キャラクター・ガイド / ジェダイ・オーダー

マラ・ジェイド Mara Jade

種族:
人間
出身:
不明
職業:
皇帝の手、密輸業者、ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
1.6メートル
愛機:
<ジェイド・ファイヤー>、<ハンター・ラック>、<ジェイド・セイバー>、改良型ソロスーブ社製ホライゾン級スター・ヨット<ジェイド・シャドウ>

Mara Jade

ルーク・スカイウォーカーの人生は素晴らしい友人たちとの出会いによって永遠に変わることになった。しかし、彼の人生に対して最も大きな影響を与えた人物が1人いるとすれば、それは強い独立心と毅然とした決断力を持つ、彼の愛する妻マラ・ジェイドである。

マラはかつて皇帝の片腕と呼ばれていた、極めて熟練した暗殺者であり、スパイだった。彼女は銀河を超えてパルパティーン皇帝の命令を聞くことができたのだ。幼い頃から訓練を受け、武器を握っていたマラは、ダーク・マスターに仕えつつ、自給自足の術、宇宙船の操縦、射撃術、そしてフォースの使い方を学んだのだった。

彼女の最後の任務の1つはルーク・スカイウォーカーの暗殺だった。パルパティーン皇帝は、ダース・ヴェイダーがベスピンにおける息子とのライトセイバー対決で心境に変化をきたしたことに失望していた。スカイウォーカーはヴェイダーの心の中にある何かを撹乱し、皇帝は最も近い位置にいる側近に疑いを抱くようになったのだ。万が一の場合に備え、皇帝はスカイウォーカーの追跡と殺害のためにマラ・ジェイドを派遣したのである。

マラはスカイウォーカーが捕らわれの身である友人ハン・ソロの救出に向かうことを知っていた。アリカと名乗るダンサーに扮した彼女は、タトゥイーンにあるジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入する。しかし、彼女はスカイウォーカーに十分接近することができず、ジャバも砂漠で行われる処刑パーティに彼女を同行させることを拒否した。彼女は機を逸したのだった。

完璧主義者であるマラは失敗に耐えることができなかった。彼女はダーク・マスターへの償いを願ったが、二度とチャンスを得ることはなかった。コルサントへ戻る途中、マラはフォースを通じて皇帝の死を感じたのだ。

高官たちと接触し、高い地位に甘んじていた彼女の全人生が、エンドアの戦いにおける帝国の敗北によって崩れ去ってしまった。フォースを通じて、マラは最期の瞬間に無残に崩壊した皇帝の姿を受け取った。そこにはルーク・スカイウォーカーとヴェイダーの姿も映っており、2人が彼女の師を殺害したのだった。

その後何年もの間、彼女はパルパティーンの死と自身の目的の消失の元凶であるスカイウォーカーに憎しみを抱き続けていた。マラはエンドアの戦い後の数年間、銀河系社会の周辺をさまよっていたのだ。そしていつの日か、彼女はタロン・カードの密輸組織でパイロットおよび工作員としての職を得たのだった。

スローン大提督による新共和国への反抗の最中、マラはついにルークとの対面を果たした。しかし、皮肉なことに2人は惑星マーカーの荒野から脱出するために協力しなければならなかった。彼らは不安定な平和のなかに置かれ、ルークは彼女に、皇帝を殺害したのは彼ではなくヴェイダーだと説明したのである。

ルーク・スカイウォーカーのジェダイとしての能力を見たマラは、しぶしぶながら大戦の英雄に対する尊敬心をくすぶらせていった。彼女は公然と、そして無愛想に彼の哲学に対する多くの疑問を投げ掛けたが、スローンによる危機の間は2人で協力し、互いの才能には何度も敬意を表し合っていた。そしてスローンが敗北したとき、ルークはかつて自分が初めて手にしたライトセイバーをマラに贈る。この武器は長い間失われたと思われていたが、ジョルース・スボースによって奪回されたものだった。

マラはスカイウォーカーの新しいジェダイ・オーダーに対する責任を負いたくなかったため、彼からの訓練の誘いを拒否する。結局、彼女は自分の力だけでこの時代を生き抜き、厳しい実地経験を積むことによって帝国から受けた素晴らしい訓練を補ったのだ。彼女は長く独立していたため、ルークのジェダイ・プラキシウムの初歩の段階にもはや居場所は無かったのである。

