キャラクター・ガイド / 帝国軍

テリナルド・スクリード提督 Admiral Terrinald Screed

種族:
人間
出身:
不明
職業:
帝国軍提督
性別:
身長:
不明
愛機:
インペリアル級スター・デストロイヤー、ラムダ級シャトル

Admiral Terrinald Screed

共和国がその内側から腐敗していく様子を見続けていたテリナルド・スクリードは、自らを銀河系の救済者として現われる建築家と見なしていた。事実、長身と特徴的な電子眼帯で知られる彼は、パルパティーン最高議長を早期から支持していたのだ。また、カリダ軍事アカデミーの卒業生であり、そして共和国司法局の一員でもあったスクリードは、増大する分離主義の脅威に対処するため、軍隊創設を強く支持するタカ派の論客としても知られるようになる。やがてクローン大戦が勃発すると、彼は共和国から致命的な欠陥を除去することを、必要なトイレ掃除であると冷淡に見なしたのだった。

パルパティーンが共和国を銀河帝国へと転換させたとき、スクリードは新たなる帝国宇宙軍の最初の上級将校の1人に抜擢された。彼は帝国の縁領域で任務に従事しつつ、新興政府での新たなる出世の道を模索していたのだ。やがて彼はバイトゥにおけるグレート・ヒープの設置を監督し、その後、辺境のルーン星系へと派遣されることになる。

ルーンのクーン知事は帝国との同盟を熱望しており、スクリードをシスのマントと呼ばれるガス雲の中で行われている回収事業に招待する。クーンはこの危険な星雲の中でライトステーション・ビーコンの1つを乗っ取り、故意にこれらの船を墜落させては、その破片を取り除き、莫大な資産を集めていたのである。

当初、スクリードはそのような野蛮な方法に感心していなかったが、それでも寛大な態度を維持していた。彼はルーン星系がルーンストーンの産地として多大な潜在的価値を持っていることを知っており、クーンの働きがやがて自分をルーンストーンの産地へと導いてくれるときを待っていたのである。スクリードはルーン・コロニアル・ゲームへの妨害行為や、反抗的な州への生物兵器による汚染攻撃でクーンの機嫌を取るが、その忍耐も次第に限界に達していた。

最終的に、輸送業者マンゴ・バオバブの活躍によってルーンストーンの産地が明らかになると、スクリードはクーンを裏切ることになる。彼はルーン全体を帝国の支配下に置き、帝国のためにルーンストーンの財宝を確保しようと試みたのだ。だが、これに激怒したのはクーンだった。彼は鑿岩レーザーを使って財宝を溶岩の中へと吹き飛ばし、回収不可能な状態にしてしまう。激怒したスクリードも敗北を認めるしかなく、撤退したのだった。

スクリードの力はこの数年間で弱体化したが、それでも彼は帝国宇宙軍に在籍し続けていた。やがてエンドアの戦いの後、パルパティーン皇帝の死によって残された権力の空洞のなかで、新秩序の再建を掲げる大将軍たちの熾烈な権力闘争が繰り広げられるが、スクリードもこの戦いに参加する将軍の1人として再び台頭することになる。だが、彼は最終的に大きな権力を掌握したズンジ大将軍によって滅ぼされたのだった。

マレック・スチール Maarek Stele

種族:
人間
出身:
クアン
職業:
TIEファイター・パイロット、皇帝の手
性別:
身長:
不明
愛機:
TIEファイター

Maarek Stele

ケレック・スチールとマリナ・スチールの一人息子であるマレックは、辺境の惑星クアンで多くの少年たちと同じように成長し、暇さえあれば危険なスピードで争われるスウープ・レースに明け暮れていた。だがある日、父ケレックがクアンと同じタルーン星系の姉妹惑星であるボーダルの工作員によって誘拐されるという事件が発生する。ボーダル当局は著名な科学者だったケレックに知識の提供を強要し、それを軍事目的に利用しようと企んでいたのである。だが、ケレックは激しい拷問を受けても、決して要求を受け入れなかった。そのため、彼らはマリナとマレックを誘拐し、ケレックを脅そうと考えたのだった。

マリナとマレックは故郷にある小さな無名の都市に潜んでいた。だが、やがてマレックのスウープ・スタントによる名声が、ボーダリたちの関心を惹きつけることになる。彼らは2人を誘拐するためにグワッジという名の工作員を送り込んできた。しかしちょうどそのとき、帝国軍によるタルーン星系への侵略が開始されたのである。クアンとボーダルは混乱状態に陥り、グワッジとマレックは双方共に帝国軍の捕虜となってしまう。そして、マレックは帝国軍に徴兵され、専属の修理工として働かされるのだった。

数ヵ月後、TIEファイターの修理とその後のテスト飛行を担当していたマレックは、TIEファイターに関する詳細な知識を持つようになっていた。そして、こうしたテストの一環でファーブーンの近郊を飛行していたとき、彼はモードン提督のシャトルが同盟軍の戦闘機から攻撃を受けている現場に遭遇する。このとき提督を助けられるのはマレックだけだった。そして彼は救助に成功し、正式に帝国軍のパイロットとなるチャンスを与えられたのだった。マレックは喜んでそのチャンスに飛びつき、帝国軍で最も恐れられるTIEファイター・パイロットの1人となったのである。

その後、パルパティーン皇帝の誘拐を目論む反逆者、ザーリン大提督の部隊に武闘家のアーデン・リンが加わると、マレック・スチールはこのクーデターを阻止しようとするダース・ヴェイダーに支援を提供する。結果的にザーリンの計画は失敗におわり、帝国におけるマレックの名声は不動のものとなるのだった。また、このときマレックは、わずかながらにフォースの素質を持つことをパルパティーンに認識されていた。その後、彼はダークサイドの預言者たちによって訓練を与えられ、最も信頼される「皇帝の手」にのみ与えられるというタンの称号を贈られている。そしてエンドアの戦いが終わると、マレックはスーンター・フェル率いる第181戦闘機大隊に配属され、尊敬すべき男爵のもとで戦い続けるのだった。

