エイリアン・ガイド

ジオノーシアン Geonosian

原住地:
ジオノーシス
身長:
1.68〜1.78メートル
主な個体:
ポグル・ザ・レッサー、サン・ファク、ガイザー・デルソー

Geonosian

階級制度によって区分けされた昆虫型種族ジオノーシアンは、荒涼とした岩の惑星ジオノーシスの原住種族である。彼らは巨大な有機的外観をした尖塔を造り、その中に巣群落を形成して生活している。

ジオノーシアンには主に2つの種族が存在する。大多数は下級労働者として働く羽のない男性ジオノーシアンであり、残りは羽の生えた上流階級のジオノーシアンである。後者は偵察や巣の警備を担当する親衛隊の戦士として働いている。

「戦士」という分類はあるが、ジオノーシアンには正規の軍隊は存在していない。その代わりに彼らはドロイド製造工場で軍隊を造り、通商連合やテクノ・ユニオンなど、それらを購入できる裕福な企業体に提供しているのだ。ジオノーシアンは比較的単純な知性しか持っていないが、機械の製造に精通しており、銀河系の多数の大規模製造業者と契約を結んでいる。実際、世間にありふれた機械工学の最大の功績のいくつかは、彼らの手によるものである。

厳しい自然環境と、法によって形成された強固な階級制度に基づく社会構造は、ジオノーシアンに野蛮な一面を促進させた。彼らの単純な知性は残酷な暴力を娯楽として捉えており、巨大な処刑闘技場には犠牲者が野獣に惨殺される光景を見物するために大勢のジオノーシアンが集結する。

ジオノーシアンの社会は階級構造の上方にある極僅かな層のために存在している。支配層は自分たちの気まぐれで何千もの労働者を働かせていることに全く関心を抱いていない。彼らは種族全体が住む壮大な建造物の建設を監視し、かつて造ったものをより洗練された尖塔のような建造物に適応させたのだった。

こうした階級制度はおよそ1,000年かけて形成されたものである。ジオノーシアンは身体的特徴に応じて分類された特定の階級に生まれる。大部分は自分の属する階級に満足して生活しているが、なかには野心を抱く者もおり、彼らは社会のより上層に這い上がることを目論んでいるのだ。上流階級のジオノーシアンは労働者の管理に対して残酷であり、危険を無視した厳しい条件での重労働を強要している。

野心家のジオノーシアンが現状から脱出する極僅かな望みは、闘技場での決闘である。下層階級のジオノーシアンは他のジオノーシアンや他の知覚生物、または獰猛な生物たちと巨大な闘技場で戦わされるのだ。生存したジオノーシアンには社会的に上位に位置する地位が与えられるか、あるいはジオノーシスを完全に離れられるだけの十分な富が与えられることになる。

だが、ジオノーシスを離れる力を持つ者でも、それを実行する者は滅多にいない。巣の重要性はジオノーシアンの心に強く刷り込まれており、さらに彼らは全体として他の種族を蔑視しているのだ。外界に進出した少数のジオノーシアンたちも、通常は究極的に自分たちの巣の利益となる仕事の一環として惑星を離れているに過ぎない。ジオノーシアンの契約労働者は、リム中に存在するバクトイド・コンバット・オートマタ社の工場でその姿を見ることができる。

羽の生えたジオノーシアン男性の戦士たちは急速に成虫にまで成長し、6歳時には既に戦闘の準備が整っている。また、彼らは天敵となる肉食獣から巣を守るだけの知性を有しているが、同時により高度な知性を持つ敵によって簡単に征服されてしまうことも分かっている。

また、最近のジオノーシアンの亜種にはパイロットとなるべき特殊な階級が存在する。彼らは丈夫で、睡眠を必要としない。訓練の段階で各パイロット候補生たちは戦闘機の航法コンピュータと対にされ、特殊で高度な協調関係を発達させるのである。

ジオノーシアンは貧弱な肉体に反して頑強である。堅い外骨格は物理的衝撃や、ときおり惑星に降り注ぐ放射能を防いでくれるのだ。

シスタヴァネン Shistavanen

原住地:
ユヴィーナ・プライム
身長:
1.6〜1.9メートル
主な個体:
ヴールヴィフ・モン、ラック・シヴラック、リヴ・シール

Shistavanen

シスタヴァネン・ウルフマンの異名をとるシスタヴァネンは、ユヴィーナ星系出身の獣毛に包まれた犬のようなヒューマノイドである。多くの犬型種族と同様に、彼らも顔の上部に立った耳、鼻面、尖った牙を持ち、手足には鋭利な爪が生えている。また、彼らは通常は2本足で歩くが、4本足で走ることも多い。