Mara Jade

それでもなお自分の才能を極めるための努力を続けていた彼女は、ルークの誘いを断ったもう1人の自己訓練のジェダイ、カイル・カターンと遭遇した。2人はしばらくの間共に修行したが、その道のりにはダークサイドが横切っていた。フォースの危険を悟ったカターンは、スカイウォーカーのアカデミーでの集団学習の経験が利益になることを認め、最初の生徒になることを決める。だが、マラはときおりアカデミーを訪れたが、常にそこで学ぶ生徒にはならなかった。

タロン・カードが新しく設立した密輸業者同盟での責任が増すにつれ、彼女は辺境でのキャリアを積み重ねていった。彼女はときおりランド・カルリジアンともペアを組み、多くの情報収集任務を引き受けていた。だが、カルリジアンの必死の努力も虚しく、彼は決してマラに求愛することができず、2人の関係が厳格なビジネス関係以上の何かに発展することは無かった。

カードはマラを自分の後継者とするべく仕込んでおり、彼女がさらに幅広い技術を身に付けることを望んでいた。だが、その後数年の間にマラはますます独立心を強め、密輸業者同盟との繋がりは徐々に失われていったのだった。

カーマス・ドキュメントに関する事件の最中、マラは辺境の惑星ニラーンにおけるチスの活動を調査していた。彼女は再びルーク・スカイウォーカーとチームを組み、スローンの手として知られる秘密基地に潜入する。彼らの技能と個性は互いを完璧に補強し合っていた。もしペアを組んだのがこの2人でなければ、彼らは確実に死んでいただろう。彼らが互いを完璧に補完しあう存在であることに気が付いたのもそのときだった。2人の間には10年に及ぶ緊張があり、両者の関係は厳しい辛辣さをもって始まったが、ついに2人は恋に落ちたのだ。

新共和国と帝国残党との間で銀河内乱の正式な終結をもたらす平和協定が結ばれた後、マラ・ジェイドとルーク・スカイウォーカーはコルサントで結婚した。激動の政変を迎えた銀河系に対し、2人は人々を鼓舞させる理想と強力なシンボルを掲げた。かつての帝国軍の密使と銀河系で最強のジェダイ・マスターは、過去の差異を克服し、自分たちの愛を見つけたのである。

戦争や反乱に長く悩まされていた新共和国は、平和な時代を謳歌することを熱望していた。ルークはジェダイ・アカデミーで新たな候補者たちを鍛えており、一方でマラは仲間たちとの接触を続けていた。やがて彼女はルークの姪と甥にあたるジェイナ・ソロとジェイセン・ソロを弟子にとる。しかし、不幸にもこの平穏は長く続かなかった。

新たなる危機は狡猾な企みのなかで静かに始まった。モノアIIへの外交任務の最中、マラは密かに謎の胞子に感染させられる。これはユージャン・ヴォングの生物工学によって作られた恐ろしい病原菌だったのだ。ユージャン・ヴォング軍による全面的な侵略が開始されたとき、マラは既に衰弱しており、生命を維持するため必死にフォースの力を使っている状態だった。マラは体内をこの病原体から浄化するためフォースを集中させたが、この試みも彼女を一層疲労させるだけだったのだ。

マラが自分の妊娠に気付いたのもこの病に苦しんでいるときだった。そして、この事実は回復に向かう彼女の気力を一層励ますことになる。彼女は無事に子供を出産し、母と父の愛、そして生まれたばかりの息子の愛によって支えられたフォースの癒しの輝きは、ついにマラをユージャン・ヴォングの病から救い出したのである。大量の破壊と殺戮が銀河系を襲うなか、マラ・ジェイド・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーは命と希望を確約する静かな瞬間を得た。2人は幼い息子ベンをこの世に迎えたのである。

しかし、この平和も長くは続かなかった。ユージャン・ヴォングは新共和国を弱体化し続け、ジェダイを次々と抹殺していったのである。マラは息子をコードネーム・エクリプスと名付けられたジェダイの秘密の惑星に残し、侵略者と戦うため<ジェイド・シャドウ>で飛び続けた。

