ドロイド・ガイド

IGランサー・ドロイド IG lancer droid

機種:
バトル・ドロイド
製造元:
フラット・デザイン・システムズ社
用途:
戦闘
大きさ:
1.96メートル
価格:
不明

IG lancer droid

インターギャラクティック銀行グループ(IBC)は銀河系で最も高度なテクノロジーを持つ多くの企業に金を貸し付け、クローン大戦の間、共和国に対して意のままに動く最新式のハイテク兵器を所有していた。ムーニリンストに拠点を置く兵器製造会社フラット・デザイン・システムズ(PDS)もIBCから巨額の設備投資を借り受け、この資金を元にバトル・ドロイド用の秘密プログラムを開発している。彼らはこのドロイドを通商連合に提供することで利益を得ようと目論んでいたが、通商連合はナブーでの敗戦から共和国の法によって兵器購入を制限されてしまった。そのためPDS社は返済不可能な状況に追い込まれ、IBCは同社の資産の差し押さえを決定したのだった。その後、このバトル・ドロイドは皮肉にも通商連合を母体として新設された独立星系連合に編入されたのである。

インターギャラクティック銀行グループの資産となったドロイドたちは、IGシリーズと名前を改められた。この長身で細いバトル・ドロイドは、開発者である痩せ細ったムーンに似せて作られている。これらは通商連合が使用する標準的なバトル・ドロイドよりも強く、反応速度もより早くなっている。ドゥークー伯爵が雇った賞金稼ぎダージの軍事的助言に従い、IBCはIGドロイドをパワー・ランス、対車両用地雷などで武装させた。彼らはこのドロイド軍をスピーダー・バイクに乗せてムーニリンストの商業拠点の周辺に展開し、故郷の防衛に当たらせたのだった。クローン大戦におけるムーニリンストの戦いでは、ダージがIGランサーを率いて共和国軍と激しい戦いを繰り広げることになる。

カメレオン・ドロイド chameleon droid

機種:
偽装地雷埋設ドロイド
製造元:
アラキッド工業社、テクノ・ユニオン
用途:
地雷埋設
大きさ:
不明
価格:
不明

chameleon droid

クローン大戦が勃発した直後、独立星系連合のリーダーシップを形成するべく様々な大企業が合併したが、彼らは同時に戦争に転用可能な工業的資産を持ち寄っていた。連合軍のカメレオン・ドロイドこそは、まさしくその一例である。

当時、コマース・ギルドは多くの無人惑星に膨大な数の鉱山を所有していた。ギルドは探査ドロイドを使ってこうした惑星における天然資源の初期調査を行っており、ハイパースペース・ポッドでこれらのドロイドを各惑星に送り込んでいたのである。アラキッド社製スペランカー探査ドロイドはこうしたドロイドの典型であり、貴重な鉱石を検出するための高機能なセンサー・アレイを装備している。ドロイドは見込みのある鉱山について地質学的なデータを収集すると、より大規模な採掘部隊を迎える準備として、即座に予備爆破を開始するのだ。

その後、これらの探査ドロイドはテクノ・ユニオンの技術者によって大掛かりな改良を施され、カメレオン・ドロイドとして生まれ変わった。これらは分離主義勢力による破壊工作のなかで、地雷埋設ドロイドとして使用されることになる。

カメレオン・ドロイドの名前の由来は、一連のホログラム投影装置を使って自分を取り囲むようにイメージを映し出し、効果的に姿を消すことができる能力にある。これは本物のクローキング装置とは全く異なるものだが、それでも受動センサーによる走査に対しては一定の効果を発揮することができるのだ。

カメレオン・ドロイドの円筒形の本体には、小型リパルサーリフトが内蔵されている。これは推進力として使用されていないときも、ドロイド全体の重さを減少させるために使用されており、4本の鋏のような関節式の脚で本体を機敏に移動させることを可能としている。さらに、これらの脚は牽引フィールドを生成することができ、滑りやすい斜面の上でも安全に移動できるようになっている。事実、このドロイドは壁や天井さえも歩くことができるのだ。

また、当初このドロイドが持っていた鉱物探知センサーは、レーザー・キャノンに換装されている。一方で、採掘の際に爆弾を発射するために使用していた貯蔵ベイはそのまま残されているが、中身は採掘用のあまり強力でない爆弾に代わって、軍事仕様の機雷がセットされている。

ダーク・トルーパー dark trooper

機種:
ダーク・トルーパー
製造元:
帝国軍
用途:
戦闘
大きさ:
不明
価格:
不明

dark trooper

クローン大戦の勇者である帝国軍のロム・モーク将軍は、バトル・ドロイドの限界と利点の両方をその目で直接見てきた。彼は最終的に勝負を決めるのは1対1の戦闘であると信じており、デス・スターのような超兵器で反乱軍を殲滅しようとするモフ・ターキンの計画に反対を表明していたのである。そしてヤヴィンの戦いで初代デス・スターが破壊されると、帝国軍で将軍の地位に就いたモークはダーク・トルーパー計画を立案指導する。これは結果的に「スーパー・ストームトルーパー」として機能する超高性能型バトル・ドロイドの開発へと帰着していくのだった。

