キャラクター・ガイド / ユージャン・ヴォング

ノム・アノア Nom Anor

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ
職業:
執行官
性別:
身長:
1.77メートル
愛機:
チューン・マー・フリゲート<クスター>

Nom Anor

ユージャン・ヴォングによる銀河系侵略計画の最初の刺客は、ノム・アノアと呼ばれる邪悪な心をもった雄弁な執行者だった。これは彼の本当の名前だが、実際には不敬者の銀河系を侵略するという崇高な任務の間に使用したいくつかの名前の1つに過ぎない。

管理階級の一員であり高度な技能を持つアノアは、ユージャン・ヴォングのなかでもシェイパーに匹敵する生体工学の知識を有している。彼はマントや短剣などの有機的な道具を自ら作成し、マラ・ジェイド・スカイウォーカーを苦しめた潜行性ウイルスをも作り出している。武器を奪われ無防備な状態になっても、ノム・アノアの義眼のソケット(彼は神々への献身として自らの手で片目を取り出している)にはプレイリーン・ボルと呼ばれる猛毒が仕込まれており、それを敵対者に向けて射出させることができるのだ。

アノアは地方の星系に政治的混乱を生じさせ、新共和国と新ジェダイ・オーダーに禍をもたらす密かな扇動者および政治的火種として働いた。彼はパルパティーンのクローンの死後、帝国を牛耳っていた帝国暫定評議会の重鎮ザンデル・カリヴァスを影で操っていたのだ。こうしたアノアの暗躍は分裂していた帝国の最終的な崩壊を促進させることに役立ったのである。

ノム・アノアはその後何年もの間姿を消していたが、やがて「生命の赤い騎士団」と呼ばれる過激な宗教集団の指導者として惑星ロマムールに出現する。ドロイドとテクノロジー、そしてジェダイに対する彼の激しい嫌悪は大勢の信奉者を集め、ロマムールとその姉妹惑星オサリアンとの間の平和に切迫した緊張を生み出した。そして2つの惑星間での危機が増大すると、ノム・アノアは死を偽って再び姿を消したのだった。

彼の事前任務は完了した。ロマムール事件の直後、ユージャン・ヴォング軍による侵略が開始されたのだ。しかし、第1次侵略隊プレトライト・ヴォングは大半のメンバーが管理階級によって占められており、敗北を喫した。そのためアノアの地位も連帯責任によって降格され、ユージャン・ヴォングの第2次侵略隊はシェダオ・シャイ率いる戦士階級によって構成されることになる。

アノアは自分と管理階級に疑念を抱く戦士たちとの間の差異を円滑に埋めようと努力し、希薄な同盟関係を築き上げた。そこで彼はジェダイを打ち破るために亡命者を偽装する計画を立案するが、結局は失敗してしまう。しかし、アノアはハットをユージャン・ヴォングの同盟国として迎えることによって信頼を取り戻すことができた。ハットが信用できない種族だということを熟知していたアノアは、彼らを使って新共和国の上層部に偽情報を流したのである。

最終的にアノアは惑星デュロを荒廃させ、征服することによってウォーマスター・サヴォング・ラの信頼を取り戻すことに成功する。だが、ウォーマスターは彼を昇格させたわけではなく、これはあくまで虚ろな勝利でしかなかった。サヴォング・ラにとって重要なのはアノアの持つジェダイに関する知識だったのだ。しかし、ウォーマスターの部下であり顧問でもある奇妙なエイリアン、ヴァーゲアもまた、新共和国の捕虜となっていたわずかな間に不敬者に関する膨大な知識を手に入れていた。事実上、アノアは彼女と対抗し合う立場に置かれ、サヴォング・ラも2人の部下のライバル争いを楽しんでいたのである。

ジェイセン・ソロとジェイナ・ソロが双子であることが判明すると、サヴォング・ラはアノアとヴァーゲアに双子を捕らえるよう命じる。双子はユージャン・ヴォングの神話において特別な意味を持つ存在だったのだ。そして機会は、ソロたちがマーカーにおけるユージャン・ヴォングの作戦の心臓部に侵入したときに訪れた。ジェダイたちは任務の失敗によってアナキン・ソロを失い、ジェイナはマーカーを逃れるが、ジェイセンが捕らわれの身になってしまったのである。

Nom Anor

アノアはジェイナを滅ぼすための道具としてジェイセンを利用しようと考える。双子の片割れが他方を犠牲にするとき、古代ユージャン・ヴォングの預言が成就されるのだ。しかし、彼はヴァーゲアと共にジェイセンの改宗に努めるが、彼は簡単に屈しなかった。ジェイセンはかつてのジェダイ・ナイト、ヴァーゲアの裏切りにも助けられ、ユージャン・ヴォングによって征服されたコルサントの変わり果てた荒野へと逃れたのである。ノム・アノアもジェイセンを奪回すべくコルサントへ向かうが、この計画は最終的に失敗してしまう。ジェイセンと、彼を救出に来たジェダイ・ナイト、ガナー・リソーディの努力と犠牲によってユージャン・ヴォングによる惑星ユージャンター、すなわちコルサントの転移は微妙な動揺を生じさせ、完全と不過誤に関するユージャン・ヴォングの見解も減退し始めていったのである。

