キャラクター・ガイド / 銀河市民

ボク・アスコル Bok Askol

種族:
パシスヒップ
出身:
シミア
職業:
不明
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Bok Askol

通常、パシスヒップは生まれてすぐに、遺伝によって決定付けられる身体的特徴(多くは牙の形)から、農民、学者、戦士のいずれかの階層に振り分けられる。だが、ボク・アスコルは成人してからも自分が属するべき職業を与えられなかった。彼の運命は一生にわたって謎のままだった。

ロシ・ロゼン Loci Rosen

種族:
モン・カラマリ
出身:
ダック
職業:
商人
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Loci Rosen

モン・カラマリのロシ・ロゼンは求職中の善意の商人である。だが不幸なことに、彼はどこへ行っても儲けを得ることができなかった。

マンゴ・バオバブ Mungo Baobab

種族:
人間
出身:
マンダ
職業:
輸送業者
性別:
身長:
不明
愛機:
<キャラヴェル>

Mungo Baobab

バオバブの名は銀河系の多くのセクターで尊敬を集めている。かつてのバオバブ商業船団は最も信頼できる輸送業者の1つとして確固たる評判を築いており、現在のバオバブ図書館も巨大かつ権威ある存在として認識されている。だが、この歴史に名高い一族の長老たちの中に、マンゴ・バオバブの向こう見ずな性格と野心が、やがて一族を破滅へと導くだろうと考える者がいたことも事実である。

帝国初期の時代は、バオバブ家にとって苦難のときだった。帝国による通商連合の国有化によって星間輸送業そのものが一変し、バオバブ輸送船団も金融難に直面したのである。新しい帝国に忠誠を誓った輸送会社には優先的に魅力ある仕事が与えられていたが、その一方で独立志向の強いバオバブ社は新しい制度に取り入ることが困難だったのだ。

当時、権力の若き後継者だったマンゴ・バオバブは、無責任な性格から注意力が散漫しており、周囲からもより大きな展望は望めないとされていた。そのため、バオバブ一族の長老たちはマンゴに礼儀作法と仕事上の倫理観を植え付けるべく、彼をバイトゥへ派遣し、採鉱事業と交易拠点の設立を命じたのだった。そこで彼は原始的なバイトゥイアンと親交を深め、懸命に鉱山を開拓すると、すべての居住者間で惑星の富を共有したのである。

だが、やがてバイトゥにも帝国軍が訪れ、彼らはドロイドの独裁者グレート・ヒープの監視のもと、独自の採鉱事業を開始する。この巨大な工業ドロイドは鉱物資源を採集するために冷酷な機械的手法を導入した。グレート・ヒープは大規模な仕掛けによってバイトゥの農耕地帯全域の大気から水分を根こそぎ吸収し、機械の冷却を行ったのである。そのため、バイトゥは酷い干ばつに見舞われることになった。しかし、マンゴ・バオバブと彼の所有する2体のドロイド、R2-D2とC-3POの活躍によってグレート・ヒープは破壊され、帝国軍によるバイトゥの荒廃は終息を向かえたのだった。

この事件の後、バオバブはたった1つの壮大な夢物語に取り付かれるようになった。伝説のルーン星系の位置を突き止めることである。「シスのマント」という不吉な呼び名で知られる深い星間ガスに包まれた惑星ルーンは、極めて高価なルーンストーン(莫大な情報を格納することができるクリスタル製の宝石)の産地であり、発見者に想像を絶する富を約束してくれるのだという。マンゴは故郷マンダとルーンとの間を結ぶ交易ルートを開拓し、それによってバオバブ家の財政を補填したいと考えていたのだ。

マンゴは一族の資料室を捜索し、ルーン星系への星図を繋ぎ合わせるべく手掛かりを解析した。そしてR2と3POの助けを借り、彼はついに自分の宇宙船<キャラヴェル>でシスのマントへと突入する。彼は虹色の彗星の微かな尾をたどるが、これはルーンへ直接導いてくれる天然の宇宙現象だったのだ。

星雲の中には航路を案内してくれる無数のライトステーション(誘導装置を装備した宇宙ステーション)があった。<キャラヴェル>は小惑星や放射能嵐によって破損し、無節操なルーンの役人、クーン知事の運営するライトステーションへと引き寄せられる。クーンは帝国との外交に向けた予備交渉の最中だった。このとき世間知らずのクーンはバオバブを皇帝の密使と勘違いしてしまい、バオバブは難なく混乱を回避することに成功する。だが、本物の皇帝の密使であるテリナルド・スクリード提督が到着したことによって、厄介な状況となった。激怒したクーンはバオバブと彼のドロイドを逮捕し、ライトステーションに拘留したのである。

だが、別の囚人ヌープ・イェルダーブの助けによって、バオバブは脱走することができた。そしてライトステーションからの脱出を巡る戦いのなかで、この宇宙ステーションは深刻な損傷を受けることになる。ステーションは安定性を失い、小惑星の方へと回転しながら吸い寄せられていった。マンゴは滅び行くステーションから死に物狂いで脱出を図るが、自分の船にたどり着くことはできなかった。それは既にクーンによって徴集されていたのだ。マンゴはそのお返しにクーンのクラウドクラフトを1機盗み、帰還したのである。

安全だが限られた距離しか航行できない船の中で、マンゴは永遠にシスのマントをさまよい続けることになるのではないかと絶望していた。だが、若き輸送業者は再びイェルダーブの救助努力によって助けられる。彼はマンゴにルーン星系の位置を指示すると、すぐに宝探しを開始したのだった。しかし、セキュリティ網に反応しないクラウドクラフトはクーンのドローン・ファイターに撃墜され、ルーンのアンブー州の沼沢地に墜落してしまう。だが、船は完全な形を留めており、アンブーの住人オーレン・ヨムとその父ニルズによって発見されるのだった。

