キャラクター・ガイド / ヘイピーズ連合王国

イソルダー王子 Prince Isolder

種族:
人間
出身:
ヘイピーズ
職業:
王子
性別:
身長:
1.88メートル
愛機:
ヘイパン・バトル・ドラゴン<ソング・オブ・ウォー>、カスタム改良型ヘイパン・ミーティル・ファイター<ストーム>

Prince Isolder

ヘイパン王室の若きチュメーダ、イソルダー王子は、王室を巡る政治的策略の渦中に置かれた悲劇のプリンスである。彼は63個の惑星からなるヘイピーズ星団の支配者だが、彼が王位に就く前にその地位にいた兄カレンは王室の旗艦上で暗殺されているのだ。当時まだ10代だったイソルダーは兄の仇を討つべく2日間にわたって海賊たちに潜入し、諜報活動を行った。こうして彼はついに暗殺者を発見し、ヘイピーズに連行することに成功したのである。実行犯のハラヴァンは海賊だった。だが、彼は雇い主の名を明かす前に、刑務所内で何者かに殺害されてしまう。イソルダーの母であり、ヘイピーズ連合王国のクイーン・マザーであるタア・チュームは、再び王室の後継者が殺害されるような事態を防ぐため、王族たちに専属のボディガードをつけることを決定した。ボディガードたちはヘイピーズのあらゆる女性がそうであるように、美しいアマゾネス風の女性たちである。イソルダーに割り当てられたボディガード、アスタリア隊長は彼にヘイピーズで起こる政治的陰謀のすべてを絶えず伝え続けていた。しかし、彼女がいかに忠実かつ優秀な戦士であっても、王室内により深く、複雑に張り巡らされた陰謀の前には全くの無力だった。事実、イソルダーの最初の恋人レディ・エリアンが反射プールで溺死するという事故が起こったとき、イソルダーとアスタリアは2人とも、この事件の背後には策略以上の何かがあると確信したのだった。

その後、レイア・オーガナが新共和国の外交使節としてヘイピーズを訪れたとき、彼女はイソルダー王子の目を捕らえた。彼はレイアの美しさに魅了され、再び恋心を抱いたのである。イソルダーは即座にレイアとの結婚を決意する。後にヘイパン艦隊がコルサントを表敬訪問したとき、イソルダーも宝石や美術品など、新共和国の想像を絶する大量の貢物と共に同行していた。それぞれの貢物はヘイパンの63の惑星から新共和国へ1つずつ贈られたものであり、最後の1つ、主惑星ヘイピーズからの贈り物はイソルダー自身だったのだ。彼はレイアに求婚するが、彼女は突然の出来事に衝撃を受け、即答を避ける。この場はイソルダーも一旦ヘイピーズに引き返すのだった。

レイアはまだハン・ソロを愛していた。だが、オルデランの思い出を髣髴とさせるヘイピーズの光景や、イソルダーのハンサムな魅力に彼女は少しずつ傾いていく。しかし、不幸にしてイソルダーの母タア・チュームは息子と同じ考えを抱いていなかった。タア・チュームはレイアがヘイピーズに禍をもたらす存在であると考え、かつて自分の長男とレディ・エリアンを手にかけたように、彼女の殺害を計画する。イソルダーのボディガードの素早い運動神経にかかれば、レイアは確実に殺されてしまうだろう。しかし、彼女は自暴自棄になったハンによって誘拐され、ダソミアへと連れて行かれた。この一方的な駆け落ちによって、結果的にレイアは陰謀の魔の手から逃れることができたのである。

ルーク・スカイウォーカーによってタア・チュームの邪悪な素顔が明らかにされると、イソルダーも2人を追うべく母の制止を振り切り、ルークと共にダソミアへと向かった。かつての帝国の流刑惑星だったダソミアではフォースを使う魔女たちが激しい抗争を繰り広げており、戦いに巻き込まれるなか、イソルダーは魔女の1人テネニエル・ジョーと恋に落ちるのだった。彼らはテネニエルの部族と敵対するダークサイドのフォースを使う闇の魔女たちを打ち破り、ダソミアを包囲していた残存帝国軍のズンジ大将軍を滅ぼした。やがてイソルダーとテネニエルは結婚を決意し、ヘイピーズへと帰途につく。彼はヘイピーズの血塗られた悪しき慣習を終わらせたいと考えており、そのためにも王室からかけ離れたテネニエルとの結婚が最善の選択だったのだ。タア・チュームももはや2人の結婚を認めざるを得なかった。同時にハンとレイアもお互いの愛を確かめ合い、ついに結ばれることになる。こうして王女の座に就いたテネニエル・ジョーは正式に新共和国への支援を宣言したのである。

