物から入手したものである。長い筋肉質の舌はナブーの沼地に棲息する両生類を捕食するときに役に立ち、大きな歯で貝を砕いてこじ開けることもできる。

グンガンの文化は彼らを取り巻く環境と、そこに住む他の生物たちに集約されている。彼らは特にカドゥと呼ばれる生物と密接な関係にあり、「グンガンの偉大なる軍隊」の軍用車としての役割を与えている。グンガンはカドゥと他の生物にはない強い絆で結ばれていると信じているため、カドゥを家族の一員として扱い、自分のカドゥを失ったときには家族が死んだときと同様の悲しみを表す。グンガンがカドゥの飼育を始めたのは何千年も前のことだが、その後、彼らが海底都市へ移住したときにも一緒に連れて行ったのだった。カドゥはグンガン軍(ミリティアグング)にとって頼みの綱とも言える存在であり、彼らの生活にも必要不可欠な存在であることから、カドゥに乗る方法と、仲良く暮らす方法はグンガンのすべての学校で教えられている。

戦闘になると、カドゥに乗ったグンガンは最高の指揮権を行使し、自分たちこそが最も有能な指揮官であることを誇示する。カドゥは大きな祝典の中でグンガンの指揮官たちに与えられ、指揮官たちはそのカドゥが死ぬか、あるいは高齢で退役を迎えるまで、決して手放さない。同じようにカドゥも主人に深い愛情と忠誠を示すのだ。

グンガンの社会と政府は、多くの異なる入植者や部族によって交わされた協定に基づいている。各部族のメンバーには生物学的に異なる外観をしたグンガンが存在しているが、基本的な生態の観点ではすべて同一である。グンガンの社会における主要な2種族は大多数を占めるオートラと、長い耳、眼柄、嘴のいずれも持たない、より大柄なアンクラである。これら2つの異なる種族は共通の祖先を持つが、アンクラはオートラより陸地で生活していた歳月が長く、そのためより陸地に適した形状に変化したのだとされている。

Gungan

歴史の初期に、グンガンは彼らの惑星への未知の侵略者を撃退し、その際に初めて偉大なる軍隊を召集した。そして謎の侵略者を退けた後も、彼らは既に存在している海のモンスターなどのあらゆる敵から身を守るため、ミリティアグングと偉大なる軍隊を維持している。

今日では、グンガンの全ての都市と集落が軍隊を組織するために団結することに同意している。団結したミリティアグングの軍団は、革や金属でできたヘッドギアと最低限の鎧で武装しており、小さな円形のシールドを装備している。彼らの主な長距離兵器はプラズマ性のエネルギー・ボールである。グンガンの将軍や指揮官たちは角笛や、激しく威勢のいい身振り、甲高い口笛などで命令を伝えている。

グンガンは単純だが誇り高く、自分たちを威圧しようとする試みには必ず立ち向かう。彼らのテクノロジーは高度に発達しているが、機械文明は自然界のバランスに反すると信じられているため、有機体を用いたテクノロジーを好んでいる。彼らは海底都市を覆う泡のドームを維持するために流動性のフィールドを使用しており、水中船やフォース・フィールド、武器などを作る際には生物工学も用いている。しかし、それ以外には何千年も前からとまったく同じように暮らしている。グンガンは惑星の外に出たことがなく、出ることについて興味も抱いていないのだ。

グンガンのトラブルメーカーに対する処罰は厳格であり、犯罪に対する判決では常に厳しいものが下される。一度追放されたグンガンが社会に復帰することは容易でなく、例えできたとしても、自分の犯した罪が人々の記憶から消えるまでの間は巨大な重圧によって生活が極めて心地悪いものになる。

現在のグンガンが使用している言語は純粋なグンガンの言語(宗教的儀式や儀礼的な機会でのみ使用される)とベイシックを組み合わせたものである。そのため、彼らの言語はグンガン・ベイシックと呼ばれるようになった。これは混成語形態のベイシックであり、実際に独特な名詞や動詞、この言語のみで使用されるフレーズを含む複雑なものになっている。

