キャラクター・ガイド / 分離主義者

ドゥークー伯爵 Count Dooku

種族:
人間
出身:
セレノ
職業:
ジェダイ・マスター、シスの暗黒卿
性別:
身長:
1.93メートル
愛機:
ジオノーシアン・スピーダー、ジオノーシアン・ソーラー・セーラー

Count Dooku

およそ80年間にわたってフォースの道を研究し続けたドゥークー伯爵は、1,000世代にもおよぶジェダイ・オーダーの歴史にあって有数の実力者の1人とされている。しかし、彼の究極的な忠誠はジェダイ・オーダーの構造化された規範ではなく、むしろ彼自身の直感と理想に向けられていた。彼の強い独立心は多くの人々に影響を及ぼし、良き指導者であったヨーダでさえ、彼を御するのに苦悩したほどである。彼のかつての師であるヨーダはジェダイ評議会の最も高い地位に就いていたが、ドゥークーの決然とした思想は評議会の考えとしばしば対立を起こしていたのだ。そしてこの反抗的姿勢は彼の弟子であり、師と同じくたびたび評議会を無視していたもう1人のジェダイ・マスター、クワイ=ガン・ジンにも引き継がれ、幾度となく論争を繰り返すことになる。

ドゥークーは13歳のときにジェダイ・マスター、セイム・セルリアンの弟子に選ばれた。この結果、彼は幼い頃からの友人でもあった仲間のジェダイ訓練生ロリアン・ノッドとの間に亀裂を生じさせてしまう。ノッドはドゥークーと同じく頑固で反抗的な少年であり、腹いせにドゥークーがシス・ホロクロンを盗んだとして非難を浴びせるのだった。これを発端として2人は長年にわたるライバル争いを繰り広げるようになり、最終的にノッドがジェダイ聖堂を追放されるという結果を迎えたのである。

こうした頑固さに反して、ジェダイ公文書館のデータはドゥークーを恐るべきジェダイとして記録している。彼は銀河系に散在する無数の惑星で幾多の紛争を解決しており、古式に則ったライトセイバー戦においても強力無比の存在だった。だが、政治的理想主義者であるドゥークーは、ジェダイ・オーダーが共和国と同様に腐敗した制度に従うことによって自らを弱体化させていると考えるようになる。そして良き理解者だったクワイ=ガンがナブーの戦いでシス卿に殺害されると、すべてに失望した彼は自らの意思でオーダーを去っていったのである。

ドゥークーが自らの務めを放棄したことは、ジェダイ・オーダーにとっても大きな痛手だった。オーダーを離れた後、彼は数年にわたって姿を消していたが、やがて銀河系に反乱の炎を巻き起こす政治的たいまつとなって、ラクサス・プライムに姿を現している。彼はそこで元老院とジェダイ・オーダーが共和国によるモラルと理想の明白な侵食を傍観しているとして痛烈に批判した。さらに彼は驚くほどの短期間で共和国分裂の危惧を増大させる分離主義運動を展開し、自らの行動によって数千の星系を集結させたのである。故郷セレノの伯爵として生得権を得ていたドゥークーは信じられないほどの富を有しており、彼はそれを分離主義指導者としての政治資金に流用していたのだ。その後もドゥークーは銀河系各地を移動しながらあらゆるセクターで理想を唱え続け、分離主義運動の波を広げていったのである。

ドゥークーの名において行動する日和見主義者たちは日増しに増大し、ついには武力による小規模な反抗さえも行われるようになっていった。もはやこうした混乱の時代に秩序を保てる存在はジェダイ・オーダー以外に残されていなかったが、ジェダイ評議会にはかつての同胞であるドゥークーがこの抗争の黒幕であるという事実を受け入れることができなかった。彼らはドゥークーが自らの訓練の一環としてこのような行動に出たのだと信じていたのである。

しかし、ジェダイたちはドゥークーの重大な秘密に気づいていなかった。その優雅なカリスマや理路整然とした政治的主張とは裏腹に、ドゥークーはダークサイドの力によって腐敗させられていたのである。彼がシス・ホロクロンに隠された教義を研究しているという噂は以前から囁かれていたが、ジェダイ・オーダーから袂を分かった後、彼は実際にシスの暗黒卿ダース・シディアスと接触し、誘惑されていたのだった。シスの伝統に従ってダース・ティラナスを襲名したドゥークーは新たなシスの暗黒卿となり、既に手にしていた数多くの武器に虚偽と背信を加えていたのである。

表と裏の舞台において、ドゥークーは旧共和国に死をもたらすべく同盟者を募っていた。ダース・ティラナスとしての彼は、カミーノで秘密裏に製造されるクローン軍の素材として悪名高き賞金稼ぎジャンゴ・フェットを雇う。そしてドゥークーとしての彼は共和国に挑むための軍事力を強化すべく、銀河系で最も有力な企業家たちの貪欲さに共和国からの脱退を訴えていたのだ。

やがてジオノーシスの巨大な尖塔の奥深くで、ドゥークーは独立星系連合を正式に発足させるための会合を開き、議長を務めていた。コマース・ギルド、通商連合、企業同盟、インターギャラクティック銀行グループ、そしてテクノ・ユニオンの各代表者たち、そして彼の主張に同意する分離主義の元老院議員たちは、銀河系で最大規模の軍隊を形成するために互いの資源を共同で出資することに同意する。分離主義者たちは既に戦争の準備を整えていたのだ。

