キャラクター・ガイド / ジャバ宮殿

ジャワの氏族長カリトは、ライバル氏族の長ウィッチンと長年にわたる抗争を続けている。しかし、彼は平和的解決を求めており、ジャバ・ザ・ハットに両者の調停を依頼していた。

タトゥイーンの砂漠でC-3POとR2-D2を発見し、それらをラーズ家の水分農場へ売り渡したのもカリトの氏族である。氏族のメンバーは大半がその直後に帝国軍のストームトルーパーによって殺害されたが、カリトとその妻エイヴド・ルーンは難を逃れていたのだった。

カリトの配偶者エイヴド・ルーンは氏族のシャーマンである。彼女はウィッチンがカリト殺害を目論んでいることを感じ取ったが、証拠を示すことができずにいた。

ウィッチンはカリトの積年のライバルである。大氏族の長でもある彼は、隣接するカリトの氏族を根絶やしにすべく、ジャバ・ザ・ハットに協力を求めていた。

また、ジャバが並み居る戦士たちを集めて格闘競技大会を開催したときも、ウィッチンは遠隔操作可能なスタップを用意して大会に出場している。ジャバは彼が優勝した際には新しいサンドクローラーを与えると約束した。ウィッチンはチャンスを確実なものとするため、武装したバトル・ドロイドをスタップに搭載したのだった。

ヘラットはウィッチンの氏族のシャーマンであり、ウィッチンがジャバ・ザ・ハットと交渉する際の相談役を務めていた。ジャバはウィッチンのカリト殺害計画を手伝う見返りとして、彼女に自分の召使いの1人になるよう要求する。彼女はその要求を受け入れ、ジャバを扇ぐ役を与えられたのだった。邪悪なハットにとって、協力の申し出はヘラットたちを隷従させるための都合の良い口実に過ぎなかったのである。

ジャバの死後、ヘラットのその氏族は奴隷状態から解放され、長年にわたってタトゥイーンの砂漠を放浪する生活を送っていた。そして、解放から4年後、砂漠の奥深くでキッスター・バナイを発見したヘラットたちは、彼をアンカーヘッドまで送り届けることに同意する。しかしその直後、彼らはほぼ同時に2つの襲撃を受けた。1つは名画「キリック・トワイライト」を捜索していた帝国軍によるものであり、もう1つは血に飢えたサンド・ピープルによるものだった。この襲撃によって氏族の多くのメンバーが殺害されたが、ヘラットとキッスターは辛うじて一命を取り留める。そして、サンド・ピープルはキッスターを連れ去っていったが、ヘラットは死体だと思われたため、その場に取り残されたのだった。

その後、ヘラットはレイア・オーガナ・ソロとその夫ハン・ソロに出会い、彼らが帝国軍より先にキッスターとモス画を手に入れられるよう、力を貸すと申し出る。彼女は多数の仲間を殺した帝国軍に激しい憎悪を抱いていたのだ。しかし、彼女は先の襲撃で深手を負っており、協力の見返りに骨折した足の治療を要求する。やがてソロ夫妻がモス画を手に入れることの重要性を理解した彼女は、帝国軍の追跡をかわすため、自分が捕らえられた振りをすることに同意したのだった。ヘラットはソロ夫妻の助けを得てサンドクローラーを再び起動することができ、そしてサンドクローラーを動かしながら、自分を道具箱の中に閉じ込めた。彼らを追ってきたストームトルーパーは、ソロ夫妻が絵を盗み、自分を閉じ込めたというヘラットの言葉を信じたのである。

ルキック・ドネックはジャバ・ザ・ハットの宮殿内を徘徊し、誰それ構わずサバックの勝負を挑んでいる。事実、彼は大砂丘海ルールでは無敗の実力を誇っていた。

また有名な逸話によると、ドネックは大砂丘海でサンド・ピープルの氏族と怒り狂ったバンサの群れ、そして激怒したクレイト・ドラゴンに遭遇し、1人でそれらに打ち勝ったことがあるという。彼がいつも手にしているバンサの角がその話を裏付けており、氏族のなかでは大砂丘海の英雄として称えられている。

浅黒い肌をしたパクミア・スライスは同盟軍のスパイである。彼はクラウド・シティでティバナ・ガスの採鉱を行いながら、陰で同盟軍を支援していたのだ。帝国軍によってクラウド・シティが占拠されると、スライスは即座に脱出することに成功する。しかし、彼は必ずベスピンに戻ってこの都市を奪回すると心に誓い、タトゥイーンにあるジャバ・ザ・ハットの宮殿に身を隠したのだった。

キフェックス警備隊の一員であるヴァル・タジーンは、トニカ姉妹の行方を求めて銀河系を捜索している。その理由は2つあり、1つはそれが彼の仕事であるから。もう1つは、彼自身が姉妹の片方に恋しているからだった。しかし、タジーンは姉妹のどちらを気に入っているのか、決して話そうとしない。おそらく本人にも姉妹の区別がついていないのだろう。

フォーゼックはジャバ・ザ・ハットの活動を監視している帝国保安局のスパイである。彼は傭兵を装い、ジャバの宮殿に潜入したのだった。しかし、フォーゼックはこの仕事を通じて犯罪の方が儲かることを学び、密かに帝国の仕事から解放されたいと願うようになる。やがてはこのままジャバの組織で地位を得たいと考えていた。

かつて帝国軍の技術者を務めていたこともあるヴェルケン・ティゼリは、ジャバ・ザ・ハットの下で衛兵として働いており、武器の供給も行っている。彼はハーミ・オードルと共に仕事を与えられていたが、シーカーを遠隔操作する方法を開発し、それを用いて密かにジャバ暗殺を目論んでいた。

ギランはマラキリと共に働くジャバ・ザ・ハットのランコアの飼育人である。彼の夢はクレイト・ドラゴンを生け捕りにし、ランコアとの戦いをジャバに観戦させることだった。

ジーザムはジャバ・ザ・ハットに雇われたスニヴィアンの偵察員である。彼の仕事は新しい惑星を発見し、険しい地形をチャートに記すことだった。ジーザムはこの仕事を楽しんでおり、ジャバも彼の仕事振りには大変満足している。ジャバはジーザムに多額の報酬を与えているが、彼はジャバがこのようなことをさせている理由を全く理解していないのだった。

アグノートのヨーグジットはクラウド・シティが帝国軍によって接収された際に逃亡した難民である。やがてタトゥイーンに流れ着いた彼はジャバ・ザ・ハットの下で働くハーミ・オードルと出会い、彼に様々な武器を供給して生計を立てるようになった。しかし、いつかはクラウド・シティに戻りたいと考えている。

ロジェ・ネラーは嫌々ながらジャバ・ザ・ハットに雇われているクリフ＝ボアー・ワームの末裔である。彼はジャバの会計士モゼップの助手として働いていた。しかし、ジャバの犯罪活動を妨害するため、彼のクレジットの一部を故意に流用している。

ラーゼはタトゥイーンにあるジャバ・ザ・ハットの宮殿で働くカジェインサニクトである。彼の任務は衛兵および情報収集だった。ラーゼは奴隷取引をひどく嫌っており、いつかタトゥイーンから脱出したいと考えている。彼は銀河系が何を与えてくれるのかを探求したいのだ。

ヨッツ・オレンはジャバ・ザ・ハットに雇われているカダッサニクトである。彼はジャバのセール・バージの乗員として働いていたが、ジャバの所有する様々な船からパーツを盗み出しており、それらを闇市場で売りに出すことによってかなりの利益を上げていた。後にこの事実が発覚すると、彼は宮殿で働く他の誰からも信用されなくなったのだった。