グラメル査察官 Captain-Supervisor Grammel

種族:
人間
出身:
不明
職業:
帝国軍査察官
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Captain-Supervisor Grammel

グラメル査察官はサーカパスVにおけるエネルギー採鉱任務を監督していた帝国軍の高官である。彼は市民を厳しく支配し、採鉱都市に厳格な法を課していた。また、サディスティック的な権威主義者でもあり、自分の快楽のために囚人を拷問して楽しんでいた。

グラメルはミンバンを訪れていたルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナを首尾よく逮捕したが、2人の反逆者は大胆な脱獄を果たし、逃走してしまう。グラメルはこの脱出劇の最中に負傷するが、応急手術を行ってまで2人の追跡を続けたのだった。しかし、結局は逃亡者の再逮捕に失敗し、ダース・ヴェイダーによってライトセイバーで処刑されてしまう。

オキンス提督 Admiral Okins

種族:
人間
出身:
不明
職業:
帝国軍提督
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Admiral Okins

帝国宇宙軍に文字どおり型にはまった士官がいるとすれば、それはオキンス提督である。彼は実際の年齢より老けてみえるが、その原因の大部分は彼が今日担っている地位を手に入れるための献身的忠誠によるものに他ならない。彼は大きな危険を侵したり、天才的策略でライバルを出し抜いたわけでもなく、単純に命令に従うだけで現在の評価を得たのである。オキンスは自己の目的のために権力に身を置こうとする野心的な同胞たちの力を借りることなく、純粋な利益のために昇進を重ねていった。彼は帝国そのもの以外には決して支持を表明せず、忠誠心も抱かないのである。

パルパティーン皇帝がオキンスに関心を寄せたのは、まさにその揺るぎ無い忠誠心だった。皇帝はオキンスを完璧な道具として捉え、ときおり彼に海賊の殲滅や惑星の制圧を行う小規模な機動部隊の指揮を任せていた。さらに、オキンスはしばしば帝国における標準以上の野心とエゴを醸し出す艦隊司令官の権限を与えられることもあった。オキンスの下で働く士官たちは、起こったことすべてが皇帝の元へ報告されるという事実を知っている。彼は皇帝の最も信頼する助言者にも選ばれており(ダース・ヴェイダーもその1人)、パルパティーンの野望の実現を確実なものにしているのだ。

オキンスの働きは帝国への無類の忠誠として捉えられているが、彼自身は皇帝に操られているとは感じていない。彼は心の中で、忠実な下僕になることとは言われるがままに行動することであり、自ら考えたり、仲間の失脚のために努力することではないと考えている。つまり、命令が無視されれば指令系統が崩壊し、皇帝の意志が実現されなくなってしまう。オキンスは指令系統にわずかな結びつきしか持っていないかもしれないが、自分自身を極めて重大な存在だと思っているのである。

デミトリアス・ザーリン大提督 Grand Admiral Demetrius Zaarin

種族:
人間
出身:
不明
職業:
帝国軍大提督
性別:
身長:
不明
愛機:
インペリアル級スター・デストロイヤー<グローリィ>

Grand Admiral Demetrius Zaarin

デミトリアス・ザーリンは、銀河内乱の最中に暗躍した帝国軍司令官の1人である。パルパティーン皇帝とダース・ヴェイダーから彼に与えられた任務は、TIEアドヴァンストやTIEディフェンダーをはじめとする新型TIEファイターの研究開発だった。ザーリンは帝国軍戦闘機を母艦による支援なしで運用できるようにするため、かねてからの弱点の1つとされていたハイパードライブの導入を考える。そのため、彼はTIEシリーズに搭載可能なハイパードライブを入手するべく、マイロックIVのハビーンと交渉を行ったのだった。

だが、ホスの戦いの直後、帝国軍内で大事件が発生する。スター・デストロイヤー<プロテクター>の司令官、ハーコヴ提督が帝国を裏切ったのだ。ハーコヴはセパンの内乱を鎮圧し、ディモックとリポブラスを帝国の支配下に統合した功労者だが、彼はホスの戦い後に同盟軍のモン・モスマと密会し、帝国艦隊からの亡命を目論んだのである。皇帝は直ちにハーコヴを捕らえるよう命じ、ザーリンもこの計画に公然と支持を訴える。だが、彼にはこの騒動に乗じた別の計画があった。ザーリンはハーコヴの捕獲作戦の裏で手薄になったコルサントに自らの艦隊を移動させ、パルパティーンを暗殺しようと考えていたのである。

彼が行動を起こしたのは、プリンス・シーゾーの死の直後のことだった。ちょうどヴェイダー卿がブラック・サンの残党を一掃するため、コルサントを離れていたのである。ザーリンは自ら開発した新型TIEファイターを投入し、旗艦のスター・デストロイヤー<グローリィ>でヴェイダーを足止めさせると、いち早くコルサントに到着したのだった。だが、危機を察知したパルパティーンはシャトルで逃走しており、ザーリンの計画は未遂に終わってしまう。すると、そこへスローン副提督の<ヴェンジャンス>が姿を現した。ザーリンは一転して追われる立場となり、ハイパースペースへと逃走する。そして、スローンもそれを追い、両者はハイパースペースへと消えていったのである。

その後、ザーリンは帝国軍の秘密研究所の1つ、トー=ファリオンに姿を現し、スローンからハイブリディウム・ベースのクローキング装置のプロトタイプ設計図を盗み出そうと試みる。彼はクローキング装置で姿を消し、皇帝から永遠に隠れようと考えていたのだ。そして、彼はイアスト星系の研究所から、帝国軍で初めてクローキング装置を搭載した船、CR90コルヴェット<ヴォークンクス>を捕獲することに成功する。だが、ザーリンが船のクローキング装置を起動させ、ハイパースペースに突入したとき、悲劇が起こった。このコルヴェットはスローンの仕掛けた罠の1つであり、クローキング装置を起動した際にハイパードライブが不安定になるように仕組まれていたのである。スローンの計算どおり、クローキング装置は艦がジャンプした直後に爆発し、ザーリンはコルヴェットとその乗員もろとも、ハイパースペース突入直後に消滅したのだった。