数々の失敗にも関わらず、アノアは自身を有利に導くであろう情報の探求という異端の危険を冒し続けていた。ウーグリス・マスカーで変装した彼はコルサントの地下深くを訪れ、労働者階級や恥ずべき者たちからなるユージャン・ヴォングの異端の宗派に潜入する。アノアはこの異端を最高大君主シムラに密告し、自身の手柄にしようと目論んでいたのである。だが、彼の探求はシムラの道化師オニミの奇妙な行動を目撃したことで、意外な方向へと転じるのだった。

アノアはオニミを追跡し、コルサントで隔離されたマスター・シェイパー・ネン・イェムのダミュテクを発見した。彼はそこで何が行われているのかを調査し、偶然にも恐るべき事実を知ることになる。ユージャン・ヴォングの神々が最高大君主に与えた8番目のコーテックスには何も有益な知識が存在しておらず、そのためシムラはネン・イェムに新しいプロトコルの創造という異端を命じていたのである。この計画が成功しない限りユージャン・ヴォングにはもはや新しい知識が残されておらず、このまま不敬者たちが彼らの知識を獲得し続ければ、彼らはこの戦いに確実に敗北することになるだろう。恐らくはシムラも当初から神々など信じておらず、信仰の名のもとにすべてのユージャン・ヴォングを欺いていただけなのだ。ユージャン・ヴォングの哲学にある最深部の教義には、コルサントの転移と同じく不安定な原理が存在していたのである。

その後、アノアはシムラの前でエバック9への攻撃を進言する。不敬者との最終決戦に燃えるウォーマスター・サヴォング・ラもそれを受け入れ、大規模な艦隊を率いて自らも出撃するのだった。だが、それはすぐに敵の罠であることが判明し、この戦いはユージャン・ヴォングに対してサヴォング・ラの死をはじめとする多大な損失を招く結果となる。シムラはこの失態に激怒し、アノアを処刑するよう命じたのだった。危機感を抱いたアノアは再びコルサントの下層へと逃亡し、恥ずべき階層に身を隠したのである。

彼はそこでジェダイを崇拝する恥ずべき者たちの一団と遭遇した。彼らはかつてヤヴィン4で行われたヴア・ラプーングとアナキン・ソロの戦いにまつわる話を伝承していたのである。ユージャン・ヴォングの教義を根底から揺さぶりかねない異端を目にしたアノアは、彼らをシムラに差し出すことによってかつての地位を取り戻そうと考えるのだった。しかし、恥ずべき者の一団がユージャン・ヴォングの戦士たちによる襲撃を受けたことで、アノアはユージャンターのさらに奥深くへと逃亡することを余儀なくされ、生き残るためには恥ずべき者のクンラとシューン=ミ・エシュに頼らざるを得ない状況に陥るのだった。

しかし、アノアの計画は順調に進んでいた。彼は恥ずべき者に自由をもたらす予言者ユシャアとして確実に力を増していたのである。彼は宗教的情熱を利用して力の基盤を築き上げ、そこから自分を見限ったシムラを見返してやろうと考えていた。やがて生きた惑星ゾナマ・セコートが発見されると、彼は自分の計画が達成に至ったと考えるようになる。ゾナマ・セコートこそはシムラが恐れていた源であり、アノアはこの惑星を破壊すれば最高大君主の信頼を取り戻すことができると信じていたのである。

アノアは予言者ユシャアとして素性を隠し、シムラに反旗を翻したネン・イェムとハラー、そしてジェダイ・ナイトのタヒアリー・ヴェイラとコラン・ホーンを伴ってゾナマ・セコートへ向かう手筈を整えた。そこで彼はこの惑星に関する噂が真実であったことを知る。彼はゾナマ・セコートの惑星ハイパードライブを過負荷状態にすることでこの惑星を破壊しようと考え、自らの計画を実行に移した。しかし、アノアはタヒアリーによって正体を暴かれてしまい、それを知ったネン・イェムの殺害を強いられるのだった。それでも彼はなんとかゾナマ・セコートを脱出し、生きてコルサントへ戻ることに成功する。そこでアノアはシムラから復権を認められ、高位行政官ドロースルの不満をよそにユージャンターの行政官に任命されたのである。

ドロースルはアノアに対して予言者ユシャアの異端を終わらせるべきだと断言するが、アノアはこの異端が自分にさらに多くの力を与えてくれると信じていた。しかし、クンラがユシャアの警告を恥ずべき者たちへ向けた大きな宣誓にしようとしていたとき、アノアにはまだその準備ができていなかった。クンラはアノアに恥ずべき者たちを見捨てず、彼らを導くようにと懇願する。だが、2人のマスターに仕える重みは、次第にアノアを窮地に追い込んでいくのだった。やがてついに、シムラはコルサントをこの戦いにおけるどちらの陣営にとっても無用の惑星とするべく、ワールド・ブレインに文字通り惑星の破壊を命じる。そのときアノアは自分の惑星を救うため、できる限りの行動に出た。彼は予言者のマントを脱ぎ捨てて恥ずべき者たちを隆起させ、シムラの帝国に戦いを挑んだのである。

