クリーチャー・ガイド

クーハン kouhun

種別:
節足動物
原住地:
インドーモード
大きさ:
0.3メートル

kouhun

小型で大人しく、それでいて恐ろしい節足動物のクーハンは、極めて毒性の強い生物であるため、追跡されることを嫌う暗殺者によってよく用いられている。この生物は離れたところから放つと、体温を感知して本能的に標的を探し出すのだ。

インドーモード原産のクーハンは、2つの方法で獲物の体内に毒を注入することができる。1つは口器で噛み付く方法であり、この場合は即効性の神経毒によって獲物を確実に絶命させることができる。一方で、尾に生えた棘に含まれる毒は激痛こそ与えるが、致命的ではない。通常、クーハンを使う暗殺者は仕事に先立ってこれらを飢餓状態にさせておくことが多い。

ザム・ウェセルはパドメ・アミダラ元老院議員を暗殺するために2匹のクーハンを使用した。彼女はドロイドのASN-121にこの恐ろしい生物を収容し、パドメ議員の宿舎に送り込んだのだ。ASN-121は寝室の窓ガラスを斬り、死の生物を解き放った。だが、突然のフォースの閃きがアナキン・スカイウォーカーにクーハンの存在を警告する。彼はパドメの寝室に急行し、ライトセイバーでこの毒虫を一刀両断したのだった。

エイファー aiwha

種別:
雑食動物
原住地:
ナブー、カミーノ
大きさ:
2.0〜3.0メートル

aiwha

空を飛ぶ雄大なクジラ型生物エイファーは惑星カミーノの渦巻く海洋では一般的な生物であり、カミーノアンたちによって乗用に飼育されている。この生物は泳ぎが上手く、うねり立つ波から飛び上がり、そのまま空中を飛行することができるのだ。

エイファー、もしくはそれとよく似た生物はナブーなどの他の惑星にも広く分布している。ナブーでは中型の「さや」の中に生息し、地上にいる小型の甲殻類や巨大な沼にいる魚類を捕食している。他のクジラ型生物と同様に、エイファーは口髭にある濾し器を使って餌を食べる。また、ナブーのグンガンはエイファーを家畜化し、乗用や貨物の空輸にも用いている。

エイファーには自分の体の相対密度を制御する水管系が備わっている。水中で泳ぐ際にはこの海綿状組織が水を吸収し、一方で空を飛ぶときには体を軽くするために水分を放出するのだ。

カミーノに生息するエイファーがかつてナブーから持ち込まれたものだと信じている人々もいるが、一方でこれらはクローン技術によって生成された特別な種だとする説もある。

マシッフ massiff

種別:
肉食動物
原住地:
タトゥイーン、ジオノーシス
大きさ:
全高0.76メートル

massiff

肩まで高さがおよそ1メートルのマシッフは、4本足の逞しい肉食動物である。彼らは粗い皮、大きな顎、牙の生えた口、大きな黒い目をしており、背中には堅い棘が並んでいる。彼らはタトゥイーンとジオノーシスの両方に生息しており、タトゥイーンではサンド・ピープルたちに飼われていることも知られている。

タトゥイーンとジオノーシスが接近した距離にあることを考えると、この生物が一方の惑星から他方へ移動させられたことは疑いようのない事実である。おそらくその原因は不注意な貿易商が偶然持ち込んでしまったからだろう。ジオノーシスではマシッフは貴族政治の象徴とされており、飼い慣らされた個体は巣から害虫を排除するために使用されている。また、ときには闘技場での格闘に使用されることもある。一方、タトゥイーンでも同様に飼い慣らされており、主に野営地の番犬として使われている。

オーレイ orray

種別:
雑食動物
原住地:
ジオノーシス
大きさ:
全高1.52メートル、全長3メートル

orray

昆虫型種族のジオノーシアンが使用する丈夫な荷運び用動物オーレイは、強靭な皮膚と力強い脚力を持った足の速い4足歩行獣である。彼らは重い荷物の運搬や、ジオノーシスの処刑闘技場におけるピカドール用の乗り物として利用されている。