この恐るべき事実を知ったオビ=ワン・ケノービは直ちに評議会に事実を報告するが、ジオノーシアンに発見され、分離主義勢力の捕虜となってしまう。その後、彼を救出するために急遽ジオノーシスへ到着したアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラも合流し、盛大な処刑が開始されるのだった。ドゥークーは捕らわれの身となった3人を闘技場へと連行するが、彼らの処刑は絶好のタイミングで救助に駆けつけたジェダイたちによって阻止されることになる。

分離主義勢力のドロイド軍がジェダイと激突し、続いて新たに作られた共和国のクローン軍も戦いに参加した。圧倒的な共和国軍の戦力の前に分離主義勢力は総崩れとなり、ドゥークーはジオノーシスから逃れようとするが、アナキンとオビ=ワンによって行く手を阻まれる。2人のジェダイは彼にライトセイバー戦を挑むが、熟練した旧式のスタイルでライトセイバーを繰り出すドゥークーの前に、苦戦を強いられるのだった。そして若い2人が傷を負い、動くことさえできなくなったとき、もう1人のジェダイがドゥークーの秘密の格納庫に姿を現したのである。

ジェダイ・マスター、ヨーダがかつてのパダワン、ドゥークーと対面したのは10年ぶりのことだった。2人は互いに駆け引きなどすることなく、巨大なフォースの力で激突する。やがて戦いはライトセイバー戦へと移り、2人のフォースの達人はスピードと光が錯綜するなかで壮絶な戦いを繰り広げるのだった。しかし、勝ち目が無いと悟ったドゥークーはヨーダの気を逸らすためにクレーンを動かし、アナキンとオビ=ワンを襲う。ヨーダがフォースを使って2人を助ける間に、ドゥークーはその場から逃走したのだった。

ヨーダはドゥークーがダークサイドに屈服したことに気づいていたが、彼のシス・カルトへの忠誠はジェダイにも知られていなかった。ドゥークーの風変わりな星間帆船はジオノーシスを脱出し、やがてコルサントの老朽化した倉庫区画へと到着する。彼はそこで師であるダース・シディアスと面会し、吉報を報告するのだった。クローン大戦が始まったのである。

Count Dooku

その後もドゥークーは次々と共和国の星系を分離派へと導き、クローン大戦は激化の一途を辿っていた。彼は最初の反抗計画としてシスの古代兵器であるダーク・リーパーを解き放ち、共和国軍とジェダイに大きなダメージを与えている。さらにドゥークーはジャンゴ・フェットの後継者としてダーク・ジェダイのアサージ・ヴェントレスや不死身の賞金稼ぎダージを招き入れ、ジェダイ・オーダーに恐るべき試練を与え続けることになるのだった。

3年もの間続けられた戦争は、銀河系をばらばらに引き裂いていった。連合軍と共和国は多種多様な惑星で激しい戦いを繰り広げていたのである。ドロイド軍の軍事機構は、ドゥークー自らがジェダイの技を訓練した恐るべきサイボーグ司令官、グリーヴァス将軍の指揮下に置かれていた。ドゥークーが洗練された正確な技術によってライトセイバーを扱うのに対して、グリーヴァスは奇妙な機械的構造を駆使した野蛮で荒々しいエネルギーを全開にし、最高で4本のライトセイバーを使用するのだった。

そしてクローン大戦の終盤に、分離主義勢力は共和国の首都に対する大胆な奇襲を試みた。連合軍はコルサントの防衛網を突破し、誘拐されたパルパティーン議長と共に消えたのである。

しかし、これらはすべて策略の一環だった。パルパティーンこそがドゥークーのシス・マスター、ダース・シディアスだったのだ。だが、ドゥークーはパルパティーンの本当の計画に気づいていなかった。この誘拐劇には、後の新しいシスの弟子を試すテストの意味合いが含まれていたのである。そして、ドゥークー伯爵とその重要な囚人を乗せて逃走するグリーヴァス将軍の旗艦に、ジェダイの英雄オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが乗り込んだ。ドゥークーはこの2人のジェダイと再び剣を交えることになる。彼はまずケノービを打ちのめし、残虐なフォースの力で彼の意識を失わせたが、スカイウォーカーに打ち勝つことはできなかった。決闘の間、ドゥークーは激しい気性を抑制していた若者を執拗に駆り立てていたが、アナキンが伯爵の裏をかくまで、彼は自分が優位に立っていると考えていたのである。

スカイウォーカーはドゥークーの両腕を切断し、シス卿の赤い光刃のライトセイバーを奪い取った。ドゥークーがスカイウォーカーの足元に跪くと、アナキンは2本のライトセイバーを伯爵の喉下に突きつける。そして、パルパティーンが彼を殺せと助言したとき、ドゥークーはようやく裏切りこそがシスの本道であることを完全に理解したのである。伯爵は自分の役割が終わったことを悟った。真に価値ある者はスカイウォーカーであり、彼こそが天分のある新しいシスとなるのだ。アナキンが光刃を振ってドゥークーの首を切り落としたとき、ドゥークーは自分の運命を受け入れたのだった。