しかし、アノアは再び自身の身を守るためだけに行動し、恥ずべき者と戦士たちとの戦いの最中に逃走を試みる。だが、逃走中のアノアはシムラを捕らえるためコルサントに侵入していたマラ・ジェイド・スカイウォーカーに追跡されていた。戦いを逃れることで息切れするほどにまで疲労し、しかも何も武器を持っていなかった彼は、ライトセイバーを持つマラに敵うはずもなく降伏する。アノアは彼女に、ゾナマ・セコートに対してアルファ・レッド・ウイルスを使用するというシムラの計画を教えるのだった。

その後、アノアはジェダイたちの居場所を突き止める希望を掴むと再びシムラに寝返り、ルーク・スカイウォーカーと双子のソロを最高大君主の居城に引き立てることを約束する。こうすることで彼は状況を好転させる努力を続けていたが、この望みもシムラとオニミの死によって絶たれたのだった。もはやアノアに残された選択肢は、ウォーマスターのナス・チョーカと再び手を組むか、銀河同盟に加わるかの2つに1つだった。しかし、実際にはどちらの選択肢も彼に再び栄光を与えてはくれなかった。彼はジェダイたちをシムラの用意していた脱出ポッドに導くが、彼らをゴミ処理システムに追いやろうという作戦は失敗に終わってしまう。アノアの計画に気づいたジェイセン・ソロが彼の前に立ちはだかり、アノアは窮地に立たされた。彼は最後の手段であるプレイリーン・ボルでジェイセンを殺そうとするが、若きジェダイはこの猛毒の構造を再構築し、無害な水に変えてしまう。ついに万策尽きたアノアは脱出用の船をコルサントの地表に激突させ、自ら死を選んだのである。

サヴォング・ラ Tsavong Lah

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ<ドメイン・ラ>
職業:
ウォーマスター
性別:
身長:
1.96メートル
愛機:
ヴアスパー・インターディクター<サニュロック>、ワールドシップ<ドメイン・ダル>

Tsavong Lah

ウォーマスター・サヴォング・ラはユージャン・ヴォングの神々の意思をもたらす努力に専念する真の戦士である。戦闘時における勇猛さ、そして部下たちへの統率力によって、このウォーマスターは計り知れない数の宗教的儀礼を受けており、今や神に匹敵する存在として畏敬の念を抱かれている。事実、彼の体は本当の肉体と移植された珊瑚片の混成体と化しており、その形相はユージャン・ヴォングが信仰する戦いの神ユン=ヤムカに酷似しているという。また、サヴォング・ラの装甲服は実際に彼の肉体から成長したものであり、個々のウロコも皮膚に埋め込まれているのだ。そして、これらのウロコも真に生命を持った創造物であり、彼の骨に取り付いて両足を大きく歪めている。

サヴォング・ラは侵略軍の指揮官シェダオ・シャイの要請によってこの銀河系の前線を訪れた。そして、ダントゥイーンやイソアで輝かしい勝利をもたらし、その戦果を最高大君主シムラに直接報告している。彼はノム・アノアがシムラから絶大な信頼を得ていることを不快に思っているが、この銀河系を征服するためにはジェダイの排除が不可欠であることも理解していた。ノム・アノアの持つ不敬者に関する知識、特にジェダイに関する知識はユージャン・ヴォングにとって有益なものなのだ。しかし、女司祭エランのファミリアである奇妙な生物ヴァーゲアは、不敬者の捕虜となった短期間の間にアノアに匹敵する知識を手に入れ、デジャリック・ホロチェスの腕前も見事なまでに磨き上げていた。サヴォング・ラはヴァーゲアを助言者として重用するようになり、ノム・アノアは当然のように彼女にライバル心を燃やす。ウォーマスターはこの2人を互いに争わせ、より有能な部下へと成長させることを目論んでいたのである。

デュロを攻撃した際、彼はレイア・オーガナ・ソロを捕らえ、彼女をジェダイとして最初の標本にしようと企んでいた。しかし、ランダ・ザ・ハットが自らを犠牲にしてレイアを助けるという誤算が生じ、サヴォング・ラ自身もレイアの息子ジェイセンとの戦いで危うく命を失いかけたのである。最終的にウォーマスターはジェダイなしでデュロを後にすることとなり、神々への生贄のために用意した大量の難民も手放したのだった。