この野心的な計画はいくつかの段階を経て発展していき、その過程で造られたコンセプト・ドロイドはモークの設計の実現性を証明している。フェーズ1・ダーク・トルーパーは外見が未完成であり、強化フリク(主にグロマスの月から採掘される合金)で造られた金属製の骨格を外部にさらしている。このトルーパーはそびえたつヒューマノイドであり、装甲には剃刀のように研ぎ澄まされた刃が並び、腕には耐熱シールドが装備されている。また、プログラムは原始的であり、攻撃への非情な衝動を有していた。

フェーズ2・トルーパーはさらに洗練されており、外装がストームトルーパーの装甲服を思い起こさせるガンメタル・グレイの装甲で覆われている。また、この巨大機械兵士はリパルサーリフト・パックとジェット推進装置を装備したことによって極めて機敏に動くことができ、強力なプラズマ・シェル・アサルト・キャノンと、長距離型ロケット爆弾で武装している。

最強とされる最終型モデルは、フェーズ3・ダーク・トルーパーであり、モーク将軍が個人的に使用していた1体のみの存在が知られている。伝説の巨人を思わせるこの重武装型ダーク・トルーパーは、単独でも、あるいはパワー・スーツとして利用可能である。太い腕には恐ろしい火炎チューブが何本も連結されており、その中にはシーカー・ロケットがほぼ無限に装備されているのだ。

ダーク・トルーパーが初めて実戦投入されたのは、ヤヴィンの戦い直後、予期せずして反乱軍がタック基地を設立したときだった。帝国軍は深宇宙探査ドロイドの派遣と同様の方法で、ハイパースペース・カプセルを通じてドロイドを投下した。ドロイド兵士たちはあらゆる抵抗を引き裂き、惑星ターレイの反乱軍前哨基地を壊滅させたのである。この新たなる脅威の調査を行ったのは、反乱軍の傭兵カイル・カターンだった。彼はダーク・トルーパー計画の秘密を解き明かし、モーク将軍の旗艦<アーク・ハンマー>上の巨大生産工場にその源があることを突き止めたのだった。

カターンは<アーク・ハンマー>に潜入し、この巨大戦艦に対する破壊工作を行った。この作戦の成功によって帝国軍は<アーク・ハンマー>もろともダーク・トルーパーに関する莫大な投資をすべて失い、モークの死によってストームトルーパー・バトル・ドロイドの研究も潰えたのだった。この失敗には、パルパティーン皇帝も激しい怒りを顕わにしたと伝えられている。

ヒューマン・レプリカ・ドロイド human replica droid

機種:
ヒューマン・レプリカ・ドロイド
製造元:
帝国軍事研究部門
用途:
侵入
大きさ:
不明
価格:
不明

human replica droid

多くのヒューマノイド・ドロイドは可能な限り人間に似せようと努力し、失敗したが、ヒューマン・レプリカ・ドロイド(HRD)はついに視覚的な障壁を打ち破ることに成功した。HRDは見た目も振舞いも、人間とまったく見分けがつかないのだ。HRDはこれまでに造られた最も高価なオートマトンの1つであり、現在に至っても一般向けには販売されていない。

HRDの実験は、帝国軍の要人を完全な複製と置き換えようとする反乱同盟軍のプロジェクト・デコイによって開始された。しかし、反乱軍には銀河内乱の間にこの計画を完成させるだけの資金がなく、敵に先を越されてしまう結果になる。帝国軍はドロイド技師のマサド・スランブルとインゴイアンのシモネールを雇い、帝国製レプリカ・ドロイドを完成させたのだった。2人の天才は、グリという名の完全なるHRDの女性を作り上げたのである。

その後、欲深いシモネールはミノス星団に独自のHRDワークショップを設立し、一方で帝国軍に残ったスランブルは、コルラーグのトーロック総督とその娘フリジャの複製を製造した。しかし、この2体のドロイドは鋭い自己意識を持っており、囮としての役目を放棄すると、新たな人生を求めてホスの荒野へと逃走する。一方、グリは犯罪組織ブラック・サンの首領、プリンス・シーゾーに900万クレジットという法外な価格で売却されたのだった。

グリは強靭な腕力と俊敏な反射神経を持っているが、その外見は美しいブロンド髪の女性である。この見せかけは、多重合金製骨格をクローン製の皮膚で覆うことによって実現しており、内臓にはバイオファイバーが使用されている。最先端の医療機器を除くすべてのものに対して、グリは完全な有機体に見えるのだ。