ポグル・ザ・レッサー Poggle the Lesser

種族:
ジオノーシアン
出身:
ジオノーシス
職業:
大公
性別:
身長:
1.83メートル
愛機:
不明

Poggle the Lesser

ジオノーシスの大公ポグル・ザ・レッサーは、この荒涼とした惑星の岩でできた尖塔で生活するジオノーシアンたちの巨大な群落の指導者である。

下層階級の出身だったポグルはジオノーシアンの厳格な社会構造に強く反発し、主導権を切望していた。まさに底なしの貪欲さを持つ彼は、やがてスタルガシンの巣群落の指導者、ハーディス・ザ・ヴォールテッドの持つ大公の地位を狙い始める。ポグルは他のレッサーたちを招集し、ハーディスの政権を打倒するための反逆団を結成したのだ。

ハーディスは反逆者たちを逮捕し、ジオノーシスの処刑闘技場で死を宣告した。このときポグルの部下が多数処刑されたが、彼は密かにダース・シディアスから支援されており、物資の供給を受けていたのである。そして1年後、ポグルはハーディスがアクレイの爪で引き裂かれる光景を見物することになる。

処刑闘技場を酷使し、ジオノーシアンから反対勢力を一掃したポグルは、大公のマントをしっかりとその手に握っていた。彼の無慈悲さは部下たちの間にも畏怖とゴシップを広め、例えば、彼が命令を発するときに使用する長い骨杖は、彼が殺害した多くの政敵の1人の残骸だと囁かれている。

ダース・シディアスに借りがあるポグルは、シス卿の従者たちの軍隊を築き上げるため、ジオノーシスのドロイド製造工場の生産を増加させた。彼はここでテクノ・ユニオンの発注を受け、バトル・ドロイドの製造を監督している。さらに、彼は拡大しつつある分離主義運動に自分の労働者たちを荷担させ、この惑星で独立星系連合の最初の会合を主催したのだった。

自らの領地でジェダイと元老院のスパイが発見されたとき、ポグルは裁判官となって囚人たちに裁きを下した。オビ=ワン・ケノービ、パドメ・アミダラ、そしてアナキン・スカイウォーカーはスパイ容疑で有罪となり、ジオノーシアンの伝統的方法に基づく処刑が宣告される。これは危険な外交的過ちだったが、ポグルは尊大な共和国の代表を処刑することに一抹の不安も抱かず、嘲笑を浮かべていた。ジオノーシアンは武器職人であり、戦う準備に抜かりはないと判断していたのだ。

しかし、準備はまったく整っていなかった。熟達した捕虜たちはジオノーシスの処刑闘技場に放たれた凶暴な怪物たちを見事に出し抜く。そして、突如として現れたジェダイの援軍によって、闘技場は激しい戦場と化したのである。

ポグルと分離主義勢力の他の指導者たちは地下の司令センターに退避した。やがて共和国の軍勢が編成されたばかりのクローン軍を連れて到着すると、彼らはその場で衝撃を受ける。クローン軍の攻撃に圧倒されたポグルは、全軍に地下基地への退却を命じたのだった。

また、ポグルはジオノーシアンが建造を請け負った究極兵器の極秘の設計図を持っていた。彼はこの青写真をドゥークー伯爵に返し、ドゥークーはそれをダーク・マスターに届けるべくジオノーシスを発ったのである。

クローン大戦の間、ポグルは分離主義評議会に身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、彼は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

サン・ファク Sun Fac

種族:
ジオノーシアン
出身:
ジオノーシス
職業:
大公補佐
性別:
身長:
1.71メートル
愛機:
不明

Sun Fac

ポグル大公の右腕とされるサン・ファクに与えられた任務は、大公の意思をジオノーシス全土に浸透させることである。彼がジオノーシアンにしては聡明で独創的であることに疑いはなく、その時々に要求される役割を確実にこなしていた。また、ファクは冷酷な死刑執行者でもあり、彼の気分は処刑の効率に大きく左右されている。

パッセル・アージェンテ Passel Argente

種族:
クーリヴァー
出身:
マーカーナ
職業:
元老院議員、企業同盟会長
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Passel Argente

パッセル・アージェンテは頭からねじれた角を生やしたクーリヴァーの銀河元老院議員である。彼は同僚たちと同様に金と権力に溺れ、腐敗しており、他人の失敗を追及することに喜びを抱いている。企業同盟の代表でもある彼は主に企業セクターからの支援を受けており、オーン・フリー・タ議員やトンバック・トゥアラ議員と協調して、ヴァローラム議長の罷免に賛同した。

また、アージェンテは同族の仲間たちと同様に共和国を憎んでいる。ナブーの戦いのおよそ2,000年前、クーリヴァの人々は共和国を故郷の惑星の唯一の所有者として認めていた。そして何世紀もの間、共和国の決定を維持する力を得るまで、彼らは商人を営んでいたのだ。そしてナブーの戦いから10年が経過したとき、企業同盟は各企業の販売網を制御することによって利益を得ていた。そのため、アージェンテは元老院の定めた通商法に強い反発を示している。彼は栄光の時代を求めて惑星から惑星へと放浪し、安く仕入れた物を別の場所で高く売りさばいている。やがてドゥークー伯爵による分離主義運動が活発化すると、アージェンテは独立星系連合に企業同盟の協力を約束したのだった。

クローン大戦の間、アージェンテは分離主義評議会に身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、彼は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