ジオノーシアンによって家畜化される前のオーレイは、長い鼻を使ってジオノーシアンの巣にある繊細な卵室を掘り当て、1回の食事で何千もの幼虫を捕食していた。野生のオーレイには尾に防御のための棘が生えているが、家畜化された個体はその武器を取り除かれているため、扱いやすくなっている。

リーク reek

種別:
雑食動物
原住地:
イリーシア
大きさ:
全高2.24メートル、全長4.04メートル

reek

3本の巨大な角を生やし、堅い革状の皮膚を持つ頑丈な野獣リークは、アナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラ、オビ=ワン・ケノービを処刑するためにジオノーシスの処刑闘技場に放たれた3匹の恐ろしい生物のうちの1つである。

リークはジオノーシアンのピカドールに導かれて驚異的な速度で走り、アナキンを攻撃した。だが、アナキンはジェダイ特有の身のこなしでリークに飛び乗り、同時にこの猛獣の強靭な筋力を利用して自分を拘束する鎖を断ち切ったのである。彼はすぐにリークをなだめることに成功し、混沌とした処刑闘技場をこの角の生えた生物に跨って闊歩したのだった。

やがて闘技場でジェダイの援軍とバトル・ドロイド軍の戦いが始まると、リークは再び怒り狂い、ドロイドとジェダイを見境なく襲い始める。だが、この荒れ狂う猛獣も賞金稼ぎジャンゴ・フェットの狙撃によって息の根を止められたのだった。

リークの本来の原産地はイリーシアである。ここで彼らは巨大な群れを形成して平原を徘徊しているが、容易に飼い馴らせることから単純労働力、または食糧源としての繁殖も試みられている。事実、コディアン・ムーンでもリークの牧場が整備されているが、資源の乏しさからこうしたリークたちの間には激しい縄張り意識が植え付けられている。あるとき無節操な牧場経営者たちはリークが飢えによって肉食獣と化すことを発見し、暴力的な娯楽に利用できることを思いついた。彼らは利益が落ち込むと、猛獣たちをそうした残酷な用途のために売却したのだった。

戦闘時のリークは極めて獰猛である。本来、木苔の塊を砕くために使われる強力な顎は容易に肉を引き裂き、骨をへし折ることができる。また、野生での優位性を示す巨大な角を対立相手に突き刺すこともでき、実際にリークの体当り攻撃を受けて生き残れる者はほとんどいないのだ。

アクレイ acklay

種別:
肉食動物
原住地:
ヴェンダクサ
大きさ:
全高3.05メートル

acklay

6本の鋭利で巨大な爪と鋭い牙を激しく振り回す獰猛なアクレイは、アナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラ、オビ=ワン・ケノービを処刑するためにジオノーシスの処刑闘技場に放たれた3匹の猛獣のうちの1つである。なかでもアクレイは最大かつ最強の生物であり、観衆たちから圧倒的な人気を誇っていた。ジオノーシアンのピカドールはこの猛獣をオビ=ワンの前へ誘導したが、彼はアクレイの裏をかくことに成功する。爪の1つによる不器用だが強力な一撃がオビ=ワンを拘束していた鎖を断ち切ったのだ。その後もアクレイは刺すような攻撃で固い砂地に大きな穴を開けながらジェダイを追跡し続けた。さらには槍による攻撃などまったく無視し、怒りに任せて巨大な石柱を破壊したのである。

処刑の儀式がジェダイとバトル・ドロイド軍との間の大混戦へと転じたときも、アクレイは騒然としたアリーナを徘徊していた。混乱のなか、この猛獣は再びオビ=ワンに近寄ったが、ついには熟練したライトセイバーの強打によって沈黙させられたのだった。

