キャラクター・ガイド / モス・エスパ大競技場

ガーデュラ・ザ・ハット Gardulla the Hutt

種族:
ハット
出身:
ナル・ハッタ
職業:
犯罪王
性別:
雌雄同体(登場時は女)
身長:
不明
愛機:
不明

Gardulla the Hutt

人生の大半を女性として過ごしているハットの犯罪王ガーデュラは、タトゥイーンにおけるジャバ・ザ・ハットの親友であり、ライバルの1人である。事実、両者の間にはロマンスの噂もあり、ガーデュラがタトゥイーンのモス・アイズリーにあるジャバのタウンハウスに招かれている姿も頻繁に目撃されている。彼女はジャバより100標準歳ほど年上だが、犯罪行為による悪名の高さは同程度だと言われていた。ジャバもガーデュラの力と大胆さに魅了され、彼女を愛すると同時に支配したいと考えるようになったのだ。しかし、彼女もジャバに対する自分の影響力を知っており、自分を満足させ、あるいは征服しようとするジャバの幼稚な衝動にうんざりすることになる。

ガーデュラはベサディ・カジディクと呼ばれるハットの有力な犯罪ファミリーの一員としてナル・ハッタで生まれた。しかし、彼女の氏族はナル・ハッタを揺るがしたハットの権力争いに遅れをとり、ジャバの属するデシリジク氏族ほど利益を上げていなかった。そして雲行きが怪しくなると、彼女は氏族の長老たちによる説得を受け、デシリジクからの保身のため、辺境のタトゥイーンへと送られることになる。だが、ガーデュラ自身も自分を無力な子供のように扱う長老たちに嫌気が差しており、タトゥイーンで状況を一変させることによって、一族を見返してやろうと考えていた。不毛な惑星に追いやられたことに混乱し、激怒しながらも、彼女は氏族が所有する小規模な犯罪組織の拠点をモス・テイクに移動させ、奴隷売買、密輸、高利貸しを行う強大な犯罪帝国に育て上げる。この事実は、ガーデュラがナル・ハッタに戻っても、氏族は安泰であるということを十分に知らしめたのだった。

その後、ベサディ氏族は、デシリジクがガーデュラの組織を監視させるため、ジャバをタトゥイーンに送り込んできたことを知る。このとき彼女がナル・ハッタに戻れば、ベサディ氏族が直接タトゥイーンを支配することになるだろう。皮肉にも組織があまりにも大きくなりすぎたため、彼女はそれを守るべく、さらにタトゥイーンに残ることを命じられたのだった。しかし、それだけでも不十分だとした氏族は、さらにベサディの立場を強化するため、彼女にジャバとの結婚を前提とした求愛をするよう命じてきた。結婚してしまえば、ガーデュラは思う存分満足できる方法で彼を殺害することができる。逆にジャバが魅力的なハットであれば、彼女はジャバをビジネス・パートナーとして迎え入れ、組織をさらに大きくすることもできるのだ。

しかし、ジャバと面会したガーデュラは、彼の粗暴な外観と自意識過剰さに失望することになる。それでもガーデュラはこの縁談をビジネスとして割り切り、ジャバに対して適切な提案を行っていったのだった。一方、ジャバもガーデュラに努力するだけの価値があると判断し、彼女の承認を得るために無数の戦略を試みた。彼はガーデュラの愛を手に入れるため、彼女を自身の祝典に招待する。このとき彼女は即座に、ジャバがその獣のような容姿の内側に真の知性を隠していることを見抜いたのだった。

ジャバはさらに次の計画として、ガーデュラの好物である小型のヌーナを送ってきた。そして1週間後には、ジャバは彼女の密輸船を襲撃するために海賊団を派遣し、そのときの略奪品を「贈り物」として彼女にささげたのである。その後もジャバはさらに自己をアピールし、彼女の自分への依存度を増大させようと試みた。しかし、ガーデュラの彼に対する嫌悪感はますます増大していったのだった。