デナリア・キー Denaria Kee

種族:
クーリヴァー
出身:
マーカーナ
職業:
企業同盟会長補佐
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Denaria Kee

デナリア・キーは腐敗したパッセル・アージェンテ議員を補佐している。そして彼女もまた、権力と新鮮なクレジットの香りに心酔していた。

ティッキーズ Tikkes

種族:
クオレン
出身:
カラマリ
職業:
元老院議員
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Tikkes

ティッキーズは水の惑星カラマリ出身のクオレンの銀河元老院議員である。かつては実業家だったティッキーズはビジネスの世界を捨て、政治の道を歩むようになった。腐敗している彼はビジネス仲間に麻薬を横流しし、その利益を自身の政治資金に転用している。これを知った同僚たちは賞金稼ぎのオーラ・シングに彼の暗殺を依頼するが、ジェダイの活躍によって計画は阻止された。また、ティッキーズは共和国の確立された法が既に転換期を迎えていると考え、共和国を分割すべきだと主張する分離主義の一派にも参加している。

トンバック・トゥアラ Toonbuck Toora

種族:
サイ・マーシアン
出身:
サイ・マース
職業:
元老院議員
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Toonbuck Toora

トンバック・トゥアラは理論主義的社会運動家として政界に進出したが、最も腐敗した銀河元老院議員の1人となったに過ぎない。トンバックは共和国に「奉仕」した長い年月の間、他の多くの議員たちがより力のある議員に挑んでキャリアを無にしていく様子を見続けていた。また、彼女は初期の段階に、銀河の法の抜け道を探ることによって莫大な富を得られることを学んだ。銀河中心部で財産を築き上げた彼女は、今や夢を超越した富豪である。さらに、彼女は自分がかつて非難した議員たちとも仲良くなり、有益な友人、あるいは政府や仲間内での地位といった財産や贈り物を持った支援者として知られている。一方で、彼女自身は仲間を権力の象徴として見ているのだ。

トゥアラ議員は他の腐敗した議員たちと共にヴァローラム議長と敵対していたが、アミダラ女王による議長への不信任案提出をきっかけに、ついに彼を退けることに成功したのだった。

その後、彼女の関心は政治的中枢に注がれ、議会を分裂させた党派問題の最中には商業機関への支持を表明することになる。

シュ・マーイ Shu Mai

種族:
ゴッサム
出身:
カステル
職業:
コマース・ギルド会頭
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Shu Mai

ビジネスを理解するということは、経済の混乱期に負債のない状態を維持し、そして社会の苦難を利用して莫大な収入に転じさせる方法を知ることである。疑念は利益となって主要な大企業の間を行き来し、それはコマース・ギルドにとっても同じことだった。かつてゴッサムの故郷カステルは、惑星規模の経済不況に包まれていた。そして最悪にも、彼らは食糧や雇用、外界への出国を巡って互いに殺し合いを行ったのである。救済に訪れたコマース・ギルドは暴落したカステルの不動産を買い上げ、ゴッサムの人々から奴隷奉公を受ける見返りに、カステルの経済に大金を投入したのだった。

シュ・マーイもコマース・ギルドに救われた人々の1人である。彼女は目覚しい働きによって昇進の梯子を上り詰め、ついには財務主任の地位を手に入れた。彼女は惑星を買い戻し、ゴッサムたちを奴隷状態から解放する機会を得たのだ。しかし、シュ・マーイはカステルを買い戻しはしたものの、土地の賃貸料を値上げし、人々に更なる献身を要求する。コマース・ギルドは彼女の行動に感銘を受け、それはシュ・マーイのさらなる昇進に結びついたのだった。

シュ・マーイは無節操な女性だが、法の枠内に留まるだけの慎重さを持ち合わせている。一方で、彼女は惑星アンシオンの共和国脱退を促進させるために共謀者を募り、結果的に分裂がコマース・ギルドの財政を潤してくれることを望んでいた。しかし、この紛争はジェダイによって阻止されてしまう。

ドゥークー伯爵が彼の独立星系連合による資本主義と自由貿易への委託を提案したとき、シュ・マーイ会頭もジオノーシスで行われた会議に出席していた。疑り深いシュ・マーイはドゥークーの戦略が共和国に対する反逆であることを認識しており、あくまで内密にという条件で支援することに合意した。コマース・ギルドは公然と分離主義者を支持していたわけではないが、クローン大戦における共和国との最初の戦いにはクモに似た戦闘オートマトンを参加させている。

この戦争の間、シュ・マーイは分離主義評議会に身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、彼女は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

キ・ズー Qi Zhu

種族:
ゴッサム
出身:
カステル
職業:
コマース・ギルド会頭補佐
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Qi Zhu

キ・ズーはシュ・マーイ会頭を補佐するコマース・ギルドの幹部である。彼女はシュ・マーイの死後、その地位を継承しようと目論んでいる。

キャット・ミン Cat Miin

種族:
ゴッサム
出身:
カステル
職業:
コマース・ギルド会頭補佐
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Cat Miin

キャット・ミンは、クローン大戦末期にコマース・ギルド会頭、シュ・マーイの主任補佐を務めていた女性ゴッサムである。彼女は皺の多い青い肌をしており、首には長い銀のリング、小さな頭には銀の帽子を着けていた。クローン大戦におけるキャット・ミンの役割は、分離主義勢力のドロイド軍に対する非精錬金属の供給を監督することだった。