ワイレック・ネリアス長官 Governor Wilek Nereus

種族:
人間
出身:
オルールシャイIII
職業:
帝国軍バクラ駐留軍総督
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Governor Wilek Nereus

ワイレック・ネリアスは官僚政治のミスによってバクラ星系に派遣させられた帝国官僚である。銀河中心部に位置する美しいリゾート惑星ギョーシャを巡るオルールシャイIIIで育ったネリアスは、ギョーシャの総督の地位を着実に固めていたはずだった。おそらく、彼もある種の「凱旋」を思い描いていたことだろう。しかし、彼はアウター・リムの最外郭にある少人口の惑星に左遷されてしまう。彼はバクラに到着後、何度も抗議を申し立てるが、状況が変わることはなかった。彼の個人日誌によると、ネリアスはふとしたことで上官の機嫌を損なわせたことがあり、アウター・リムに送られることになった「事務上のミス」も意図的なものだったと信じているらしい。

ネリアスは背の高い黒髪の人間である。まぶたは大きく、濃い眉毛をした厳格な顔の持ち主でもあり、いつも大きな編み紐のついた特注の制服を身につけている。事実、この制服のおかげで、彼は胴回りに比べて狭い肩幅を広く見せているのだ。

ネリアスはこの苦境の中で最善を尽くしつつ、激しやすいバクラの人々を治める不安定な平和を作り出した。そして、この平和はバクラの事件の際に同盟軍が到着するまで維持されていたのである。ネリアスは恐怖による支配を通じて秩序を維持していた。その統治のなか、彼はバクラの政治からより急進的な要素を強制的に排除し、処刑や脅迫をも行い、バクラの著名な政治家だったエピー・ベルデンの心身障害にも関与したのだった。

彼の趣味は多少風変わりなものだった。ネリアスは多くの強暴な種を含む肉食獣の牙を収集しているのだ。また、彼は寄生虫学の専門家でもあり、デンタルの鎮圧を含む帝国軍の「特殊計画」の多くに参加しているのも、まさにその知識によるものだった。

ネリアスは真の日和見主義者であり、自らの地位が安泰である限り、必要とあらば何に対しても攻撃していた。事実、彼はシ=ルウクと共謀し、停戦を条件にルーク・スカイウォーカーを捕らえてエイリアンの侵略者に引き渡そうとしたのである(彼の取引きはスカイウォーカーの食料に混入された寄生虫の秘密が暴露されたことによって打ち砕かれた)。

さらに、ネリアスは極めて野心的な男でもあり、おそらくは自分こそが帝国の残党における他のどの星系の政府よりも狡猾で冷酷な男であると考えている。彼がどんな犠牲を払ってでもバクラに帝国の規律を保持させようとしたのは、まさにその野心の結果だったのだ。

また、興味深い一面として、ネリアスは皇帝にアウター・リムの征服に関する詳細な計画を提出している。彼はアウター・リムが帝国から無視されているのではないかと強く感じていた。そして、実際にその宙界は反乱の温床となっていたのだ。ネリアスはこの皇帝への報告がターキン・ドクトリンと同様に広まり、バクラから逃れる手段を示してくれることを願っていたのである。

しかし不運にも、当時の皇帝の関心は別の問題、特に第2デス・スターの建設に払われていた(そこではバクラや他の何千もの惑星の鉱山から採掘される金属や鉱物資源も利用されていた)。さらにネリアスには知らされていなかったが、皇帝はシ=ルウクとも取引きをしており、このエイリアンが有するエンテクメント技術を入手するために帝国軍兵士や市民の命を提供していたのである。

やがてシ=ルウクの艦隊が敗退すると、反乱軍はバクラの人々をネリアスの支配下から解放するために引き返してきた。ネリアスは憎むべき反乱軍に降伏することを拒否し、武器を取ることを選んだ。そして、レイア・オーガナ姫とルーク・スカイウォーカーを射殺しようと企んだのである。しかし、スカイウォーカーはライトセイバーで光弾を彼に跳ね返し、致命傷を与えたのだった。

プター・サナス中佐 Commander Pter Thanas

種族:
人間
出身:
コルサント
職業:
帝国軍中佐
性別:
身長:
不明
愛機:
キャラック級ライト・クルーザー<ドミナント>

Commander Pter Thanas

コルサント出身のプター・サナスの若き日は、帝国軍における期待の星だった。若きサナスは戦略に関する論文をいくつか執筆し、さらには敵対する惑星の原住民を鎮圧させた功績によって、司令階級への昇進を果たす。しかし、彼には同僚たちが持つ血に飢えた獰猛さが欠けていたため、昇進は決して早いほうではなかった。そして、アルゾックIIIの鉱床で帝国宇宙軍造船所への戦略的金属の流れを監視していたとき、サナスは人生で最初の大きな挫折を経験することになる。

アルゾックIIIに原住するタルズたちは原始的かつ迷信的な文化をもっているが、全身を毛に覆われたこの大柄な生物は、有能な鉱夫だった。彼らは帝国によって隷従させられており、過酷な条件下での労働を強いられていたのである。しかし、多くは栄養失調や過労で死んでいき、鉱夫が減るにしたがって、施設の効率も低下していったのだった。だが、大抵の知覚生物は食料を十分に与えられれば、さらに懸命に働くようになる。サナスはこの事実を理解しており、タルズもその例外ではないことを示していた。サナスは鉱夫たちの食料に割り当てられた予算を、ついつい増額していたのである。

