イベント・ガイド / ニュー・ジェダイ・オーダー時代

エバックの戦い Battle of Ebaq

年代:
28ABY
勝利勢力:
新共和国軍
敗戦勢力:
ユージャン・ヴォング軍

エンドアの戦いから24年以上の月日が経過した後、新共和国はエバックの戦いでユージャン・ヴォングに対する最も決定的な勝利の1つを収めることができた。アクバー提督の立案した戦術計画、ファイナル・リダウトの内容は、辺境の衛星エバック9に新共和国の偽装基地を設立するというものだった。この衛星の位置はギラッド・ペレオン大提督によって提供された帝国軍のディープ・コア探査データから発見されたものである。その位置はディープ・コアを通過してトレスコヴ115Wを行き止まりの終点とするハイパースペース・コリダーに面しており、再びディープ・コアへと戻るには、進入経路沿いに逆方向へ進むしかないのだ。アクバーはファイナル・リダウトの策略を使ってユージャン・ヴォングをエバック9に誘い込みたいと考えており、その後、後方から大規模な攻撃を行うことになっていた。この計画によってユージャン・ヴォング軍はエバックに追い込まれ、二手に分かれた新共和国軍によって壊滅させられるはずだったのだ。また、ファイナル・リダウトに関する情報には、エバックにジェダイ・ナイトがいるという内容も含まれており、そのこともユージャン・ヴォングをさらに刺激する結果となるのだった。

度重なる失態によって追い詰められていたノム・アノアは、モン・カラマリに潜入させたスパイたちから3つの異なるルートで情報を収集し、そこから導き出される唯一の解、エバックへの攻撃を最高大君主シムラに進言する。シムラはこの提案を受け入れ、ウォーマスター・サヴォング・ラに出撃を命じるが、これはノム・アノアとサヴォング・ラに与えられた最後のチャンスでもあった。エイリアンの侵略者たちは、ノム・アノアの情報に基づいて餌に食いつき、エバック9に対する攻撃を開始する。アノアと反目するサヴォング・ラも、5つの戦闘グループすべてを同時に送り込むには至らなかったが、新共和国による罠を予期してはいなかったのだ。

その後、エバックに展開していた新共和国第2艦隊は、ガーム・ベル・イブリス将軍率いる3つの艦隊と合流し、ユージャン・ヴォング軍に対する奇襲攻撃を開始した。これがエバック近郊で行われた宇宙戦における分岐点となり、戦いが進むにつれてさらなる新共和国艦隊が到着すると、ユージャン・ヴォングも数の上でかなりの劣勢に立たされていることに気づくことになる。ベル・イブリスと密輸業者同盟によって増強されたこれらの軍勢は、戦いの流れを新共和国側に有利な方へと引き寄せることができたのだ。そして、ユージャン・ヴォング宇宙軍にさらなるダメージを与えるため、新共和国はエバックから撤退するルート上にインターディクターや宇宙機雷を設置し、すべての機雷が爆発する前に、数多くのユージャン・ヴォングの船を破壊したのである。

4つの戦闘グループを失ったサヴォング・ラは、既に敗北を悟っていた。そのため、彼はジェダイ・ナイトたちを捕らえ、彼らを神々への生贄として捧げるべく、戦闘グループ・ユン=ユージャンを率いてエバック9へと向かう。彼は何千もの戦士団を展開し、新共和国の戦術家たちが予想だにもしなかった行動をとったのだ。事実、彼は双子のジェダイ、ジェイナ・ソロとジェイセン・ソロを捕らえる寸前にまで追い詰めるが、間一髪のところでそれを妨害したのはヴァーゲアだった。この旧共和国のジェダイは新共和国軍のAウィングを強奪し、ユージャン・ヴォングへの投降を装ってエバック9へと向かう。そして、彼女はサヴォング・ラがしぶしぶ投降を受け入れたのを利用し、ユージャン・ヴォングの大群の中に自らを特攻させた。エバック9の地表に激突した彼女の戦闘機は大爆発を起こし、鉱山の中に残っていた大気をすべて燃焼させる。ユージャン・ヴォングの地上部隊は一瞬にして窒息し、程なくして壊滅してしまうのだった。唯一の生存者はサヴォング・ラ自身だったが、彼もまたジェイナ・ソロとの死闘に敗れ、戦死する。新共和国はエバック星系に残存するユージャン・ヴォング軍を一掃し、エバック9の地上にいる仲間たちを救出した後、キャッシークおよびモン・カラマリで再集結するのだった。

この戦いの結果は最高大君主シムラにとっても大きな誤算だった。ユージャン・ヴォングが再び勢力を取り戻すには数多くの宇宙船を育てる時間が必要となり、その間に手薄になった多くの星系が新共和国によって奪還されることになるだろう。一方で、サヴォング・ラの死によって空席となったウォーマスターの座には、ハット・スペースで多大な功績をあげたナス・チョーカが任命される。だが、もう1人の戦犯であるノム・アノアは処刑されることを恐れてユージャンターの地下深くへと逃亡し、シェイムド・ワンたちの間で反シムラを掲げるジェダイ教の扇動者となった。こうしてシムラはユージャンターの内外に多くの問題を抱えたまま、新共和国に対する最後の巻き返しを図ることになる。

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