犬型生物に起源を持つシスタヴァネンは優れたハンターであり、かつ追跡者でもある。彼らは高度に発達した方向感覚によって賑わった都会でも、閑散とした砂漠でも、容易に獲物を追跡することができる。視覚も非常に発達しており、暗闇に近い場所でも物を見ることが可能である。また、動きも素早く、卓越した持久力を誇っている。

シスタヴァネンの社会は孤立主義の理想に基づいている。彼らはユヴィーナ・プライムを訪れる外界人や、自分たちの社会への干渉を嫌っている。星系への外界人の訪問は特に禁止されていないが、制限的な法や貿易ルールによってシスタヴァネン以外の種族に対する明らかな偏見が生じているのだ。

こうした排他的社会で育った結果、多くのシスタヴァネンは無口である。他の惑星にいる場合でも、自分たちの種族だけで集まっていることが多い。しかし、社交的なシスタヴァネンも極僅かには存在し、偵察員や賞金稼ぎ、警備隊員などとして働いていることがある。

ユヴィーナ・プライムは自給自足が可能な惑星である。シスタヴァネンたちは外界人の侵入を避けるため、ユヴィーナ星系のすべての無人惑星に植民地を形成している。人口の大半はハイパースペース・レベルのテクノロジーを有しているが、孤立主義思想のため低水準のテクノロジーに甘んじている市民もなお多く残っている。

シック=シックス Sic-Six

原住地:
シスク
身長:
1.2〜2.1メートル(体長)
主な個体:
不明

Sic-Six

シック=シックスは惑星シスクに原住する知性を持ったクモ型種族である。通常、彼らの体は3つの節に分かれており、胸部から8本の脚を生やし、体色は黒く、8つの赤い眼を持っている。また、大きな腹部には4本の出糸突起があり、彼らはそれを使って巣を作る。シック=シックスの各対の目は、赤外線から紫外線まで、それぞれが異なる電磁スペクトルに反応する。また、口には優れた嗅覚を発揮する2本の触肢があり、獲物に毒を注入するための2本の牙も生えている。この毒はシスクに原住する動物たちにとっては致命的な効果を与えるが、様々な種類の外界の種族に対しては、麻痺や軽い麻酔程度の効果しか及ぼさない。また、シック=シックスは体全体が鼓膜細胞として働くため、極めて敏感な聴覚を有している。そのため、彼らは不幸にして超音波兵器に対して極めて脆弱であり、大きな騒音だけでも深刻な外傷を受けることがある。

シック=シックスの故郷は、オレンジ色の恒星シスクを巡る、かつては温暖で青々とした惑星だった。しかし、太陽が部分的な崩壊を起こし、赤色矮星となったとき、シスクは荒涼とした氷の惑星となってしまった。この変化はシック=シックスの生態にも大きな影響を与え、かつては単に獲物が巣に落ちてくるのを待っているだけだった忍耐強い種族が、活動的なハンターへと変化したのである。自分たちでは制御できない環境変化に直面したことによって、彼らは外見も恐ろしい昆虫の姿へと変化したのだった。

通常、シック=シックスは孤独な生活を送っており、他の個体と共に時間を過ごすのは繁殖のときのみである。彼らは滅多に仲間同士の交流を行わないため、シスクには政府という概念も存在しないに等しい。工業的テクノロジーは発達しているが、協調が欠如しているため、大量生産や、シスクの天然資源の大規模な開拓は不可能である。しかし、彼らの持つ毒が外界の惑星にとって人気の高い輸出品であるため、シック=シックスは非常に裕福な種族となっている。

帝国の時代、シック=シックスは銀河共同体に差別なく溶け込んでいた。彼らは毒を提供することで、銀河社会に自活の道を見出したのである(ただし、彼らの毒が非合法な扱いとなっていた惑星もあった)。しかし、なかには犯罪王の奴隷となった者や、毒の分泌線のために殺されたり、解剖される者もいた。また、シック=シックスは同種族の者をほとんど探そうとせず、他の種族の人々と一緒にいることを好む傾向がある。

シャウダ・ユブ Shawda Ubb

原住地:
マンファ
身長:
0.3〜0.5メートル
主な個体:
ラッパーチュニー

Shawda Ubb

シャウダ・ユブは、アウター・リムのコレリアン交易ルート沿いにある小さな湿地帯惑星マンファに原住する、小柄な両生類型種族である。このカエルに似たエイリアンは長く細い腕を持ち、その先端には末広がりの指が生えている。弾力のある皮膚はまだらな緑灰色をしているが、腹部だけは明るいライム・グリーンに染まっている。前頭部にははっきりとした隆起が走っており、マンファの断続的に降り続ける雨から目を守っている。また、女性は1年間に3個の卵を産むが、通常、成長が促進され、孵化するのは1個だけである。