そして数週間後、定期的な鉱山視察の最中に、サナスは口をあけていた坑道の縦穴に近づきすぎてしまい、危うく転落死しそうになる。すると、3人のタルズが前方に飛び出し、彼の命を救ってくれた。一般に、タルズは任務と名誉に強い意識を持っており、鉱夫たちを助ける努力を行っていたサナスに強い連帯感を抱いていたのである。だが、その半年後、一般常識に欠ける新任の大佐が赴任し、奴隷たちの食料を減らすよう命令した。タルズたちの指導者は慎重に食料の増加要求を申し立てるが、これに激怒した大佐は見せしめとして彼の村を破壊するよう、サナスに命じたのだった。しかし、タルズから命の借りを負っていると考えるサナスは、この命令を野心的な帝国軍人に見られる無分別な行動であると見なし、率直に無視した。だが、大佐はストームトルーパーに命令し、タルズの村を破壊させる。そして、サナスは処罰を与えられ、バクラ駐留軍へと配置換えさせられたのだった。バクラは銀河系の最辺境に位置する惑星であり、これはサナスの軍人としてのキャリアが効果的に潰えることを意味していたのである。

およそ53標準歳を迎えた初老のサナスは人生の大半を帝国軍への兵役に費やすことになり、アルゾックIIIでの事件が起こるまでは、そのキャリアも模範的だった。そして、シ=ルウクによるバクラへの侵略が開始されると、彼は第2デス・スターを訪問しているパルパティーン皇帝へ向けて、増援を求めるメッセージを送る。だが、彼はエンドアで帝国軍が壊滅的打撃を受けた事実を知らなかった。応援に駆けつけたのは帝国軍ではなく、反乱同盟軍だったのだ。衝撃の事実を知らされた帝国軍のネリアス長官は、シ=ルウクの脅威を排除するためにバクラで反乱軍との奇妙な同盟を結び、一時的な休戦状態を実現する。このとき、サナスは宇宙船を巧みに使った素晴らしい戦略を見せ付け、シ=ルウヴィ艦隊を短期間ながら撤退させることに成功したのだった。

サナスは長身で身なりも整っており、薄くなりつつある茶色の髪には、軍人らしい髪型であるにも関わらず、頑固な天然パーマがかかっている。顔は細く、鼻は鋭く尖っており、その声は満足していると思わせるほどに小さく、静かであるが、必要であれば大声で叫ぶこともできる。サナス中佐は常にプロの兵士としての振る舞いを心がけており、その態度は常に厳格で、堅苦しいものだった。事実、サナスの制服には染みひとつなく、あたかも彼が常に視察を予期しているかのように思えるのだ。

サナスは名誉と任務を重んじる率直な軍人だが、それと同じように帝国軍人特有の冷酷さも持ち合わせている。バクラでの休戦後、反乱同盟軍のルーク・スカイウォーカー中佐のジェダイ能力に好奇心を抱いたサナスは、彼を帝国駐留軍の基地へと招き、ライトセイバーのテクニックを披露させた。さらに彼は、ルークが自分の盾として役立つかどうかを見極めるため、ストームトルーパーにルークを撃つよう命じ、ブラスターの光弾を偏向させたのだった。また、サナスはシ=ルウクが撤退した後、帝国軍のネリアス長官の命令に従い、反乱軍艦船への攻撃を行った人物でもある。事実、彼は同盟軍の宇宙母艦<フラーリィ>を破壊した張本人だったのだ。

その後、サナスは反乱軍による報復攻撃によって旗艦<ドミナント>を航行不能にされ、降伏した際に反乱同盟軍に捕らえられた。だが、高潔さを重んじる反乱軍は彼に感銘を与え、サナスも自分がこれまで抱いていた帝国の理想に対する信念が間違っていたことに気づいたのだった。後に彼は新設されたバクラ防衛軍の責任者に抜擢されるが、それはバクラ事件の間、この星系における帝国軍の司令官だった彼が、この領域の防衛に最も適任であると考えられたからである。サナスの旗艦、キャラック級クルーザー<ドミナント>もバクラ政府に引き渡され、再び彼の指揮下に置かれたのだった。

その後、サナスはゲリエル・キャプティソン首相によるバクラ政府の再建を支援し、お互いの関係を深め合っていった。そしてシ=ルウクの侵略から8年後、サナスとゲリエルはついに結婚することになる。やがて2人は愛する娘マリンザを授かるが、その直後にサナスはノート病と呼ばれる不治の病に罹っていると診断されるのだった。後にゲリエルが首相選挙での再選に失敗し、マリンザが3歳の誕生日を迎えたとき、プター・サナスはこの難病によって命を奪われたのである。

トライオキュラス Trioculus

種族:
不明
出身:
ケッセル
職業:
最高位奴隷主
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Trioculus

トライオキュラスはエンドアの戦い後、パルパティーン皇帝の息子として後継者の名乗りをあげたペテン師である。彼は1つの特徴を除けば若くてハンサムな男性だった。トライオキュラスは明らかに突然変異のヒューマノイドであり、その額には催眠効果を持つ第3の目が付いているのだ。そのため、彼は子供の頃から故郷ケッセルで学友たちに怪物として罵られてきた。こうした屈辱が、後の復讐に取り付かれた残虐な性格を育んでいったのである。

トライオキュラスは帝国軍の戦闘兵器について多くを学び、やがて帝国軍の戦略に関するエキスパートとなった。彼は冷酷かつ邪悪な方法で他者を抑えつけ、残忍な指導者として台頭していく。そしてケッセルのスパイス鉱山で高位奴隷主をしていたとき、グランド・モフ・ヒッサと出会ったのだった。ヒッサたちグランド・モフ中央委員会はパルパティーンの本当の息子トライクロップスを危険人物として幽閉しており、その代わりにトライオキュラスを次期皇帝として担ぎ上げようとしていたのである。両者の思惑は一致し、ヒッサとトライオキュラスはこの計画を通じて個人的友情を深めていくのだった。

しかし、トライオキュラスには皇帝の持つフォースの力がなかった。彼はダークサイドの力に恵まれている印象を周囲に植え付けるため、信頼すべき医療ドロイドMD-5を使い、体内にフォースの電撃を擬似する人工装置を埋め込んだのだった。この装置は彼の意思で自由に起動することができ、邪魔者を一撃で処刑することができる。もはやトライオキュラスが皇帝の息子であることに疑問を抱く者はいなかった。

