キャラクター・ガイド / 反乱同盟軍

モン・モスマ Mon Mothma

種族:
人間
出身:
チャンドリラ
職業:
元老院議員、反乱同盟軍指導者、新共和国国家元首
性別:
身長:
1.5メートル
愛機:
不明

Mon Mothma

反乱同盟軍の指導者であるモン・モスマは銀河系の再編を切望している。彼女が他の指導者たちと決定的に異なる点は、自らの権力に堕落しないことだった。

旧共和国の裁判官の娘として生まれたモン・モスマは、幼少のころから父が様々な紛争を解決する姿を見て育ち、外交と気転、妥協の重要性を学んでいった。また、彼女の母は故郷の惑星チャンドリラの総督であり、彼女はモスマに組織化とリーダーシップの手腕を教え込んだのだった。彼女の両親は共に知的かつ公正で、心の優しい人物だったが、自分たちの信念に対しては断固たる決意を持っていたのである。

やがて大人になったモスマは、両親と同じ信念から共和国元老院議員の道を歩みだし、史上最年少の若さでコルサントへの進出を果たした(この記録は後にレイア・オーガナ議員によって塗り替えられることになる)。血気盛んなモスマ議員は、議会でもパルパティーン議員をはじめとする大物政治家たちと堂々と論争を繰り広げ、ついには周囲の反対を押し切って保守派の主席元老院議員の地位にまで上り詰める。オルデラン選出のベイル・オーガナ元老院議員も、モスマの主要な対立相手の1人だった。オーガナの現実主義と皮肉な言動が、若いモスマの理想主義的な考え方と見事に衝突したのである。しかし、銀河系がクローン大戦の時代を迎え、パルパティーン最高議長が強大な権力を自らに集中させていくと、彼の野望を阻止しなければならないという点で、2人の意見が一致した。ついにはオーガナも道義心の強いモスマの重要性を認め、彼女の力強い支援者となったのだった。

クローン大戦末期、パルパティーン議長が宙域総督のシステムを導入し、元老院の政治的影響力が急速に失われていくと、議長に対するモスマとオーガナの疑念は確信へと変わっていった。彼らはチー・イクウェイ、パドメ・アミダラ、ファング・ザーら、数名の議員と密かに会談し、パルパティーンに反対する2,000名の議員の署名の入った嘆願書を提出することを決める。彼らは議長に対して宙域総督たちの解任と、非常時特権の元老院への返還を要求したのだ。しかし、この計画は失敗に終わり、戦争の終結とともに共和国は帝国へとその姿を変えてしまう。モスマとオーガナは次の行動に出る機会を残すため、表面上はパルパティーン皇帝への支持を表明するが、元老院内の皇帝支持派議員たちは、モスマやオーガナ、そしてコレリア選出のガーム・ベル・イブリス元老院議員といった反対勢力の活動をことごとく押さえつけていったのである。

その後、モスマとオーガナはカンザム・ハウスで一連の会合を行い、帝国に対する反乱勢力を築き上げることで合意した。彼女は秘密裏に小規模な反乱グループへの資金提供を行い、その一方で彼女の政敵を演じるオーガナが、彼女を影から支援していたのである。こうしてモスマは反乱勢力の組織化を開始したが、やがてその活動も帝国保安局の知るところとなってしまう。しかし、オーガナの助力によって彼女はからくも窮地を脱し、帝国保安局のエージェントが到着する直前に、コルサントからの亡命に成功したのだった。

帝国のお尋ね者リストの筆頭に名を連ねることになったモスマは、数年間におよぶ逃亡生活の間も、各地のレジスタンス勢力と積極的に会合を開き、反乱同盟軍結成の利点について説明を行っていた。そして、より力強い反乱組織を築くために統一されたリーダーシップを求めるベル・イブリスの誘いに応じ、彼女はコレリアン星系で行われた極秘の会合に参加する。このとき締結されたコレリアン協定によって3つの主要な反乱勢力が1つに団結し、同様に数多くの小規模グループも吸収されていったのである。