若きオーレンはマンゴの肉体能力と決断力に感動する。彼女は彼にルーン・コロニアル・ゲームへの参加を勧めるが、実は彼女自身も反抗的なアンブー州を代表する人気選手だったのだ。一方、クーン知事もこのゲームには多大な関心を抱いていた。彼はトーントゥーム出身の選手を使ってアンブーを打ちのめし、反逆者を倒すことでその精神を抑え込もうと計画していたのである。そして、クーンの部下によってアンブーの選手2人が毒を盛られ、マンゴとC-3POがその代わりとして出場することになった。だが、マンゴは戦いに勝利し、アンブーの人々への賞賛を確保したのである。

やがてマンゴはオーレンに強い関心を抱くようになり、オーレンもまた彼への感情を膨らませていく。別れの際に、彼女は彼にルーンストーンを贈った。そして、この意思が不気味なバンサ墓所に住む年老いた隠者の持ち物だったことを知ったマンゴは、さっそく調査に出発する。その後、この隠者は、”オールド・オガー” バオバブ、すなわちマンゴの偉大な叔父であることが判明した。彼もかつてルーンストーンの産地を探すという執念に駆られたことがあり、60年前にルーンに墜落したのだった。彼はマンゴに探索を続けるよう頼むが、友情の価値を求める以前に富を渇望するなと予言めいた警告を与える。その後、オガーはルーンストーンの詰まった宝のカバンを6個残して、老衰のため死亡したのだった。

オガーが残した手掛かりと物資によってマンゴは探索を続け、ルーン海へとたどり着いた。そして、クーン知事の奴隷を載せたガレー船から辛くも脱出した彼は、巨大な渦にボートが引き寄せられたとき、難しい決断を強いられることになる。自分と仲間が脱出できるようにするためには船を軽くする必要があり、そのためにルーンストーンの入った袋を放棄しなければならなかったのだ。

帝国を満足させるためのクーン知事の次なる卑劣な計画は、生物兵器ルーズを使ってアンブー地区を汚染させることだった。だが、無能な暴君は自分自身をその毒素に感染させてしまい、急いで著名な医師であるニルズ・ヨムに自分用の解毒剤の開発を命じることになる。このときニルズとオーレンは、トーントゥーム州の氷に覆われた火山にある彼の要塞に囚人として捕らえられていたのだった。

マンゴとドロイドたちがその後に続き、彼らはルーズの解毒剤を盗むと、ヨム親子を救出することに成功する。またこの救出劇の最中、彼らはルーンストーンの本当の産地を発見したのだった。そしてクーンにまったく気づかれることなく、すべての石はトーントゥームの火山脈の下に埋められたのである。

バオバブはクーンとの取引を試みた。彼はクーンに、<キャラヴェル>を返却することと、アンブーの人々を二度と弾圧しないと約束することを要求し、それと引き換えにルーズの解毒剤とルーンストーンの隠し場所を提供すると申し出る。だがその瞬間、スクリードがクーンを裏切り、施設全体を帝国の支配下に置いたのだった。激怒したクーンは鑿岩プラットホームで発進し、クリスタル貯蔵庫への砲撃を開始する。クリスタルは火山の氷原へと落下し、クーンと帝国軍の双方にとって永遠に失われてしまうのだった。

バオバブは特大の価値があるルーンストーンを1つだけもって脱出することができた。後にその結晶構造の内部で、最も初期の文書として知られる「ダー・ワーダ・ヴァーダ」がコード化されることになる(これは共和国の創設やコルサントへの移民開始よりも以前に作られた叙述詩である)。そして、非現実的であるとされていたルーンストーンの古代の産地を発見した功績によって、マンゴ・バオバブの名は歴史書の中で確固たる地位を築くことになるのだった。

オーレン・ヨム Auren Yomm

種族:
人間
出身:
ルーン
職業:
スポーツ選手
性別:
身長:
不明
愛機:
ロックホッパー

Auren Yomm

帝国の初期、一連の冒険を共にしていたC-3POとR2-D2は、当時15歳の少女だったオーレン・ヨムと遭遇する。浅黒い肌に黒髪を生やしたオーレンは、父ニルズと母ボラと共に、惑星ルーンのアンブー州で暮らしていた。また、彼女は優れたスポーツ選手であり、がっちりとした体型と活発な性格を併せ持っている。彼女はルーン・コロニアル・ゲームでメダルを獲得した経験のあるチャンピオンでもあったのだ。

彼女の専門はドレインスイパー・イベントである。これはロックホッパーという獣に乗ってトラックを3周する時間を競うゲームであり、オーレンは彼女自身とジー・ロング、そしてドロイドのビックスからなる3人のチームを率いて競技に出場していた。この競技ではトラックの中央には様々な重力障害が設置されており、見えない力が搭乗者たちを捕らえることになる。また、コロニアル・ゲームは政治的重要性も高く、高圧的なトーントゥーム州は反抗的なアンブー州を叩き潰すため、常に何らかの策略を考えていた。このときも無節操なトーントゥーム州のクーン知事が、ジー・ロングとビックスに毒を盛ることで、ゲームの妨害を試みていたのである。しかし、代替選手として出場したマンゴ・バオバブとC-3POの活躍によって、アンブー州が優勝を勝ち取り、クーンの目論みは失敗に終わるのだった。このときオーレンは、マンゴに心を奪われることになる。