やがて戦争が終わりに近づくと、彼女はシュ・マーイのフェルーシアからの脱出に貢献し、ウータパウ、そしてムスタファーにある分離主義勢力の要塞へ同行した。しかし、キャット・ミンとシュ・マーイは、ダース・シディアスがムスタファーへ送り込んだ新たなる弟子、ダース・ヴェイダーの手によって、その首を無残に切り落とされることになる。

ワット・タンバー Wat Tambor

種族:
スカコアン
出身:
スカコ
職業:
テクノ・ユニオン代表
性別:
身長:
1.93メートル
愛機:
不明

Wat Tambor

完全なる実業家であるワット・タンバーは、技術革新に関する銀河系規模の団体、テクノ・ユニオンの代表である。彼は共和国元老院の見苦しい官僚制度から脱却することを望んでおり、即座に独立星系連合へと加わった。タンバーはこの運動にバトル・ドロイド軍の提供を申し入れただけでなく、ジオノーシスにあるテクノ・ユニオンのドロイド製造工場の1つで分離主義者たちの会合を主催していた。

技術系の管理職に相応しく、タンバーは完全に機械に覆われており、会話を交わすことさえテクノロジーに依存している。彼の深い響きのある声は、胴体に組み込まれた一連のダイヤルによって調節され、奇妙なほどに機械的である。

彼は重工業惑星メタローンで多くの時間を費やしているが、本来はスカコの出身である。スカコの大気は他の多くの惑星よりかなり濃密であるため、銀河市場に参入したスカコアンはタンバーを除いて極わずかしか存在していない。彼は全身用環境スーツを着用しているため、標準大気を大幅に加圧することができるのだ。

また、タンバーは銀河系に散在する多くの先端テクノロジー施設の監視を行っており、バクトイド・アーマー・ワークショップ、ホア・コール・エンジニアリング、共和国シーナー・システムズ、クワット・システムズ・エンジニアリングといった多くの大企業もテクノ・ユニオンのメンバーとして調印している。

クローン大戦の間、タンバーは分離主義評議会に身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、彼は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

サン・ヒル San Hill

種族:
ムーン
出身:
ムーニリンスト
職業:
インターギャラクティック銀行グループ会長
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

San Hill

戦争はビジネスにとってありがたい存在である。インターギャラクティック銀行グループは、クローン大戦の拡大によって自身の増益を目論む、いくつかの有力な商業母体の1つだった。グループの会長を務めるサン・ヒルはジオノーシスで独立星系連合に加わったが、非排他的な取り決めにおいての協力を約束したに過ぎない。

ムーニリンスト出身のムーンであるヒルは酷く痩せ細っており、長年にわたって室内で仕事をしていたため、顔は青白い。分離主義運動に付随した経済的乱流のなかで、銀行グループの幹部たちは無数の惑星で独自の独立した貨幣を鋳造し、多額の利益を得ている。

クローン大戦勃発から数週間後、ヒルは独立星系連合の資金調達のため銀行惑星アーガウへと向かった。彼はアーガウの商業センターの内部にある迷宮を潜り抜け、分離主義勢力の富を補うべく暗黒街の犯罪組織と取引きを行っている。

やがて戦禍がヒルの故郷ムーニリンストにまで及ぶようになると、彼は司令タワーの最上階にある戦略室に立て篭もり、ドロイド軍の指揮を執っていた。彼は多数のロボット兵士や無慈悲な賞金稼ぎダージの背後に隠れていたが、最終的には共和国軍によって司令本部を確保され、ヒルは共和国によって拘束されてしまうのだった。

この戦争の間、ヒルは分離主義評議会に身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、この銀行家は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

ポ・ヌード Po Nudo

種族:
アクアリッシュ
出身:
アンドー
職業:
元老院議員、ハイパー=コミュニケーション・カルテル代表
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Po Nudo

旧共和国における反体制派の元老院議員ポ・ヌードは、アンドーに住むアクアリッシュの人々の代表者である。彼はジオノーシスで行われたドゥークー伯爵による反逆的な会合に出席し、独立星系連合が正式に発足するのを見届けた。

アンドーのアクアリッシュは何十年もの間、共和国に対する憎しみを抱きつづけていた。その発端は、共和国とアンドーの原住民との間で起こった武力衝突である。共和国はアンドーの人々の非武装化を開始したため、アクアリッシュは長年にわたってそのことに対する不満を蓄積させていたのだ。

分裂の波が銀河系全域に広がり、それがドゥークー伯爵と彼の唱える分離主義運動によってさらに加速されると、アンドーも共和国からの脱退を表明する。他のアクアリッシュの植民星はこうした動きに抵抗し、共和国への忠誠を維持していたが、それでもポ・ヌードは資源豊かな惑星とその財産を分離主義団体に提供したのである。

クローン大戦の間、ヌードは共和国のホロネットに相当する分離主義勢力のハイパー=コミュニケーション・カルテルの代表に就任する。また、彼は分離主義評議会にも身を置き、ドゥークー伯爵やグリーヴァス将軍の下で独立星系連合への出資、およびその統制を行っていた。しかし、この元議員は戦争を陰で操るシスの支配者が分離主義者たちの利用価値を失ったとき、ダース・ヴェイダーによって惨殺されることになる。