その後、イソルダーとテネニエルはルークの予言どおり、将来の後継者となる待望の娘、テネル・カーを授かった。タア・チュームはテネニエルを辺境の魔女として忌み嫌っていたが、孫娘のことは溺愛し、この幼い子供にすべての望みを託すようになる。やがて彼女はテネニエルの暗殺を企てるが、この計画は失敗に終わり、ついにクイーン・マザーの座からの退位を強いられるのだった。こうしてテネニエル・ジョーがヘイパンのクイーン・マザーとなるが、母から戦士としての才能と強いフォースを受けついたテネル・カーはルークのジェダイ・アカミデーに入門し、後継者の地位を放棄してしまう。この出来事は王国の将来に暗雲を残す結果となるのだった。

2人の結婚からおよそ18年後、ユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略が開始されると、新共和国の要請に従ってイソルダーは侵略者を撃退すべく、ヘイパン艦隊の出動を許可する。時同じくしてコレリアン星系ではハン・ソロの息子たちがフォンドアのユージャン・ヴォング艦隊を一掃するため、センターポイント・ステーションを起動していた。そしてヘイパン艦隊がフォンドアに到着したときも、アナキン・ソロとジェイセン・ソロはプラネタリー・リパルサーを攻撃に使うべきか否か、フォースの議論を続けていたのである。結局、プラネタリー・リパルサーは功を焦ったスラッカン=サル・ソロによって発射され、その強烈なエネルギー・ビームは銀河系を横断してユージャン・ヴォング艦隊の一部と共にヘイパン艦隊の大半を引き裂いたのだった。戦いには勝利したものの、イソルダーにとってこの結果は屈辱的なものだった。さらに、ヘイピーズに帰還した彼を待っていたのは、テネニエルが第2子を流産したという悲報だった。イソルダーは二重のショックに大きく落胆する。そして、この事件をきっかけにヘイピーズ星団では反ジェダイ感情が高まりを見せ、多くのヘイパンたちがピース・ブリゲイドへと参加するようになったのである。

その後もヘイピーズの反ジェダイ感情は収束することなく広がり続け、また本人の意思がジェダイ・オーダーに残る方へと向いていることもあり、現王室の唯一正当な後継者候補であるテネル・カーがクイーン・マザーを継承することは困難を極めていた。だが、王室を狙う数々の陰謀のなかでテネニエル・ジョーが病に倒れ、ついには毒殺されるという事態にまで発展すると、後継者争いも水面下で一気に本格化するようになる。前クイーン・マザーのタア・チュームは、イソルダーとジェイナ・ソロを結婚させ、若い女王の後ろ盾として権力の座に復帰することを目論んでいた。だがジェイナはそれを固辞する。そして、テネニエルの死にタア・チュームが関与していたことが判明すると、テネル・カーはついにクイーン・マザーの座を継承する決意をするのだった。彼女は亡き母が密かに用意していた艦隊を遺産として受け継ぎ、ユージャン・ヴォングへの報復を宣言したのである。立派に成長した娘の勇気ある決断を、イソルダーは大変誇りに思うのだった。

タア・チューム Ta'a Chume

種族:
人間
出身:
ヘイピーズ
職業:
クイーン・マザー
性別:
身長:
不明
愛機:
<スター・ホーム>

Ta'a Chume

ヘイピーズ星団はロレル・レイダースとして知られる男性主体の海賊団によって発見された63個の惑星群の総称である。旧共和国の時代、彼らはおよそ1世紀にわたってこの星団に拠点を置き、付近を通過する宇宙船や貨物の強奪を行っていた。やがて海賊たちは引退、または保安軍組織によって拘束されていったが、この星団の原始人たちは彼ら無しで独自の発展を遂げていくのだった。一方で、海賊たちは健在だった当時に銀河系でも選りすぐりの美女を数多く略奪し、ヘイピーズ星団に連れてきていた。最終的に海賊たちが衰退していくと、残された女たちは家婦長制度を築き上げ、その後約4,000年にわたって星団全体を支配するようになる。一方で男たちには奴隷または父親としての役目しか与えられていなかったのである。