やがて、マラはフォースに生じた奇妙な動乱を調査するため、夫と共に征服された惑星コルサントへと向かう。かつての輝かしい巨大都市惑星はユージャン・ヴォングの有機テクノロジーに包み込まれ、悪臭を放つジャングルと化していた。フォースの乱れの原因を突き止めるため、彼女は惑星の地下深くで、かつて「皇帝の手」と呼ばれていた時代に使っていたアクセス・コードを使用する。その正体はかつて皇帝の手と呼ばれていたもう1人の女性、ロガンダ・イズマレンの息子イリクだった。彼は腐敗し、狂乱に満ちた恐ろしいダーク・ジェダイ、ナイアックス卿へと変貌していたのである。

ナイアックスがルークによって倒された後も、マラはユージャン・ヴォングに対するいくつかの重要な任務に参加している。その後もルークはこの戦いを終わらせる努力を続けており、マラは夫の側に寄り添っていた。そして彼女は<ジェイド・シャドウ>に乗り、仲間のジェダイと共に未知領域へと旅立っていく。謎の惑星ゾナマ・セコートに、この血塗られた長い戦いを終わらせる重大な秘密が隠されているかもしれないのだ。

ジェイナ・ソロ Jaina Solo

種族:
人間
出身:
コルサント
職業:
ジェダイ・ナイト、パイロット
性別:
身長:
1.49メートル
愛機:
Xウィング・ローグ11

Jaina Solo

ジェイナは僅か5分の差でソロの最年長の子供になった。彼女とその双子の弟ジェイセンは、銀河中心部を奪還しようとするスローン大提督の目論みの最終日に、コルサントで生まれたのだった。こうした戦乱の時代に、レイアとハンは子供たちを危険から遠ざけるため、様々な安全な惑星に隔離していた。しかし、ソロの子供たちは何度も誘拐されかけ、やがて両親は家族一緒になって暮らすことを決意したのである。

コルサントでは、双子はC-3POとウィンターによって育てられていた。レイアは新共和国国家元首だったため、可能な限りの努力はしたものの、家族のために捧げる時間は極限られたものでしかなかった。ジェイナが年を取るにつれ、レイアはますます遠い存在になっていき、彼女はいずれ憤慨するだろうことに気づき始めていた。

頑固なジェイナは機械いじりの才能を開花させ、これは父の誇りでもあった。9歳のとき、彼女は既に<ミレニアム・ファルコン>を飛ばしており、簡単な修理であれば父を手伝えるようにもなっていた。

そして14歳になるころには、ジェイナは既に有能なパイロットだった。彼女はヤヴィン4にあるルーク叔父のジェダイ・アカデミーに参加し、素晴らしいフォースの才能を磨きながら、ローバッカ、テネル・カー、ゼックといった新しい、そして長く付き合うことになる友人たちを作っていった。やがて第二帝政や多種族同盟などによる攻撃を生き延びたジェイナは、マラ・ジェイドの弟子となる。2人は意気投合し、ジェイナはジェダイとして、そしてパイロットとして成長していったのである。

ユージャン・ヴォングによる侵略が始まると、彼女はXウィングの操縦技術を認められてローグ中隊に迎え入れられる。ローグ11となって飛んでいるジェイナの通称は「スティックス」だった。イソアでの任務の最中に、彼女はジャグド・フェルと名乗る仲間のパイロットと出会う。彼はチスの防衛軍と共に飛ぶ新共和国の協力者だった。ジェイナは自分の中で何かが動くのを感じ、ジャグド・フェルの操縦技術とその氷のように冷静な振る舞いに心から敬服したのだった。

Jaina Solo

ジェイナはカラーバでユージャン・ヴォング軍に撃墜され、足と胸を負傷してしまう。さらに強い磁場に晒されたことによって一時的に視力を失ってしまった。彼女はデュロで治療に当たっていたが、その間にユージャン・ヴォングはこの古代惑星を奪うべく侵略を開始していたのである。

ユージャン・ヴォングによる危機は、若いジェイナにとって非常に辛い試練となっていた。彼女は成長期を迎える前に戦争の厳しさと直面することを強いられたのだ。それでも絶え間ない冒険に満ちた10代の日々のなかで、彼女は何とか死の教訓を免れていた。しかし、チューバッカの死とそれに続くソロ家の苦境で、ジェイナは自分の個性を形作る決して拭い切れない教訓を学んだのだった。