クーンの次の計画はさらに悪質なものだった。彼はルーズと呼ばれる細菌兵器を使ってアンブー周辺を汚染させたのだ。ボラ・ヨムが汚染された大気によって病に罹るが、愚かな知事は自らもルーズに感染してしまう。彼はオーレンの父であり、著名な医師でもあるニルズを呼びつけ、解毒剤の開発を命じた。やがてニルズはそれを完成させ、ボラを治療することに成功する。しかし、クーンは帝国軍の裏切りによって治療可能な限界時刻に間に合わず、ついには感染症に屈服して絶命したのだった。

ジャン・トシュ Jann Tosh

種族:
人間
出身:
タインズ・ホーキー
職業:
鉱夫
性別:
身長:
不明
愛機:
ローラー・ホイール・バイク、Aウィング(R-22スピアヘッド・プロトタイプ)

Jann Tosh

辺境の惑星タインズ・ホーキーで働く若き鉱夫ジャン・トシュは、理想主義に燃える兆候からトラブルに首を突っ込むことも多かった。そのため、より実践主義的な叔父ガンディは慈善心からジャンを頻繁に折檻しており、貴重なケッシェルを簡単に浪費せず、採鉱事業を成功させることに集中するよう言い聞かせていたのである。

やがて20歳を迎えたある日、作業用ドロイドを購入するため使いに出ていたジャンは、残酷な所有者がドロイドたちを乱暴に扱っているところを目撃する。見かねた彼はその残酷な男からドロイドたちを購入し、最低限役に立ちそうな3体のドロイドを従えて鉱山へと戻った。それらはC-3POとR2-D2、そしてもう1体の名前のない奇妙なアンドロイドだった。だが、精密な調査を行った結果、3体目はアンドロイドなどではなく、変装したタムズ=アンの原住民であることが判明する。機械のような覆いの下に、無口で長身のエイリアンが入っていたのだ。

ガンディは扶養家族が増えたことに激怒するが、鉱山でトンネルが崩壊する事故が発生した際にそのエイリアンに命を救われると、それ以来口をつぐむようになった。ガンディはこのエイリアンを、ボッチ語で「死から蘇った男」という意味を表すケズ=アイバンと名づける。事実、ケズ=アイバンはタムズ=アンの行方不明の王子、モン・ジャルパだったのだ。ジャルパは邪悪な大臣ザテック=チャによって過去の記憶を消され、タインズ・ホーキーに流されたのである。その後、彼の首には莫大な懸賞金が掛けられ、邪悪な悪党クレブ・ゼロックもそれを切望していたのだった。

やがてゼロックはジャルパ、ジャン、そしてドロイドたちを捕らえ、ナーゴン14を採掘する鉱山で彼らを拘束する。だが、ナーゴン14は帝国軍のプロトン魚雷に使われる極めて揮発性の高い物質であり、不慮の事故によって鉱山が崩壊したとき、ジャンは間一髪でその場を逃れることに成功したのだった。

また、ジャンがモン・ジャルパを救出している間に、ガンディ叔父は自分たちの採鉱施設の中でケッシェルの鉱脈を発見していた。彼らは大金持ちとなり、もはやタインズ・ホーキーに留まる必要もなくなったのだった。そこでジャンは、モン・ジャルパをタムズ=アンへ連れて行くことに同意し、ジャルパはそこで自分の王国を復活させることができた。さらに、ジャンはザテック=チャの失脚にも力を貸し、その功績によってタムズ=アン宇宙軍の隊長に任命されたのだった。

新しい地位を得たジャン・トシュの最初の仕事の1つは、惑星ターヌンガ近郊を脅かす悪名高き宇宙海賊、ガー・カイボ・レン=チャの討伐だった。だが、ジャンとジェシカはカイボ・レンに捕らえられ、要塞の島へと連行されてしまう。そこでジャンは甲板の上を歩かされ、恐ろしいミリドン・シー・モンスターと対峙させられるのだった。だが、彼はR2によって助けられ、脱出することに成功する。その後、手薄になったカイボの要塞で、ジャンはジェシカを解放した。また、ドロイドたちは強奪したスター・デストロイヤー<デモリッシャー>でタムズ=アンを攻撃するというカイボの計画を台無しにしたのである。

やがて、ジャンはモン・ジャルパの顧問として働いた後、タムズ=アンを発ち、帝国宇宙アカデミーへと加わることになる。

ジェシカ・ミード Jessica Meade

種族:
人間
出身:
タインズ・ホーキー
職業:
貿易商
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Jessica Meade

浅黒い肌に黒髪を生やしたジェシカ・ミードは、C-3POとR2-D2の帝国初期における冒険のなかで遭遇した旅行者であり、軽貨物船の船長である。彼女は旅を愛しており、多くの宇宙航路を越えて貨物船を航行させていた。また、彼女は愛用するグレイのかさばったフライト・スーツから、「古びた鉄のパンツ」というニックネームでも知られていた。

ある日、ジェシカは鉱山惑星タインズ・ホーキーのドードニック・カフェで、突然の騒動に出くわした。ならず者たちに雇われた地元の犯罪王とジャン・トシュと名乗るハンサムな若い鉱夫が激しい口論を繰り広げていたのである。彼女はその中に割って入り、小型携帯用スタナーで巨大な暴漢を気絶させたのだった。

このときジャン・トシュはタムズ=アンへのチャーターを探しており、ジェシカはその仕事を請け負うことになる。これをきっかけとして、彼女はタムズ=アン王室の正当な後継者であるモン・ジャルパの王位を巡る陰謀へと巻き込まれるのだった。その後、彼女は自らを王と名乗る邪悪な高官、ザテック=チャに捕らえられるが、何とか脱出に成功し、ジャルパをタムズ=アンの王位に復帰させることに尽力した。やがてジェシカはその褒美として、新しい船を授かったのである。