帝国とその後に続く新共和国の時代、ヘイピーズ連合王国はクイーン・マザー・タア・チュームの支配下にあった。彼女はヘイピーズの他の女性と同様に優雅でしなやかな体つきをした美しい女性であり、常に落ち着いた雰囲気を見せている。また、タア・チュームはヘイピーズの高貴な伝統に従って、公衆の面前では常にヴェールで顔を覆い隠していた。こうした美しい風貌とは対照的に、彼女の内面は冷酷非情の女でもある。かつての女王たちがそうであったように、タア・チュームは自らの王位を得るために、そしてそれを守るために、タア・チュームは親族を含む数多くのライバルたちを葬り去った。同時に、彼女はヘイパンに帝国軍を寄せ付けないために、王国の歴史に類を見ない大規模な軍事化を敢行している。

2人の息子を授かったタア・チュームの最大の悩みは、後継者となるべき娘がいないことだった。そのため、彼女は息子に後継者として相応しい、そして自分の意のままに操れるような妻を探す必要があった。一方で、彼女は平和主義を唱えた長男カレンにクイーン・マザーの夫として相応しくない内面の弱さを感じ取り、暗殺を企てることになる。それに対して2番目の息子イソルダーはとてもハンサムな青年だった。彼にはタア・チュームに捜し求める後継者を提供するため、王族の血を引く女性と結婚する運命が課せられた。イソルダーの妻はタア・チュームに認められた女性でなければならず、さらに多くの後継者を儲ける能力が要求されることになる。事実、イソルダーの最初の恋人だったレディ・エリアンは、タア・チュームに認められることなく謎の死を遂げた。だが、彼女はカレンとエリアンの死に自身が関与していることを隠すべく失意の息子を必死に慰め、悲劇の母を演じていたのである。

イソルダーが次に愛した女性は他でもない、レイア・オーガナだった。タア・チュームはこれに再び激怒し、息子の選択に失望する。彼女は偉大なヘイパン王国の統治体制がレイアの支配によって1年で消失してしまうことを予見したのである。イソルダーは外交使節を伴ってレイアのいるコルサントへ向かうが、タア・チュームにそれを阻止する術は何もなかった。イソルダーは星団の63の惑星から集めた贈り物をもってコルサントに到着し、力と美を披露することで新共和国を驚愕させる。そのころ、タア・チュームは軌道上から彼女の船<スター・ホーム>でその一部始終を見ており、密かにレイアの暗殺を目論んでいた。だが、イソルダーは母の邪な企みを察知し、レイアの命を救うことに成功したのである。

タア・チュームはその後もレイアの命を狙い続けるが、すべての計画はことごとく失敗に終わった。彼女はついにルーク・スカイウォーカーとの対面を迎え、自らの息子に手をかけたこと、そしてエリアンの暗殺にも関わっていたことをイソルダーの前で暴露されてしまう。イソルダーはこの事実に激怒し、母への背信を決意した。失意からレイアとの駆け落ちを試みたハン・ソロが彼女をダソミアに連れ出すと、イソルダーは最愛の女性をその手に取り戻すべく、彼らの後を追うのだった。タア・チュームは事態がさらに悪化していくことを受け入れようとしなかったが、確実にショックを受けていた。

一方で、レイアを探していたイソルダーは、テネニエル・ジョーと名乗るダソミアの魔女と出会い、やがて2人は恋に落ちる。しかし、クイーン・マザーの目には、ジョーは平民であり、無力な存在でしかなかった。それでも彼女は別の方法で自分の価値を示し、イソルダーも母の許しに関係なく、彼女が何と言おうともジョーと結婚するつもりだった。彼はもはやタア・チュームの影に隠れた王子ではないのだ。やがてタア・チュームもしぶしぶながら2人の結婚に同意するのだった。