グリはシーゾーのボディガード、そして個人的な暗殺者として働いていた。やがてシーゾーは殺害されるが、この時点で彼女はブラック・サンで2番目の実力者であり、さらにその頭部には再設計されたAA-1ヴァーボ=ブレインが搭載されていた。グリの自律性は非常に強く、彼女は暗殺に関するシナプスを除去するため、自らの再プログラムを行うことを選択したのだった。そして、エンドアの戦いの直後、マサド・スランブルがハード・ムーンでその施術を行い、グリは完全な自律ドロイドとしての存在を追求し始めたのである。

エンドアの戦いのおよそ1年後、新共和国もついにプロジェクト・デコイを完成させた。しかし、この新型HRDは不器用であり、スランブルの製品が保障する複雑な個性を欠いていた。そのため、プロジェクト・デコイのドロイドは数えるほどの任務でしか使われておらず、その1つがレイア・オーガナのレプリカによる帝国軍司令官トライオキュラスの暗殺だったのだ。

また、ユージャン・ヴォングによる侵略の間には、実業家スタントン・レンダーがミノス星団に工房を設立している。スタントンはシ=ルウクのエンテクメント技術を利用し、高額を支払ってくれる顧客の意識をHRDの体に転送させる事業を開始したのだった。彼はこの手法に不老不死の秘密が隠されていると信じていたのである。

ユージャン・ヴォング・ハンター・ウォー・ドロイド Yuuzhan Vong hunter war droid

機種:
歩行型軍事用ドロイド
製造元:
テンドロ・アームズ社
用途:
ユージャン・ヴォングとの戦闘
大きさ:
不明
価格:
不明

Yuuzhan Vong hunter war droid

デュブリリオンを失って以来、ランド・カルリジアンは目的をも失い、なんとかユージャン・ヴォングに対して一矢報いる方法を模索していた。そこで典型的な企業家精神を持つランドは、失ったランド・フォリィの工場を利益を生み出す試みへと転用したのだった。

ユージャン・ヴォングはドロイドを徹底的に嫌い、見つけ次第すべてを破壊している。そのため、銀河系のドロイド市場が力を失っているのは明らかだった。ユージャン・ヴォングの支配領域に近い6つの惑星にあるドロイド工場は既に稼動停止状態にあり、こうした工場で働いていた労働者たちは職を失って貧困に苦しんでいるのだ。ランドが目を付けたのはまさにここだった。彼は超破格値でドロイド工場を買収し、労働者たちを呼び戻して新型戦闘ドロイドの設計と開発を指示した。こうして造られたドロイドがYVHシリーズ・ユージャン・ヴォング・ハンターである。

YVHは死よりも無生物を嫌悪するユージャン・ヴォングの生理学を利用しており、彼らにとっての究極の悪夢となるべくして設計されている。また、YVHの設計者はこのドロイドに新開発の特殊なプログラムを搭載している。このプログラムは様々な化学的パラメータやフェロモンを分析することによってユージャン・ヴォングを識別するためのものであり、ウーグリス・マスカーを使用して人間の群集の中に紛れ込んでいるユージャン・ヴォングを発見することができるのだ。

新共和国を裏切りユージャン・ヴォングに協力するヴィキ・シェシュ元老院議員は、ユージャン・ヴォングに、フェイリャのジェダイを支援するという決断が新共和国を団結させる好機になり得ると説明した。この団結が侵略者を追い払うという共和国の決意をより強固なものとすることは間違いない。彼女はウォーマスター・サヴォング・ラにフェイリャの暗殺を提案する。この計画が成功すれば、シェシュは自動的に新共和国の統治評議会における支配権を手にすることができるのだ。ユージャン・ヴォングはこの提案を受け入れ、シェシュの元に人間に変装した戦士の一団を派遣する。彼らはアンフィスタッフ、サッド・バグ、レーザーバグ、プラズマ・イールで武装しており、フェイリャ元首を殺害すべくドロイド試験場に侵入した。そこでは、新共和国政府にYVHを売り込もうと考えたランドが、フェイリャ元首の前でプロトタイプ・ドロイドYVH 1-1Aのデモンストレーションを実演していたのである。

本物のユージャン・ヴォングの刺客が潜入しているという非常事態のなか、高性能なYVH 1-1Aは暗殺者を正確に見抜き、彼らを即座に殺害した。しかし、このデモンストレーションは意外な結末を迎えることになる。このプロトタイプ戦闘ドロイドはパワー調節器の付いた武器を使用していたが、数十年前の法によって、コルサントではこのような武装ドロイドの使用が禁止されていたのだ。ランドも売り込み中にドロイドが武器を使用する事態を想定していなかった。YVH 1-1Aにとっての最初のユージャン・ヴォングとの遭遇は、絶賛を浴びた大成功から一転して劇的な失敗に終わってしまったのである。

幸運にも、ハン、レイア、ランドはユージャン・ヴォングの暗殺者を撃退することに成功し、YVH 1-1Aも純粋な腕力だけで十分に戦いを支援することができた。しかし、本来守られるべき立場にある人々からの補助を必要とする戦闘ドロイドに、フェイリャはあまり感動しなかった。YVHの新共和国への売り込みは失敗に終わったのである。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/