グンガンはナブーへの入植者たちとの接触を通じてグンガン語と呼ばれるベイシックの変化形を話すようになってきた。彼らはナブーの人間たちが話すベイシックを学んでいるが、それでも独自の形態を作っているのはナブーに自分たちの惑星にいて欲しくないという明確な抗議の意味を含めるためでもある。ある意味でグンガンはナブーを拒絶しているが、それでも会話を行うことはできていた。初期のナブーの入植者は好戦的であり、グンガンとの対立も頻繁に発生していたが、そのたびに言葉が不安定な平和を築き、長く維持するための助けになってきたのである。

ケル・ドア Kel Dor

原住地:
ドーリン
身長:
1.4〜2メートル
主な個体:
プロ・クーン

Kel Dor

ケル・ドアは人類が生存可能なコルサントなどとは全く異なる環境を持つ惑星ドーリン出身のヒューマノイドである。この惑星の大気はヘリウムを主成分とし、その他にも他の惑星では極めて稀な気体を含有している。むしろ酸素、窒素、二酸化炭素からなる通常の大気はケル・ドアにとってかなり致命的であり、希薄でも目や呼吸器に強い刺激を与えてしまう。逆にドーリンの大気はこの惑星に固有でない動植物の生態系にとって毒性を有しているのだ。

他の環境下で暮らすケル・ドアは、彼らの宇宙テクノロジーを適用した素材で住居を作り直し、エアロックと故郷から持ってきた大気を封入する巨大な金属製容器を取り付ける。ただし、ドーリンから持ち込んだ大気も、およそ3ヶ月から1年ですべてなくなってしまうため、そのたびに採集が必要となる。

他の惑星で住居から出るとき、ケル・ドアは呼吸マスクと目の保護装置を着用する必要がある。これらの装置がなければ、彼らは物を見ることはおろか、呼吸することさえできないのだ。また、多くのケル・ドアは呼吸マスクに音声装置を内蔵し、自分の話し声の音量を上げている。彼らの音声コードはドーリンの大気内では普通に聞こえるが、一般的な環境では大声で叫ばなければ聞こえないのだ。しかし、視界はドーリン以外の惑星にいるときの方が広くなり、全体的によく見えるようになるという。

ケル・ドアは概して親切で温厚な種族であり、困っている人の頼みごとを無視したり拒否したりする者はほとんどいない。同時に彼らは純真な正義を信じており、自分たちの手で法を作ることを嫌っている。

一般にケル・ドアの男性は女性より背が高く、逞しい体つきをしている。皮膚の色は桃色から暗赤色まで様々であり、ほとんどが黒い目を持っている。なかには僅かに銀色の虹彩を持って生まれる者も存在し、このような者たちはフォースが強いと信じられている。

危険な外界の惑星での生活を選んだ勇敢なケル・ドアには著名人が多く、主として外交官、貿易商、賞金稼ぎ、そしてジェダイとして活躍している。また、他者を進んで助けたいという願望が彼らの天性の正義感とうまく混ざり合っており、銀河中の行政機関でも多くのケル・ドアが働いている。

ゴウタル Gotal

原住地:
アンター4
身長:
1.8〜2.1メートル
主な個体:
フェルティパン・トレヴァッグ

Gotal

ゴウタルは頭の上に2本の円錐状の突起を持つ大柄なヒューマノイドである。顔の皮膚は灰茶色でごわごわしており、赤い目の上には節くれだった眉がある。鼻は低く、顔の表面から1センチほどだけ盛り上がっており、口には鋭い門歯が並んでいる。そして身体は全体が灰色の毛に覆われている。

ゴウタルには他の生物の「心を読む」能力があるため、概して外交手腕に長けており、礼儀正しい(あるいはそう思われることが多い)。しかし、彼らはいつも決まって鈍い単調な口振りで会話を行い、他の多くの種族から不審に思われている。