ジャバの狡猾な作戦によって、ガーデュラのタトゥイーンにおける影響力は急速に低下し、逆にジャバの権力はますます増大していった。ガーデュラはようやく間違いに気づき、この惑星の適切な支配について、彼との再交渉を余儀なくされる。ジャバは両組織の統合に同意し、彼女がタトゥイーンとライロスにおける奴隷取引を完全に支配することを認めてくれた。その代わりに、彼はこれまでガーデュラが取り仕切っていた密輸とプロテクション・マネーの徴収権を要求してきたのである。ガーデュラはシミとアナキンのスカイウォーカー親子をはじめとする多数の奴隷を抱えていたため、この提案が自分にとって好都合なものであると判断したのだった。

しかし、彼女はジャバが主催するポッドレースの賭博に引き込まれてしまう。彼女はジャバにそそのかされ、レースとギャンブルの興奮に深入りしてしまったのだ。そしてナブーの戦いの6年前、ガーデュラはワトーと呼ばれるトイダリアンのジャンク商との賭けに破れ、スカイウォーカー親子を失ってしまう。さらに数年後、共和国が奴隷禁止法の施行を開始したことで、彼女はタトゥイーン外への奴隷輸出を行えなくなり、大きな損失を被ったのだった。

ガーデュラがタトゥイーンに池や小川、植木などを備えた広大な地下庭園を保持していることは有名な事実だった。ナブーの戦いの直前に、彼女はセブルバに報酬を支払い、庭園の生きた彫像として飾るため、ゴーストリングの子供たちの一団を購入している。さらに、彼女は庭園に過酷な自然の生態系を再現させるべく、ゴーストリングたちを捕食する生物の輸入を計画していた。だが不運にも、彼女の計画はかつての所有物だったアナキンとその友人たちによって阻止されたのだった。また、ガーデュラはジャバの計画を阻止するために賞金稼ぎオーラ・シングを雇ったこともある。ガーデュラは彼によるタトゥイーンの支配体制を打ち破り、それを自分のものにしようと考えていたのだ。

アナキン・スカイウォーカーが優勝したブーンタ・イヴ・クラシックの開催日、ガーデュラはレースコースの模型を作るため、モス・エスパの競技場へ測量に出かけていた。このとき、彼女はジャバにアナリストの意見を伝え、自分のお抱えレーサーであるガスガノが優勝するはずだと断言する。ガーデュラは彼をゼクストに賭けさせ、破産させようと目論んでいたのだ。しかし、ジャバはドロイドにオッズを計算させ、お気に入りのレーサー、セブルバが優勝すると確信していた。結局、またしても彼女の計画は失敗したのである。また、レース後、彼女は有能なレーサーとなったアナキンを取り戻すため、ワトーに多額のクレジットを提示するが、アナキンの所有権は既にクワイ=ガン・ジンに移っており、彼らはコルサントへと向かってしまうのだった。

その後、ガーデュラは邪悪なカルト集団、バンド・ゴラを巡る事件に巻き込まれ、賞金稼ぎジャンゴ・フェットからコマリ・ヴォサの居場所について質問されることになる。しかし、彼女のバンド・ゴラ・カルトに対する関心の多くは、ドゥークー伯爵によって描かれた複雑な計画の一部だったのだ。ドゥークーは共和国クローン軍の「父親」となる人物を探しており、その候補としてジャンゴの能力と有用性を試していたのである。ガーデュラはジャンゴをペットのクレイト・ドラゴンと戦わせ、生き延びることができれば、彼に欲しい情報を提供すると申し出る。そして、ジャンゴはこの戦いに勝利し、ヴォサがボグデンの月にいるという情報を入手すると、ガーデュラをクレイト・ドラゴンの餌食としたのだった。

こうしてガーデュラは悲惨な末路を遂げたが、ドゥークー伯爵にはこの一連の出来事を闇に葬るための工作をする必要があった。記録によると、共和国がアウター・リムにおける奴隷売買の取締りを開始したとき、彼女は全財産を没収され、刑務所へ送られたのだという。さらにその後、彼女は脱走し、タトゥイーンから逃れたことになっていた。事実、その後のガーデュラを見た者は誰もいないのだ。

