イベント・ガイド / 旧共和国時代

ハイパースペース大戦 Great Hyperspace War

年代:
5,000BBY
勝利勢力:
共和国軍、ジェダイ・オーダー
敗戦勢力:
シス帝国

Great Hyperspace War

フォースのライトサイドとダークサイドの信奉者の間で争われた太古の戦い、ハイパースペース大戦は、ヤヴィンの戦いのおよそ5,000年前、コロス星系で繰り広げられた第1次統一大戦の直後に発生した大規模な銀河闘争である。当時、ルド・クレシュとネイガー・サードーによって導かれた古代シス卿たちは、信奉者たちの支配権を巡って互いに激しく争っていた。だが、その一方でサードーは銀河系そのものを支配しようと目論んでいたのだ。彼は自らが支配するマサッシの民を利用し、コルサントへの攻撃を開始する。対するジェダイ・ナイト、オダン=ウーアとウールーは、進攻を続けるマサッシの軍に対してジェダイの戦闘瞑想を使おうと試みるが、彼らの心はあまりにも原始的であるため、制御することは不可能だった。そしてついに、マサッシの大軍がコルサントを埋め尽くすが、ジェダイたちはすぐに彼らの軍の大半が幻影であることに気づく。ジェダイは本物のマサッシを迅速に排除し、首都惑星を解放したのだった。

一方、ネイガー・サードーはシス帝国で繰り広げられた勇壮な星間戦争でクレシュを打ち破ったが、彼の軍はエンプレス・テタの軍勢から自分たちを守り通すことができずにいた。ついに司令官たちが降伏しはじめると、サードーはフォースのダークサイドを使ってマサッシのスパイたちと連絡を取り合う。そして、スパイたちはサードーの敵を次々と抹殺し、彼らの宇宙船の制御を奪ったのだった。彼らはテタの軍をデナライ新星雲へと引き込むが、そこでは多数のテタの船と共に、サードーの軍も壊滅状態に陥ってしまう。こうして、最終的に旧共和国はシスの脅威を退けることができたのだった。サードーは逃走を余儀なくされ、後にヤヴィン4に自らの秘密基地を築くことになる。

スターク・ハイパースペース大戦 Stark Hyperspace War

年代:
45BBY
勝利勢力:
共和国軍、ジェダイ・オーダー
敗戦勢力:
スターク商業団

Stark Hyperspace Wars

スターク・ハイパースペース大戦と呼ばれる一連の抗争は、ナブーの戦いの13年前に、ジェダイ・オーダーの庇護を受ける旧共和国を襲った血塗られた戦いである。後の歴史家は、イアコ・スタークと呼ばれる若き海賊の行動がこの戦争の原因であると考えている。彼の軽率な市場操作が通商連合の商業努力を侵食し、ミッド・リムおよびアウター・リムに深い傷跡を残してしまったのだ。通商連合とズークフラ・カルテルはバクタの供給量を抑制し、銀河系規模のバクタ不足を招いていたが、その一方で彼らは莫大な利益を上げることを目論んでいた。一方で、スタークはスターク商業団と呼ばれる海賊団を組織し、通商連合の貨物船を襲撃してバクタを奪うと、それらをアウター・リムに分配していたのである。そのため、アウター・リムの人々は彼を英雄と見なしていたが、通商連合は旧共和国にこの不当行為の被害を訴え、スタークの排除を求めたのだった。

当時、将軍を自称するラナルフ・ターキンも、旧共和国内の支持者から徴集した小規模な戦闘艦隊を率いて、スターク商業団を壊滅させようと考えていた。そこで、彼は通商連合のヌート・ガンレイ総督に取り入り、彼の口からスタークが旧共和国の代表団およびトロイケンのジェダイ・ナイトたちとの会談に臨むことを聞きつける。彼はこのときスタークを襲撃するつもりだったのだ。しかし、スタークもターキンの計画を察知しており、彼の艦隊の航法コンピュータにコンピュータ・ウイルスを解き放つことに成功する。その結果、何隻かの船が恒星やブラック・ホールの中心へと飛び込んでしまい、絶望的な状況に見舞われてしまったのである。トロイケンの近郊でハイパースペースから緊急離脱できた船は、ほんの一部だけだった。この戦いで、旧共和国軍は司令官のジェダイ・マスター、ティヴォッカを失い、その直後に総崩れとなる。だが、ティヴォッカの弟子、プロ・クーンが亡きマスターのマントと共に軍の指揮を引き継ぎ、臨機応変な対応を見せるのだった。彼は兵士たちを再集結させ、旧共和国を奇跡的な勝利へと導いたのである。