Mon Mothma

モン・モスマはその優れた直感によって瞬く間に反乱同盟軍の第一の指導者となった。彼女は様々なグループが帝国と戦う際の役割分担に自分の能力を発揮し、同時に優れた通信手段、迅速な決断、そして資金や軍需品、車両、兵器などの入手にも大きく貢献する。また、彼女は人々を自由へ奮起させることにも大きな力を注ぎ、優れた外交手腕によって、個人や企業、辺境の惑星などに反乱軍への参加を呼びかけていった。反乱軍では2年毎にメンバーの投票によって最高指導者を決定することになっていたが、モスマは一度も対立候補を迎えることなく、その地位に留まっていたのである。そして反乱同盟軍の体制が磐石のものとなると、彼女はついに力強い文体で「反乱の宣言」と呼ばれる声明文を書き起こし、それをパルパティーン皇帝に送り付けた。彼女はこの文章の中に皇帝による無数の犯罪行為を列挙して彼を糾弾し、反乱同盟軍の敵対姿勢を鮮明にしたのである。これによって、さらに多くの星系が同盟軍に加わったのだった。

その後、デス・スターによってオルデランが破壊され、ベイル・オーガナがこの世を去ると、反乱軍内部でモスマと対等の権力を持つ存在はガーム・ベル・イブリスただ一人となった。だが、このころから2人の関係は急激に悪化し、同盟軍の統率にまで影響が及ぶようになっていく。1人で独走するモスマを見たイブリスは、彼女が皇帝に取って代わろうとしているのではないかという懸念を抱くようになったのだ。だが、モスマにも彼に真実を納得させることはできなかった。そして、彼女がミルヴェインにある帝国軍の駐屯基地への攻撃を命じたとき、ついにイブリスは彼女の命令を拒否して多くの部下と共に同盟軍を離脱してしまったのである。

同盟軍最高指導者であり、同盟軍による仮想市民政府の国家元首でもあるモン・モスマにとって最も重要な使命は、同盟の結束を維持することだった。彼女は同盟軍が日増しに力を強くしている一方で、未だに極めて壊れやすい存在だということを十分に理解していた。たった1つでも決定的な損失を与えられれば、反乱軍は壊滅してしまうのだ。しかし、議員時代から「運命の預言者」と呼ばれていたモスマの助言によって、反乱軍は勝利の可能性が敗北の危険性をはるかに上回っている場合にのみ、戦うことができたのである。

やがて、反乱同盟軍はエンドアの戦いにおいてついに帝国を打ち倒すが、モスマは軍国主義化した同盟軍を十分に機能的な政府へと転換させるという困難な作業に直面していた。彼女は新共和国樹立へ向けた第一歩として、一連の外交会議からなる銀河議会を設立する。そして、新共和国が発足すると、彼女は初代国家元首に就任し、初期の成長期に経験した様々な脅威から新政府を守ることに貢献したのだった。しかし、ダーラ提督との戦いの最中に帝国支持者のファーガン大使によって放たれた未知の病原菌、ナノ・デストロイヤーに侵されたモスマは、死の床に就き、元首の座をレイア・オーガナ・ソロに譲ることになる。彼女はジェダイの治癒者シルガルによって死の病から解放されるが、もはや政治の世界の第一線に立つ力は残されていなかった。モスマは彼女にとって人生そのものだった政界から引退し、レイアへの良き助言者として余生を過ごすことになる。やがて新共和国と残存帝国軍との間で歴史的な和平協定が結ばれたが、モスマはその数年後、波乱の人生に静かな幕を下ろしたのだった。

アクバー提督 Admiral Ackbar

種族:
モン・カラマリ
出身:
カラマリ
職業:
反乱同盟軍提督
性別:
身長:
1.8メートル
愛機:
モン・カラマリMC80スター・クルーザー<ホーム・ワン>、Bウィング/E

Admiral Ackbar

反乱軍艦隊の司令官であるアクバーは、同盟軍で最も重要かつ過酷な職務に就いている。艦隊は反乱軍で最も価値ある財産であり、帝国の圧倒的優位を覆すための最も重要な道具なのである。まさしくアクバー提督は天性の艦隊司令官だった。

彼の能力と人柄には疑問の余地はない。しかし、それ以前にアクバーは銀河の平和の象徴、すなわち、性別、種族、人種、信仰、出身惑星に関係なく、あらゆる人々のために戦っている同盟軍の象徴的存在だった。あらゆる者が歓迎され、あらゆる者が救われるチャンスを持っているのである。