オーラ・シング Aurra Sing

種族:
不明
出身:
ナー・シャダー
職業:
ジェダイ・パダワン、賞金稼ぎ、傭兵
性別:
身長:
1.74メートル
愛機:
改造スウープ

Aurra Sing

オーラ・シングの人生には、死と苦痛、そして復讐が常に付きまとっていた。幼い時代により素晴らしい教育を受けていれば、彼女はおそらくジェダイ・オーダーで最も偉大な存在の1人へと成長していただろう。だが、それに反して彼女はオーダーにおける最も恐るべき禍の1つとなったのだった。

他のジェダイ候補生たちと同様に、シングのフォースに関する潜在能力が見出されたのは彼女がまだ幼い少女だったころのことである。彼女は垂直に延びるナー・シャダーの都市のみすぼらしい雑踏の中で生まれたが、その種族も知られておらず、母のオーヌアンナもスパイスに溺れ、既に正気を失っていた。だが、あるときダーク・ウーマンと呼ばれる謎のジェダイがシングのもとを訪れ、彼女の保護を申し出たのだった。ダーク・ウーマンは密輸業者の衛星の腐敗した闇からシングを連れ出し、ジェダイの訓練を開始すべく彼女をコルサントへと連れて行く。だが、シングは気難しい頑固な少女だった。彼女は狡猾な本能と恐ろしいほどの反射神経を持っていたが、フォースを十分に支配するためにそれを制御する能力を欠いていたのだ。ジェダイ評議会はダーク・ウーマンが彼女の攻撃的本能を制御してくれるだろうと期待した。しかし、シングは仲間たちの間でも、6本の足を持つ恐ろしいドラヴィアン・ハウンドの名にちなんで「ナシュタ」と呼ばれるほど闘争本能の強い少女だったのである。

シングとダーク・ウーマンは、結果的に評議会の期待を裏切ることになる。オード・ナマートへの旅の最中、彼女は宇宙海賊に誘拐され、ジェダイに関する偽りの情報を教え込まれたのだ。この虚偽は見捨てられ裏切られることを恐れる彼女の本能的な恐怖心を強く刺激した。そして、若干9歳でまだパダワンの段階にも達していなかったとき、シングはオーダーに背を向けたのだった。

やがてシングは自分の攻撃性が海賊の暮らしによく適合していることに気づくようになる。彼女は雑踏の中で自由な生活を送るうちに戦闘や狩猟の技術に磨きをかけ、後にハットの犯罪王に捕らえられたことから悪運に取り付かれ始めたのだった。ハットは彼女を恐るべき暗殺者とするべく、人食い種族アンザーティの犯罪組織に師事させた。シングはそこであらゆる感情を捨て去り、冷酷非情の殺人鬼と化すと、かつて自分を虐げたすべての者への復讐を誓ったのである。さらに、アンザーティたちは彼女の脳にレン=オーム社製バイオコンピュータ・センサーを移植した。これは彼女の状況認識力を向上させるだけでなく、アンザーティが獲物を捕食する際に与える恐怖感を擬似的に伝達することができるのだ。

シングはいかなる組織やギルドにも属さない、ジェダイ狩り専門の賞金稼ぎとなった。彼女は仕留めた敵から戦利品として少なくとも6本のライトセイバーを奪っており、彼女自身の紺色のライトセイバーを武器として振り回している。また、彼女は2丁のブラスター・ピストルと長距離射撃用ライフルを常時携帯しており、主として地上を移動する際にはエレクトロバイノキュラーと、旧式だが高度な改良を施したスウープを使用している。