そして、ケッセルで行われた帝国軍による大規模な集会で、帝国内に大きな影響力を持つダークサイドの最高預言者カダーンの預言が発表された。それは、右手にダース・ヴェイダーの手袋をはめた人物が帝国の次の指導者となるという内容だった。グランド・モフ中央委員会はトライオキュラスを新皇帝とするため、ダース・ヴェイダーの手袋の捜索を開始する。そしてこの情報を掴んだ反乱軍も、帝国軍より先に手袋を手に入れるため、行動を開始するのだった。

トライオキュラスはカラマリの海底でついにダース・ヴェイダーの手袋を発見し、カダーンから暗黒の祝福を受ける。しかし、カダーンによる次の預言は、トライオキュラスがジェダイの失われし都に住むジェダイの王子ケンによって滅ぼされるというものだった。彼はケンを抹殺するべくジェダイの失われし都のあるヤヴィン4へ向かうが、ルーク・スカイウォーカーの活躍によって妨害される。トライオキュラスは自らジャングルに放った炎によって大火傷を負い、それ以来、ルークに対して激しい憎悪を抱くようになったのである。

その後、クラウド・シティで金属資源の採掘を行っていたトライオキュラスは、クラウド・カーの事故によって偶然にも反乱軍のリーダー、レイア・オーガナを捕らえていた。一方、ランド・カルリジアンからクラウド・シティの支配権を奪い取ったゾーバ・ザ・ハットも、息子ジャバの仇であるレイアを探していた。やがてゾーバはケンがクラウド・シティ警察に逮捕されたことを知り、トライオキュラスにレイアとケンの交換を持ちかける。しかし、レイアに想いを寄せていたトライオキュラスは、彼女を帝国の皇后として迎えるため取引きを拒否した。交渉は決裂し、ゾーバとトライオキュラスは激しく反目しあう。結局、トライオキュラスはゾーバによってカーボナイト冷凍に掛けられてしまうのだった。

最高預言者カダーンは、トライオキュラスが皇帝の息子を語るペテン師だったと断罪し、彼のカーボナイト塊を中性子レーザーで消滅させてしまう。カダーンは自らを皇帝と称し、自分による帝国の支配と反乱軍の壊滅を予言するのだった。そのころ、ゾーバはホログラム・ファン・ワールドでレイアを捕らえ、タトゥイーンへ連れ去っていた。グランド・モフ・ヒッサらはトライオキュラスの仇として<ゾーバ・エクスプレス>を拿捕し、ゾーバをサーラックの穴に落とす。そして、ヒッサは<ゾーバ・エクスプレス>の中からレイアとトライオキュラスのカーボナイト塊を発見したのだった。消滅させられたカーボナイトはゾーバの作った偽物だったのだ。

蘇ったトライオキュラスはレイアに再び結婚を迫る。しかし、本物のレイアは既にルークとランドによって救出されており、彼の前にいるのはレイアそっくりに作られた囮ドロイド、レイアIIだった。レイアIIは目からレーザーを発射し、その閃光はトライオキュラスの胸を貫いた。重傷を負った彼はヒッサにルークへの絶対の復讐を託し、静かにこの世を去るのだった。

グランド・モフ・バートロフ・ヒッサ Grand Moff Bertroff Hissa

種族:
不明
出身:
不明
職業:
グランド・モフ
性別:
身長:
不明
愛機:
モフ・シップ

Grand Moff Hissa

パルパティーン皇帝の死後も帝国に仕えるグランド・モフの1人、ヒッサは、次期皇帝の座を狙うトライオキュラスが最も大きな信頼を寄せている帝国高官だった。邪悪で狡猾な彼はエイリアンの血統を示唆する槍のように尖った歯を覗かせている。

エンドアの戦いの直後から、帝国内部に皇帝に3つ目の息子がいるという噂が囁かれていた。そこでグランド・モフ中央委員会の権力者たちは、パルパティーンの実の息子トライクロップスの存在を隠蔽し、皇帝の死後の銀河系を自分たちで支配する道を模索し始める。ヒッサはケッセルの奴隷主だったトライオキュラスとの友情を育て上げ、彼の3つの目を利用して帝国の主導権を握ろうと考えた。彼らはダークサイドの最高預言者カダーンの預言に従い、カラマリの海底で皇位継承に必要となるダース・ヴェイダーの手袋を発見する。トライオキュラスはこの手袋を手にはめ、カダーンから正当な皇帝として認められるのだった。そしてヒッサらグランド・モフたちも、トライオキュラスの後ろ盾として帝国内に大きな影響力を維持することができたのである。

しかし、トライオキュラスはゾーバ・ザ・ハットとの個人的な抗争に敗れ、カーボナイト冷凍にされてしまう(これはグランド・モフ中央委員会の失脚を目論むイセイン・アイサードの陰謀だった)。冷凍された彼はカダーンの元へと運ばれ、中性子レーザーで消滅させられてしまうのだった。カダーンはトライオキュラスが皇帝の息子を語るペテン師であるとし、皇位を剥奪したのである。カダーンは自分こそが皇帝であると宣言し、グランド・モフたちを諜報組織によって調べさせた数々の不正行為に関するリストで脅迫する。ヒッサはジェッガー高等預言者の命令で惑星デュロにある忠誠の谷へと派遣されるのだった。

デュロでは帝国にとって憂慮すべき事態が起ころうとしていた。忠誠の谷にある帝国軍の採掘場で、幽閉されていたパルパティーンの実子トライクロップスが反乱軍によって連れ去られようとしていたのである。この戦いで地下の採掘場に有害な廃棄物が流出し、逃げ遅れたヒッサがその中に飲み込まれてしまう。彼はジェッガーに必死の助けを求めるが、無残にも見捨てられ、肉体の多くを廃液に侵食されてしまうのだった。なんとか命だけは繋ぎとめたものの、ヒッサは腕と下半身をリパルサーリフト式のドロイドに置き換えられてしまい、自分を見捨てたダークサイドの預言者に復讐を誓うのだった。