帝国は長年にわたってエイリアン種族に対する差別政策を行っており、これは反乱軍が戦う理由として掲げた嘆かわしい政策の1つでもあった。事実、アクバーは帝国軍に奴隷として捕らえられた最初のモン・カラマリの1人だった。当初、彼は通訳および艦隊司令官の召使いとして旗艦に乗せられていた。そして後に、アウター・リム全域を治めるグランド・モフ・ターキンへの贈り物とされたのである。従順な奴隷を演じていたアクバーは帝国軍について、基本命令系統から戦略にいたるまで、多くを学ぶことができた。さらに軍事機密文章にも目を通し、「恐怖による支配」を掲げるターキンの独自の哲学をも聞かされていたのである。彼が帝国に立ち向かう反乱軍の存在を知ったのもこの頃だった。

ターキンが惑星エリアドゥの総督官邸から完成したデス・スターへ向けて出発したとき、彼の艦はモッティ提督のスター・デストロイヤーと共に、突如現れた反乱軍の戦闘機部隊によって攻撃され、アクバーは救出された。そのとき、アクバーは反乱軍への援助を固く誓い、同胞を説得するために故郷へと戻ったのである。彼の故郷における影響力は絶大であり、惑星カラマリが反乱軍艦隊の柱石としてモン・カラマリ・クルーザーの提供を決意したのも彼の働きによるところが多かった。

また、同盟軍中佐の地位にあったアクバーは、帝国軍の新型ネビュロンBフリゲートに対抗するための新しい戦闘機の必要性を唱えていた。彼はローシュ星系に赴き、優れた造船技術を有するヴァーパインたちに協力を要請したのである。この一連の計画はシャンティポール計画と名付けられ、最新鋭のBウィングが開発された。アクバーの副官を務めていたクオレンのサリン・グレックの裏切りがあったものの、Bウィングは同盟軍に無事届けられ、彼はモン・モスマから提督の階級を与えられたのである。

一方、ヤヴィンの戦い後、モン・カラマリと同時期に同盟軍に参加したのがボサンだった。ボサンの指導者の1人であるボースク・フェイリャは水陸両棲種族のモン・カラマリを嫌っており、特に彼らとの権力争いを好んでいなかった。そのため、平和主義者のアクバーはフェイリャを無視しようと努め、必要に迫られない限り、彼と働くことも避けていたのである。

アクバーは優れた戦略家として幅広い信頼を受けているが、彼を傑出した指導者としているのはむしろ、その組織化手腕と管理手腕だった。彼は戦略に関してはむしろ保守派として知られているが、彼のこうした一面は若い士官たちの革新的衝動による艦隊運営とうまく平衡が保たれているのである。

顕著な例はエンドアの戦いだった。第2デス・スターが驚異的な速さで運用され、反乱軍艦隊で最も強力な艦船を計画的に破壊し始めたとき、アクバーは最初の直感で攻撃中止を命じた。しかし、カルリジアン将軍はインペリアル・スター・デストロイヤーと交戦することによって彼に攻撃続行を志願し、第2デス・スターが帝国軍の戦艦に当たることを怖れて攻撃してこないことを祈ったのである。保守的なアクバーもカルリジアン将軍の大胆な計画を受け入れ、その成果を目の当たりにした。彼のギャンブルは大当たりとなったのだった。

エンドア以後の戦いも、彼はモン・モスマの行った艦隊司令官の人選が完璧なものであったことをあらゆる人々に証明してみせた。アクバーには同盟軍にとって巨万の富の価値があるのだ。

ヴェラック艦長 Captain Verrack

種族:
モン・カラマリ
出身:
カラマリ
職業:
反乱同盟軍大佐
性別:
身長:
不明
愛機:
モン・カラマリMC80スター・クルーザー<ホーム・ワン>

Captain Verrack

ヴェラックはエンドアの戦いで同盟軍旗艦<ホーム・ワン>の艦長を務めていたモン・カラマリの将校である。彼はコンピュータと動力システムに精通しており、必要とあれば砲手をこなすこともできる。