アクレイの本来の原産地である緑豊かな惑星ヴェンダクサには、獰猛な捕食生物が多数生息する悪夢のような生態系が展開している。昼行性のアクレイは主に愚鈍な夜行性のレムネイを捜索し、獲物を巨大な爪で突き刺して捕食する。

ドロイドやテクノロジーの取引きを求めて外界の関心がジオノーシスに集まり始めると、顧客たちはときおり大公への見返りとしてジオノーシスの闘技場を彩るエキゾチックな怪物を支払うことがあった。10年前に届いたアクレイは高く評価された贈り物の一例であり、ジオノーシアンは処刑闘技場での娯楽のために彼らを自家繁殖させたのである。脱走したアクレイはやがて全身に発疹を患って死に至るため、過酷なジオノーシスの生態系の中では迅速に壁岩を掘って身を隠してしまう。生き延びたアクレイは浅い薄膜状のエボン海で大量に自然繁殖し、その地域を支配する最強の捕食生物となったのだ。

アクレイは苛酷な環境での生存によく適応している。長い後頭部の頭骸は攻撃的な姿を現すだけでなく、敵の攻撃から比較的弱い首の部分を保護しているのだ。また、アクレイは外装を欠いているが、十分に長い手足によって安全な距離から攻撃を仕掛けることができる。手先に生えた鋭利な爪は皮膚が硬化してできた狩猟専用の武器であり、もはや痛みを感じることすらなくなっている。

ネクスー nexu

種別:
肉食動物
原住地:
コールガンナ
大きさ:
全高0.94メートル、全長4.15メートル

nexu

凶暴で機敏な捕食獣であるネクスーは、ジオノーシスの処刑闘技場でアナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラ、オビ=ワン・ケノービを処刑するために放たれた3匹の恐ろしい猛獣のうちの1つである。ネクスーの大きな顔面は牙がびっしりと並んだ恐ろしい第4胃で2つに分割されており、スペード型の頭の上には4つの眼が光っている。毛皮の下には針金のように柔軟な筋肉が見え、背骨の上には鋭く曲がった針が並んでいる。また、二股に分岐した毛のない器用な尻尾が体の平衡を支えており、手足の先端には巨大な曲がった鉤爪が生えている。

ネクスーは鎖を解いて処刑柱に昇ったアミダラに狙いをつけた。安全な高さにいた彼女は鎖を使って野獣を強打し、気絶させようと試みる。パドメはネクスーの鉤爪による攻撃を受けたが、飛び蹴りを食らわせてしばらくの間気絶させることに成功した。ダメージを負ったネクスーはアナキンによって制御されたもう1匹の猛獣リークの突進を受け、絶命したのである。

ネクスーは惑星コールガンナの大陸の1つ、インドーナの森林に生息している。一方で人工繁殖させられたネクスーも幅広く生息しており、北の涼しい森林や南の暖かいジャングルに適応した品種も存在する。

森林に生息するネクスーは赤外線波長を感知できる第2の眼を1組持っており、樹上に生息するタコやずんぐりした樹皮ネズミなどの温血動物の体温を検出して捕食している。また、彼らは広い手足の間隔を利用して、葉の生い茂った天蓋の中でも大またで移動することができるのだ。

ネクスーは外界にも数多く輸出されている。なかには飼い慣らされた個体さえも存在し、マラステアではパトロール用の動物として使用されている。

キャン=セル can-cell

種別:
雑食動物
原住地:
キャッシーク
大きさ:
全長3.35メートル

can-cell

キャッシークの原始の森は、独自の生態系を他のより近代的な惑星と比べてはるかに大きく危険なものへと進化させている。その典型的な例がキャン=セルだ。これらは凄まじい速さで羽ばたく薄い羽を持った、全長3メートルを超す大型昆虫であり、後方に羽の生えた尻尾を垂らしながら、ブンブンと羽音を立てて空を飛んでいる。