その後、ジェシカはタムズ=アンに燃料カーゴを輸送しているとき、海賊ガー・カイボ・レン=チャに船を襲撃されてしまう。だが、カイボ・レンは彼女の燃えるような精神に心を奪われ、彼女を個人的な賓客としてもてなしたのだった。ジェシカは水の惑星ターヌンガの島に築かれた彼の本拠地に連れられ、幽閉されることになる。しかし、彼女はそこで単純な海賊たちを出し抜き、脱出することに成功した。そして、ジェシカはモン・ジャルパの相談役として一時的な貢献を果たした後、再び貿易商として生活に復帰したのである。

モン・ジャルパ Mon Julpa

種族:
タムズ=アン
出身:
タムズ=アン
職業:
王子
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Mon Julpa

モン・ジャルパは帝国の初期時の時代、惑星タムズ=アンの王子だった人物である。彼は2メートルを超す長身であり、タムズ=アン特有の紫色の肌に、酷く痩せこけた体格をしている。また、頭からは明るい茶色の鬣を生やしており、王族を表す衣を着用すると共に、エネルギー武器としても使用できる磨きの掛かった笏を常に携えている。

だが、邪悪な高官ザテック=チャの陰謀によって、ジャルパはその地位と記憶を奪い取られ、タインズ・ホーキーの鉱山集落へと追放されてしまう。ザテック=チャによる記憶消去の後遺症に苦しめられたジャルパは、単なるお人好しのエイリアンとなってしまい、さらにザテック=チャの工作員によってアンドロイドに偽装されたのだった。だが、ザテック=チャ自身も彼の抱えるトラブルから解放されることはなかった。彼は今後の支配体制を固めるために必要な王の笏(極めて神聖なものに近いタムズ=アンの工芸品)を発見できずにいたのである。

ある日、ジャン・トシュという名の心優しい鉱夫が朽ち果てたアンドロイドに哀れみをかけ、購入していった。そして鉱山キャンプに戻った彼は、そのアンドロイドが実は生物であったことを発見する。そこでジャンとその叔父のガンディは、ジャルパに「死から蘇った男」という意味の「ケズ=アイバン」というニックネームを付けた。やがて、この喋れないお人好しのエイリアンは、働き者の労働者であることを証明することになる。

一方、タムズ=アンのソラーグは行方不明のモン・ジャルパの捜索に乗り出し、彼を探すために地元の犯罪王クレブ・ゼロックを雇った。だが、ゼロックはケズ=アイバンを捕らえたものの、ソラーグとの取引条件を完全に無視し、身代金目的で彼を拘束してしまう。そのため、ソラーグは王子を助けるために再び彼の捜索を開始した。既にジャルパの首には法外な懸賞金が掛けられており、IG-88のような悪名高き賞金稼ぎも金のために彼の捜索を行っていたのである。

やがてソラーグ、ジャン・トシュ、C-3PO、R2-D2の活躍によって、ケズ=アイバンは無事に解放される。そしてソラーグがジャルパに王の笏を渡すと、彼の記憶も蘇った。ジャルパはジャン・トシュの尽力に感謝を表明し、トシュも彼をタムズ=アンへ送り返すことに同意したのである。

タムズ=アンの慣習では、最初の昼夜平分時に塔の守護者に王の笏を進呈した者が、正当なタムズ=アンの支配者になれるとされていた。だが、タムズ=アンに到着したジャルパは、その直後にザテック=チャによって雇われた賞金稼ぎIG-88と遭遇することになる。ジャルパは再び捕らえられ、笏もIG-88の手に渡ってしまうのだった。

ザテック=チャはジャルパを獰猛なダーカイの餌食にしようとするが、突如としてR2-D2が割って入り、彼の救出に成功する。R2はダーカイを怒らせていた寄生虫クリークスを除去して猛獣を鎮め、おとなしい動物に変えてしまったのだ。だが、感銘に浸っている暇はほとんどなく、ジャルパはザテック=チャが塔の守護者のところへ到達することを阻止しなければならなかった。そして死に物狂いの乱闘の末、笏の行方は二転三転したが、最終的にそれを掴んだのはジャルパだった。こうして彼は塔の守護者から、タムズ=アンの正当な王として認められたのである。

ジャルパの次の功績は、タムズ=アンで戦争を続けていた2大勢力を融合させたことだった。彼は和平条約に調印するため、辺境領域のトーダ卿と接触する。そして、トーダ卿の娘であるゲリン姫が海賊ガー・カイボ・レン=チャに誘拐されると、ジャルパとトーダ卿は軍を統合させ、彼女を救出したのだった。この事件を機に両派閥の絆はさらに強化され、後にジャルパとゲリンは恋人同士となったのである。

トライクロップス Triclops

種族:
人間(ミュータント)
出身:
不明
職業:
囚人
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Triclops

かねてから帝国内ではパルパティーン皇帝に3つの目を持つ息子がいるという噂がささやかれていた。しかし、実際にその真相を知る者はおらず、帝国当局もこうした噂を公式に否定し続けていた。だが、エンドアの戦いでパルパティーンが死亡した後、ケッセルに皇帝の息子を名乗る人物が現れた。額に第3の目を持つペテン師トライオキュラスは、グランド・モフ中央委員会と手を組み、帝国の新支配者として名乗りを上げたのである。