周囲で共和国が崩壊していくのを横目に、シングはジェダイを抹殺し続けた。タトゥイーンにやってきた彼女は、タスケン・レイダーに紛れて暮らしていた伝説のジェダイ、シャラド・ヘットを発見する。シングはジャバ・ザ・ハットのライバルの1人と契約を交わし、ヘットを追い詰めたのだった。ナブーの戦いの直後、キ=アディ=ムンディもヘットを救出するためタトゥイーンへ向かうが、彼の努力も虚しくヘットは殺害されてしまうのだった。その他にも、ピアース、ジュミケルなど、彼女に殺害されたジェダイは数知れない。シングは特にダーク・ウーマンを裏切り者と見なして激しい敵意を燃やしており、復讐を求めて彼女を追い続けるのだった。

そしてクローン大戦が勃発したとき、彼女はついにチャンスを得る。クローン大戦による混沌のなか、オーラ・シングは自らの激しい復讐心を満たし、なおかつ容易に高額な報酬を与えてくれる雇い主を発見したのだ。彼女はドゥークー伯爵のもとで働くようになり、クローンに関する情報を得るため若きボバ・フェットを追跡する。しかし、若いボバが莫大な財産を相続していたことを知ると、彼女はドゥークーから依頼された仕事を放棄し、この少年の持つジャンゴ・フェットの遺産を奪い取ろうと考えたのだった。シングはボバを追って財産の隠し場所である銀行惑星アーガウに到達するが、彼は惑星内部の迷宮を潜り抜け、シングの手を逃れていったのである。

その後、シングが元老院議員暗殺のためデヴァロンで雇われたとき、ジェダイのチームが調査のために派遣されることになる。その中にはダーク・ウーマンも含まれていた。シングはかつての師ダーク・ウーマンとマスター・ソルムを罠に誘い込み、洞窟を爆破させて2人を閉じ込める。残されたジェダイ・ナイト、アイラ・セキュラはシングを追い、両者は激しい対決を繰り広げるのだった。2人の女戦士はほぼ互角の戦いぶりを見せるが、ついにアイラのライトセイバーがシングの体を貫くと、彼女の氷のような表情は、傷つき、孤独な、そして見捨てられた子供のような顔へと変わっていった。シングはなおも果敢に攻撃を仕掛けるが、結果はアイラの勝利に終わる。しかし、ジェダイの定めに忠実なアイラは、無益にシングの命を奪おうとはしなかった。代わりに彼女はライトセイバーでシングのバイオコンピュータ・アンテナを切断する。気を失った彼女はそのままウーヴォIVの刑務所へと運ばれたのだった。

しかし、銀河社会が持つシングへの関心はその後の争乱によって急速に薄れてしまい、それ以来、彼女の運命が歴史に記されることもなかった。彼女は何年もの間、姿を消していたが、やがて銀河内乱の時代が訪れたとき、ジャバ・ザ・ハットの戦闘部隊の一員として再び姿を現したという報告もなされている。

フォード&ビード Fode & Beed

種族:
トロイグ
出身:
ポーリラス
職業:
アナウンサー
性別:
身長:
1.96メートル
愛機:
不明

Fode & Beed

フォードとビードはモス・エスパのブーンタ・イヴ・ポッドレースで実況中継を担当するエネルギッシュなアナウンサーである。彼らの故郷ポーリラスは共和国の後年に発見され、この惑星に住む社交的なトロイグたちは銀河系を探索することを熱望した。フォードとビードは2人合わせてフォードシンビードとも呼ばれ、故郷で最も有名なトロイグの1人(もしくは2人。トロイグの数え方は周囲をよく混乱させる)である。

トロイグは少なくとも2つの頭を持っているが、さらに多くの頭を持つトロイグは希少であり、祝祭の対象となる。左右の頭はそれぞれサプラとサプリンと呼ばれ、胴体を共有しているが、心は完全に別物である。

フォードとビードはその強烈な個性を活かし、スポーツ放送専門のアナウンサーとして大成した。2人は特に人気の高いポッドレースに精通しており、マラステアやオード・イバナ、アンドー・プライム、バルーンダ、モン・ガザなど、数々の惑星を渡り歩いている。赤い肌をしたフォードはレース中に主にベイシックを喋り、相棒の緑色の肌をしたビードがハット語でコメントを付け加える。彼らは有名なポッドレーサー・パイロットやそのマシン、そしてモス・エスパのコースの恐ろしさについても、ほぼ完璧に知り尽くしている。