通常、キャン=セルは他の昆虫を捕食しているが、空腹のときに都合よく獲物を見つけたときは、小型の齧歯類さえも襲うことがある。彼らは暗い森林の下層から高い樹上まで飛び交いながら、キャッシークの至るところに生息している。また、ウーキーのナスプ・フライヤーやカタマランの騒音に引き寄せられ、着陸態勢に入ったこれらの乗り物と寄り添うように飛んでいることも多い。そのため、ウーキーたちはキャン=セルを幸運の前兆となるペットと見なしているのだ。

キャン=セルは決して危険な生物ではなく、実際にウーキーをはじめとする他の種族に飼いならされていることも多い。キャッシークの戦いの間、ウーキーたちはアリーナの偵察員部隊を雇っており、用心深く勇敢で小柄なエイリアンである彼らは、偵察任務でキャン=セルに騎乗して、分離主義勢力のドロイド軍が集結しようとしているところを監視していたのだった。また、小柄なジェダイ・マスターがキャン=セルの背に乗って逃走していったという報告も囁かれている。

ダクティリオン dactillion

種別:
肉食動物
原住地:
ウータパウ
大きさ:
全高6メートル、全幅24メートル

dactillion

ダクティリオンはウータパウに原住する肉食型爬虫類である。古代種族である彼らは、有史以前の文明開化の時代から、猛獣としてウータパウの人々を悩ませていた。この翼竜は孤独を好む遊牧種であり、手足を使って縦穴の断崖を登ることもできれば、大きな翼を用いて上昇気流に乗り、空中を移動することもできる。彼らはウータパウの縦穴で小魚や小動物、死肉などを漁っているが、食料が枯渇するか、あるいは繁殖期になると、平凡な荒野を削る激しい風に乗って地表から飛び立っていく。

ダクティリオンの移動パターンを研究することによって、ウータパウンはこの惑星の複雑な気候をより深く理解することができた。ダクティリオンは彼らにとって最も適した風向きになったときに縦穴から飛び立ち、広々とした平原の上空を飛ぶようになったのだ。ウータパウンが地表を冒険し、惑星に吹き荒れる豊富な風を動力とした工場や他の施設を作ったのもそのときである。

発展途上にあったウータパウンが最初に飼いならした動物は絶壁にしがみつくヴァラクティルだったが、ダクティリオンもそのすぐ後に家畜化されている。ウータパウンはこの翼の生えたトカゲに新鮮な肉を与えることで、彼らを忠実な乗り物として利用できるようにし、縦穴を越えて惑星を探検できるようになったのだ。

ヴァラクティル varactyl

種別:
草食動物
原住地:
ウータパウ
大きさ:
全長15メートル

varactyl

ウータパウに生息する巨大な冷血トカゲ、ヴァラクティルは、この惑星特有の垂直面で生き残る術を十分に心得ており、広大な縦穴の脇でよく日光浴をしている。太陽が輝いている間、ヴァラクティルはとても活発に行動し、縦穴の下層部が闇に覆われているため、ごつごつした斜面にしがみついて、斜めに差し込む陽光を浴びることになる。また、彼らは食事も昼間に行い、下層の湿った部分にある岩にこびりついた緑色の腐葉土をついばんだり、柔らかい砂岩を噛み砕いて多孔質の岩に染み込んだ汁気の多い動脈根を食べている。

一方、夜間のヴァラクティルはほとんど動かない。そのため、彼らは空を飛ぶダクティリオンなどの肉食獣に襲われることが多く、卵や孵化したばかりの子供を食べられてしまうのだ。彼らは身を守るため、夜間は縦穴に点在する狭い裂け目で群れを成しており、大勢でわずかな体温を保護している。ヴァラクティルとダクティリオンは野生環境では敵同士だが、飼いならされたものは同じ囲いの中に入れられる。