しかし、皇帝の息子は他に実在していた。突然変異によって生まれたトライクロップスは、後頭部に覚醒作用のある第3の目を持っている。また、彼はまとまりのない白髪を生やし、こめかみには何年にもわたる強制的な治療処置の痕跡が残されている。帝国はトライクロップスを狂気の人物と見なし、彼が皇帝になることは帝国と銀河系にとって真の脅威であると考えていた。そのためパルパティーンは実の息子を生まれてすぐに追放し、ケッセルのスパイス鉱山に送り込んでいたのである。当時ケッセルの奴隷主だったトライオキュラスは、トライクロップスを残忍な方法で侮辱し続けていた。やがて彼はトライクロップスの秘密を知り、額の目を利用して皇帝の後継者を名乗ろうと企んだのである。

ケッセルで拘束されていたトライクロップスは、自分と同じく捕らえられ、精神矯正施設で看護婦をさせられていたジェダイの王女ケンダリーナと知り合い、恋に落ちた。やがて2人は結婚し、ケンダリーナは息子を出産する。子供は母親の名にちなんでケンと名付けられたが、帝国の目から逃れさせるため、とあるジェダイ・マスターによってヤヴィン4にあるジェダイの失われし都に連れて行かれるのだった。不幸にも、ケンダリーナはその直後に病死している。

トライクロップスは確かにパルパティーンの邪悪な遺伝子を受け継いでいた。彼は夢の中で邪悪な超兵器のアイデアを創造し、無意識にその断片情報を口にするのだ。帝国軍の科学者たちはその言葉を記録し、新兵器の開発に使用していたのである。

やがて帝国は偽者のトライオキュラスを皇帝の息子であるとし、新支配者として正式に認める声明を発表した。彼はダークサイドの預言者たちからも暗い祝福を受け、皇帝の後継者の座を手にしたのである。そして帝国はトライクロップスをケッセルからデュロに移動させ、彼の精神を再び改造しようと試みた。しかし、彼は帝国を嫌う平和主義者であり、精神矯正にも必死の抵抗を行う。その後、彼はルーク・スカイウォーカー率いる反乱同盟軍に救助され、彼らと行動を共にすることになる。

その後、トライクロップスの体内に帝国軍のプローブ・ドロイドへ意思を伝達するための装置が移植されていることが分かった。同盟軍の科学者たちはそれを利用してプローブ・ドロイドに偽情報を送り、帝国軍を撹乱させる。そして不要になった伝達装置を破壊するための準備に取り掛かるが、トライクロップスは完全な自由を求めて反乱軍司令本部から姿を消したのだった。彼は息子ケンに手紙を残し、自分が父親であることを打ち明け、息子に許しを乞い、父を信頼してほしいと告げたのである。

ゲリエル・キャプティソン Gaeriel Captison

種族:
人間
出身:
バクラ
職業:
帝国元老院議員、バクラ首相
性別:
身長:
1.55メートル
愛機:
バクラン・ナマナ級ライト・クルーザー<イントルーダー>

Gaeriel Captison

辺境の惑星バクラ選出の元帝国元老院議員ゲリエル・キャプティソンは、同じく伝説的な元老院議員だったドール・キャプティソンを父に、同惑星の首相ヨーグ・キャプティソンを叔父にもつ生粋の政治家である。彼女の最も際立った特徴は、片方が灰色で、もう片方が緑色の瞳だった。彼女はこの星系に帝国軍が侵入した際に発生したレジスタンス軍との激しい戦闘によって両親を亡くしており、そのときから叔父ヨーグと叔母ティリーの手で育てられていた。だが、ゲリエルはこの悲しい事件の真相を誤解しており、帝国こそが正義であると信じていた。彼女は首都サリス・ダーのバクー元老院アカデミーを卒業後、インペリアル・センター(コルサント)へ留学し、政治学を学んでいたのだ。彼女は帝国の熱心な信奉者となり、まさに理想的な帝国元老院議員へと成長していたのである。やがて故郷に戻ったゲリエルは、帝国軍のネリアス長官から援助を受け、地元の元老院議員に就任する。だが、ゲリエルの頑なな帝国支持も、ルーク・スカイウォーカーをはじめとする反乱同盟軍の戦士たちとの出会いによって徐々に打ち砕かれていくのだった。

エンドアの戦いの直後、バクラは銀河系の最外殻から訪れた爬虫類型エイリアン、シ=ルウクの侵略を受け、深刻な危機に見舞われていた。バクラに駐留する帝国艦隊はこれに応戦して侵略者に大きなダメージを与えていたが、味方の消耗も激しく、援軍の要請を余儀なくされる。しかし、彼らはエンドアで既にパルパティーン皇帝が敗れていたことを知らなかった。エンドア星系に向けて発射されたメッセージ・ポッドを確保し、応援に駆けつけたのは反乱軍だったのである。反乱軍はバクラの帝国軍と一時的な休戦協定を結び、シ=ルウクを撃退することに成功する。戦いの終盤には帝国軍の裏切りによって大きな被害が出るが、ルーク・スカイウォーカーらの活躍によって反乱軍は勝利を手にするのだった。

しかし、ゲリエルはまだ反乱軍とフォースに対する嫌悪感を払拭できずにいた。ルークは帝国の非道の実態を訴え、彼女の心を開こうと試みる。そして、反帝国派のオーン・ベルデン元老院議員の妻エピーが、帝国軍の陰謀によって痴呆状態にされていたことが明らかになると、ゲリエルは今までの嫌悪感を払拭し、ルークに対する信頼を抱くようになる。シ=ルウクとの戦いの後も彼女は政治家として活躍を続け、やがてバクラの首相に任命されるのだった。彼女は新共和国への加盟を宣言し、国家再建に尽力する叔父の片腕となって、占領時に帝国軍によって損害を受けたバクラ社会の建て直しを開始する。ゲリエルはその後も政治的大望から元帝国軍将校のプター・サナスとの接触を続けていたが、バクラの戦いから8年後、2人はついに愛を実らせ、結婚を果たしたのである。その後、彼らは最愛の娘マリンザを授かったが、ゲリエルは首相の再選に失敗し、不幸にもサナスはその直後にノート病によってこの世を去るのだった。