その後、タトゥイーンの軌道上で拿捕した<ゾーバ・エクスプレス>から、グランド・モフたちはカーボナイト冷凍されたトライオキュラスを発見する。カダーンに消滅させられたカーボナイト塊は偽物だったのだ。ヒッサはトライオキュラスを復活させ、ゾーバをカークーンの大穴で始末するが、その直後、トライオキュラスは同盟軍の暗殺ドロイド、レイアIIによって射殺されてしまう。後にサーラックの体内から逃れたゾーバはカダーンの本拠地スカーディア・ステーションへ出向き、グランド・モフたちの帝国への反逆を密告するのだった。カダーンはグランド・モフたちを招集し、各人に処刑に等しい処罰を宣告する。ヒッサに与えられた処罰の内容は、餓死寸前まで飢えさせられ、その後肉食性の寄生虫が入ったビスケットを食べるというものだった。

しかしそのとき、同盟軍の監視下にあるトライクロップスに仕掛けられていた装置を経て、ヤヴィン4にあるジェダイの失われし都の入り口に関する情報が送られてきた。カダーンはヒッサを連れてヤヴィン星系へ向かい、ルーク・スカイウォーカーやジェダイの王子ケンと対峙する。ヒッサはトライクロップスからの情報にあった地下都市の入り口を探るが、それは偽物だった。彼は罠にはまり、ヤヴィン4の地底にある溶岩へと一直線に落ちていく。ヒッサの機械の体は炎に飲まれ、一瞬にして蒸発してしまったのである。

モフ・レオニア・タヴィラ Moff Leonia Tavira

種族:
人間
出身:
不明
職業:
モフ
性別:
身長:
不明
愛機:
インペリアル級スター・デストロイヤー<インヴィディアス>

Moff Leonia Tavira

レオニア・タヴィラは黒髪とすみれ色の瞳を持ち、常に威厳ある態度を示す小柄な女性である。彼女はエイアトゥVIの総督であるモフ・サリル・タヴィラと結婚し、夫の死後はその強い意志で即座に彼の地位を引き継いだ。ある者はモフの地位を手に入れるためにタヴィラが夫を殺害したのだと考えており、またある者は、そもそもサリルと結婚するために彼女が前妻を殺害したのだと信じている。ただ1つ事実なのは、しばらくの間、彼女が夫の死を帝国中央政府に隠していたことである。サリルの死が公表されれば帝国上層部は即座に新しい官僚を後継者として送り込むことになるが、彼が病気ということであれば、その間はタヴィラが実質的権力を掌握することができるのだ。

夫の死後、タヴィラはエイアトゥVIで工作任務を遂行していた帝国軍スパイ、ハラン・エスティローとの友好関係を築き上げた。彼女はエスティローの持つ人民解放軍の支配権を狙っており、彼との関係をその足がかりとして利用したいと考えていたのだ。タヴィラとハランはこの惑星の権力を帝国と貴族グループが共有している現状を終わらせるため、王族たちを巻き込んだ複雑な計画を実行に移す。だが、ローグ中隊の女性パイロット、プルーア・イローがエイアトゥVIの真の王位継承者であることが明らかになり、惑星の支配権が彼女のものとなると、タヴィラとハランの計画も挫折したのだった。タヴィラはスター・デストロイヤー<インヴィディアス>で逃走し、キャヴィルと名乗る海賊の支持を得る。彼女はこれによって辛うじてエイアトゥVIとの関係を維持したのだった。

その後、レイア・オーガナが外交任務のためエイアトゥVIを訪問したとき、タヴィラはラバーン男爵から彼女の居場所に関する情報を入手した。そして、タヴィラはレイアとタイコ・ソークーの身柄を拘束することに成功する。彼女はレイアの釈放の見返りとして、新共和国が喜んで身代金を支払うだろうと考えていた。だが、彼女が捕らえた女性は実はウィンターであり、彼女はそのことに気づいていなかったのだ。

キャヴィルの海賊団と短期間共に行動した後、タヴィラはアクシラから逃走中のセイト・ペスタージの力を借りて、独自の海賊団を組織しはじめる。その後、彼女はイセイン・アイサードにペスタージの引渡しを申し出るが、アイサードはタヴィラが褒賞を手にする前にキュートリックでペスタージを横取りする手筈を整えたのだった。タヴィラは<インヴィディアス>を軍事支援に回すが、決して略奪行為は行わなかった。彼女は標的を無力化させるとすぐに基地に撤退し、次の行動を計画しはじめる。タヴィラは海賊たちに奪われた戦利品の半分を奪回し、それらを活動資金に流用したのである。

惑星ビィスでパルパティーン皇帝のクローンが死んだ直後から、タヴィラはローグ中隊と新共和国の主要な標的となる。彼女はジェダイのジェンサレイ派の拠点として知られる衛星スアービ7/5に基地を構えていた。この衛星で彼女は帝国軍総督を殺害し、住民たちを帝国による支配から解放したのだと主張する。また、タヴィラは得意とする交渉能力を駆使して、ジェンサレイとその指導者サレイ=カーに、ミラックス・テリックを誘拐しなければならないと信じ込ませた。彼女はハルシオン、すなわちローグ中隊のメンバーの1人であるコラン・ホーンを罠にはめて殺さなければ、彼らの故郷と家族に大きな禍が訪れると説いたのである。タヴィラはその後も襲撃を続け、悪名高き奴隷船<ハームズエイ>を破壊し、ジェンサレイに対する支配力を増していった。