レイアは娘が子供たちの中で最も実践的であると信じている。瞑想的なジェイセンは優柔不断によって引き篭ることが多く、衝動的なアナキンは結果を無視して無謀な行動に走ってしまいがちである。だが、ジェイナは自分の行動を計算し、頃合を見計らうことができていた。もっとも、彼女にも怒りっぽいところがあり、頑固な性格から口論を起こすことも多い。ときとしてジェイナは消極的な弟や、自分たちから遠ざかってばかりいる母親を叱り付けることもあったのだ。

辛い戦争が続くなか、ジェイナの気性は彼女自身を破滅へと近づけていった。アナキンを失い、ジェイセンが行方不明となったことでジェイナは激怒し、フォースのダークサイドに触れたのである。彼女の実践的な考えは、叔父によるジェダイの教えにあった思いやりや信念を危険なほどに蝕んでいった。やがて、彼女はオーダーをより先制行動的な方向へと改善するべきだと主張するキップ・デュロンと行動を共にするようになる。

弟の命を奪われるという最悪の結果を招いた任務から逃れるとき、ジェイナはノム・アノアの宇宙船<クスター>を盗み取った。しかし、コルサントはすでに敵の手に落ちていたため、彼女はジェダイの奇襲部隊の生存者を引き連れてヘイピーズ星団へと向かう。ところが、ヘイピーズでは前クイーン・マザーのタア・チュームが現クイーン・マザーのテネニエル・ジョーを排除しようと企んでいたのだ。タア・チュームは息子のイソルダー王子とジェイナを結婚させようと考え、必然的にジェイナはこの陰謀劇に巻き込まれてしまうのだった。

<クスター>を詳しく調査した結果、ジェイナはユージャン・ヴォングの宇宙テクノロジーの基礎となっている原理を発見する。宇宙空間にあるユージャン・ヴォングの生物兵器はそれぞれが固有の重力サインを持っており、それによって互いを識別していたのである。彼女はこの知識をユージャン・ヴォングに対して使うための計画を立案した。そしてその危険な賭けは大成功を収めることになる。ジェイナのトリック作戦によってユージャン・ヴォングは敵味方を識別できなくなり、甚大な被害を受けたのだ。彼女はこれを機に<クスター>を<トリックスター>と改名している。ジェイナの評判は新共和国の工作員による巧妙な情報操作によって膨らんでいった。新共和国の高官たちが彼女を「女神」や「偉大なる者」として称えると、ユージャン・ヴォングは彼女を隠匿の女神ユン=ハーラと結び付け、心理的動揺を引き起こしたのである。

その後、ジェイナはジャグド・フェル大佐に随行するようになり、ボーレイアス、オブロア=スカイ、エバック9で疲れ知らずの戦いを続けていた。2人は一応互いの感情を探ってはいたが、それは戦争を背景とした危険な恋だった。やがてジェイナは中佐に昇進し、銀河連合自由同盟の旗のもと、かつての新共和国を再建しようという両親を支えるべく、宇宙を飛び続けている。

ジェイセン・ソロ Jacen Solo

種族:
人間
出身:
コルサント
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
1.79メートル
愛機:
不明

Jacen Solo

ジェイセン・ソロは複雑な若者である。彼はフォースを使うことの是非について考え、その優柔不断さから人生の岐路に立たされている。しかし、彼の良心は常にこのような形で悩まされているわけではない。確かにジェイセンは新共和国国家元首の息子であり、冒険に満ちた特権階級の幼年期という幸せな人生を過ごしてきた。彼と双子の姉ジェイナは、スローン大提督の脅威が終わりを告げる頃、コルサントでハン・ソロとレイア・オーガナの子として生まれている。幼い頃から双子のソロはフォースが強く、2人は分かつことのできない精神的な絆で結ばれているのだ。

生まれて間もない頃、2人は帝国軍の攻撃を避けるため安全な惑星に匿われていた。だが、最終的に両親は家族で一緒に過ごすことが最も安全だという結論に達する。彼らはチューバッカ、C-3PO、そして乳母のウィンターに保護され、面倒を見られていた。そして双子が1歳半になったとき、兄弟に同じく強いフォースを持つ弟のアナキンが加わったのである。

3歳にも満たなかったときでさえ、双子はよちよちと冒険に出かけていた。C-3POから離れてコルサントをさまよっていた2人は、使われなくなったターボリフトでコルサントの恐ろしい下層区域に迷い込んでしまう。だが、幸運にも危害が及ぶ前に救出されたのだった。