サニースピィ一等航法士 First Officer Thaneespi

種族:
モン・カラマリ
出身:
カラマリ
職業:
反乱同盟軍甲板士官
性別:
身長:
不明
愛機:
モン・カラマリMC80スター・クルーザー<ホーム・ワン>

First Officer Thaneespi

サニースピィは帝国によるカラマリの征服後、反乱同盟軍に加わったモン・カラマリの甲板士官である。彼女は自分に従う難民の一団を引き連れて故郷から逃亡し、同盟軍と遭遇したのだった。サニースピィは戦闘時における深い戦術分析能力を有しており、アクバー提督によって彼の指揮下に配属されている。エンドアの戦いではアクバーの旗艦<ホーム・ワン>に搭乗し、一等航法士を務めていた。

ハシュン少佐 Major Haash'n

種族:
モン・カラマリ
出身:
カラマリ
職業:
反乱同盟軍少佐
性別:
身長:
不明
愛機:
モン・カラマリMC80スター・クルーザー<ホーム・ワン>

Major Haash'n

ハシュン少佐はモン・カラマリの有能な技術者である。彼は故郷が帝国軍によって征服されたときに同盟軍に加わり、それ以来宇宙船の操縦に憧れを抱いている。エンドアの戦いではアクバー提督の旗艦<ホーム・ワン>に搭乗していた。

ニエン・ナン Nien Nunb

種族:
サラスタン
出身:
サラスト
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
1.6メートル
愛機:
軽貨物船<サブライト・クイーン>

Nien Nunb

エンドアの戦いのとき、ランド・カルリジアンは<ミレニアム・ファルコン>の副操縦士として多くの優秀なパイロットを選んだが、中でも特に適材適所な人材だったのがニエン・ナンだったのである。

サラスタンのナンはランドの古くからの同僚の旧友であり、強い推薦を受けていた。彼のパイロットとしての腕はまさしく一流であり、ナンとその旧型軽貨物船<サブライト・クイーン>の名はサラスト星系全体に知れわたっていたのである。

かつて、ニエン・ナンはソロスーブ社で一番の運び屋と呼ばれており、天然資源や他の非精練物質の外星系への輸送に従事していた。彼の宇宙船は非常に速く、仕事も手際良くこなし、ソロスーブ社からも多額の報酬と共に大きな賞賛を受けていたのである。

しかし、会社は帝国への物資供給に完全に身を委ねるという決定を下し、続けてサラスト星系の自治権を住民たちから奪い取るようになってしまった。そのとき、ナンも故郷を去る決意をしていたが、激しいブラスター砲火と戦闘機の追跡をかわして逃亡することは予想以上に難しいことだった。そして熟考の末、彼はかつての雇い主を破滅させることに自分の才能を活かすことを決めたのである。

長年にわたる密輸業で培った能力を活かし、ナンはソロスーブ社の貨物を盗み出すと反乱軍に横流しするようになった。彼は民衆に歓喜の希望を与え、彼らを行動へと導くために堂々とした態度で公に盗みを行っていたのである。次第に他の人々も資金を持って仲間に加わるようになり、ソロスーブ社ももはや彼らを止めることはできなかった。ナンは多くの密輸組織や無法者集団を味方に付け、実際にこれらの犯罪組織が踏みにじられた民衆に対する伝説的英雄となったことは、ソロスーブ社にとっても大きな問題だったのである。さらに、著名な政治家のシアン・テヴを始めとした他の多くの人々も静かにナンを支援し、同社が反乱軍との同盟を検討するように働きかけていたのである。

この状況に困惑したソロスーブ社は帝国に解決策を求めることになった。そして、帝国軍が送り込んだ回答は反逆者を見つけ一掃するためのスター・デストロイヤー艦隊だったのである。このことはソロスーブ社、そしてナンやテヴの提案を真剣に検討し始めていた同社を支える多くの人々にとって、大きな災難となった。帝国軍が圧倒的な軍事力を誇示した後、ソロスーブ社はサラスト星系の防衛とナンを止めるための警備艦隊を設置した。この警備艦隊の主な任務は海賊の襲撃などを撃退することだったが、ナンの率いるギャング団などへの威嚇も重要な使命だったのである。