そして数年後、イソルダーとテネニエル・ジョーは待望の後継者、テネル・カーを授かった。タア・チュームは孫娘を溺愛し、テネル・カーをジョーによる戦士教育から遠ざけようとする。彼女はテネル・カーが適切なクイーン・マザーとしてヘイパンを統治するようになることを望んでいたが、こうした努力も実らず、カーは才能溢れるジェダイとなるのだった。その後、テネル・カーがバートックの暗殺者の一団に命を狙われるという事件が起こり、後日、この事件の背後にもタア・チュームが関与していたことが明らかになる。これによって彼女はついにクイーン・マザーからの退位を強いられ、テネニエル・ジョーに王位を譲ることになるのだった。しかし、退位しても、彼女は王族の待遇を保持し続けることができたのである。

やがてユージャン・ヴォングによる銀河系への侵略が開始され、フォンドアの戦いで連合王国宇宙軍の大半が壊滅すると、タア・チュームもイソルダーやテネニエル・ジョーに対する数度の暗殺の試みに寛容になっていた。そして戦争が長引き、新共和国はヘイパンにも難民の受け入れを要請するが、戦争難民の数はヘイピーズ連合の許容数をはるかに上回る規模だったのだ。タア・チュームはこうしたヘイピーズ星団を取り巻く複雑な事情を計算し、自身の復権に向けた大胆な策略を張り巡らす。彼女は執事のトリスディンに、テネニエル・ジョーの後釜となり得る若い女性を探すよう命じた。まもなく彼女は弟アナキンを失ったばかりのジェイナ・ソロに目を付ける。タア・チュームはイソルダーにジョーとの離縁を迫り、若いジェイナと再婚させることで、次期クイーン・マザーを意のままに操ろうと目論んでいたのである。これによってイソルダーは再びクイーン・マザーの夫となり、ジェイナはユージャン・ヴォングに復讐するための軍隊を自由に使えるようになるのだ。タア・チュームはテネニエル・ジョーを毒殺し、その罪をニコリシュに擦り付けることで、再びヘイパンのリーダーシップを手に入れた。しかし、ジェイナはイソルダーとの婚姻を拒否し、一度は王位を辞退したテネル・カーが新しいクイーン・マザーとなる。タア・チュームの計画はまたしても失敗に終わり、彼女はついにジョーを殺害した罪で逮捕されるのだった。

テネニエル・ジョー Teneniel Djo

種族:
人間
出身:
ダソミア
職業:
ダソミアの魔女、クイーン・マザー
性別:
身長:
不明
愛機:
ランコア

Teneniel Djo

かつて帝国軍の流刑惑星だったダソミア出身のテネニエル・ジョーは、闇の魔女と呼ばれるフォースを使う部族の一員である。彼女は赤金色の髪と、オレンジがかった茶色の瞳を持つ美しい女性だった。テネニエルは母アラヤ・ジョーの率いる「歌う山の民」と呼ばれる長い歴史を持つ部族に属していたが、母が砂漠で行方不明となり、祖母のオーグウィンが支配権を手にしたのだった。しかし、オーグウィンは既に高齢だったため、部族は新しい女王を必要としていた。そのため、テネニエルは本人の知らぬ間に後継者候補の1人とされていたのである。

ダソミアの魔女の部族では、男は使用人または配偶者としての役割のみを与えられており、あらゆる仕事は女が取り仕切っている。また、彼らはジャバ・ザ・ハットがペットとして飼っていたのと同じ巨大なランコアの背中に乗って移動を行う。これらの猛獣はダソミアに原生する野生動物だが、女性の優しさと魔法、そして歌によって制御することができるのだ。当時は魔女たち自身も真相を知らなかったが、この力は紛れもなくフォースの一種である。だが、邪悪なゲッゼリオンを除いて、魔女たちはこの魔法の力を使う際に呪文を詠唱しなければならない。ゲッゼリオンはフォースを使う際に呪文が必要ないことを知った唯一の魔女であり、この知識を自身の邪悪な目論みのために使用していたのである。

ゲッゼリオンと彼女の率いる邪悪な闇の魔女は、テネニエルの叔母たちを何人もダークサイドへ誘惑した。彼らは「歌う山の民」を邪悪に転向させようとしたが、部族は必死に抵抗する。邪悪な魔女たちはその応酬として平和な部族にたびたび攻撃を加えていたのだった。