その直後、ジェイセンは叔父であるルーク・スカイウォーカーの防衛に当たることになる。ルークは古代シス卿エグザ・キューンの暗黒の精神に屈し、精神を失った状態にさせられた。若い双子のジェダイを除き、ルークの弟子たちは誰も霊体となった師の姿を見ることができなかったのだ。ルークが肉食獣の攻撃から自分の体を守るべくジェイセンを導くと、わずか2歳の少年は叔父のライトセイバーを見事に使いこなし、彼を救ったのだった。

10代の初期に、ジェイセンとジェイナはヤヴィン4にあるルークのジェダイ・アカデミーに加わった。そこで彼らは訓練生のローバッカやテネル・カーと友人になる。学ぶにつれてジェイセンは自然と生きるフォースへの相関と感覚を強めていった。彼は本能的に動物たちと理解し合うことができ、マサッシ神殿の自室でも小さな動物たちをたくさん飼育していた。

その頃、彼と友人たちは第二帝政のダーク・ジェダイから、多種族同盟の反人間活動家にいたるまで、様々な外敵からの攻撃に晒されていた。ジェイセンはこれらの経験から多くを学んだが、その直後に開始される大虐殺に対する準備はできていなかった。

ユージャン・ヴォングによる侵略は、ジェダイ・オーダーに対する衝撃を招いた。この新たなる脅威は不可解にもフォースから切り離されており、表面上のあらゆる交渉の努力が徒労に終わったのだった。このエイリアンたちは主に銀河系の無生物テクノロジーに憎悪を抱いているが、特にジェダイとその超自然的パワーには特別な嫌悪を向けている。戦争が激化すると、ユージャン・ヴォングは侵略を中止することと引き換えにジェダイを囚人として引き渡すように要求した。打撃を受け困惑していた銀河系にとって、これは願っても無い申し出だったのである。

Jacen Solo

あらゆる局面で試練に立たされた新ジェダイ・オーダーのなかで、ジェイセンは苦しんでいた。彼はフォースが敵に対する武器以上のものであると信じている。彼は弟のアナキンを含む多くのジェダイが攻撃的な姿勢を持っていることを心配していたのだ。戦争の最中、ジェイセンは自分の力に背を向けた。彼はフォースを攻撃的に使うよりも、むしろフォースとの内面的な繋がりを熟考する道を選んだのである。心を落ち着かせる回答を探し出すために、ジェイセンは自分の才能を放棄したのだった。

マーカーへの危険な任務の際には、ジェイセンはフォースのより受動的才能を活用した。弟のアナキン率いるジェダイの奇襲部隊は、ヴォクシンと呼ばれる恐ろしいジェダイ狩りのための生物を生み出しているユージャン・ヴォングのクローン製造施設へと侵入する。ジェイセンはこのとき攻撃のためではなく、仲間を一致団結させるためにフォースを使ったのだった。しかし、この任務は悲劇的な結末を迎える。若きアナキンがユージャン・ヴォングによって殺害され、その怒りでジェイナがダークサイドに触れてしまったのである。そしてジェイセンもまた、ヴァーゲアとノム・アノアに率いられた敵兵によって捕らえられてしまったのだ。

ジェイセンは姿を消すと同時に、フォースの中での存在も消失してしまう。新共和国の多くの人々は彼の死を受け入れていたが、母レイアは彼がどこかで生きているという確信を決して失わなかった。

やがて、ジェイセンは「苦痛の抱擁」と呼ばれるユージャン・ヴォングの拷問台の中で目を覚ます。彼を監視していたのは謎のエイリアン女性ヴァーゲアだった。彼女はジェイセンに苦痛と悲痛を味わわせ、様々な謎掛けをして彼を悩ませる。しかし、ジェイセンは内なる精神力によって最後まで自分を見失わなかった。

そして、銀河系の惑星をユージャン・ヴォングの要塞へと改造するシードシップに乗せられたジェイセンは、惑星の転移に用いる有機的道具を培養するための、ナーセリィと呼ばれる部屋で働かされていた。そこで彼は生物への共感を示す持ち前の能力によって、ワールド・ブレインの幼生の一種であるドゥリアムと強い絆を築き上げる。彼は導管として肉体に埋め込まれたスレーブ・シードを使い、ユージャン・ヴォングのテクノロジーによって造られた生体機器との会話に成功した。彼は大胆にもこの絆を使って捕らわれの状態から脱出し、アンフィスタッフをも自分の鎧として制御することに成功したのである。ジェイセンを守るドゥリアムも彼の脱走に力を貸すが、それ以上の破壊工作を阻止したのはヴァーゲアだった。