ナブーの戦い Battle of Naboo

年代:
32BBY
勝利勢力:
ナブー、グンガン
敗戦勢力:
通商連合

Battle of Naboo

この戦いはナブーの歴史に輝かしい功績を残したが、それは同時に旧共和国の終焉の始まりを告げる事件でもあった。ナブーの戦いは通商連合による惑星の違法な封鎖によって引き起こされたが、その真の目的は共和国の目を何者かによるより重要な計画から逸らすことにあったのだ。ヌート・ガンレイ総督率いる通商連合は、共和国による辺境の交易ルートへの課税政策に抗議し、ナブー封鎖という示威行動によって関税の撤廃を目指していた。事態を重く見た銀河元老院のヴァローラム最高議長はジェダイ・オーダーに調停のための特使派遣を要請し、クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが通商連合側に派遣されることになる。

しかし、ガンレイ総督は彼らの思惑を利用するシスの暗黒卿ダース・シディアスの命令を受けていたのである。シディアスがジェダイの特使の抹殺、そして惑星への侵略開始を命じると、通商連合のニモイディアンたちは何千ものバトル・ドロイドや戦車を地上へと降下させる。シス卿の第一の目的は、ナブーを合法的に連合軍の支配下に置くことだった。そのため、通商連合はアミダラ女王に自分たちの支配を受け入れるという協定への調印を迫る。これによって占領は合法的行為となり、元老院も現状を認めざるをえなくなるのだ。一方で、自分たちの利益確保に帆走していただけのニモイディアンたちは、次第に計画がエスカレートしていくことに不安を隠せなくなっていくのだった。

ナブーで暮らす人間たちは平和主義を貫いており、もう一方の種族であるグンガンも彼らとの関わりを避けて水中に隠れていたため、通商連合軍は簡単にナブーの人民を制圧することができた。そして占領作戦が成功に終わると、連合軍は地上に展開するドロイド軍を制御するための司令船を残して、艦隊の大部分を故郷へと撤収させたのである。当時、若干14歳だったアミダラ女王もシードの宮殿でドロイド軍に拘束されるが、連合の戦艦から逃れてきた2人のジェダイに救出される。彼女は封鎖を絶つための支援を求めて、ジェダイと共にコルサントへと逃亡するが、議会での訴えも虚しく、腐敗した銀河元老院からは何も得ることができなかった。アミダラはヴァローラム議長の解任を要求し、ナブー選出のパルパティーン議員が議長候補として立候補することになる。だが、これもすべてダース・シディアスの計画通りのことだったのだ。

しかし、シディアスもアミダラの持つ強い意志までは予見していなかった。彼女はガンレイを捕らえ、封鎖の解除を強いるという計画を立案するが、それにはこの戦いの中で2つの要素を達成することが必要となる。1つはグンガンの協力を得ることであり、アミダラが自らグンガンの支配者ボス・ナスに助力を懇願した。すると彼は人間との和解に応じ、グンガンの偉大なる軍隊をこの戦いに参加させることを決定する。グンガン軍は通商連合のドロイド軍をナブーの草原に誘い出し、激しい野戦に持ち込んだのだった。もう1つの要素はヌート・ガンレイの身柄確保である。グンガンがドロイド軍と交戦している間、アミダラはクワイ=ガンとオビ=ワンに従って警備が手薄になった宮殿に侵入し、王位の間へと向かうのだった。

Battle of Naboo

だが、宮殿内部にはシディアスがジェダイ抹殺のために送り込んだ刺客、弟子のダース・モールが待ち構えていた。クワイ=ガンとオビ=ワンはモールとの壮絶な死闘を開始するが、その間にアミダラは王位の間に到達し、ニモイディアンの幹部たちを降伏させることに成功するのだった。