ゴウタルはプリンダー星系のガス状巨星アンターを巡る6つの衛星のなかの第4衛星の出身である。アンター4の地殻は主としてシリコン、ニッケル、鉄から成っており、地表付近には全体的に巨大な磁鉄鉱が埋蔵されている。地表の6割は水に覆われているが、この月は不規則な回転パターンによって万年雪の形成を防いでいる。また、自転軸が軌道面とほぼ平行に走っているため、季節による気候の変化がとてもはっきりとしており、複雑な昼夜のサイクルも気象的変化を難解なものにしている。また、惑星アンターの地表は極めて反射率が高く、第4衛星ではときおり夜間でも「昼光」を経験する。惑星の影に完全に隠れている場合はどちらの側も夜になるが、他の衛星が夜空を明るく照らすため、アンター4が通常の夜を経験することはあまりない。このような変化は月の気象サイクルだけでなく、あらゆる生態系全体のリズムと感覚器官を台無しにしてしまった。不安定な季節と気候によって植物はあらゆる成長パターンを阻害され、たまたま条件が整ったときに定期的に種子を作り、成長するようになっている。一方で動物たちも天然の光が極端に不規則なため、主感覚として視覚をほとんど使用しておらず、超音波を使う動物もいれば完全に嗅覚に頼る動物もおり、なかには聴覚を使う動物もいる。

ゴウタルはアンター4で最も独特な感覚器官を有している。プリンダーおよびアンターからもたらされる電磁放射と、地殻に集中する磁鉄鉱のため、アンター4からは多くの種族にとって見ることのできないものが無数に発散されている。ゴウタルの頭に生えた円錐状の器官には神経端末と感覚器官の細胞が詰まっており、磁場、赤外線の発散、電波、ニュートリノの衝突など、あらゆるエネルギー放出の形態を検出することができる。彼らには目も耳もあるが、これらの感覚器官は円錐器官に比べてそれほど発達しておらず、一方で円錐器官はほとんどの生物が通常では見逃してしまうような信号を解析することができるのだ。ゴウタルは唯一嗅覚を感じることができないが、それはもはや彼らにとって必要な感覚ではないのである。

ハンターとしてのゴウタルはこの円錐器官を主に獲物の捜索に使用しており、10キロメートル以上先にいるクーヴリィの群れでも発見することができる。彼らは目を使わずにそこにいる動物の数や種類を知り、弱い部分を特定して正確に突くことができるのだ。より接近した場合は獲物が放つ電磁的オーラを感じ、その動物の心理状態や知性などの重要な情報を知ることができる。言うまでも無く、ゴウタルはこの能力によって銀河系で最高のハンターとされているが、彼らはこの円錐器官を他の目的にも同様に利用している。

ゴウタルはお互いのかすかな電磁的オーラを監視し、心理状態や願望、思考などを知る手掛かりとしている。こうして得た情報を利用することによって、彼らは怒りの感情を容易に抑え、相手を真剣に怒らせることを避けているのである。彼らは自分の意見を述べるときには声を出すが、決して感情を表に出すことはない。ゴウタルは会話で感情を表現する必要がないため、声帯も単調な音声を発することしかできなくなっている。そのため、他の種族は一見してゴウタルを感情の無い種族だと感じることも多いが、彼らにとってこの性質は結婚や子育ての際に非常に役立っている。なぜなら、彼らはお互いの心を十分に読み取ることができるため、他の種族には必要不可欠な複雑な求愛儀礼を完全に排除できるのだ。アンター4では一目惚れが一般的であり、こうした愛は通常、一生継続される。彼らは一生涯配偶者と連れ沿い、生活環境が許せばすぐに子供を作ることになる。