ログワ・ウォドラータ Rogwa Wodrata

種族:
ホルワフ
出身:
アリガ
職業:
元老院議員
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Rogwa Wodrata

恐ろしい風貌をしたエイリアン、ホルワフのログワ・ウォドラータは、共和国の惑星アリガを代表する元老院議員である。しかし、彼女はドゥークー伯爵の理想に賛同し、ジオノーシスで行われた独立星系連合の会合に参加したのだった。

グリーヴァス将軍 General Grievous

種族:
カリーシュ
出身:
カリー
職業:
独立星系連合軍将軍
性別:
身長:
1.904メートル(通常状態時)
愛機:
通商連合クルーザー<インヴィジブル・ハンド>、改良型ベルバラブ22・スターファイター<ソウルレス・ワン>、ツメウ6・ホイール・バイク

General Grievous

貪欲な大企業や、巨大社会のしがらみによって特権を奪われた銀河系の星系たちは、老朽化した銀河共和国からの脱退を実現するべく、互いの資源を提供しあい、独立星系連合を設立した。彼らの軍事資産は、事実上無尽蔵に供給されるドロイド軍によって構成されているが、この軍隊は戦略に長けた有能な指揮官がいてこそ、効果的な武器となり得るのだ。その折に突如として現われた連合軍のグリーヴァス将軍は、憐れみや良心の呵責に捕らわれることのない、まさに天才的な戦術家である。その素早い攻撃と効果的な軍事行動は、恐怖に震える共和国に多大な負の名声を浸透させたのだった。あらゆる意味で、彼はドゥークー伯爵によってもたらされた脅威を、完全に飲み込んでいたと言えるだろう。ドゥークーは独立星系連合の政治的舞台におけるカリスマ的指導者だったが、グリーヴァスは彼らの軍隊における顔的な存在だったのだ。

サイボーグと化す前のグリーヴァス将軍は、カリーシュの人々がこれまでに経験した最も偉大な軍事指導者の1人だった。不毛の惑星カリーでは、カリーシュが大地と海を支配しており、彼らは故郷で最も恐れられている猛獣、ムムーやキャラバックの骨を加工して作ったマスクを被ることによって、その誇りを示していた。戦士の家系は代々同じマスクを継承し、狩猟や戦いの前には新しい血でそれらを飾っていたのである。

グリーヴァスも嫌悪すべき近隣種族ハックとの戦いの際には、このようなマスクを被っていた。彼は無数の危機を乗り越え、カリーシュの敵に数多くの破壊をもたらした。そして彼は血まみれの状態で我が家へと戻り、妻子からの祝福によって癒されると、再び戦場へと出ていったのである。むしろ戦争が終わると、グリーヴァスは戦いのない生活に適応することが困難なほどだった。

やがて、グリーヴァスの戦争記録は、インターギャラクティック銀行グループの会長、サン・ヒルの目に留まることになる。ドゥークー伯爵の推進する分離主義運動の最中に行われた接触は、銀河系の流れを変える危険な香りを放っていた。ヒルは来るべき不可避の内乱に備え、力と優位な立場を求めていたのだ。彼にとってグリーヴァスは価値ある存在だった。そこで、銀行グループは、カリーシュがハックとの惑星間戦争で負った莫大な負債を肩代わりすることと引き換えに、取立人および戦士としてのグリーヴァスの永遠の奉仕を購入したのである。

だが、この屈強の戦士の魂を激しい怒りと当惑、そして暴力的な精神へと変化させたのは、ありふれた日常的な運命だった。多数のハックの大将軍を打ち破り、敵の骨を粉砕したカリーシュの象徴的覇者は、シャトルの墜落事故によって致命的な傷を負ったのだ。サン・ヒルが同盟者であるポグル・ザ・レッサーと共にグリーヴァスのシャトルに破壊工作を行い、凄惨な事故を演出したのである。バクタの中で眠りについたグリーヴァスの肉体は、辛うじて一命を取り留めた。彼は恥ずべき死を免れ、戦士として死ぬ機会を失わずに済んだのだ。そして、銀行グループとジオノーシアンのドロイド工場の天才技術者たちは、見事に彼を再生させることに成功した。その後、彼らはこのサイボーグ・キラーをドゥークー伯爵に贈り物として贈呈したのである。

さすがのドゥークーも、この奇怪な部下に当初は困惑気味だったが、伯爵とダース・シディアスは、グリーヴァスの潜在能力を高く評価していた。ドゥークーはグリーヴァスにライトセイバーの使い方を伝授することになる。彼はライトセイバー戦の巧妙さと繊細さが野蛮な複数の武器による攻撃によって失われてしまうことを危惧したが、実際に将軍の戦いは戦争そのものを変えていった。そして、ドゥークーはトレンチャント宇宙ステーションにある秘密基地で、お気に入りのアサージ・ヴェントレスとダージをグリーヴァスに引き合わせ、分離主義勢力のドロイド軍司令官にすべきかを決めるため、彼らを戦わせた。ここで勝利をつかんだのはグリーヴァスだったのだ。