デュロの戦いの後、サヴォング・ラは新共和国に対して声明を発表した。新共和国がジェイセン・ソロをユージャン・ヴォングに引き渡せば、彼らは戦争を終わらせ、コア・ワールドから撤退するというのである。彼はジェイセンとの戦いで失った足を生物工学によって生成したヴアサの足で置き換え、ユージャン・ヴォングの中でもさらに巨大な体を誇るようになった。後に彼はコルサントでの勝利、そしてジェイナとジェイセンの捕獲を確実なものとするべく左腕を神に捧げ、シェイパーのギスラ・ダルに作らせたランダクの鉤爪を移植する。やがてユージャン・ヴォングはコルサントを手に入れ、ジェイセン・ソロを捕らえたが、移植を受けたサヴォング・ラの腕は病に感染し、腐敗し続けていたのである。このまま肉体が移植を拒否し続ければ、彼はウォーマスターの地位を失うばかりか、恥ずべき者の階層にまで貶められてしまう。サヴォング・ラは神々の意思が自分に敵対しているのではないかと懸念し、不安な日々を過ごすようになるのだった。

やがて、首都を失った新共和国がボーレイアスを奪回すると、権力層にいる多くのユージャン・ヴォングの間でも、サヴォング・ラのウォーマスターとしての時代が終わりを告げようとしているのではないかという噂が広がり始めた。一方で、新共和国の内通者であるヴィキ・シェシュ議員は、ベン・スカイウォーカーを誘拐する任務の失敗によって処刑されようとしたとき、ウォーマスターに対する裏切り者の存在をほのめかすことで自身の延命を図る。サヴォング・ラは腐敗していく腕についての真相を突き止めるべく、最高大君主シムラからマスター・シェイパー・ネン・イェムを借用した。そして、彼女はこの異変が意図的に仕組まれたものであること、すなわちランダクの鉤爪が成長し、それに併せてウォーマスターの肉体が侵食されていることを発見する。司祭たちの背信に怒り狂ったサヴォング・ラは、裏切りの可能性のあるユン=ユージャンの司祭全員を飢えたランコアの餌食として虐殺した。だが、これはウォーマスターと司祭たちとの間の確執を深めるだけの結果に終わるのだった。

そのころ新共和国はユージャン・ヴォングを打ち破るために彼らが予期していなかった戦術およびテクノロジーを使い、ボーレイアスの攻防戦は予想以上に長引いていた。サヴォング・ラはこの戦いの流れを変えるべく前ウォーマスターであり、父親でもある老戦士チュルカン・ラを呼び寄せる。彼はチュルカンにボーレイアスの奪回と、そこにいる新共和国の小規模なグループの殲滅を依頼した。しかし、ユージャン・ヴォングはボーレイアスを陥落させるものの、この戦いでチュルカンを失ったのだった。

戦況が長引き、次々とユージャン・ヴォングのワールドシップが滅ぼされると、最高大君主シムラも度重なる貴重な戦士の損失について、サヴォング・ラに叱責を浴びせるようになる。サヴォング・ラは自身の威信を回復するべくノム・アノアの進言を受け入れ、ジェダイたちが潜むエバック9への総攻撃を命じた。だが、エバックの戦いは新共和国による罠であることが判明し、ユージャン・ヴォング軍はまたしても大きな損失を招くことになる。凄まじい怒りに駆られたサヴォング・ラはエバック9に奇襲を仕掛け、あと一歩で双子のソロを含む多くのジェダイを仕留めるところにまで到達した。そしてついにウォーマスターはジェイナ・ソロと直接対峙し、両者は激しい戦いを繰り広げる。最終的にジェイナはライトセイバーでサヴォング・ラの喉を切り裂き、邪悪なウォーマスターを滅ぼしたのだった。

シムラ Shimrra

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ
職業:
最高大君主
性別:
身長:
2.4メートル
愛機:
ワールドシップ<シタデル>

Shimrra

ドメイン・ジャーマンに属するシムラは、既知銀河系への最初の侵略の際に最高大君主の座に就いていたユージャン・ヴォングである。ユージャン・ヴォングたちに彼ら自身の銀河系を放棄させ、新共和国の領域に導いたのは、紛れも無くシムラのヴィジョンによるものだった。彼は神々から与えられた展望、すなわち、彼らが浄化すべき汚れた銀河系に関するヴィジョンを信じていたのだ。ユージャン・ヴォングの司祭たちもシムラの預言が真実であることに同意し、銀河系を横断するという世代を跨ぐであろう壮大な計画に賛意を示したのだった。

ユージャン・ヴォングの中でも一際巨大な体を持つシムラは、玉座を固定せず、常に複数のワールドシップを転々と乗り継いでいる。そして、各ワールドシップ内に設けられた広大な私室で、ユージャン・ヴォングの上級職からなる取巻きたち全員に囲まれながら、謎に包まれた多くの時間を費やしているのだ。また、彼は室内では常に巨大なハウ・ポリプの高座に腰を下ろしており、希少なパロック香を炊いている。