しかし、コランが「クイウミンの生存者たち」として知られる海賊団に潜入したことによって、タヴィラは破滅へと進むことになる。彼はクイウミン星系のカークラスに停泊していた<インヴィディアス>を破壊するべく、復讐に燃えるジェダイを装っていた。やがてコランとルーク・スカイウォーカーがスアービ7/5にある彼女の要塞に侵入し、ミラックスを救出すると、タヴィラはもはやこの状況に対処する術を失っていた。彼女は2人のジェダイを抹殺するためにスアービ7/5の全ての生命を一掃しようとするが、彼女の小規模な艦隊はコレリアン・コルヴェット<バックスタブ>とインペリアル級スター・デストロイヤー<エラント・ヴェンチャー>からの攻撃を受け、敗退してしまう。さらにコランはフォースを使って大規模な艦隊の幻影を作り出し、彼女の艦隊に対抗させた。タヴィラはなす術なくハイパースペースへと逃走していったのである。

セイト・ペスタージ Sate Pestage

種族:
人間
出身:
不明
職業:
帝国顧問
性別:
身長:
1.75メートル
愛機:
ラムダ級シャトル

Sate Pestage

パルパティーン皇帝の高官を務めるセイト・ペスタージは、皇帝が旧共和国の元老院議員だった当時から側近として仕えている最も信頼された助言者の1人である。ペスタージは毒見を行うことでパルパティーンの食事を監督し、彼のすべての会合スケジュールを管理し、また、帝国の機密を保持し、さらにはパルパティーンの邸宅の管理も行っている。このように、彼はあまりにも皇帝に近い存在であるため、帝国内ではペスタージがパルパティーンの遺伝子から造られた最初のクローンの1体ではないかという声もよく聞かれている。こうした噂はまったく否定されていないが、ペスタージの皇帝に対する忠誠心に疑いの余地がないのもまた事実なのである。

多大な貢献に対する褒美として、ペスタージはパルパティーン自身からキュートリック・ヘゲモニーの執政権を与えられていた。また、帝国の歴史家たちは、ホスの戦いの際に実質的に帝国を動かしていたのはペスタージであるという事実を認めている。さらに、彼はエイドロン計画を知る極わずかな者たちの1人でもあり、タトゥイーンに小さな隠れ家を作るため、実際にこの計画から資金を流用していたのである。その後、ペスタージはこの隠れ家を武装するために芸術的かつ古風な武器を入手しようと画策し、ライリン・バーノルトを雇い入れた。しかし、バーノルトは秘密裏に造られたストライク級クルーザー<エイドロン>の所在とその計画の全貌を盗み取り、ペスタージを脅迫する。だが、狡猾なペスタージは自分の経歴に汚点を残す前にバーノルトを捕らえ、処刑することに成功したのだった。

エンドアの戦いで皇帝が死亡すると、ペスタージは帝国軍の大部分の支配権を受け継いだ。しかし、彼の政権は他の帝国軍指導者から絶えず疑問の声を浴びせられることになる。ペスタージはケルネル第一提督の手によってキュートリックにあった資産を失うと、イセイン・アイサードから逃れるべくアクシアへと逃亡した。彼はそこでレイア・オーガナとの面会を手配し、新共和国もレイアがアクシアへ向かうことを隠すため、彼女に扮したウィンターをエイアットゥへの外交任務に送り出す。会談の席でペスタージは自身の安全と引き換えにコルサント奪回の機会を与えると申し出た。レイアはこれに同意し、彼は一時的な安全を得たのである。

また、ペスタージはモフ・レオニア・タヴィラがアクシアから逃亡するのを助けている。彼にはやがて訪れるアイサードとの戦いに備えて、別の同盟関係を保持しておく必要があったのだ。ペスタージはタヴィラに<エイドロン>の武器貯蔵庫の存在を告げ、彼女がそれらを取り戻してくれることに期待を寄せていたのである。一方で、アイサードは形の上ではペスタージに対して僅かながらの忠誠を誓っていたが、彼とレイアの密会に疑念を抱いているのもまた事実だった。だが、スーンター・フェルがアクシアへの攻撃を中止させるためにAT3指令を発した後、ペスタージがケルネル提督をアクシア攻撃の任務から解任させると、アイサードは彼に対する敵意をあらわにする。彼女は帝国評議会に戻り、ペスタージの背信を報告した。そして評議会も、彼を権力の座から追放する決定を下したのである。

ペスタージはレオニア・タヴィラの助けを得てキュートリックに逃亡するが、そこでブロージック総督に拘束されてしまう。だが、ペスタージはブロージックに賄賂を与え、アイサードへの報告を阻止するのだった。こうしてペスタージは新共和国が彼を救出に来るまでの時間を稼ぎ出し、やがてローグ中隊とアグレッサー大隊の支援を得たコマンドー・チーム・ワンが到着する。彼らはアイサードの軍の先手を奪い、ペスタージを解放することに成功したのだった。しかし、ペスタージはまだ別の考えをもっていた。彼は新共和国の代理人と袂を分かち、ケルネル提督の元へと向かう。だが、ケルネルはペスタージを奪回したことに対する威光より大きな野心を抱いており、人工義手を使ってペスタージを絞殺するのだった。

その後、ペスタージがサーケヴ・クエストの手によってクローン化されていたという事実が発覚する。ケルネルに殺されたのはクローンだったのだ。このときペスタージの本体はビィスに逃れており、パルパティーンの魂が復活するのを待っていたのである。そしてついにパルパティーンが蘇ると、ペスタージは主人が新たな肉体を形成し、権力と支配を取り戻すために助力する。だが、後にギャラクシー・ガンによってビィスが破壊されたとき、同時にペスタージの本体も滅ぼされたのだった。

ズンジ大将軍 Warlord Zsinj

種族:
人間
出身:
フォンドア
職業:
帝国軍大将軍
性別:
身長:
1.68メートル
愛機:
ヴィクトリー級、スーパー級スター・デストロイヤー<アイアン・フィスト>

Warlord Zsinj

フォンドア出身のズンジは、灰色の立派な口髭と禿かかった頭が特徴的な、小柄でずんぐりとした体格の帝国軍司令官である。残存帝国軍の他の司令官たちと同様に、彼はエンドアの戦いによる混乱に乗じて権力を手にし、クエライ・セクターの支配者として確固たる地位を築き上げた。事実、ズンジが新共和国に与えた脅威は、クローンとなって蘇ったパルパティーン皇帝やスローン大提督にも匹敵するほどの規模だったのだ。しかし、後の歴史家は彼を単なる道化師や愚か者として記録している。ズンジこそは、不相応な力と武器を手にしてしまった愚かな軍人の典型ともいえる存在なのである。