ジェイセンとヴァーゲアはコルサントへと逃れた。しかし、この都市惑星の地表は完全に変わり果てていた。輝かしいメトロポリスはユージャン・ヴォングの有機体によって完全に覆われ、彼らの楽園と化していたのである。

ヴァーゲアはジェイセンからスレーブ・シードを除去するが、それでも彼はまだユージャン・ヴォングの存在を感じることができていた。再びユージャン・ヴォングに包囲されたジェイセンは降伏し、彼らの理想に加担することを決める。彼は神の化身カタッツ・アルユンとなった。ノム・アノアはジェイナを神々への生贄とするためにジェイセンを利用し、ユージャン・ヴォングの古代の預言を成就しようとしていたのである。

しかし、ジェイセンの真の忠誠は自分自身に向いていた。一方で、彼の信仰を試そうとするユージャン・ヴォングは、彼に捕らわれたジェダイ、ガナー・リソーディを生贄にするよう命じる。だが、2人のジェダイは反撃に転じ、ガナーが勇敢にも捕虜となると、ジェイセンはコルサントを転移させているワールド・ブレインと対峙した。ワールド・ブレインはかつてジェイセンと結んだ絆のことを覚えており、彼はこの生物に対してユージャン・ヴォングへの反抗を提案したのだった。

ガナーはそのとき死亡したが、ジェイセンはヴァーゲアと共にコルサントからの脱出に成功する。彼は衰退した新共和国の領域に戻ったが、痩せ細り、疲弊していた。そして十分な休暇を得た後、巡航艦<ラルルースト>で前線へと戻る。やがて新共和国と帝国、その他を交えた銀河連合自由同盟が誕生すると、ジェイセンは叔父のルーク・スカイウォーカーを伴って未知領域へと向かい、ユージャン・ヴォングの脅威に対する解決策を探し始めるのだった。

アナキン・ソロ Anakin Solo

種族:
人間
出身:
コルサント(出生はネスピスVIII)
職業:
ジェダイ・ナイト
性別:
身長:
1.73メートル
愛機:
Xウィング

Anakin Solo

アナキン・ソロは、祖父アナキン・スカイウォーカーから多くを引き継いでいる。名前は別として、彼はパイロットとしても、機械工としても、フォースの才能に大きく恵まれていた。

ハンとレイア・オーガナの末子であるアナキンは、危機的時代に生まれている。復活した皇帝は邪悪な新兵器、ギャラクシー・ガンによって新共和国に属する惑星を次々と恐怖に陥れようとしていた。自らの邪悪な精神を若い体で維持しようと目論んだ皇帝は、まだ生まれてもいない子供に目を付け、母親の胎内に宿っていたアナキンは脅威に晒される。だが、パルパティーンのクローンはその邪悪な計画を継続させることなく滅ぼされたのだった。

新生児だったアナキンは家族と隔離され、秘密の小惑星アノスにある武装された託児施設で育てられた。だが帝国軍による誘拐作戦が失敗に終わると、ハンとレイアは彼を引き取り、コルサントで家族と共に暮らす決意をする。

アナキンはおとなしい子供だった。彼には遊び相手となる双子の兄と姉、ジェイセンとジェイナがいたが、アナキンは1人でいることが多く、自分の世界に閉じこもったままだった。彼は滅多に口を開かなかったが、とても聡明な子供だった。まだ満足に歩けなかったときでさえ、乳母ドロイドを分解、改造し、機械に対する適性を示したのである。

7歳のとき、アナキンはコレリアの危機に遭遇し、最終的にはコレリアン星系での反乱を阻止することに成功する。しかし、共謀者たちは星系全体に散りばめられた巨大な惑星リパルサーを引き継ぎ、この力を武器として利用しようと目論んでいた。フォースを通じて、アナキンはドロールに隠されたリパルサーを発見し、さらにそれに触れることによって直感的に作動させることに成功したのである。