シムラは双子として生まれたという事実によって、出生直後からユージャン・ヴォングの間でも特別な存在と目されていた。事実、ユージャン・ヴォングにとって双子の誕生は極めて稀な出来事であり、シムラの誕生も神々によって予定されていた事象であると推測されていたのである。言い伝えによると、シムラは双子のもう片方を殺害することによって力を獲得し、神々の寵愛を受けし者として崇拝されるようになったのだという。その後、彼は前任の最高大君主だったクオリールを殺害すると、自分こそが神々によって選ばれた新しい最高大君主であると宣言した。そして、シムラはこれまでのあらゆる足跡を消し去り、自らの力は神々によって与えられたものであると主張し続けたのだった。しかし実際のところ、彼の持つ権力の大半は、ユージャン・ヴォングの信仰や彼らが維持してきた知識のコーテックスを巧みに操ることによって手に入れたものに他ならない。

シムラがこの銀河系の中枢を訪れたのは、銀河系の覇権を巡る戦いが激化し、コルサントと呼ばれる不敬者の機械に覆われた首都が陥落した直後のことである。しかし、ウォーマスター・サヴォング・ラや、執行官ノム・アノアらの相次ぐ失態によって、初期の勝利の勢いも不本意な行き詰まりを見せるようになっていく。そして、エバックの戦いにおける決定的な敗北を機に情勢は一気に悪化し、シムラは次第にパニック状態へと陥っていくのだった。彼は自らの地位を確固たるものとするべくユージャン・ヴォングの信仰を利用し続けたが、取巻きたちの多く、特にネン・イェムをはじめとするシェイパー階級に、彼の権威に対する疑念が広まりつつあった。そして、生きた惑星ゾナマ・セコートの存在を隠滅するためにエクム・ヴァルを殺害したことが知られるようになると、シムラの地位は急速に崩壊し始めたのである。

そのころ、ユージャンター、すなわちシェイプされたコルサントの地下では、ノム・アノアによって扇動されたジェダイ信仰が、恥ずべき者(シェイムド・ワン)たちの間で急速にその勢力を伸ばしていた。ノム・アノアは予言者ユシャアを名乗り、ゾナマ・セコートこそがシェイムド・ワンを解放する鍵となると予言したのである。彼はコラン・ホーンとタヒアリー・ヴェイラ、そしてシムラに反旗を翻した最高位司祭ハラーとシェイパーのネン・イェムを伴って、ゾナマ・セコートへと向かう。ハラーとネン・イェムの目的はこの惑星の真実を知ることであり、イェムはこの惑星とユージャン・ヴォングとの間に疑いようのない接点があることを突き止めるのだった。だが、ノム・アノアの本心はシムラが恐れるこの惑星を破壊し、再びシムラの寵愛を受けることだったのだ。彼はネン・イェムを殺害すると、彼女の持つクァーサからゾナマ・セコートを破壊するためのプロトコルを引き出し、惑星の巨大なハイパードライブに破壊工作を施した。そして、ノム・アノアは怒り狂うジェダイたちを振りかわし、シムラの待つユージャンターへと帰還したのである。

事実を覆い隠そうとするシムラの必死の努力にも関わらず、彼がゾナマ・セコートを恐れているという事実、すなわち、この銀河系とユージャン・ヴォングとの接点に関する疑惑は、ますます周知の事実となっていった。そして、彼は設立して間もない銀河同盟にユージャン・ヴォング軍がことごとく敗退していく光景を何ヶ月にも渡って見届けた後、自分の支配に対する反対勢力が成長しているという事実や、コルサントのドゥリアムが不明確な問題によって機能不全を起こしているという事実に、嫌気が差すようになる。そこで、彼は神々の祝福を受けたいとするユージャン・ヴォングたちの願望を利用し、自らのリーダーシップに対する信頼の欠如は、自らを最高大君主に任命した神々に対する信頼の欠如であると言い放った。シムラはさらに言葉を続け、コルサントに起こっている問題と、戦いに負け続けているという事実は、神々がユージャン・ヴォングに適切な献身がなされていないという事実を示そうとする意思によって引き起こされたものであると宣告したのである。彼の説明によれば、この状況の原因は、故郷の銀河系を離れてからの何世代にもわたる放浪生活にあり、長期におよぶ戦争の欠如が、ユージャン・ヴォングに神々の存在を忘れさせ、自分たちの栄光に目を向けさせたのだというのである。

シムラは自身の権威を示すかのように、ジェダイ・ナイトに相当する新しいユージャン・ヴォングの階級、すなわち戦士と司祭の混成であるスレイヤー階級を新設した。そして、彼は新しいスレイヤーの衛兵たちで身辺を固め、居城へと撤退する。このときシムラは密かに、神々は既にユージャン・ヴォングを見捨てていたのだと信じていた。なぜなら、神々はユージャン・ヴォングとの接触を絶たれたことに激怒しており、シムラが自分たちを遥かに超える力を手にしたことに嫉妬していたからである。やがてゾナマ・セコートがコルサントの軌道上に姿を現すと、シムラの信念は確信へと変わっていった。彼は、ユージャン・ヴォングを攻撃するべく禍の縁から生きた惑星をもたらしたのは他らなぬ神々であると主張し、ノム・アノアに怒りの矛先を向ける。シムラは、ユージャン・ヴォングにもはや神々は不要であるという判断を下したすべての存在に対し、宣戦布告したのである。