シャウダ・ユブは誰もが全員を知り得るような小規模な集落での暮らしを最も快適だと感じている。マンファには大陸が1つだけ存在し、そこにある湿地帯や沼には何十万もの村や町が点在している。こうした集落での生活は単純であり、彼らはより進んだ文化における技術的な装飾にまったく関心を抱いていないと明言している。だが、彼らがそのような生活を実現させる資質と手段を持っているのも事実である。

もちろん例外も存在する。こうした小さな集落の多くが沼から湧き出している原油の樽への汲み上げや、石油の精製などの家内工業に着手しているのだ。彼らは自分たちで精製した石油を首都シャンパンにある公共の石油会社に売却しており、そこにある工場では石油が高級プラスチックに加工され、外界の惑星に輸出されている。シャンパンはマンファで唯一の宇宙港が存在する都市であり、軌道上にはこれら無数の石油公共協同組合が使用する輸送船やシャトルの大規模な交通網が広がっているのだ。

シャウダ・ユブは神経毒を吐くことができ、獲物を麻痺させることによって狩りを行う。彼らはこうして捕らえた生魚や、沼地の草を食べて生活しているのだ。この惑星では食糧があちこちに(特にシャンパンに)輸送されており、こうした物流によって産業が発達している。しかし、彼らは加工や調理を施した食糧をほとんど口にしない。

シャグリアン Chagrian

原住地:
シャンパーラ
身長:
1.7〜2.2メートル
主な個体:
マス・アメダ、ダース・ワーロック

Chagrian

シャグリアンは強靭な肉体を持った両生類型ヒューマノイドである。彼らは自分たちの建築様式と文化の双方を反映させることで、陸上でも水中でも、同じように快適な生活を行うことができる。惑星シャンパーラにおける生態系の進化の初期段階に、この星系は太陽が不安定な時期を迎えており、軌道上を巡る天体に大量の放射線が降り注ぐという最悪の事態が発生していた。そのため、この星系では固有の生態系が数多く失われ、生き残ったものは放射能への耐性を発達させた僅かな種族だけだった。シャグリアンはこの惨事を生き延びた種族の1つである。彼らの明るい水色から濃い藍色にわたる皮膚はあらゆる波長の放射線に対して優れた耐性を示しており、この天然の防御機構を使うことで、彼らは絶滅の危機を免れたのだった。

シャグリアンの故郷はインナー・リムのシャグリ星系に属する水の惑星シャンパーラである。この惑星は有数のリゾート惑星としても知られており、毎年銀河系全域から多くの観光客を集めている。シャグリアンの文明は、シャンパーラの小さなジャングルに覆われた大陸の沿岸地域一帯で発達した。彼らの都市は干満のある地帯に細長く築かれているため、満潮時にはほとんどの建造物が完全に水没し、住民たちは建物間やフロア間を泳いで移動することになる。また、シャンパーラにある最古の宇宙港は、その多くが都市から離れた遠く離れた小高い高原地帯に造られており、訪問者を運ぶ航空機が往来している。

シャグリアンは味覚が弱い状態で生まれ、成人期に達する直後にそれを完全に失う。そのため、彼らには他の多くの種族のように食事を楽しむという習慣がない。彼らにとって食糧は肉体を支える燃料以外のなにものでもなく、食事も所詮は必要悪でしかないと考えているのだ。昨今のシャグリアンの大人たちは、食事による時間の浪費を節約するため、栄養カプセルを消費するだけにしていることも多い。また、彼らは宇宙を旅するときに栄養分析機を持ち運び、見慣れない食べ物の捜査や、栄養価の検査を行っている。

反乱同盟軍にも多数のシャグリアンが参加しており、帝国軍の占領下にあるモン・カラマリなどの水の惑星の解放において、主要な作戦で多大な貢献を果たしている。やがて新共和国が誕生すると、シャグリ星系も最初の加盟国家の1つとなり、シャグリアンも新共和国の最も忠実なメンバーの1つとなるのだった。

シャグリアンは遵法主義を掲げる落ち着いた種族である。彼らは常に有り余る知識を持っており、貪欲さは微塵も感じさせない。また、彼らは他の人々や他種族との交流を楽しんでおり、国際的な都市での生活を好んでいる。