ナンは状況を変えるには自分たちが反乱軍に参加して直接帝国軍と戦うしかないと悟っていた。彼のギャング団は素早く同盟軍と接触したが、協定を結ぼうとしたそのとき、帝国軍の妨害によって壊滅的打撃を受けてしまったのである。一方で、サラストではソロスーブ社が信念を一変させたという噂が流れていた。帝国軍による侵略を避けるために支持を誓い続ける傍ら、水面下では反乱同盟軍を支援するというのである。

ついにソロスーブ社が反乱軍との同盟を結び、サラスト星系を反乱軍艦隊の秘密拠点として提供すると、ナンも人々から英雄として称えられるようになった。そして、彼の名声はエンドアの戦いによってさらに大きなものとなったのである。

アーヴェル・クライニッド Arvel Crynyd

種族:
人間
出身:
不明
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
不明
愛機:
Aウィング(グリーン1)

Arvel Crynyd

アーヴェル・クライニッドはグリーン中隊の隊長としてAウィングでエンドアの戦いに参加した反乱軍パイロットである。彼は自機でスーパー級スター・デストロイヤー<エグゼキューター>の司令ブリッジに特攻し、華々しい最期を遂げた。この結果、制御を失った<エグゼキューター>は重力によって第2デス・スターと衝突し、巨大な炎に包まれたのである。

タイコ・ソークー Tycho Celchu

種族:
人間
出身:
オルデラン
職業:
反乱同盟軍パイロット、新共和国軍大佐
性別:
身長:
1.73メートル
愛機:
Xウィング、Aウィング

Tycho Celchu

オルデラニアンのタイコ・ソークーは帝国宇宙軍アカデミーの卒業生だった。彼はミーアという女性と婚約していたが、彼女は多くのオルデラン市民と同じく、初代デス・スターの攻撃によって命を奪われてしまう。奇しくも21歳の誕生日に家族とのホロ交信を楽しんでいたソークーは、回線の切断を単なる機械の不調だと考えていた。この残虐行為について真実を知った彼は即座に帝国軍から逃亡し、同盟軍へと参加したのである。

ホスの戦いでベテラン・パイロットの仲間入りを果たしたソークーは、エンドアの戦いではAウィングに搭乗し、続いてバクラの戦いにも参加する。しかし、彼の忠誠は新共和国上層部から常に疑問の念を抱かれていた。彼は決して自らの職務を放棄しなかったが、過去に幾度となく帝国軍に捕らわれながらも、必ず脱出して戻ってくるため、新共和国から絶え間なく監視されていたのである。天性とも言うべきTIEファイターの操縦能力も、上官たちがソークーを快く思わない理由の1つだった。しかし、他のパイロットたちの間には、彼に対する尊敬が広まっているのも事実だった。

ソークーはローグ中隊を支援し、シルパーの帝国軍幹部の中に潜入した。同様にムルストにおけるローグ中隊の任務にも参加したが、そこで開発されていたファントム・クローキング装置のコントローラーを停止させ、設計図を盗み出そうとしているところを目撃されてしまう。さらに、このテープがローグ中隊に汚名を着せるために造られた偽物であることが発覚し、ファントム装置も帝国軍の元に温存されたのだった。しかし、ファントム計画自体が実体のないペテンであったことが証明され、ソークーはあらゆる嫌疑から解放されたのである。

Tycho Celchu

その後、ソークーはコルサントの走査飛行を命じられ、惑星防衛網を調査するためのセンサー装置一式を搭載した盗品の帝国軍機で出動した。しかし作戦は失敗に終わり、彼は帝国軍の捕虜として<ルサンキア>へと連行される。そこで精神分裂症を発症させた彼は洗脳不適格者と診断され、帝国軍の囚人惑星アクリッターへと移送されたが、3ヵ月後に脱出に成功し、新共和国に帰還した。さらに、この時期については新共和国におけるソークーの記録から秘密裏に削除されており、コルサントでの軍事作戦に関与していなかった司令部のメンバーには、彼に対する不信が増大した者も少なくなかった。