そしてバクラの休戦から14年後、この星系は再び新共和国の注目を浴びることになる。コレリアン・セクターで発生した一連の暴動を鎮圧するため、新共和国がバクラ艦隊の助力を要請してきたのである。謎の超兵器(後にセンターポイント・ステーションであることが判明する)を使って惑星を破壊するスターバスター計画からコレリアン星系を守るには、星系内に形成された広大なインターディクション・フィールドを突破する必要があり、バクラ艦隊の持つ技術が必要不可欠だったのである。ルークは新共和国の代表としてゲリエルに援助を求め、彼女は全権大使としてホーテル・オシレッジ提督の指揮するバクラ艦隊の責任者に抜擢されたのだった。

ゲリエルはバクラ艦隊の旗艦<イントルーダー>に乗艦し、センターポイント・ステーションでの決戦に参加した。しかし、この戦いでバクラ艦隊はその半数を失い、<イントルーダー>も3隻のロボット・ラムシップによる激しい攻撃に晒される。やがて新共和国軍のアクバー提督が応援に駆けつけるが、重傷を負ったゲリエルは反乱の首謀者であるサコーリア艦隊の中心部で<イントルーダー>の自爆ボタンを押し、華々しい最期を遂げたのだった。

ウィム・マグウィット Wim Magwit

種族:
不明
出身:
不明
職業:
マジシャン
性別:
身長:
1.5メートル
愛機:
不明

Wim Magwit

マジシャンとして知られる小柄なヒューマノイド、ウィム・マグウィットは、神秘のフープ・トリックと呼ばれる装置で自分の家族や道具、さらには自分自身を含む様々な物質を消し去ってしまう魔術を得意とする放浪の神秘主義者である。そのフープは彼が開発した謎の装置だが、実は潜り抜けたものを近距離のどこか(通常は舞台裏)へと移動させてしまう短距離型物質転送装置だったのだ。

マグウィットは海賊団から逃れるまで、バー=クーダのお抱えエンターティナーだった。しかし、バー=クーダはマグウィットが帝国のお尋ね者となったときに彼を追い出しており、やがてマグウィットはボバ・フェットによって捕らえられることになる。だが、幸運にもフェットはゴーガ・ザ・ハットからバー=クーダを捜索する依頼を受けていた。そこで、フェットはマグウィットにバー=クーダの居場所を教えれば自由の身にすると持ちかけ、マグウィットも取引に応じる。その後、フェットは彼の魔法の輪を利用し、バー=クーダを欺くことができたのだった。

ダニ・クイー Danni Quee

種族:
人間
出身:
コメナー
職業:
科学者
性別:
身長:
1.6メートル
愛機:
スターキャスター・シャトル

Danni Quee

若き女性科学者ダニ・クイーは、惑星ベルケイドンの軌道上に作られた銀河系外観測ステーション、エクスギャル4に常駐する創設メンバーの1人だった。官僚を父に持つダニがこの辺境の観測ステーションに派遣されたのは18歳のときのことだが、コメナーで生まれ育った彼女は、人口過密なコアの惑星特有の重苦しい雰囲気に嫌気が差していたのである。また、彼女の母親は天文学者であり、可能な限り政治の世界とは関わらないようにと努力していた。その一方で、官僚の夫との溝は深く、結局、ダニの両親は彼女が子供のころに離婚してしまったのだった。彼女曰く、15歳でエクスギャル学会に加わったのは、母親の影響によるところが大きく、多くの人々からの圧力や、政府の要求から逃れることを切望した結果なのだという。

そして赴任してから3年後、エクスギャル4ステーションがヘルスカ近郊の銀河系の縁の果てから接近する小惑星を発見したとき、ダニは栄光の瞬間を手にするだろうと確信した。だが、それは銀河系侵略を目論むユージャン・ヴォングのワールドシップや、彼らの他の大型艦船だったのである。彼女は事態を見極めるためステーションのスターキャスター・シャトルに乗り、ヘルスカへと向かうが、そこでユージャン・ヴォングに捕らえられ、捕虜となってしまう。彼女にはユージャン・ヴォングから与えられた名誉を理解することができなかったが、自分がまだ生きていること、そしてなんとしても脱出しなければならないことは認識していた。ダニはヘルスカに拘留されており、その後、キップ・デュロンの弟子であるジェダイ・ナイト、ミコ・レグリアもそこに加わったのだった。

ユージャン・ヴォングはミコに自身の失敗のイメージを徹底的に植え付け、彼の意思を打ち砕こうとする。だが、ダニは必死に彼を介抱し、なんとか脱出できるだけの正気を保たせていた。そして、彼らはウーグリス・クローカーを2つ盗み出し、惑星からの逃走を試みる。このとき2人を助けにきたのは、ジェイセン・ソロとジェイナ・ソロだった。最終的にミコは自らを犠牲にし、ダニとジェイセンを脱出させることに成功する。やがて2人はヘルスカのユージャン・ヴォング軍が敗北する間に、ジェイナによって救出されたのだった。そして、ユージャン・ヴォング打倒に向けて新共和国が再編成を行うと、ダニは休養を取るべく、コメナーへと帰還したのである。