シャグリアンは青い皮膚をしており、頭部の横にある肉質のこぶから、男女を問わず「レソーン」と呼ばれる2本の角を生やしている。レソーンは比較的長くしなやかで、最終的には肩から下方向に垂らせるまでに成長する。また、男性は頭の上にももう2本の角を伸ばしている。この鋭利な角は、かつては男同士の戦いに使われていたが、今では自慢の種として使われるだけの無意味な器官に成り果てている。

ジャワ Jawa

原住地:
タトゥイーン
身長:
0.8〜1.2メートル
主な個体:
ヘット・ニック、ダスチャ、カリト

Jawa

砂漠の惑星タトゥイーンの原住種族であるジャワは知性を持ったネズミのような廃品回収業者であり、壊れて破棄された機械類を集めてまわる習性を持っている。身長1メートルほどの彼らは絶えず手製の厚い衣とフードを被っており、タトゥイーンの2重太陽からの強烈な日差しを防いでいる。通常、ジャワは真っ暗なフードの奥で2つの眼を輝かせているだけで、その奥に隠された素顔を見た者はほとんどいない。ただ1つ確かなことは、彼らの体臭が他の人々に対してひどく我慢ならないものだということである。これはもはや不快どころの話ではないらしい。

ジャワは銀河標準語であるベイシックを理解できるが、実際には彼ら独自の言語を好んで使っている。この言葉は低いはしゃぎ声や、ガーガーいう喉声、蒸気音のような声の組み合わせに過ぎないが、タトゥイーンのほとんどの住人はこれを理解でき、少なくとも彼らと取引きしている人々には何の問題もない。このことはジャワが手広く商売を行うことへの大きな強みとなっているが、なかにはジャワ以外の種族には理解できない奇怪な方言を使う者もいる。その一方で、水分農夫たちは集団のジャワと取引きするよりも、1人のジャワと取引きする方が確実に安全だということを学んでいる。

ジャワはタトゥイーンの砂漠を放浪し、捨てられたドロイドや壊れたマシン、他のスクラップ・メカなどを見つけては拾い集めている。彼らはサンドクローラーと呼ばれる巨大な要塞のような車両に乗って旅をしており、廃品を探して果てしなく続く砂漠の荒野をさ迷っている。彼らは基本的には人々が捨てたものを回収して他人に売り渡すハイテク・ジャンク業者だが、防御柵がなかったり安全ロックがされていないときなどは、水分農場から備品を盗むこともある。さらに、電気配線の切替え時の数週間後などは捨てられた配線を回収し、元の持ち主に売りつけて莫大な利益を得ていることさえあるのだ。当然、これらは泥棒や詐欺にも等しい行為だが、ジャワにとっては商売がより大事なのである。

本質的にジャワは懐疑的な種族であり、あらゆるものを恐れて生活している。なかでも特に天敵ともいえるものがサンド・ピープルとクレイト・ドラゴンである。サンド・ピープルはサンドクローラーほどの大きさになると攻撃してくることもないが、サンドクローラーから遠く離れて回収作業をしているジャワの一団を定期的に襲撃してくることがある。一方のクレイト・ドラゴンにはそんなためらいは一切なく、どんなときでもサンドクローラーに襲い掛かってくる。

ジャワは概して臆病者だが、度を越えると武器を使うこともある。彼らのブラスターは独自の設計によって作られた武器であり、多種多様な機械類から取り出した部品で組み立てられている。また、ドロイドを麻痺させるためのイオン化銃を携えていることもある。報告によると彼らは水分農家をサンドクローラーで踏み潰したこともあるらしいが、これが偶発的な事故だったのか、あるいは何らかの報復だったのかは分かっていない。しかし、彼らの多くが戦うよりもこそこそと逃げる方を好んでいるのも事実である。

タトゥイーンの荒野から離れた極わずかな都市では、多くの乗り物やドロイドを見つけて興奮しているジャワを見かけることが多い。たくさんのハイテク品に囲まれると彼らの性癖は過度になる傾向があり、周りの人々を何度も力ずくで追い払おうとする。観光客の多くもジャワに対する不満を募らせており、酒場から数十人単位で出て来ては新品のランドスピーダーを磨き始め、かじったり喜んだりする姿は見ていて本当に不愉快である。

見かけに反して、ジャワは機械の分解に関する天性の素質をもった優秀な修理屋である。彼らはドロイド工学やリパルサーリフト技術こそ習得していないが、壊れたドロイドを動くようにしたり、動かないランドスピーダーを走れるようにすることくらいは可能であり、少なくともそれらを欲しがる水分農夫に売れるようにすることはできる。