ある日、砂漠をパトロールしていたテネニエルは、ルーク・スカイウォーカーとヘイピーズのイソルダー王子に遭遇する。彼らは<チューンソア>と呼ばれる古代の移動式ジェダイ育成センターだった宇宙船を探していたが、ジョーはルークが強力なフォース、すなわち彼女のいう魔法の力を身に付けていることに気付いた。彼女は自分の受けた躾に習ってルークと結婚するべきだと考え、彼の頭を棍棒で殴りつける。一方のイソルダーはとてもハンサムな男だったが、彼女にとってそれはただの装飾でしかなかった。ジョーはイソルダーの所有権を主張し、2人を縛って村へと連れて行く。しかし、ルークはライトセイバーを使って脱出し、フォースの力を見せることで彼女をお互いの類似性に直面させたのだった。2人は話し合い、ルークとイソルダーもテネニエルの村へ行くことに同意する。彼らはテネニエルがハン・ソロとレイアの捜索を手伝ってくれることを期待していたのである。

やがて彼らはハンとレイアを発見し、反乱軍の英雄たちは再び一堂に会した。しかし、ルークはダソミアに強大なダークサイドの力がひしめいていることを感じ取っていた。そのため彼らは「歌う山の民」に力を貸し、ダークサイドの元凶である邪悪な魔女たちの本拠地となっている帝国軍の刑務所施設への襲撃を行う。だが、ゲッゼリオンは彼らに反撃し、さらにダソミアの軌道上で待機していた残存帝国軍のズンジ大将軍も、スター・デストロイヤー<アイアン・フィスト>から地上への砲撃を開始した。だが、最終的にこの戦いは「歌う山の民」が勝利し、ゲッゼリオンもダソミアを脱出した際に船ごと<アイアン・フィスト>によって破壊されるのだった。

戦いが終わると、テネニエルは自分がイソルダーと恋に落ちていることに気づいていた。イソルダーは彼女に愛を告白するが、テネニエルはヘイピーズの民が王族の血を引いていない自分を女王の後継者として受け入れないだろうと考え、彼を拒絶してしまう。それでもイソルダーは彼女を安心させ、結婚するために2人でヘイピーズへと戻るのだった。そして数年後、2人は最愛の娘テネル・カーを授かる。テネル・カーは生まれたときから母親譲りの強いフォースの適性を示し、ルークのジェダイ・アカデミーで訓練を積むことになるのだった。

その後もテネニエルはイソルダーの母であるヘイピーズのクイーン・マザー・タア・チュームと一緒に暮らしていたが、タア・チュームは息子の結婚に関する選択に心を痛め続けていた。彼女はたびたびテネニエルの暗殺を企てては失敗し、ついに邪心が明るみになったとき、女王の座を退位する。こうしてテネニエルが新しいクイーン・マザーに即位したのである。

そして20年後、銀河系がユージャン・ヴォングによる侵略を受けた初期の頃、テネニエルが再び妊娠していたことが発覚する。テネニエルとイソルダーはテネル・カーの王位継承問題について意見を対立させており、彼女はもう一度妊娠して欲しいという夫の意思と戦わざるを得なかったのだ。しかし不運にも、フォンドアの戦いでヘイピーズ艦隊が被った深刻な被害がフォースによる感情的もつれとなってテネニエルに襲い掛かり、彼女とまだ生まれていない子供にも深刻な影響を与えたのだった。彼女は病気で寝たきりの状態となり、子供もそのまま失われてしまう。一方で、テネニエルに不満を抱くタア・チュームは密かに彼女の代わりとなる新しいクイーン・マザー候補を模索していた。前クイーン・マザーは、強いリーダーシップを持ち、それでいて自分の意のままに操れる若い女性を捜し求める。彼女はイソルダーとテネニエルを離縁させた後、その女性を新しいイソルダーの妻として迎え入れようと考えていたのだ。そして彼女の見つけた解答がジェイナ・ソロだったのである。

しかし、ジェイナは断固としてこの申し出を拒否し、結果的にタア・チュームは次の手段に手を進めることになる。彼女はイソルダーが離婚を決意するのを待たずに、密かにテネニエルの毒殺を手配したのだ。ジェイナも、テネル・カーも、この事態を阻止することはできなかった。異変に気づいた2人が女王の寝室に到着したときは、既に手遅れだったのである。後に彼女の死因はニコリシュ派によって用意された毒だということが判明するが、テネル・カーはタア・チュームが黒幕であることを確信していた。テネルはついにクイーン・マザーを継承することを決意し、母テネニエルが密かに再構築していた艦隊をユージャン・ヴォングとの戦闘に投入することを宣言したのだった。

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