エンドアの戦い後、ソークーはローグ中隊の一員となったが、彼の戦闘機には武器の装着が一切認められていなかった。彼がイセイン・アイサードによって無意識のうちに洗脳されており、隠されたコードフレーズがプログラムを活性化させれば、極めて効果的なスパイとして動き出すという懸念が存在していたのである。ソークーは<ルサンキア>に収監されていたときのことを明確に覚えており、その点で他の生存者とは明らかに違っていたのだが、その事実はローグ中隊がコルサントに潜入するまで伏せられたままだったのである。

コルサントへの攻撃が開始される直前、ソークーはノキヴゾアで死亡したと思われていたが、突如として復活し、ローグ中隊が惑星に乗り込む手助けをする。しかし、ソークーがデュロスの武器商人ライ・ヌートカと商談していたとき、コラン・ホーンはそれをキルタン・ルーアとの面会と見間違えてしまう。後にコランが殺害されたと思われたときも、すべての状況証拠がソークーの犯行を示していたのである。コランが<ルサンキア>からの脱出に成功するまで、ソークーは間違いなく有罪判決を受ける立場だった。しかし、コランの証言によって嫌疑は晴れ、同時に彼はローグ中隊内部に潜む裏切り者がエリジ・ドラリットであるという確証を得たのだった。

やがて、ソークーはウィンターと恋に落ちる。それは両者の関係が近かったこともあるが、なによりもオルデラニアンとしての悲しい過去を共有していたからだった。ローグ中隊が新共和国から一時的に離脱した際に、彼が自分のXウィングを故郷を守ってくれていたオルデラン・ガードの色に塗り替えたのも、亡き故郷への想いからくるものだったのだ。

その後、ウェッジが将軍に、ソークーが大佐に昇進すると、ウェッジはソークーにローグ中隊の指揮権を委譲する。彼は数年にわたってローグ中隊の隊長を務め、その後指揮権をギャヴィン・ダークライターに譲り渡した。ソークーが軍籍を離れたのはウェッジの退役の直後のことである。しかし、ユージャン・ヴォングによる銀河系への侵略が開始されると、両者はギャヴィンの要請を受けて応援に駆けつけた。ソークーは再び大佐として新共和国軍に復帰し、ユージャン・ヴォングの攻撃からコルサントを防衛する戦闘機部隊を指揮するのだった。

ジェイク・ファーレル中佐 Commander Jake Farrell

種族:
人間
出身:
不明
職業:
反乱同盟軍中佐
性別:
身長:
不明
愛機:
Aウィング(グリーン7)

Commander Jake Farrell

旧共和国に多大な貢献を果たしたジェイク・ファーレルは、その晩年を戦闘機パイロットとして過ごした生粋の軍人である。新秩序が施行されたとき、彼は若いパイロットを訓練するという精力的な任務から引退した。そして自らが携わっていた任務が防衛のための穏やかな争いから徹底的な破壊へと転じると、ファーレルは帝国軍から逃走し、辺境の惑星に身を隠したのである。やがて帝国と戦っているという反乱軍の存在を知ると、彼はこうした自由のパイロットたちを訓練すべく、隠遁生活から姿を現したのだった。彼の訓練に対する真剣な取り組み方は有名であり、生徒たちは規律と自制心を学ぶことを強く要求されている。

やがてエンドアの戦いが始まると、ファーレルは1人のパイロットとして実戦に参加することを決意する。彼はアーヴェル・クライニッド率いるグリーン中隊の一員として最新鋭のAウィングで出撃し、ランド・カルリジアンやウェッジ・アンティリーズらと共に第2デス・スターの内部に突入した。そしてランドとウェッジが中央反応炉を攻撃している間に帝国軍のTIEファイターの注意を逸らすという危険な役を引き受けたのである。

テン・ナン Ten Numb

種族:
サラスタン
出身:
サラスト
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
不明
愛機:
Bウィング(ブルー5)

Ten Numb

テン・ナンは戦闘機の砲手として同盟軍に加わったが、後に操縦技術を買われてパイロットに転身したサラスタンである。エンドアの戦いではブルー中隊のBウィング・ブルー5で出撃し、帝国軍の司令船に対する攻撃を行った。

ケア・サンテージ Keir Santage

種族:
人間
出身:
不明
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
不明
愛機:
Xウィング(レッド7)