一方で、ナブー上空では王室警備隊の宇宙戦闘機部隊、ブラボー中隊が通商連合のドロイド司令船と交戦していた。だが、通商連合軍の戦艦は強力なシールドに守られており、小型のN-1・スターファイターでは歯が立たない。しかし、ここでもシディアスの計画になかった誤算が生じることになる。ナブーの地上から不慮の事故によって若きアナキン・スカイウォーカーが飛び立っていたのである。アナキンの操縦する戦闘機はフォースに導かれてドロイド司令船の内部に侵入することができた。彼は脱出の際に戦艦内部のパワー・ソースに向けてプロトン魚雷を一斉発射し、巨大戦艦を内部から爆発させることに成功する。ドロイド司令船はわずか数分で完全に崩壊し、上空での戦いはナブー軍の勝利に終わるのだった。

このとき地上ではドロイド軍が圧倒的優勢であり、まさにグンガン軍に対して降伏を迫っている最中だった。だが、司令船が失われたことでドロイドたちは一斉に機能停止状態に陥り、戦闘はあっけなく終結する。グンガンたちはドロイドをすべて解体し、仲間と抱き合って奇跡の勝利を喜ぶのだった。

しかし、宮殿の内部で行われていたジェダイとシスとの戦いは意外な結末を迎えていた。疲れを知らない寡黙な戦士ダース・モールが疲労したクワイ=ガンを打ち破り、オビ=ワンをも追い詰めていたのである。だが、モールにとって一瞬の油断が命取りとなる。オビ=ワンは起死回生の一撃でモールを切り裂き、この死闘に終止符を打つのだった。そして、クワイ=ガンはアナキンの将来を弟子に託し、静かにこの世を去ったのである。

最終的にナブーは通商連合による支配から解放され、シードでは盛大な祝典が催された。人間とグンガンは新しい共存の時代を歓迎し、故郷と共和国のさらなる繁栄を誓い合う。一方で長い年月をかけて育て上げた大切な弟子、モールを失ったシディアスは新たなる怒りと復讐の念に駆られていた。しかし、大きな収穫があったのも事実である。彼は今回の計画で最も必要としていたものを手に入れたのだ。パルパティーン議員が元老院最高議長に就任したのである。

アウトバウンド・フライト計画 Outbound Flight Project

年代:
27BBY
参加者:
ジェダイ・マスター 6名、ジェダイ・ナイト 12名、一般人 50,000名

Outbound Flight Project

アウトバウンド・フライト計画はクローン大戦が勃発する直前の数年間に、旧共和国とジェダイ・オーダーの共同出資によって行われた一大プロジェクトである。この計画の最大の目的は、既知銀河系の外に存在する生命体の発見と、その一覧を作成することであり、第2の目的は、この計画の発案者である著名なジェダイ・マスター、ジョラス・スボースの悲願とされる、フォース感知能力を持つ新たな種族を発見することだった。

しかし、この計画はスボースによる発案当初から、探査チームの活動拠点となる巨大な宇宙船の準備などに莫大な費用がかかることが指摘されており、共和国官僚機構からの激しい抵抗を受けていた。だが、スボースを襲った謎の暗殺計画が阻止されると、彼は最も必要としていた元老院の支持を取り付けることに成功したのである。一方で、この暗殺計画は邪悪なシス卿、ダース・シディアスによる陰謀だった。暗殺は失敗に終わったが、これは複数の強力なジェダイ・マスターを一度に殺害できる機会に目を付けた彼が、当初から描いていたシナリオ通りの結果だったのだ。同時に、シディアスはこの探査計画によって明らかになるであろう事実に恐怖を抱いていた。最終的にパルパティーン議長は法案4213.0410、すなわちアウトバウンド・フライト計画を正式に承認することになる。

探査チームを収容する宇宙船はこの計画の名称と同じアウトバウンド・フライトと呼ばれており、その正体は中央貨物コア周辺を相互に連結させた6隻の完全なドレッドノートからなる移動式宇宙ステーションだった。アウトバウンド・フライトはクローン大戦勃発の直前(ヤヴィンの戦いの27年前)にヤガ・マイナーを発つことになる。

探査チームはいくつかのグループによって構成されていたが、主要なグループはジョラス・スボースを含む6人のジェダイ・マスターと、その配下にある12人のジェダイ・ナイトによって率いられていた。その中にはオビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、エヴリオス、ロラナ・ジンズラー、ジャスティン・マニングらが含まれており、なかでもスボースは最高位のメンバーだった。さらに、他にも船の乗員とその家族、あわせておよそ50,000人の非ジェダイのメンバーが任務に参加したとされている。また、ドレッドノートに囲まれた中央のコア・シップには大量の備品が用意されており、通商連合からも防衛施策として過剰なほどのドロイディカが提供されていた。