円錐器官は生後間もない頃から敏感に働くため、ゴウタルの子供たちは心の中に飛び込んでくる無数の情報に圧倒される。そのため、彼らは不要な情報を選別する方法を習得するまでは完全に無力であり、定期的に精神異常を引き起こすこともある。生後およそ1標準年が経過した頃から、赤ん坊は真剣に人生について学び始め、通常、彼らは2標準年で歩けるようになり、3標準年で話しはじめ、12標準年で成熟する。成熟期を迎える前の子供は情緒不安定で怒りっぽいことが多く、ときおり不十分にしか選別できなかった感情の渦により精神病を患うこともある。だが、こうした感情を抑える方法を学ぶと、著しく安定し、成熟するようになるのだ。

ゴウタルの社会は平和的無政府状態として現存するわずかな社会のうちの1つである。彼らの社会では他者の感覚や感情を知ることができるため、政府や法が必要ないのだ。

アンター4は他の5つの衛星と近接しているため、ゴウタルは旧共和国の略奪者たちによって発見される以前から複雑な衛星間移動に精通していた。彼らは他の5つの衛星のうちの4つに植民地を開拓しており、5番目の衛星では採鉱を行っている。彼らのテクノロジーに関する奇妙な事実は、それらが主としてほとんど電磁放射を伴わない化学的反応に基づいていることである。これはおそらく電磁波が彼らの能力を阻害するためだと考えられている。したがって、彼らの使用するハイパードライブも電子部品を極力使わない構造になっている。

ゴウタルは銀河系に広く進出し、非人類の人口が多い惑星では大抵の場所で見ることができる。彼らは各惑星の軍隊で傭兵として働いていることが多く、巧妙な罠やカモフラージュにも滅多に騙されないことから、戦闘部隊では卓越した指揮官となっている(しかし、帝国軍の高官たちはゴウタルに可能な限り敵と共感しようとする性質があることに気づいたため、彼らを帝国軍内で兵役に就かせることを禁止している)。同じ理由で、彼らは優れた賞金稼ぎや追跡者としても活躍している。また、助言者や外交官としても名を上げており、他の人々の広範囲におよぶ心理学的問題や状況を解決するために彼らの発達した感覚を役立てている。

もちろん失敗することもあるが、ゴウタルはしばしば相手の不安や心の揺らぎを予期することができる。だが、逆に多くの人々は心を読まれることを嫌うため、ゴウタルの社会には馴染むことができない。これは正確には誤りであるが、ゴウタルが生物の脳に抱く行動レベルの知識から推測を行うために円錐器官で受け取ったデータを使うことができるのは事実である。当然のようにこの能力は彼らを優れたビジネスマン、政治家、ギャンブラーとし、最も強いギャンブラーはゴウタルの知り合いを騙すことによってブラフの練習をするという噂もある。しかし、どれだけ有益に思えても、様々な形態のエネルギー情報に対する感受性は障害にもなり得る。ゴウタルの感覚はドロイドや他の高エネルギー機器の存在下では過負荷になりやすく、この事実は彼らを多くの近代テクノロジーの利用及び開発から遠ざけているのだ。

ゴッサム Gossam

原住地:
カステル
身長:
1.25メートル
主な個体:
シュ・マーイ、キ・ズー、キャット・ミン

Gossam

ゴッサムは気性が荒く残忍なことで知られる小柄な爬虫類型ヒューマノイドである。彼らには故郷で資産を持っている者がほとんどおらず、その代わりに多くのゴッサムがコマース・ギルドで年間契約社員として働いている。彼らの大半はこうした生活が憂鬱な現実であることに気づいているが、頭上の屋根を失う恐怖から大声で不満を叫ぶことができずにいるのだ。