Keir Santage

ケア・サンテージは主に補給任務を担当している反乱同盟軍の将校である。帝国軍の監房施設に捕らわれていたところをウェッジ・アンティリーズに救出された過去を持ち、その後パイロットとしてローグ中隊に加わった。ホスの戦いの直後にはローグ7に搭乗し、フォンドアの帝国軍造船所に対する12回の攻撃にも参加している。エンドアの戦いでもレッド7として出撃した。

ホートン・ソーム大佐 Colonel Horton Salm

種族:
人間
出身:
ノーヴァルII
職業:
反乱同盟軍大佐
性別:
身長:
不明
愛機:
Yウィング(グレイ1)

Colonel Horton Salm

ノーヴァルII出身の小柄なホートン・ソームは、銀河内乱の最中にYウィング・パイロットとして目覚しい活躍を遂げた反乱同盟軍の英雄である。彼は勤勉家として知られており、自身の掲げた目標に対して献身的だった。エンドアの戦いにおける活躍によって大佐に昇進したソームはアグレッサー大隊の指揮官に任命され、自分のYウィングでブレンタルの戦いにも参加している。この戦いの後、彼は将軍に昇進したのだった。

一方で、ソームはローグ中隊の人気と名声を軽蔑している。彼は脚光を浴びたXウィング・パイロットたちが自らをYウィング・パイロットよりも優れた存在だと過信しているのではないかと感じているのだ。

また、クレネル第一提督を追跡している間に、ソームは新共和国籍のインペリアルII級スター・デストロイヤー<ムーンシャドウ>に所属するBウィング大隊の指揮も執っていた。

キン・キアン Kin Kian

種族:
人間
出身:
サラスト
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
不明
愛機:
Yウィング(グレイ1)

Kin Kian

キン・キアンはエンドアの戦いでソーム大佐のYウィングの砲手を務めていた反乱軍のパイロットである。彼はその後もソーム大佐のアグレッサー大隊で活躍し、一時的にローグ中隊に招かれたこともある。ブレンタルの戦いではテルシジ・ケイアの砲手として初期の攻撃に参加したが、彼女のYウィングがオラディン付近でスーンター・フェルに撃墜されたとき、キアンも名誉の戦死を遂げたのだった。

テルシジ中尉 Lieutenant Telsij

種族:
人間
出身:
不明
職業:
反乱同盟軍中尉
性別:
身長:
不明
愛機:
Yウィング(グレイ2)

Lieutenant Telsij Cayr

テルシジ中尉はソーム大佐率いるグレイ中隊の一員としてエンドアの戦いに参加した反乱軍のYウィング・パイロットである。また、彼はこの戦いの直前に行われたカリダの帝国アカデミーに対する攻撃作戦にも参加しており、この任務から生還したわずか4名のパイロットの1人となった。

キャリー・ネス Karie Neth

種族:
人間
出身:
不明
職業:
反乱同盟軍パイロット
性別:
身長:
不明
愛機:
Yウィング(グレイ2)

Karie Neth

キャリー・ネスは同盟軍の戦闘機部隊に所属する砲手である。エンドアの戦いの直前には、第2デス・スターの設計図を奪取するという極秘任務で犠牲となったボサンの砲手の代わりとして、ローグ中隊のメンバーにも抜擢されている。エンドアの戦いではテルシジ中尉の操縦するYウィング・グレイ2の砲手を務めていた。

ジェフ・スー中尉 Lieutenant J'ef Hsu

種族:
人間
出身:
オルデラン
職業:
反乱同盟軍中尉
性別:
身長:
不明
愛機:
Yウィング(グレイ3)

Lieutenant J'ef Hsu

ジェフ・スーは故郷を離れていたときにオルデランを失った悲劇の難民の1人である。かつてのスーは価格さえ折り合えば誰にでも雇われる傭兵であり、パイロットだった。そしてよく反乱軍の兵士や需品の輸送を請け負っていたが、実際にその一員として戦おうなどとは全く考えていなかった。もちろん、そうする理由がなかったからだが、帝国がオルデランを宇宙の塵に変えたことは、スーに反乱同盟軍への参加を決意させるのに十分な事件だったのである。