ジャワはタトゥイーン内でも銀河系全体でも、自分たちの居所に関係なく政治的な関心を一切持っていない。もちろん、仮に政治活動に参加しようとしても拒否されることは明らかだが、実際に、反乱同盟軍にも帝国軍にも加担していない。彼らが興味を示すのは取引きで儲けることと、新たな技術を多く身につけることだけなのだ。

ズィスピアジアン Thisspiasian

原住地:
ズィスピアズ
身長:
1.5メートル
主な個体:
オポー・ランシセス

Thisspiasian

古代の戦闘種族ズィスピアジアンは、蛇のような下半身を除けば人類に良く似た姿をしている。彼らは旧共和国の熱心な参加者だった。ズィスピアジアンの戦士たちは、誕生して間もない共和国が内外の脅威を撃退する際に大きな貢献を果たしたのである。

ズィスピアジアンの故郷は拡張領域にある温暖な岩の惑星ズィスピアズである。彼らの社会は世襲制の君主1人によって支配されているが、国家に関する多くの事柄は選挙によって選ばれた議会に決定権が定められている。多くのズィスピアジアンは君主制を退廃した過去の遺物として見なしており、太古の伝統に縛られ過ぎだと考えている。だが、この制度が人々の思想や時代の変化に追従すべく周期的な進歩を遂げているのもまた事実なのである。

かつてオポー・ランシセスという名のズィスピアジアンが君主の地位を相続したが、その後彼はジェダイ評議会の議席に留まることを希望し、君主を放棄している。そしてクローン大戦の間、ランシセスは新しい君主にドゥークー伯爵と分離主義者に対して立ち上がるよう説得を試みた。ランシセスと君主はズィスピアジアンの伝統に基づいて素手の戦いによる決闘裁判に臨むことになる。最終的にこの戦いにはランシセスが勝利し、君主は仕方なくズィスピアジアンの戦士を戦争に送り出すことで共和国の厳しい戦いを支援したのだった。

やがて共和国が崩壊し、帝国が台頭すると、ズィスピアズは帝国軍による激しい爆撃を受け、生存者も奴隷化されてしまう。さらに、皇帝に対して手柄を示したい帝国軍総督はズィスピアジアンの君主を処刑し、後継者となる皇太子を彼の奴隷にしたのだった。ズィスピアジアンはこれに激怒し、反乱を隆起させたが、初期の反撃は無駄な結果に終わる。やがて反乱軍のスパイが帝国軍総督の身辺に潜入し、皇太子の救出に成功したとき、人々はようやく希望を取り戻したのだった。面目を潰した総督はズィスピアジアンを全滅させると宣言して彼らを脅迫するが、皮肉にもパルパティーン皇帝は邪魔者を処分するために「皇帝の手」と呼ばれる密使を派遣する。愚かな総督は速やかに処刑され、ズィスピアズは惑星ごと強制的に隔離されたのだった。その後、数人のズィスピアジアンが反乱同盟軍に加わっているが、ズィスピアズは依然として隔離されたままであり、やがて皇帝の死を迎えるまで帝国による支配下に置かれていたのである。

エンドアの戦い後、ズィスピアズの皇太子は故郷に復帰したが、そこで待っていたのは君主制を存続させるか撤廃するかという激しい議論だけだった。そして流血の事態を招いた小規模な内乱を経て、皇太子は正当な地位を宣言し、新共和国への参加に向かう第一歩を示したのである。帝国による弾圧で落胆したズィスピアジアンたちは、この苦しい年月を経ても君主制がほとんど何も変わらなかったことに気づかされた。この制度は政治的に時代錯誤な退廃した存在として今後も残り続けるのである。

ズィスピアジアンは様々な瞑想的技法を使い、穏やかな表情の下に激しい情熱と感情を覆い隠そうと努力している。彼らは1日当たり2標準時間程度の睡眠で完全な肉体機能を維持することができ、通常、彼らはこの短い睡眠の前か後に睡眠に似た意識のない状態を保ち、瞑想を行っている。他の種族はズィスピアジアンの穏やかな表情を彼らの種族の特徴だと誤解しているが、実際には、彼らは1標準日当たり5から6時間の瞑想を行わなければ、憂鬱で不快な感情を顕わにすることが多いのだ。例えば、辛いことがあると急に泣き出し、頭にくることがあると急に激怒する傾向が強いのである。

ズィスピアジアンのヒューマノイドの姿をした上半身は、長いゆったりとした毛に覆われている。逆に蛇のような下半身は全体がウロコに覆われており、これらは様々な色をしているが、多くは上半身の毛と同じ色である。通常、睡眠や瞑想を行うとき、彼らは下半身を胴体の下に丸めていることが多い。また、ズィスピアジアンは言葉と歯擦音を複雑に組み合わせた独自の言語を使用している。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/