ゴッサムの出身惑星カステルはコロニー宙界の端に位置する工業惑星である。この惑星はコア・ワールドにも近接しているため、コマース・ギルドにおける製造業の中心拠点となっていた。だが、ナブーの戦い後の10年間、カステルは交易ルートへの重課税によって大きな打撃を受け、窮地に立たされていた。関税の増加は結果として経済的利益を激減させ、カステル製の品物の需要も大幅に減少していったのである。絶望的状況のなか、カステルの人々は最終的にコマース・ギルドが1人のゴッサムを会頭として選出するまで、食糧や仕事、外界への脱出手段を巡って互いにいがみ合っていた。そして、新任のシュ・マーイ会頭は労働者への支援や無言の交渉戦術といった攻撃的ビジネス手腕によってカステルを不況の底から救い上げ、民衆からも絶大な信頼を勝ち取ったのである。

ゴッサムは利己的かつ策略的な種族であり、ビジネスの才に恵まれている。彼らの商品は製造コストが安く、それでいて非常に高価なのだ。彼らは常に一歩先を行くための不正な手段を模索しているのである。また、ゴッサムの言葉は他者にとって全く重要な意味をなさないことが多い。

ゴッサムはぶつぶつの多い緑色の皮膚、大きな黄色い目、長く伸びた首、先細った頭部を持っている。上流階級のゴッサムや貿易交渉人になると、普段から風変わりなローブや豪華な装飾品を身に着けており、さらに他種族との会合を行う際には、身長を高く見せるために上げ底の靴を履いていることが多い。また、彼らの言葉は舌足らずな母音、ガーガーとした鳴き声、さえずり声などの混成体のように聞こえる。しかし、大抵のゴッサムは普通のベイシックを話すことができる。

銀河系を旅するゴッサムの多くは、合法的に働く商人か、あるいは違法な密輸業者のどちらかである。一方で海賊になっている者も多く、小柄な体つきをしていることから相手の油断を誘いやすい。実際にゴッサムの海賊がいるなどという報告を気に掛けている貨物船の船長はほとんどおらず、その多くは顔面にブラスターの一撃を食らって初めて、真実に気づくのだ。

コワキアン・モンキー=リザード Kowakian Monkey-Lizard

原住地:
コワック
身長:
0.7メートル
主な個体:
サレシャス・クラム

Kowakian Monkey-Lizard

コワキアン・モンキー=リザードはアウター・リムの惑星コワックに原住する陽気な爬虫類型種族である。多くの人々から愚かな種族だと思われている彼らは、長い平らな耳、嘴のような鼻、野性的な黄色い目を付けている。この小さな爬虫類は大きな肉食獣に簡単に捕食されてしまいそうだが、軽快な体、器用な尻尾、鋭い聴覚と視力によって捕らえにくい存在となっている。さらにモンキー=リザードは茶色い皮膚の色を環境に合わせて変えることができ、追跡する肉食獣から完全に姿を隠すことができるのだ。

モンキー=リザードは主に木の中に巣を作って生活しており、故郷の惑星の青々とした熱帯雨林を駆けずり回って楽しんでいる。彼らは昆虫、イモ虫、小型齧歯類などを捕食し、大量の食糧を必要とする小さく活発な体が一杯になるまで食べ続ける。

モンキー=リザードと初めて接触した者は、その奇妙で間抜けな行動から、彼らを非知覚生物だと考えるだろう。しかし、彼らは卓越したユーモアのセンスを持つ知的種族なのである。彼らはほとんどの言語を学んで話せるようになり、その気になれば会話することも可能なのだ。

知性はあるものの、モンキー=リザードはまだ発達の途上にあるように思える。彼らは構造化された社会を形成しているわけではないが、同一の巣で生活するグループの中には階級構造に基づく境界線が示されている。支配権は最年長の女性にあり、ある者は食糧調達係、別の者は巣の修理係、また別の者は外敵の監視係というように、巣のメンバーにはそれぞれ特別な役割が与えられている。

この生物を故郷以外の惑星で見かけることは滅多にない。珍しいケースでは、コワックを訪れていた宇宙船に迷い込み、そのまま外の惑星に出てしまうことがあるくらいである。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/