アナキンは11歳のときから叔父であるルークのジェダイ・アカデミーで訓練を開始した。そこで彼はタヒアリーと名乗る早熟な9歳の少女と友達になり、多くの冒険を共にする。2人は古代シスの寺院に幽閉されていたマサッシの子供たちの魂を解放し、古代のジェダイ・マスター、イクリットを目覚めさせた。そして、長く失われていたオビ=ワン・ケノービのライトセイバーを修復させる。

ジェダイとしての訓練だけでなく、アナキンはコルサントで正式な操縦訓練を積み、パイロットとしての能力も成長させていった。彼は父の後を追う有能なパイロットとなったのだ。そして、彼の能力はエンドアの戦いから21年後に銀河系を襲ったユージャン・ヴォングによる侵略劇の際に必要とされるのだった。

15歳のアナキンは崩壊寸前にある惑星サーンピダルからの脱出の最中、<ミレニアム・ファルコン>の操縦を任された。サーンピダルの地表に月が衝突する前に、1人でも多くの難民を乗せなければならないのだ。アナキンはぎりぎりの瞬間にこの大災害から逃れようと考え、可能な限り<ファルコン>を地上に留めておこうと努力した。しかし、チューバッカの乗船が間に合わず、アナキンの判断は結果的にチューバッカの死を招くことになったのだった。

Anakin Solo

最愛のウーキーの死は、ソロ家の心理的関係を永遠に変えてしまった。アナキンは自身を非難したが、ハンも同じく自分を責め、悲しみと怒りで傷付いた息子をさらに苦しませてしまう。2人が和解するには何ヶ月もの暗い日々が必要だった。

さらに家族の絆を緊張させたのは、アナキンとジェイセンによって選択されたフォース哲学の完全なる相違である。彼らは共に叔父のルークに師事していたが、2人の抱く真のジェダイ像は全く異なる姿だったのだ。アナキンはフォースとはジェダイが意のままに扱える道具であり、可能であればいつでも悪を鎮圧するために使うべきだと主張する。一方で遥かに穏やかな考えを持つジェイセンは、積極的なフォースの使用はダークサイドへ通じるとし、控えめな平和主義的立場を維持していた。

この討論はフォンドアの戦いの直前に佳境を迎えた。コレリアンたちはアナキン・ソロが再び彼らの星系にある古代リパルサーを起動し、センターポイント・ステーションをユージャン・ヴォング艦隊を壊滅させるための武器として使用することを望んでいた。ジェイセンはこのような巨大兵器を使うためにフォースを利用することは大量殺戮と同じであると主張する。アナキンは兄の意見に屈したが、コレリアンたちはジェダイの助けを借りずにこの兵器を発射させてしまった。その結果、誤射によって敵だけでなく味方の艦隊も一緒に破壊してしまい、アナキンは犠牲者が出たことでジェイセンと自分自身に責任を感じたのだった。

ユージャン・ヴォングが修行中のジェダイ訓練生たちを襲撃するためヤヴィン4に迫ると、アナキンは彼らを救うために全速力で駆けつける。彼は捕らえられたタヒアリーを救出し、ユージャン・ヴォングの追放者ヴア・ラプーングと思いもよらない同盟関係を結ぶことになる。ラプーングと過ごした短期間の間に、アナキンはこの奇妙なエイリアンの脅威に対する理解を深めていった。

進行中の戦いによって混沌と破壊が広がりつつあったが、そこには回復と生命の確認を行う瞬間もあった。タヒアリーを救出するなかで、2人の若者はお互いの心の中に確かな愛情を感じとっていたのだ。惑星ヤグダルでユージャン・ヴォングを撃退する作戦の最中、タヒアリーとアナキンは初めてのキスを交わすことになる。

アナキンは勇敢な態度と大胆な性格によって、ジェダイと新共和国の中でも人気者となっていった。いつの日か彼が最強のジェダイとしてルーク・スカイウォーカーの後継者となるだろうとささやく声も多く聞かれていた。しかし、この戦争における血塗られた戦いの数々は、やがてこうした推測への回答を与えてくれることになるのだった。

ユージャン・ヴォングの領域の中枢に侵入するという危険な任務で、アナキンはジェダイの奇襲部隊のリーダーとなる。彼らの任務は、ジェダイ狩りのために造られた猛獣ヴォクシンの源を発見し、殲滅することだった。この戦いのなかでアナキンは勇敢な死を遂げ、そのフォースは彼の死の共鳴をはるか銀河を超えて両親の元へと送ったのである。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/