パックス・ボンキック Pax Bonkik

種族:
ローディアン
出身:
ローディア
職業:
奴隷、機械工
性別:
身長:
1.7メートル
愛機:
なし

Pax Bonkik

血縁の絆が愛の絆に勝ることは決して珍しくない。ローディアンのパックス・ボンキックとその弟トラックスの関係がまさにそれだった。

スパイス中毒の両親によって奴隷商人に売られて以来、パックスは常に弟の面倒を見ながら生活していた。そして主人が次々と変わるなか、彼らは自分たちの価値を高めるために必要な技術を学び、主に機械工として働くようになる。やがて、彼らはポッドレースのマイナー・リーグに所属するマース・グオの所有物となったのだった。

ボンキック兄弟の仕事はグオの巨大なレーサーを完璧な状態に維持することであり、傲慢なグオは2人を毎日疲れ果てるまで酷使していた。同様に、兄弟は彼の絶え間なく繰り返される自慢話に付き合わされていたのだ。だが貴重な平穏と静寂の間に、パックスは他のレーサー、ティーント・パガリスとの友情を築き始めた。心優しいパガリスは奴隷制度について強固に反対していたが、特にその感情を強くさせていた理由は、セブルバの奴隷であるトゥイレックの女性、アン・ゲラの存在だったのである。

ブーンタ・イヴ・クラシックの直後、衝動的なトラックスはついにグオへの怒りを爆発させた。マースはトラックスを容赦なく殴ると、彼を売り払うつもりだと告げる。パックスは弟を見失ってしまうことを恐れたが、同時に、グオがセブルバのマッサージ師に夢中になっていることも見抜いていた。彼はティーントに、マースがトラックスを売り払い、その金でアン・ゲラを買おうとしているようだと告げる。ティーントは、当初この一件に関与することを望んでいなかったが、彼はローディアンの兄弟が離れ離れになってしまうことを嫌悪し、さらに愛しのアンが邪悪なプーアイの持ち物になることに激しく反発したのである。

だが、ティーントがボンキック兄弟へ何らかの助力を申し出る前に、グオはブーンタ・イヴ・クラシックでの壮絶なクラッシュによって重症を負ってしまった。こうして兄弟は意地の悪い主人から解放されはしたが、再び最悪の恐怖を目の当たりにすることになる。グオが医療センターに入院している間、彼の所有物がオークションに賭けられることになり、狡猾なセブルバの知るところとなったのだ。これによってセブルバは、グオの所有していた奴隷たちを自分のものにすることができたのだった。

一方、このレースはティーントにとっても大きな受難だった。レース後、クラッシュで大怪我をした彼は、なんとかパックスだけは解放することができたが、トラックスはセブルバに売却されてしまう。パックスは弟を助け出す決意をし、ティーントのレース・メカニックとしての仕事を続けながら、レース・サーキットでセブルバとトラックスに絶えず目を光らせていた。そしてついに、パックスは辛うじてティーントに返済できるだけのクレジットを手に入れたのである。

アリーン・クラシックでの劇的な勝利の後、ティーントはパックスに、セブルバからアン・ゲラを買い取るのに十分なクレジットができたと告げる。だが、最後の瞬間になってティーントは心を変え、アンではなくトラックスを自由にしてくれたのだった。

その後、2人のローディアンが引き離されることは二度となかった。

チョーク Chokk

種族:
クラトゥイニアン
出身:
クラトゥイーン
職業:
ボディガード
性別:
身長:
不明
愛機:
なし

Chokk

クラトゥイニアンのチョークはジャバ・ザ・ハットの武装ボディガードの1人である。彼はすべてのポッドレースでジャバに帯同し、ハットのプライベート観戦ボックスで警備を行っている。