初めてヴァラクティルに縄をかけ、このリザード・マウントを飼いならせることを示したのは、原始時代の勇敢なウータイである。この功績によって彼らが自分たちの文化を一変させたのは、疑うまでもなく夜のことだった。飼育下にあるヴァラクティルに乗ったウータイは、これまでの生活圏からずっと遠くまで冒険することができ、縦穴の上層部を探検したのだった。このとき、彼らは勇敢にも風が吹き荒れる地表まで到達し、長身で威厳のあるパウアンと初の接触を経験したのである。

ヴァラクティルは防水性のある鱗に覆われた皮膚をしており、泳ぎも非常に上手い。彼らは正午にのみ、洞窟の深い場所に立ち入るが、それはウータパウの太陽が直接頭上に輝き、豊富な日光が巨大な縦穴の底にまで直接届くからである。しかし、その後の数時間は洞窟内にも肉食獣のノス・モンスターのような危険が満ちているため、ヴァラクティルは泳ぐことを避けている。

ヴァラクティルは概して温厚な性質だが、攻撃されたときには自分の身を守ることもできる。雌は尾に沿って堅い背骨が扇状に並んでおり、それを使って身を守っている。直立した背骨が、彼らの尾に噛み付こうとするあらゆる敵を傷つけるのだ。また、ヴァラクティルは怪力でも知られており、頭部は鎧のように堅い頭蓋骨によって守られている。

一方、ヴァラクティルの体を守る背骨には一部に柔らかい羽状のものもあり、これらは主として求愛や威嚇の際の装飾として使われることになる。特に雄は体の中央部にある隆起した背骨を使い、求愛の儀式を行っている。この羽は雌雄の両方に存在しているが、雌の羽と全身の体色は雄と比べてより鮮明かつ顕著であることが多い。

ノス・モンスター nos monster

種別:
肉食動物
原住地:
ウータパウ
大きさ:
不明

nos monster

ノス・モンスターはウータパウの縦穴に生息する肉食爬虫類である。暗いじめじめした地下深くで水中生活をしている彼らの大きな目は、暗闇によく適応している。また、ノス・モンスターは子供を激しく守ろうとする習性があり、感知したあらゆる脅威に対して攻撃を行う。

ヴァラクティルとノス・モンスターは共通の祖先から進化した生物であり、生息圏以外にも似ている特徴が数多く存在する。さらに、ノス・モンスターはダゴバのスワンプ・スラッグとも近縁である。

ゲラグラブ gelagrub

種別:
草食動物
原住地:
フェルーシア
大きさ:
全長4メートル(幼生)

gelagrub

フェルーシアを照らす黄金色の太陽光には、他の多くの居住惑星と比較してはるかに多い紫外線が含まれている。こうした厳しい環境を克服するため、フェルーシアに原住する生物たちは2通りの方法を編み出しており、それぞれがどちらか一方に適応するよう発達したのだった。だが、ゲラグラブの場合は多段階におよぶ一生を通じて、その両方に適応しているのだ。

巨大なゲラグラブの幼生は半透明の皮膚をしており、惑星に固有の植物を摂取することで、紫外線の染み込んだ化学物質を新陳代謝させ、皮下の導管からそれらを排出することができる。したがって、ゲラグラブは食べ続けながら、その過程で天然の日光フィルターを維持することになる。一方で、蛹化し、硬い殻に覆われた甲虫として現れたゲラグラブは、輝く甲殻で光を反射させ、日光に含まれる有害な成分を押し戻している。

ゲラグラブは従順であり、幼生期に容易に飼い馴らすことができるため、ゴッサムの入植者たちから乗用動物として広く利用されていた。また、ジェダイの将軍アイラ・セキュラ率いる共和国の第327スター・コープスも、このカラフルでエキゾチックな荒野の戦線を移動する際に、機械化された輸送艇だけに頼らず、ゲラグラブを使用していた。