その後、ダニはわずかながらにジェダイとしての素質を認められ、科学者としての研究の傍ら、フォースの道を学ぶようになる。そして、彼女の最初の任務は、レイア・オーガナ・ソロの一行に同伴し、バスティオンへと向かうことだった。彼らはそこで残存帝国軍のギラッド・ペレオン大提督と会談し、ユージャン・ヴォングとの戦いにおける帝国軍の協力を求めたのである。やがて、彼女は年齢の差を超えてジェイセン・ソロに引き寄せられるようになり、両者はゆっくりと互いの関係を育てていった。その途中には、ジェイセンがマーカーの任務で弟のアナキン・ソロと共に死亡したと思われていた時期もあったが、その間もダニは力強く生き延び、ユージャン・ヴォングの生物兵器を無効にする数々の発明で新共和国に貢献していたのである。そして、ジェイセンが無事に帰還し、エバックの戦いで新共和国が劇的な勝利を得ると、2人の若者はジェダイ・マスター、ルーク・スカイウォーカーと共に新たなる任務に向かうことになる。それは、この長い戦争に終結をもたらす鍵とされる放浪の惑星、ゾナマ・セコートを捜索する旅だったのだ。

やがて未知領域の奥深くでゾナマ・セコートを発見したジェダイの一行は、ついにこの惑星に降り立つことができた。このときダニは、惑星を吹き荒れる生命力の強さに驚愕する。だが、原住民のフェローアンたちはジェダイがこの惑星を訪れた理由に懐疑的であり、惑星の知性体であるセコートも同様だった。そして、フェローアンの一団がジェダイのキャンプを襲撃し、ダニを人質に取る。彼女はこの攻撃によって意識を失うが、これはすべてセコートがジェダイたちを試すために仕組んだものであり、ルークとジェイセンは自分たちの平和な意図を惑星に説得させることができたのだった。ダニもすぐに解放され、セコートは惑星をジェダイにしたがって銀河系の既知領域へと移動させることに同意したのである。

しかし、ダニは既知領域へ戻ることにも安堵を見出せなかった。なぜなら、彼女は自分が真のジェダイではないという認識に至っていたのである。ルークの言葉や自身の潜在能力を示す数々の例にも関わらず、ダニはフォースと常に偽りなく接することに強く絶望していたのだ。やがてゾナマ・セコートがコルサント近郊でリアルスペースに出現し、セコートが明確に彼女の存在を求めたときも、ダニの気持ちは一向に回復しなかった。ダニが自分の人生に何を求めるべきかを悟ったのは、セコートが自身の過去について知ったことを明かしてからのことだったのだ。非常に長く続いたユージャン・ヴォングの戦争が終わり、ゾナマ・セコートがこの銀河系外のエイリアンを乗せて未知領域へと戻ろうとしたとき、彼女はユージャン・ヴォングと彼らのバイオテクノロジーを研究したいと思い立ち、この惑星に留まる決意をしたのだった。

ジャグド・フェル Jagged Fel

種族:
人間
出身:
チス・スペース
職業:
チス拡張領域防衛艦隊大佐
性別:
身長:
1.77メートル
愛機:
チス・クロークラフト

Jagged Fel

元帝国軍パイロットのスーンター・フェル男爵と、ウェッジ・アンティリーズの妹シャル・アンティリーズの息子として生まれたコレリアンのジャグド・フェルは、ユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略の際に銀河同盟の一員として活躍した、無骨だがハンサムな若者である。シャルの父親に名づけられた彼は、淡緑色の瞳と、右目の上から額の上まで走る傷跡が特徴的だった。ジャグ(彼の愛称)の髪は漆黒だが、それとは対照的に、傷の部分に生えた髪だけは白いのだ。

チス社会で成長したジャグはチスたちから彼らの一員として受け入れられており、同時に彼もチスからの大いなる期待に添えられるよう努力していた。事実、ガーキの戦いのときには、彼はチス拡張領域防衛艦隊の大佐の地位を得ており、ジャグと彼の率いるチスのスパイク中隊は、この戦いでペレオン提督の艦隊の一部として新共和国を援助したのだった。このときジャグは敵味方の双方に想像を絶する技量を見せ付け、ユージャン・ヴォング軍を撤退させることに成功している。そして、戦闘部隊が報告のため新共和国指導部に帰還すると、彼は叔父のウェッジから自分たちと行動を共にするよう要請されるのだった。

その後、スパイク中隊はイソアの戦いで新共和国を支援した。この戦いの後、ジャグはチス・パイロットの2個中隊をユージャン・ヴォングに関する報告のため父のもとへと送り返し、一方で、彼自身はローグ中隊との連絡員として彼らのもとに留まるのだった。その後、ジャグは父の召還を受けてチス領域へと帰還するが、そこでまた父から、イソアや他の惑星におけるユージャン・ヴォングの活動を偵察するための小規模なグループを率いるよう命じられる。スーンターはコルサントを失った新共和国が崩壊することを阻止したいと考えており、息子が新共和国にとって有益な情報を入手することを望んでいたのである。

やがて、ジャグはヘイピーズでジェイナ・ソロと再会し、そこで2人の若者は、かつての愛情が今でも変わらずに残っていることを発見する。また、コルサントの戦いの直後には、彼は内部サークルを組織するために集まった叔父のウェッジ・アンティリーズ将軍をはじめとする政府高官や戦士たちからの依頼によって、ボーレイアスに残る決断をした。その後、ルーク・スカイウォーカーが彼の戦闘機部隊の指揮権をジェイナ・ソロに委譲すると、ジャグはツイン・サンズ中隊の一員となるのだった。