ディヴァ・ファンクイータ Diva Funquita

種族:
ハーフ・シーリン
出身:
不明
職業:
奴隷、執事、ダンサー
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Diva Funquita

ディヴァ・ファンクイータはガーデュラ・ザ・ハットに仕える奴隷の1人である。赤髪のディヴァは極めて多彩な才能の持ち主であり、ガーデュラの側近、腹心、執事として重宝されている。また、彼女は経験豊かなダンサーでもある。

ディヴァ・シャリクア Diva Shaliqua

種族:
ハーフ・シーリン
出身:
不明
職業:
奴隷、ダンサー
性別:
身長:
1.7メートル
愛機:
不明

Diva Shaliqua

シーリンの人口が絶滅に近いところまで減少する遥か以前に、この種族は銀河共和国における演劇の分野へ、多数の高価なタペストリーを提供していた。多くの学者たちにとって、ディヴァ(シーリンの女性歌手から成る宗教集団)は他のあらゆるボーカル・パフォーマンスを計るための標準的地位となったのだ。

シーリンたちを歪めた悲惨な突然変異は、彼らに同種間での遺伝子の不一致を招き、種族を絶滅の運命へと導いた。だが、彼らの生物学的構成は人間に近かったため、多くのシーリンの血統が人間や人間に近い種族との交配によって生き残っている。しかし、このようなケースでも乳幼児の死亡率は極めて高く、多くの文化が維持できない状態にあった。皮肉にも、シーリンの最も力強く感動的な作品は、彼らの消滅を題材にした名作墓碑銘だったのである。

共和国が衰退を迎えるまでに生き残っていたシーリンは、純血とハーフをあわせてもわずか数百万人でしかなかった。そして、この分散した文化の中で、多くのシーリンが自分たちの遺産に激しく執着するようになる。女性たちは個々人の歌の才能とは関係なくディヴァと名づけられることが多くなり、成熟したときにオペラの伝統を継続させるという希望を抱いていたのである。

ディヴァ・シャリクアは自分の両親について滅多に口にすることがなかった。しかし、彼女の両親は共にシーリンを「収集」している残虐な企業家、インゴーダ・ザ・ハットの奴隷だったことが知られている。ハーフ・シーリンのシャリクアは秘密裏に生まれた子供であり、インゴーダは自分の奴隷が勝手に繁殖していることを知って激怒した。だが、シーリンの女性は、本当のディヴァであることが証明されれば大きな利益を生み出すため、彼はその子供の命を救ったのである。

その後、インゴーダは利口なことで知られるジャバから借金を抱えることになり、このビジネス上のライバルに2人の奴隷、ディヴァ・ファンクイータとディヴァ・シャリクアを売り払わなければならなくなった。そして、ジャバは室内バンドのためにシャリクアを保持し、ファンクイータをガーデュラ・ザ・ハットへの贈り物として捧げたのだった。

ジャバとポッドレースに同伴するうちに、シャリクアはワトーやグラクソル・ケルヴィーンのようなギャンブラーや、引退した俳優でありギャラクシーズ・オペラ・ハウスの新オーナーでもあるロメオ・トレブランクらとの親交を築いていった。熱心なポッドレース愛好家であるロメオは、ガーデュラの客としてタトゥイーンに招かれていたが、彼はきらびやかなコルサントの上流社会に、自分がこのようなみすぼらしい冒険に手を出していることを知られたくなかったため、匿名で旅をしていたのである。不幸なことに、アナキン・スカイウォーカーが優勝を飾ったレースで、彼はガスガノに賭けており、大金を失ったのだった。

シャリクアは、トレブランクの自分に対する関心が、ジャバの他の友人たちと比べて遥かに大きくなっていることに気づいていた。トレブランクは彼女の優れた歌の才能とその可能性について認識していたのである。彼は次のブーンタ・イヴにも彼女に会いにくると約束した。そして1年後、彼はギャンブルによる損失を取り戻し、シャリクアをジャバから買い取れるだけのクレジットを持ってタトゥイーンを訪れる。そのとき既にハットの関心は他の奴隷に移っており、彼は簡単にシャリクアを手放したのだった。