ゾナマ・セコートを滅ぼすことによって、シムラは神々をも滅ぼせると信じていた。そうすれば、彼はユージャン・ヴォングを支配する絶対的な権力を手にすることができるのだ。この目標を達成させるため、シムラはカルーラから帰還した死に掛けの船をコルサントの周回軌道に置き、それをゾナマ・セコートの地表へと送り込むのだった。また、シムラはあらゆるユージャン・ヴォングの生物を死滅させるアルファ・レッド・ウイルスが、ゾナマ・セコートに対しても同様の効果を発揮するであろうと推測していた。彼はムーンビームの玉座に隠れ、コルサントのワールド・ブレインに惑星の地表を滅ぼすよう命令する。彼の命令はあまり高貴でない目的を示していたが、あたかもそれが惑星を救うために必要な破壊であるかのように表現されていたのである。しかし、シムラはこの首都惑星を滅ぼすことだけを望んでおり、この戦争のどちらの側にとっても、コルサントがもはや役に立たない惑星になればそれでよかったのだ。

しかし、この計画はジェイセン・ソロ、ジェイナ・ソロ、そしてルーク・スカイウォーカーの3人がコルサントに到着したときに阻止された。ジェイセンがワールド・ブレインの思考制御を確立すると、3人のジェダイはシムラの居城に侵入する。一方で、シムラは彼らを撃退するべく15人のスレイヤーの精鋭たちを解き放った。しかし、ワールド・ブレインがボールのようにシムラの城を放り投げたため、彼らは簡単に追っ手を退けることができた。シムラは玉座に座ったままだったが、闘争を逃れたルークが姿を現すと、ついに玉座から立ち上がるのだった。彼は最高大君主専用のアンフィスタッフ、セプター・オブ・パワーでルークをあっさりと打ちのめし、倒れたジェダイ・マスターをアンフィスタッフで縛り上げる。そして、彼は自身の外套からライトセイバーを取り出すと、それがかつてアナキン・ソロのものだったことを明かして嘲笑った。シムラはこの武器でルークにとどめを刺そうとするが、ルークはセプター・オブ・パワーでシムラの脇を突き刺し、一瞬だけ彼の気をそらすことに成功する。そして、ルークはこの瞬間を逃さずにライトセイバーを抜き、フォースでアナキンのライトセイバーも引き寄せた。彼は素早く反撃に転じ、2本のライトセイバーでシムラの首を切断したのである。

しかし、この侵略戦争全体を通じて実際にユージャン・ヴォングを支配していたのは、シムラではなかった。銀河同盟がこの真実を知ったのも、シムラの死後のことである。シムラは、彼にファミリアとして仕えていたシェイムド・ワン、オニミの操り人形に過ぎなかったのだ。フォースとの繋がりを取り戻そうとしていたのもオニミであり、彼は他のユージャン・ヴォングが決して手にすることができなかった力を手にしていたのである。シェイムド・ワンという地位は、最高大君主の心を自分の意のままに操る絶好の機会を提供してくれていたのだ。そして、ジェイセン・ソロによってオニミが殺されたとき、真の最高大君主も滅んだのである。

オニミ Onimi

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ
職業:
シェイムド・ワン、道化師
性別:
身長:
不明
愛機:
ワールドシップ

Omini

おぞましい異形のユージャン・ヴォング、オニミの姿を見た者は、誰もがその不快感から、一瞬にして目を逸らすことだろう。かつてのオニミはある程度の技術を身に付けたシェイパーだったという。だが、彼の肉体は昇進を目指すべくして施した移植を受け付けず、その結果、彼は恥ずべき者(シェイムド・ワン)の階級へと身を落としたのだった。しかし、理由は定かでないが、後にオニミは最高大君主シムラからの寵愛を受けるようになる。彼はシムラのファミリアとして選ばれ、最高大君主を楽しませる個人的な道化師の役目を与えられたのだった。

オニミは通常のユージャン・ヴォングと同様の外見を保ってはいるが、その姿は醜悪なことこの上なく、奇形振りもまた不快なほど著しい。片方の目がもう一方の目よりも低い位置にまで顔面から垂れ下がっており、頭蓋は球根のような形状になるまで、奇妙なほどに膨張している。また、常に震えている細い手足も、この道化に興奮と神経質が入り混じったような、不愉快な振る舞いを与えており、その傾斜した口からは1本の長い牙しか生えていないのだ。しかし、オニミはこの卑しい口からいつも韻を踏んだ謎めいた口調の言葉を発しており、底知れぬ英知を得意のブラック・ユーモアで覆い隠しているのである。