再生手術を受けた当初、グリーヴァスには一般的なドロイドの顔面プレートが与えられ、ケープも羽織っていなかった。だが、虚栄心に取り付かれたグリーヴァスは、自身の体を改造し、金属製の歯を取り付けている。また、カリーシュの骨マスクを模した目の上の縞模様を追加し、さらに、新しいケープでドロイドの体を包み込んだのだった。分離主義勢力の軍に合流すれば、共和国との長い戦いを経験することになるため、グリーヴァスはラインを描く代わりにそれを掘り込み、永久的な状態で保たれるようにしている。同様に、彼はボディガード・ドロイドたちにも同様のシンボルであるムムーの戦闘模様を与えたのだった。

グリーヴァスはクローン大戦の最初の舞台となったジオノーシスでも戦いに参加していたが、彼と遭遇したジェダイは1人も生きて逃れることができなかったため、その存在がコルサントへ報告されることはなかった。やがて、グリーヴァスは趣味の一環としてジェダイを狩り、犠牲者のライトセイバーを勝利のトロフィーとして、ベルトの周りに誇らしげにぶら下げるようになる。彼の奇抜な戦闘フォームと、機械によって強化された戦闘力は、接近戦において極めて有利に働き、その巧妙な戦術と隙のない狡猾さによって、彼はまさにジェダイに対する無敵の刺客となったのだ。

また、グリーヴァスは隔離された掩蔽壕から多数の軍事作戦を指揮していたが、彼は自らも戦場の最前線で、配下にいる魂を持たない兵士たちと共に戦うことを恐れてはいなかった。事実、ジェダイ・マスターのダクマン・バレック将軍は工業惑星ハイポリでグリーヴァスの恐るべき姿について報告したが、グリーヴァスはその場でバレックの軍をほぼ壊滅状態に陥れたのである。

General Grievous

この血塗られた初戦の後も、グリーヴァス将軍の共和国に対する反抗は無数の成功を収め、その報告はホロネットを駆け巡っていた。そして、グリーヴァスはその矛先をコレリアン交易スパイン沿いに位置する共和国のインナー・リムの惑星群へと向け、次々と惑星を陥落させていったのである。やがてデュロが連合軍の集中攻撃によって陥落すると、孤立したコア・ワールドの惑星たちは、将軍による征服の恐怖に震撼するのだった。

そしてクローン大戦が最終段階に差し掛かると、グリーヴァスは共和国の心臓部に対する大胆な攻撃を指揮した。彼は旗艦<インヴィジブル・ハンド>から大規模な艦隊を率い、コルサントへの奇襲を惑星の大気圏上層部で史上空前の戦いを開始したのである。この戦いは長期化し、もはや勝敗に関わらず、終戦の基礎を築くことになる。だが、グリーヴァスは勝利を確信しており、当時最も名を馳せていたジェダイの戦士、アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービのライトセイバーを、自身の恐るべきコレクションに加えることを望んでいたのだった。

大混戦に陥ったコルサント上空に到着したスカイウォーカーとケノービは、グリーヴァスの旗艦に侵入すると、議長を救出し、ドゥークー伯爵の殺害に成功する。しかし、その直後に彼らはドロイド軍の罠に落ち、将軍の前へと連行されてしまった。だが、クルーザーの艦橋で、ジェダイたちはグリーヴァスのボディガード・ドロイドと戦い、必死の抵抗を試みる。すると、形勢が不利になったグリーヴァスは、エレクトロスタッフで舷窓を破壊し、いったん宇宙空間へと逃れると、再び船の脱出ポッド・ベイへと戻り、旗艦を放棄して戦場から逃亡したのだった。

コルサントから逃亡したグリーヴァスは、分離主義評議会と合流するため、ウータパウの秘密の要塞へと帰還する。そこで彼は、クローン大戦を影で操っているシス・マスター、ダース・シディアスからの通信を受け取った。暗黒卿はドゥークーの損失など意にも介さず、評議会をムスタファーへ移動させるよう命じたのである。彼はティラナスよりも若く、さらに強い力を持った弟子の出現を確信していたのだ。

評議会をムスタファーに移動させたグリーヴァスだが、自身はウータパウに残っていた。戦犯として裁くため、彼を逮捕する使命を帯びたオビ=ワン率いる共和国機動部隊が、この縦穴惑星に派遣されたのだ。ケノービはそこでグリーヴァスと遭遇し、両者はライトセイバーを駆使した決闘に突入する。ドゥークー伯爵から剣術の訓練を受けていたグリーヴァスは、4本のセイバーでオビ=ワンに襲い掛かるが、オビ=ワンはサイボーグの2本の腕を切断し、さらにフォースの力を借りてグリーヴァスを圧倒したのだった。武器を失ったグリーヴァスは、待機させておいた脱出用のホイール・バイクで再び逃走したのである。

オビ=ワンはボーガと名づけられた巨大な爬虫類に跨り、グリーヴァスを追跡した。彼はサイボーグの将軍に遅れをとらなかったが、両者はその途中でも激しく戦い、ついには排水溝の淵にまで達する。グリーヴァスのホイール・バイクは深淵に落下し、オビ=ワンも追跡中にライトセイバーを落としていた。2人はグリーヴァスの逃走用宇宙船のあるプラットフォームで素手の殴り合いを繰り広げる。だが、ドロイドの体を持つグリーヴァスは、明らかに格闘能力でジェダイに勝っていた。彼は金属の脚から放たれる強烈な蹴りでオビ=ワンを痛めつけ、ジェダイ・マスターをプラットフォームの淵へと追い詰める。しかし、オビ=ワンはフォースによってグリーヴァスのブラスター・ピストルを掴むと、邪悪なサイボーグの装甲へ向けて激しく発砲するのだった。エネルギー弾はグリーヴァスの開いた装甲を貫通し、生命維持に必要なわずかな有機器官を燃焼させる。ついにその炎はドロイドの装甲の中身を焼き尽くし、おぞましいサイボーグの命と憎悪を完全に破壊したのだった。