トレブランクはシャリクアを自由にすると、彼女に教養を学ばせ、ギャラクシーズ・オペラ・ハウスで演技をさせるべく、コルサントへと連れて行った。しかし、到着した数時間後に、シャリクアは自身の解放証明書とトレブランクの家から盗んだいくつかの品物を持って姿を消してしまう。皮肉なことに、トレブランクはオペラ・ハウスでの次のミュージカルで彼女に小さな役を与えるつもりだったのだ。彼にとって、これは長期にわたる思慮のない投資が無駄に終わることの一例となったのである。

シャリクアは芸名を使い、人目を避けるようにコルサントの中層部にある雑多な目立たないナイトクラブやカジノで、合法的にエンターテイメントのキャリアを積み重ねて行った。彼女はトレブランクのもとに残れば、銀河中の脚光を浴びる舞台に立てていたであろうことに気づいていなかったのだ。シャリクアは、自分が銀河系のトップ・スターの座にどれだけ近づいていたかをまったく理解していなかった。

グラクソル・ケルヴィーン Graxol Kelvyyn

種族:
アンクス
出身:
グラヴレックス・メド
職業:
ギャンブラー
性別:
身長:
3.51メートル
愛機:
不明

Graxol Kelvyyn

グラクソル・ケルヴィーンはワトーのギャンブル仲間である。彼はブーンタ・イヴ・クラシックのレース中も、ワトーの専用観戦ボックスで彼の隣に座っていた。

シャカ Shaka

種族:
レサン・トゥイレック
出身:
ライロス
職業:
不明
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Shaka

レサン・トゥイレック特有の赤い肌をした女性シャカは、ブーンタ・イヴ・クラシックでグラクソル・ケルヴィーンのエスコートを務めていた。

ウィーゼル Weazel

種族:
人間
出身:
タトゥイーン
職業:
不明
性別:
身長:
1.0メートル
愛機:
不明

Weazel

ウィーゼルはモス・エスパに住むワトーのギャンブル仲間である。彼は運命のブーンタ・イヴ・クラシックをワトーと共に観戦していた。ウィーゼルはワトーとグラクソル・ケルヴィーンの間で交わされる激しい賭博に参戦しようとしたが、彼の乏しい収入では掛け金にとても届かなかった。

ボグ・ティレル Bogg Tyerell

種族:
アリーナ
出身:
アリーン
職業:
元老院議員
性別:
身長:
0.79メートル
愛機:
不明

Bogg Tyerell

小柄なアリーナの女性ボグ・ティレルは、有名なポッドレーサー・パイロット、ラッツ・ティレルの妻であり、3人の子供、デランド、ジュラ、ドビーの母親でもある。アナキン・スカイウォーカーが優勝を飾った運命のブーンタ・イヴ・クラシックが開催されたとき、彼女は夫のレースを観戦するため、子供たちを連れてモス・エスパを訪れていた。しかし、ラッツはこのレースで悲劇的な事故死を遂げ、子供たちは大きなショックを受けることになる。特に末っ子のドビーは、レースの直前に退院したばかりの赤ん坊だったのだ。

Bogg Tyerell

ラッツの死後、ボグは生活費を稼ぐため、仕方なく娘のジュラを奴隷商人に売りに出した。彼女を購入したのはラッツのポッドレース仲間だったセブルバである。そして数年後、妹を解放するために長男のデランドが父の後を継ぎ、パブズのニックネームで知られるポッドレーサーとなったのだった。弟のドビーをレース・メカニックとしたデランドは、ほどなくしてセブルバの息子ヘクラのライバルとして活躍するようになる。やがて、彼はジュラを賭けたセブルバとのレースに臨むことになるが、彼はレース前にこの邪悪なダグによって腕を折られ、レースに勝つ望みを絶たれてしまうのだった。