ムスタファー・ラーヴァ・フリー Mustafar lava flea

種別:
岩食動物
原住地:
ムスタファー
大きさ:
全高4.3メートル(幼生)

lava flea

銀河系における生命の頑強さには目を見張るものがある。その証拠に、ムスタファーのような居住に適さない惑星にも、その厳しい環境によく適応した多くの生命体が存在しているのだ。ラーヴァ・フリー(溶岩ノミ)という非常に簡単かついい加減な名称は、ムスタファーリアンに固有の言語が多くのヒューマノイドにとってまったく発音できない言葉であるため、外界の人々によって付けられたものである。このような生物がムスタファーリアンのために惑星を開拓したと推測できる人々はほとんどいないだろう。

知的種族のムスタファーリアンと同様に、ムスタファー・ラーヴァ・フリーは地下で発達し、地質学上休眠状態にある火山の涼しい空洞の中で生活している。彼らの一生はイモ虫のような幼生期から始まり、その姿は水晶のような外骨格を持つ採掘機に似ている。体長0.5メートルほどの幼生は、身をよじって這い進みながら洞窟の内壁にある鉱物の豊富な岩を摂取し、酸性の酵素を使ってそれらを必要な栄養素へと分解する。そして1年もすると、彼らはおよそ1メートルにまで成長し、硬い水晶の殻に篭って蛹化すると、およそ1ヶ月後に6本脚のフリーとなって姿を現すのだ。

若いラーヴァ・フリーは最初は全高1メートルほどだが、柔らかい岩を摂取し、強固な管を通じて冷えた溶岩から直接栄養素を取得することができる。そして、彼らは成長に応じて保護殻を破り、脱皮を行っている。北に住む原住民のムスタファーリアンは、隔離された洞窟から実験的な最初の第一歩を踏み出したとき、フリーたちが脱ぎ捨てた殻を外装として利用していた。彼らはこの殻によって外部から絶縁かつ保護され、地表を探索することができたのである。極めて可動性の高い動物を飼いならすことによって、ムスタファーリアンは次々と自分たちの領域を拡張していったのだった。

巨大な風貌に反して、ラーヴァ・フリーは機敏である。彼らはゆっくりと流れる溶岩流の冷えた表層の上を歩けるほど軽量であり、さらに、強靭な脚力によって1回の跳躍で30メートル飛び上がることができるため、流れの速い溶岩流でもまったく苦にしないのだ。

テクノ・ユニオンおよび銀河帝国の好意によって、ムスタファーにも近代テクノロジーがもたらされたが、概してムスタファーリアンは外界人によって提供された機械的なリパルサーリフトによる運搬手段を好まなかった。彼らはラーヴァ・フリーが自分たちを目的地に運んでくれると信じており、事実、多くの機械がムスタファーで壊れていく姿を目の当たりにしていたのである。彼らはそれがいつか必ず致命的な結果をもたらすだろうと考えており、その推論は堅実なものだった。

ラーヴァ・フリーを惑星外に広めようという試みも行われているが、これまでの成功例はごくわずかしかない。フリーが成長するのに必要となる特殊な鉱物を複製、あるいは惑星外に持ち出すためには莫大なコストがかかり、これらの鉱物を新陳代謝させる生物学的プロセスも、それらを価値のないものにしてしまうばかりか、再利用しようという試みさえままならなくしてしまうのだ。一方で、犯罪王や無法なセクターからは、幼生の採掘器官を取引しているという報告もある。彼らは強酸で満たされたフリーの幼生を、拷問やおぞましい死体処理に利用しているのだという。

グアラー gualaar

種別:
草食動物
原住地:
ナブー
大きさ:
不明

gualaar

グアラーはナブーに生息する巨大な有蹄動物であり、ガーララやグアラマに似ている。彼らは角と雪のように白い体毛を生やした、がっちりとした体を持つ威厳ある動物であり、葬儀や結婚式で荷車を引くために訓練されている。グアラーはパドメ・アミダラ議員の葬儀の際にも、彼女の遺体を積んだ荷車を引いていた。また、彼らはナブー王宮警備隊の忠実な兵士たちによって、騎乗用としても使用されている。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/