正式に反乱軍の一員となったスーは、ホスの戦いで反乱軍輸送艇の護衛任務を与えられる。彼はそのときXウィングに搭乗していたが、実際にはYウィングの操縦をより好んでいた。そのためエンドアの戦いでは自ら選んだYウィングに搭乗し、ケディン・ユールーの射撃手として勇敢に戦う。しかし、彼が自分の運命に直面したのもこのときだった。

インペリアル級スター・デストロイヤーの1隻に対して接近攻撃を行っていたとき、彼はTIEファイターの大群に囲まれてしまう。スーのYウィングは既に損傷しており、このとき受けた攻撃によって、もはや制御不可能な状態に陥ってしまった。彼はスター・デストロイヤーに向かって墜落し、シールドと衝突したとき、炎に包まれたのだった。

グリズ・フリックス Grizz Frix

種族:
人間
出身:
デヴァロン
職業:
反乱同盟軍中尉
性別:
身長:
1.8メートル
愛機:
Xウィング

Grizz Frix

ルーク・スカイウォーカーやキーヤン・ファーランダーと同様に、グリズ・フリックスは、人々を初期の反乱軍への参加に駆り立てた情熱的理想主義を持つ、若きパイロットたちの1人だった。しかし、同盟軍の英雄たちの活躍によって自由な銀河系という夢が現実味を帯びてきた一方で、フリックスは初期の帝国軍への奮闘における、辛く悲しい物語の象徴的存在でもあったのだ。

フリックスは惑星デヴァロンの貧民街の外れで生まれたが、そこでは外界からの移住者が少なく、原住するデヴァロニアンが多数を占めていた。人間であるために原住民たちから見下され、さらにはエイリアンに混じって暮らしているために外界人たちからも見下されていた彼は、より寛大で包括的な社会を望んでいた。しかし、それは帝国の支配下では考えられないことである。彼にとって唯一の現実逃避は古めかしいエアスピーダーを操縦することであり、そうすることによって、彼は本質的に異なる住人たちが単一のぼんやりとした状態にまで融合して見える高さへと到達することができたのだ。

モン・モスマによる「理性への呼びかけ」や「反乱の宣言」の密造コピーに感化されたフリックスは、サラスタンの新兵募集担当者に広大な宇宙港の1つから天性の操縦能力を見せつけ、パイロットとして同盟軍に参加することになった。彼は経験と強い情熱によって、モン・カラマリ・スター・クルーザー<インディペンデンス>上で訓練を積み始める。さらにはあふれる才能から、このまま技術が成長し続ければ、ローグ中隊のメンバーとして抜擢されることも確実視されていたのだった。

しかし不運なことに、フリックスはガーラードV上空における訓練の最中、他の戦闘機との悲惨な衝突事故に巻き込まれ、キャリアを失速させてしまう。彼は猛烈な反対を訴えるが、同盟軍上層部はグリズを実働戦闘機中隊に復帰させることはできないと考えていた。大規模なバクタ治療によって肉体こそ修復されたものの、彼が暗黒の呪縛の間に被った心の傷跡は、決して癒されることがなかったのだ。

戦闘機パイロットの実働者リストから外されたフリックスは、レイア姫の救出やデス・スター上空での戦いなど、他の腕利きパイロットたちの武勇伝を苦々しい思いで聞かされていた。彼は同盟軍補給部隊に配属させられ、同盟軍の安全な惑星へ肥料や難民用物資を運ぶ輸送船の護衛を行っていたのだ。やがて、若き理想主義者はこわばった表情に皮肉な笑みを浮かべ、姿を消すことになる。

だが、反乱軍の戦いがエンドアでの最終局面を迎えると、同盟軍はパイロットを切望するようになった。未だ粗野な才能を持っていたグリズは、デヴァロンから呼び戻され、再びXウィングの操縦桿を握ることになる。エンドアの戦いに先立ち、艦隊で再演習を行っていた彼は、特に年下の威勢のいいパイロットからアドバイスを求められたときに、かつての熱狂を取り戻したのだった。

しかし、グリズの幸福も長くは続かなかった。彼は戦いの最中にスター・デストロイヤーに対する大胆な攻撃を仕掛けるが、彼の戦闘機はこのときの爆発に飲み込まれ、エンドアの上空に散ったのである。

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