だが、16歳の若きジェダイ・パダワン、アナキン・スカイウォーカーがデランドのレーサーでこのレースに飛び入り参加する。彼はアリーナたちの助っ人となり、セブルバがデランドのレーサーに細工をしていたにも関わらず、このレースに優勝したのだった。ジュラは晴れて自由の身となり、ラッツとボグの子供たちは3人で故郷に帰ることができた。その後、デランドは故郷でラッツ・ティレル基金を設立し、危険なポッドレースを禁止するよう訴えたのである。

やがて、ボグ・ティレルは必死の努力によって栄光の人生を歩むことに成功した。ボグはアリーンを代表する銀河元老院議員となり、富と名声を手にしたのである。議員としてコルサントに滞在している間、彼女はお忍びでココ地区を訪れては、デクスターズ・ダイナによく出入りしていた。アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービが暗殺者のザム・ウェセルを追跡していた夜も、ティレル議員はお気に入りのホロドラマ・スター、セボカを伴ってギャラクティック・シティの夜景を楽しんでいたのである。

ゲラ姉妹 Gella Sisters アン・ゲラ&タン・ゲラ Ann Gella and Tann Gella

種族:
ルーシアン・トゥイレック
出身:
ライロス
職業:
マッサージ師
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Gella Sisters

青い肌の双子のルーシアン・トゥイレック、アンとタンはセブルバの専属マッサージ師である。セブルバは彼女たちをハットから買い取り、大事なレース前に全身をマッサージさせていた。

グロトー・ウェリビー Grotto Werribee

種族:
人間
出身:
不明
職業:
情報ブローカー
性別:
身長:
不明
愛機:
なし

Grotto Werribee

グロトー・ウェリビーは、ナブーの戦いが行われていた時代にタトゥイーンのモス・エスパで暗躍していた情報ブローカーである。その昔、彼は星間輸送会社の下級管制官をしていたことがあり、ドッキング・ベイでの手続きについて知らないことは何もないと豪語している。

オディン・ネスロア Odin Nesloor

種族:
人間
出身:
不明
職業:
不明
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Odin Nesloor

オディン・ネスロアは残りの人生すべてを家族の捜索に捧げている不幸な男である。彼は自分の宇宙船でいつものようにハイパースペース・ジャンプを行ったが、なぜかその瞬間に彼を残して家族が全員消失してしまったのだ。それ以来、ネスロアは家族の行方に関する情報を求めて銀河中を放浪している。アナキン・スカイウォーカーがブーンタ・イヴ・クラシックで優勝を飾ったとき、彼は有力な情報を得てタトゥイーンを訪れていた。

フレオン・ドレヴァン Freon Drevan

種族:
ゼクスト
出身:
トロイケン
職業:
不明
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Freon Drevan

フレオン・ドレヴァンは相棒に全財産を横領された不幸なゼクストである。彼はビジネス・ライセンスを剥奪されていたため仕方なく故郷のトロイケンから逃亡し、アウター・リムをさまよっていた。この借金で税金を滞納していたフレオンは、ヤヴィンの戦いまでの数十年間負債を抱え続け、ついには破産してしまう。

マー・ダノッド Murr Danod

種族:
イソーリアン
出身:
イソア
職業:
密輸業者
性別:
身長:
不明
愛機:
栽培船

Murr Danod

平和的な密輸業者マー・ダノッドはアウター・リム一帯で働く交易ギルドの一員であり、イソーリアンの栽培船を本拠地としている。彼は問題のある貨物でも好んで運ぶが、すべての客を公平に扱うよう心がけている。

コリックス・ヴェン Corix Venne

種族:
ビス
出身:
クラクドアVII
職業:
ミュージシャン
性別:
身長:
不明
愛機:
なし

Corix Venne

コリックス・ヴェンは、アナキン・スカイウォーカーが優勝した運命のブーンタ・イヴ・クラシックのレース会場で演奏を行っていたビスのミュージシャンの1人である。

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