ヤヴィンの戦いの直前に、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーは反乱同盟軍を一掃するにあたって、自らが見込んだ4人のエイリアンにダークサイドの幻術の訓練を与えていた。アウター・リムの惑星にある帝国軍基地へと送り込まれた彼らは、この幻術によってヴェイダー卿と同じ姿を装うことができ、敵だけでなく、味方の帝国軍兵士にも恐怖を植えつけていたのである。しかし、幻術は戦いによって傷を受けると解けてしまい、このとき本当の姿をさらけ出すことになる。だが、彼らの本当の姿は恐ろしい怪物そのものであり、ヴェイダー卿の姿以上の恐怖を与えることになるのだ。
タトゥイーンの帝国軍基地を指揮していたサソリベイダーは、ルーク・スカイウォーカーの所有するアストロメク・ドロイド、R2-D2を捕らえることに成功する。他の仲間たちも銀河系の各惑星に捕らわれており、R2はその情報をルークにもたらすため、タトゥイーンを訪れていたのだった。故郷の帝国基地に乗り込んだルークは壮絶な戦いの末、サソリベイダーを滅ぼし、他の仲間たちを救助するため、銀河系へと旅立つことになる。
巨大な鳥の姿をした帝国軍司令官ギャオスベイダーは、シス卿ダース・ヴェイダーによって幻術を訓練された4人の高官の中でも、かなりの実力者である。スパイス鉱山の惑星ケッセルの帝国軍基地を指揮していた彼は、反乱同盟軍に対する殲滅作戦を実行中に、伝説のジェダイ・マスター、オビ＝ワン・ケノービを発見し、捕らえることに成功した。この功績に対し、ヴェイダー卿もギャオスベイダーを絶賛したと言われているが、残念ながら彼は褒美を授かることができなかった。大手柄に慢心していたギャオスベイダーは、偉大なマスターを救助するべくケッセルを訪れた若きルーク・スカイウォーカーによって倒されたのである。
水の惑星イスカロンの帝国軍基地を指揮するクラドスベイダーは、ダークサイドのマスター、ダース・ヴェイダーによって与えられた幻術によって普段はヴェイダー卿と同じ姿をしているが、その本当の姿は巨大で獰猛な魚類そのものである。彼はルーク・スカイウォーカーが所有するドロイド、C-3POを捕らえ、基地に幽閉していた。だが、ドロイドを救出するためイスカロンへやってきたスカイウォーカーのフォースを前に、無残にも滅ぼされることになる。
邪悪な帝国軍の軍司令官ワンパベイダーの名は、氷の惑星ホスに生息する雪獣ワンパに似た風貌をしていることから、ダース・ヴェイダーによって与えられたものである。ワンパと同様に極端な低温を好む彼は、氷に覆い尽くされた惑星ティナの帝国軍基地を指揮していた。また、ワンパベイダーの名は、その怪力によっても帝国内に知れ渡っており、同じく怪力で知られるウーキーのチューバッカを捕らえることに成功する。邪悪な彼は捕虜となったウーキーを冷凍し、要塞の奥深くに閉じ込めていたが、仲間を救出しに現れた若きルーク・スカイウォーカーによって倒されたのだった。