彼らは任務の初期段階で未知領域へと向かったが、途中でパルパティーン議長の命により、オビ=ワンとアナキンがチームから離脱する。一方で、パルパティーン、すなわちダース・シディアスは、通商連合の15隻の船からなる大規模な機動部隊を派遣したのだった。シス卿はアナキンの存在が後に重要な切り札になると考えており、彼をこの計画で失わせるわけにはいかなかったのである。しかし予期せぬことに、通商連合艦隊はチス拡張領域防衛軍の司令官だったミスローニュルオド(後のスローン大提督)の艦隊と遭遇し、1隻を除くすべての船が破壊されてしまう。この1隻は敗北の知らせを持って共和国に戻ることを許されたために破壊を免れたのだ。

生存者の1人となったパルパティーンの腹心、キンマン・ドリアーナは、スローンに和平交渉を申し込み、やがて到着するであろうジェダイ・マスターたちと、アウトバウンド・フライト計画の脅威について説明する。そして彼は、スローンにこの計画を破滅させるべきだと説得したのだった。スローンはドリアーナへの協力を約束し、アウトバウンド・フライトを迎え撃つため、ドリアーナのドロイド・スターファイター部隊をクラスタイにある自分の基地に配置させた。彼はアウトバウンド・フライトが銀河系から脱出すれば、やがてファー・アウトサイダー(後にユージャン・ヴォングであることが判明する)と接触し、彼らにこの銀河に関する重要な情報を渡してしまうことになると考えたのである。これはチス・アセンダンシーにとっても、銀河系にとっても、極めて深刻な脅威だったのだ。

Outbound Flight Project

一方、スローンの囚人だった密輸業者のジョージ・カーダスは、独自の素晴らしい計画を立案していた。チスの恐ろしい敵である攻撃的な遊牧種族、ヴァガーリをうまく誘導し、アウトバウンド・フライトを襲撃させることで、スローンに勝利をもたらそうというのだ。しかし、アウトバウンド・フライトはエイリアンたちより一歩先にチス領域に到着した。やがて、チスとアウトバウンド・フライトとの交渉は決裂し、チスはジョラス・スボースとその元パダワン、ロラナ・ジンズラーを除くすべてのジェダイを殺害する。このとき、発作的な怒りに駆られたスボースは、フォースのダークサイドへと墜ち、スローンの首を締め上げた。パニックに陥ったドリアーナはドロイド・スターファイターの進路をヴァガーリから逸らし、それを戦艦へと衝突させる。この放射爆発のショックによってスボースはスローンの首を離し、同時にアウトバウンド・フライト内で生存していたほぼすべての人々の命が奪われたのだった。この一連の軍事行為は、スローンがチス社会から追放されるに至った数多くの行動の最初の1つとなる。

この破壊を生き延びたのはロラナと57人の入植者だけだった。ロラナはスローンの弟、スラスを連れて船を光速移動させ、後にリダウトとして知られるようになる小惑星へ墜落する。だが、57人の入植者たちはロラナとスラスとは距離をおき、ドレッドノート内に留まっていた。ロラナとスラスはドレッドノートの配置や航法上の問題のために死亡するが、彼らの犠牲によって57人はこの未知の惑星で生き延びることができたのである。

アウトバウンド・フライト計画が成功していれば、銀河系に住む人々はより早期にユージャン・ヴォング、シ=ルウク、トフ、ナガイ、キリックなどの脅威を知ることができただろう。しかし、6人のジェダイ・マスターが失われ、その正確な行方もパルパティーンによって隠蔽されると、やがてアウトバウンド・フライト計画は見捨てられてしまった。

後にリダウトを調査していたチスの探検家によって、この計画に参加した宇宙船の残骸が発見されたのは、計画の発動からおよそ50年後のことである。彼らはこの残骸をルーク・スカイウォーカーと彼の新しいジェダイ・オーダーに提供することに同意した。これらのドレッドノートは小惑星の表面に埋没する形で存在しており、生存者たちは乏しい自給自足の植民生活を送っていたのである。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/