オロー・ダシーン将軍 General Oro Dassyne

種族:
クーリヴァー
出身:
マーカーナ
職業:
特別市場責任者、独立星系連合軍将軍
性別:
身長:
1.91メートル
愛機:
不明

General Oro Dassyne

調達の専門家であり、特別市場責任者でもあるオロー・ダシーンは、戦争が彼と企業同盟にとって最優先事項となったとき、この戦争を歓迎した。彼は熱烈な技術系管理職だったため、ビジネス上のライバルや、会費を滞納している頑固な同盟組織に対して、タンク・ドロイドによる実力行使を行うことが大好きだったのだ。そして、彼の調達部門での地位が企業同盟の重役会で再検討されたとき、ダシーンはパッセル・アージェンテから直々に将軍の地位を与えられたのだった。

ダシーンはマーカーナに派遣され、戦争を開始する。だが、この孤立した企業同盟の要塞は極端な僻地にあったため、主要部隊の動きからは除外されており、彼は戦いがより激しい場所への転属を繰り返し求めていた。やがて、その願いが受け入れられ、ダシーンはボミス・クーリの戦場へと転属させられる。この惑星はクーリヴァーの植民惑星群の中心に位置しており、ミッド・リムに数多く存在するドロイド工場の一部を擁していた。そして長期にわたる軍事行動の間、ダシーンは戦争を口実に素晴らしい美術品や博物館の展示品、さらには所蔵品を丸ごと、当初から大量にあった個人資産へと加え、莫大な富を築いたのだった。

やがて、自惚れた将軍は前線での軍事行動までも要求するようになった。だが、ある戦いで彼は頭部への損傷を受け、角を1本折ってしまう。そのため、ダシーンは地位の象徴を失った状態に我慢できず、長い司教冠を被るようになった。この冠は角が無傷だったときに被っていたものよりも2ランクほど大きく、いくらかの注目を浴びることができたのだ。

ダシーンによる栄光の探求の行き着く先は、彼自身の破滅だった。企業同盟による周辺惑星防衛の拠点、ボミス・クーリIVで、彼は大量の防衛用武器砲床を用意し、ジェダイによる攻撃を待っていた。光線シールドで守られた砦にいた彼は、平原の向こうにジェダイの大群が控えており、大砲やエネルギー・ボルトによる一斉攻撃が激しい爆風と共に大地を引き裂き、空に土と血を巻き上げるだろうと想定していたのだ。

しかし、ダシーンは間違っていた。大規模な戦闘部隊は決して現れなかったのだ。その代わりに、たった2人のジェダイがいつの間にか彼の要塞に侵入しており、光線シールドを消滅させていたのである。その後、この2人のジェダイは陸戦部隊を率いて戻ってきた。小規模な部隊だが、クーリヴァーの将軍が用意した防衛用兵器を回避するには十分な規模だった。任務を成功させたオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーは、軌道からの攻撃と戦闘機部隊による爆撃を命じ、企業同盟の防衛網を粉砕する。ダシーンもこの攻撃によって戦死したのだった。

ガイザー・デルソー Gizor Dellso

種族:
ジオノーシアン
出身:
ジオノーシス
職業:
ドロイド技術者
性別:
身長:
不明
愛機:
不明

Gizor Dellso

クローン大戦は、パルパティーン皇帝の誕生によって終わりを告げた。そして、皇帝の新たなる密使、ダース・ヴェイダーが、分離主義評議会を抹殺するよう命じられる。その後、ムスタファーの評議会司令本部から発せられ、分散していた分離主義勢力の艦隊に響き渡ったコマンド・シグナルによって、未だに銀河系全域で戦争を続けていた無数のバトル・ドロイドが停止させられた。シグナルがホロネットを通じて徐々に進むと、ドロイドたちは突然その場で立ち止まり、武器を下ろしていったのである。突如として武器を失い、不利な状況に立たされた分離主義勢力の軍は、一瞬にして統制を失い、降伏したのだった。

だが、ジオノーシアンの分離主義者、ガイザー・デルソーは降伏を拒否した。彼はシグナル無効化装置を作り上げた技術者の1人だったのだ。通商連合は、ドロイド軍が自分たちに対して使用されることを最も恐れていたが、それより何年も前に、彼はこの装置を開発していたのである。

帝国軍の実験的宇宙戦闘機に関する盗まれたデータプランを手にしたデルソーは、次の行動について計算するまでの間、保護を必要としていた。そして、彼はムスタファーに隠されたドロイド工場を再始動させる。ドロイド・シグナル装置のパラメータを熟知していたデルソーは、起動停止シグナルを解除する方法を発見すると、この火山惑星で新しく作られたバトル・ドロイドを即座に起動させたのである。

その後、帝国軍の第501大隊がデルソーを法廷に送り出すべく派遣された。溶岩流と火山の噴火からなる地獄のような景観のなかで、このエリート部隊は工場を破壊すると、頑固なドロイド軍の最後の名残を滅ぼしたのだった。

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