ユージャン・ヴォングがデュロを攻撃していたとき、オニミは最高大君主シムラの命を受けて、異端の嫌疑が掛かったシェイパー、ネン・イェムを調査していた。彼はマスター・シェイパー・ケイ・クワードを装い、上司として彼女に接触したのである。そして、デュロの戦いの直後、オニミはイェムに真の姿を晒し、彼女をシムラの前へと連れて行く。だが、シムラは彼女の異端に、怒りではなく期待を抱いていたのだ。新共和国との戦いがユージャン・ヴォングにとって不利な状況へと転じるなか、彼はネン・イェムに、この銀河の生態系に関する知識で第8コーテックスを補完するよう命じたのである。シムラが神々から授かったはずの第8コーテックスは、実は知識の空白でしかなかったのだ。最高大君主は事実上ネン・イェムを膝元に監禁し、すべてのユージャン・ヴォングを欺く壮大なペテンの一翼を担わせることになる。そして、彼はこの計画と自分との接点を隠すべく、イェムへの連絡係としてオニミを利用したのだった。しかし、オニミにも彼自身の算段があった。事実、彼は裏切り者のノム・アノアの考えを常に先読みし、自分の野心にうまく利用する方法を考えていたのである。

やがて、生きた惑星ゾナマ・セコートが突如としてコルサントの近郊に姿を現すと、オニミは突然おとなしくなった。棘のある詩の朗唱も拒否することが多くなり、彼は増大するシムラの権力の背後で霞んだ存在へと変わっていったのである。そのころ、ルーク・スカイウォーカー率いるジェダイの一団がゾナマ・セコートからコルサントへと侵入し、シムラの居城へと潜入していた。そして、ジェイセン・ソロの働きかけによってワールド・ブレインがこの戦いを終わらせる努力に加担しはじめると、オニミはついにシムラを見限ったのだった。彼は最高大君主の玉座を踏み台にし、宮殿の上層部へと逃走したのである。

逃げるオニミを追ったのはジェイナ・ソロだった。しかし、オニミはすぐに引き返し、牙から毒を吐き出すことによって、逆にジェイナを捕らえることに成功する。オニミは彼女を宮殿に用意してあった脱出艇の司令室へと引きずり込み、雄弁な口調で自分についての説明を開始した。ときにはジェイナに対して毒づきながらも、オニミは次々と驚愕の真実を暴露したのだった。

オニミはジェイナこそが真のユン=ハーラであると信じていた。そして、第8コーテックスが空白の欺瞞であることを最初に発見したのも、自分であると信じていた。そのため、オニミはユージャン・ヴォングを救おうと決意し、自分を高める努力として、自身の神経節にヤモスクの細胞を移植したのである。しかし、ユン=ハーラは無情にも彼を辱め、シェイムド・ワンへと転落させた。だが、オニミはそれと引き換えに体内のヤモスクの細胞を通じて、他者を操る能力を手に入れたのだった。この能力によって、彼はシムラを意のままに操ることができたのだ。シムラに前最高大君主のクオリールを殺害させ、その権力を横取りさせたのも、さらにはユージャン・ヴォングを新共和国への侵略戦争に導いたのも、他でもない、オニミだったのである。そして、彼はあらゆるユージャン・ヴォングの中で自分だけが、フォースを通じてジェイナをはじめとするジェダイ・ナイトたちの存在を察知できていたことを暴露する。事実、オニミはジェダイたちを滅ぼし、自らがフォースを通じてこの銀河系の支配者になるつもりだったのだ。

その後、オニミは自分の遺伝子コードを使ってエンジンを点火し、脱出艇を離陸させた。だが、ついにジェイセンも船に到着し、司令デッキへと乱入する。そして、ジェイセンもここでオニミについての真実を知るのだった。オニミがフォースを通じて物を見ることができたのは、彼自身の手でシェイピングを行ったからである。彼はユージャン・ヴォングが太古の昔に失った能力を蘇生していたのだ。そして、シムラがルークによって殺害されたことを知ると、オニミは自分の持つ力への信頼によって、このときついに自分こそが真の最高大君主であると考えるようになったのだった。

オニミはジェイセンに向かってフォースでありとあらゆる物を投げつけ、彼の追跡を阻止しようとする。だが、ジェイセンは以前よりもさらに深い方法で統合のフォースを操り、オニミの攻撃を退けるのだった。次にオニミはシェイパーとしてジェイセンを攻撃する。彼は体中の水分を毒や幻覚剤に変え、それを牙から吐き出し、ジェイセンの皮膚に浸透させた。しかし、ジェイセンもフォースとの接触を駆使して、それらを無害な汗や涙に作り変える。ジェイセンはフォースを伝える生きた導管と化し、最も純粋なエネルギー・レベルでオニミを攻撃することができた。対するオニミは、あまりにも長く憎悪や貪欲を抱いて生きてきたため、それらを手放すことができず、ジェイセンの攻撃によって完全なる無へと帰したのだった。このとき彼の肉体はシェイムドの状態から通常のユージャン・ヴォングの肉体へと改善されたが、それはオニミにとって、死への崩壊を意味していたのである。