彼がジェイナへの深い気持ちに気づいたのもボーレイアスにいたときのことであり、この想いはジェイナがユージャン・ヴォングの女神ユン=ハーラに扮している間も、可能な限りの奉仕によって支えられたのだった。ジャグとジェイナは自分たちの関係が軍での生活に圧迫感を与えるだけでなく、軍での生活が自分たちの関係に歪を生じさせることになると感じていた。しかし、2人が育んだ愛はそれに耐え得る強さを持っており、その愛を成就させるため、2人は一生懸命に働いたのだった。ジャグ自身としては、自分の感じているものが愛だということを知っていたが、ジェイナが友人タヒアリー・ヴェイラを彼女のもう1つの人格であるリイナ・クワードと和解させるべく昏睡状態に陥るまで、彼はその事実を受け入れることができなかったのである。

このとき以来、ジャグとジェイナは将来に向けてお互いの関係を深め合ったが、ユージャン・ヴォングが惑星カラマリに対する最後の大攻勢を開始したとき、2人の努力は脅かされることになる。そして、この戦いが終わると、放浪の惑星ゾナマ・セコートがコルサントの近郊に再び出現した。セコートはユージャン・ヴォング軍を防衛目的のために撤退させ、銀河同盟にコルサントへの攻撃および包囲を行うための理由を与えたのだった。

ジェイナがゾナマ・セコートへ向かうと、ジャグはヴァンガード中隊とツイン・サンズ中隊の指揮を引き受け、コルサント攻略の一翼を担うことになる。この戦いのなかで、彼はコルサントの地上へ侵入する兵士たちを満載した輸送船の護衛を行ったが、彼のクロークラフトはユージャン・ヴォング軍のプラズマ兵器による直撃を受け、地表への不時着を余儀なくされる。だが、彼は運良くジュダー・ペイジに救助され、その後、コルサントの防衛網を破壊する地上部隊を支援したのだった。

やがてユージャン・ヴォングの最高大君主シムラとその従者オニミが死亡すると、残りのユージャン・ヴォングは銀河同盟に対して降伏し、ついにこの戦争も終わりを迎えることになる。そして、停戦から数週間後、ジャグはジェイナを探し出し、彼女への愛を認めるのだった。しかし、ジェイナはまだ落ち着くときではないと判断していた。彼女は、未来の世代、特に自分の子供たちのために、より良い銀河系を実現しなければならないとジャグに告げる。ジェイナはこのまま軍の将校を続けるつもりだったが、ジャグはチス拡張領域防衛艦隊と銀河同盟との第一連絡員に任命されたため、またすぐに再会できることを知っていた。2人はお互いにそれぞれの道を歩む前に、しばしの最後となる情熱的なキスを交わすのだった。

ドローマ Droma

種族:
リン
出身:
不明
職業:
占い師
性別:
身長:
1.76メートル
愛機:
不明

Droma

既知銀河系でも珍しい種族の1つとされるリンのドローマは、オード・マンテルの軌道上に浮かぶ宇宙ステーション、ジュビリー・ホイールで、ハン・ソロを困らせながらも彼の友人となった。ハンはこの宇宙ステーションで旧友ロアと共に、同じく旧友であるレック・デッシュを探していた。一方のドローマも妹を含む他のリンたちのグループを捜索するため、リナル行きの便を探していたのだ。だが、彼らは突如としてユージャン・ヴォングの攻撃を受け、ロアも行方不明になってしまう。ドローマはハンがこのステーションから脱出するのを手助けし、一旦は別々の道を歩むが、後に<クイーン・オブ・エンパイア>の船上で再会することになる。

ハンは新共和国軍のショーウォルター少佐と共に、ユージャン・ヴォングの亡命者である女司祭エランの護送任務に就いていた。しかし、彼女を奪回しようとするピース・ブリゲイドの襲撃を受け、ハンとドローマは危険の真っ只中に晒されてしまう。この戦いでショーウォルターは負傷し、ハンとドローマが任務を引き継いで、エランとヴァーゲアをコルサントへ連れて行くことになる。ドローマは幾度となく迷惑を巻き起こしてハンを失望させるが、ハンはいつの間にかこのリンを気に入っていることに気づくのだった。彼はチューバッカの死が残した心の隙間を埋めるためにドローマを利用しているだけだと何度も自分に言い聞かせる。それでも、ドローマは自分が仲間であることをひたすら証明し続けた。事実、ドローマは彼らがオード・マンテルから脱出し、エランを護送する間に、一度とならず二度までもハンの命を救っているのだ。

ヴァーゲアが既知銀河系の生物であり、ユージャン・ヴォングが連れてきた種族ではないことに気づいたのもドローマだった。また、彼はサバックのカード・デッキを使ってハンの将来を占い、この結果からエランが亡命者ではなく、ジェダイ・ナイト抹殺のために送り込まれた刺客であることを見破っている。そしてロアの捜索を打ち切ることを決断したハンは、ドローマが妹を探すのを手伝うことに同意したのだった。

ルーアンでリンの集団を見失った後、ドローマはこの惑星で働く難民たちにパスポートを偽造した容疑により、ソーリッシュ農業社に逮捕されてしまう。だが、このパスポートはドローマの身内であるガフによって偽造されたものだった。ハンは彼を助ける羽目になり、ドロイドのバッフルの助けを得る。その後、彼はソーリッシュ社で抑圧されていた数千体のドロイドの解放を強いられるのだった。こうしてドローマは無事に家族との再会を果たし、戦禍を避けるため宇宙へと逃れていったのである。

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