帝国アカデミーを卒業したズンジは、旧型のヴィクトリー級スター・デストロイヤー<アイアン・フィスト>の艦長に任命された。それほど重要な地位にあったわけではないが、ズンジ艦長は実戦で数々の斬新な戦略を打ち立てたことで皇帝の目に留まるようになる。やがて<アイアン・フィスト>は未知領域で任務に就いていたスローン大提督の艦隊に編入され、ズンジは帝国軍で最も名誉ある艦隊の指揮を任せられるようになるのだった。そしてヤヴィンの戦いの直後には、パルパティーン皇帝から直接ダソミアでの任務を与えられる。帝国軍はダソミアに刑務所を設置していたが、これはこの惑星の住民であるフォースを使う闇の魔女たちにとって、宇宙へ飛び立つ絶好の機会だったのだ。ズンジは軌道上から刑務所を爆撃し、地上に停めてあったシャトルや輸送船をすべて破壊する。こうして彼は、皇帝さえも恐れる強力な力を持った闇の魔女たちをダソミアに閉じ込めることに成功したのだった。

この功績によってパルパティーンはズンジを提督に昇進させ、クワットの造船施設で完成した最初の4隻のスーパー級スター・デストロイヤーの1隻<ブロール>を与える。そしてズンジは彼の最初の地位を称えるため、新しい旗艦を<アイアン・フィスト>と改名したのである。その後の数年間で彼はクエライ・セクターの事実上の支配者となり、同セクターに属するダソミアを完全なる監視下に置いたのだった。

エンドアの戦いにおける帝国の敗北とパルパティーン皇帝の死は、帝国をいくつもの勢力に分断するという最悪の事態を招いた。ズンジをはじめとする生き残った多くの艦隊司令官やモフたちは大将軍を自称し、セイト・ペスタージによる後継政権に従うことを拒否していた。ズンジはクエライ・セクターを帝国の領域から切り離し、そこから樹立後間もない新共和国にも代表者を送りつける。実際、彼は<アイアン・フィスト>を筆頭とする、自分の境界を脅かすあらゆる脅威に対抗可能な巨大戦力を有していたのである。

しかし、ズンジにとっての最大の弱みは、コルサントを抑えていないことにあった。コルサントは帝国情報部長官イセイン・アイサードの支配下にあったが、彼はアイサードと同盟関係を結んでおらず、帝国を支配しようとする彼女の計画にも加担していなかったのだ。それどころか、ズンジはアイサードと敵対し、銀河系各地で自分への支持を訴えつつ、彼女の計画をことごとく妨害していたのである。だが、ローグ中隊の活躍によってアイサードによるコルサントの支配が終わりを告げると、ズンジは残存帝国軍で最大の勢力を持つ大将軍となる。彼はTIEラプターなどの新兵器や、大胆な新戦術を次々と投入し、傲慢にも新共和国とアイサード後の帝国軍の両方を相手に戦いを続けるのだった。

ズンジが大提督を表す白い軍服を愛用していたのもこの頃である。だが、彼が帝国軍において大提督の地位に就いたことは一度もなく、それどころか当時はもはや正式な帝国軍人でもなかった。ズンジは見た目を派手に誇張しただけの回りくどい陰謀家であり、部下と一緒に飲み交わす際も自分だけはノン・アルコール飲料を飲み、酔った振りをして部下の反応を伺っているほどである。

ズンジによる恐怖の支配を終わらせるべく、彼とその艦隊を壊滅させる任務に同意したのはハン・ソロだった。ズンジの軍は数年間にわたって新共和国の戦力を一歩リードしていたが、ローグ中隊やレイス中隊の力を借りたソロ将軍はクワット・ドライブ・ヤード社で建造中だった2隻目のスーパー級スター・デストロイヤー<レイザー・キス>の破壊に成功し、新共和国の劣勢を挽回する。ズンジはさらに新造艦<セカンド・デス>を建造するために<レイザー・キス>の部品を回収し、セラギスの戦いの最中にその実物大模型を投入した。だがズンジの軍はヴァハバで敗北を喫し、セラギスへ敗走するが、そこでソロの軍から壊滅的ダメージを被るのだった。だが、ズンジは大胆にもオービタル・ナイトクロークを使用し、そのスクリーンの背後に回って戦闘から逃走した。そして彼は<セカンド・デス>を爆破し、ソロと新共和国軍に<アイアン・フィスト>が撃沈したと信じ込ませたのである。ズンジはこの幻想作戦を完成させると、シャトルで戦場から逃れたのだった。

その後、ズンジはダソミアの軌道上に浮かぶランコア基地に隠れ、次の攻撃計画の立案を開始した。そして、ソロを含む新共和国の英雄たちがダソミアにいることを知ったズンジは、この惑星を凍結させるため、オービタル・ナイトクロークを使用する。同時に彼は闇の魔女ゲッゼリオンに、ソロたちの捕獲と引き換えにシャトルを提供すると持ちかけるのだった。ゲッゼリオンはこの取引きに応じるが、ズンジの部下を殺害してシャトルを強奪し、ダソミアを飛び立っていく。だが、ズンジは<アイアン・フィスト>からそのシャトルを軌道上で狙撃し、邪悪な魔女を滅ぼすのだった。その後、ヘイパン艦隊と新共和国艦隊もダソミアに到着し、ズンジの艦隊との戦いが開始される。ハン・ソロも<ミレニアム・ファルコン>でこの戦いに加わり、激闘の末、新共和国軍はナイトクロークを打ち破ることに成功したのである。そして最後は<ファルコン>が<アイアン・フィスト>の艦橋を破壊し、ズンジもろともこの巨大戦艦を滅ぼしたのだった。

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