ダガラ Da'Gara

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ
職業:
行政官
性別:
身長:
不明
愛機:
ワールドシップ

Da'Gara

ダガラはこの銀河系に侵入してきたユージャン・ヴォングの最初の部隊、プレトライト・ヴォングの司令官である。彼は政治階層の出身であり、行政官の地位を与えられているが、同時に抜け目のない機知に富んだ戦士でもあり、冷酷かつ狂信的な戦士階層の典型ともいえるプレトライト・ヴォングの戦士たちに素晴らしい例を示している。ウォーマスターへの忠誠と神々への崇拝によって鍛えられた独自の思考能力と、超人的な戦闘能力を併せ持つことによって、彼はプレトライト・ヴォングを指揮するという名誉を手にしたのだった。

ダガラは新共和国に送り込んだスパイ、ヨミン・カーと接触を続けていた。カーはベルケイドンのエクスギャル・ステーションに研究員の1人として潜入しており、ロッカーの中にダガラとの通信に使うヴィリップを隠していたのである。2人はプレトライト・ヴォングのワールドシップが静かに銀河系内部に侵入するよう調整していた。だが、ダガラは功を焦り、ワールドシップをヘルスカIVの地表に近づけすぎてしまう。その結果、エクスギャルの研究員たちにこの船が自然物体ではないことを気づかれてしまった。しかし、発見による脅威は最小限に留めることができた。プレトライト・ヴォングの接近を観察していたのはエクスギャルの研究員だけであり、ヨミン・カーは彼らを簡単に始末することができたのだった。

もちろんベルケイドンを脱出し、カーによる虐殺を逃れた者も数人いた。だが、彼らはヘルスカIVへ直行し、カーの報告を受けたダガラの軍による待ち伏せを受ける。そのなかにはエクスギャル4の主任研究員ダニ・クイーも含まれていた。ヨミン・カーは彼女を価値ある者として認めており、他の不敬者のように簡単に殺すべきではないと報告していたのだ。

続いて、ユージャン・ヴォングはジェダイのパイロット、ミコ・レグリアを捕虜にすることに成功した。彼は師匠のキップ・デュロンを含む仲間たちと共にヘルスカIVに接近し、捕らえられてしまったのだ。ダガラはダニ・クイーをユージャン・ヴォングの姿に作り変え、ミコを「戦いの調整者」ヤモスクへの生贄にすると宣言する。彼はミコに「心身破壊」として知られるユージャン・ヴォング流の拷問を与えるが、若きジェダイはダニ・クイーが脱出するまで持ち堪え、その直後にユージャン・ヴォングは不敬者による攻撃を受けたのだった。新共和国軍はヤモスクと共にヘルスカIVを粉々に破壊し、ダガラのプレトライト・ヴォングを壊滅させる。ヘルスカの戦いは、新共和国によるユージャン・ヴォングへの最初の勝利となったのである。

シェダオ・シャイ Shedao Shai

種族:
ユージャン・ヴォング
出身:
ワールドシップ
職業:
艦隊司令官
性別:
身長:
1.9メートル
愛機:
ワールドシップ

Shedao Shai

シェダオ・シャイはユージャン・ヴォング先発艦隊の司令官である。プレトライト・ヴォングの敗北後、彼は最高司令官ナス・チョーカとウォーマスター・サヴォング・ラがこの銀河系へ到着するまでの間、デュブリリオン、ダントゥイーン、その他の惑星の征服においてユージャン・ヴォング艦隊の指揮を執っていた。

シャイは最初の先遣軍の一員としてこの銀河系で戦死したモンゲイ・シャイの孫であり、祖父に相応しいユージャン・ヴォングの埋葬を行おうと考えていた。そのため、彼はコラン・ホーンがシャイの2人の親族を殺害し、ミイラ化したモンゲイの遺体を奪ったことを知ると、彼の殺害を心に誓ったのだった。

その後、カーマシの元老院議員エレゴス・アクラがシェダオと接触する。彼は互いの文化を教え合い、平和の道を模索することを願っていたのだ。ノム・アノアから得た情報が欠けている、あるいは古いと感じていたシャイは、アクラの要請を受け入れた。2人は互いから多くのことを学び、シャイは特にスローン大提督に関する話と、大提督の持っていた芸術から情報を収集する能力に強い関心を抱く。しかし、エレゴスとコランが友人同士であることを知ると、シャイは彼を殺害し、その遺骨を金とプラチナで飾ってホーンに送り付けたのだった。

その後、シャイとホーンは惑星イソアの運命を賭け、1対1の決闘を行うことになる。最終的にシャイはコランに破れ、殺害されたが、イソアの植物と動物たちもシャイの副官デイン・リアンによって完全に破壊されてしまう。シャイの遺体もユージャン・ヴォングの生物兵器によって溶かされたのだった。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/