地名ガイド / ベスピン

クラウド・シティ Cloud City

所在:
ベスピン
所属:
ランド・カルリジアン

Cloud City

ベスピンのパステル色の雲の中に浮遊するクラウド・シティは、洗練された美と政治的自由を兼ね備えたメトロポリスである。クラウド・シティはガス状巨星の深部から貴重なティバナ・ガスを抽出する採鉱都市としてのみでなく、銀河を揺るがす悲劇から逃れようとする人々にとっての聖域としても存在していた。この都市は有益だったが、規模が小さすぎるために採鉱ギルドのような権威ある団体からは無視されていたのだ。前執政官のレイナーからサバックでこの都市を手に入れた実業家のランド・カルリジアンは副官のロボットの力を借り、自身の短い就任期間のすべてを都市の自給自足問題や就労問題の解決に費やしていた。

クラウド・シティは風変わりなコレリアンの実業家エクレシス・フィグ卿とベスピン・モーターズ社とによって共同で設立された経緯を持つ。当初、この浮遊採鉱都市はティバナ・ガスの採集および精錬専門の施設でしかなかったが、商店街やレストラン、カジノなどがオープンすると、やがてクラウド・シティはコレリアン交易スパインの人気リゾートへと変化していったのだ。

クラウド・シティは3,600基の巨大なB/Iリパルサーリフト・エンジンによって支えられている。同時に都市をベスピンのライフ・ゾーンに固定するための巨大なトラクター・ビームも用意されており、これらはティバナ・ガスを様々な精錬場やカーボン冷凍室へ引き込むためにも使用されている。また、こうした施設の廃熱は16対の巨大なノヴァルデックスG47トラクター・ビーム発生装置によって熱変換装置へと導かれ、動力として再利用されている。

Cloud City

クラウド・シティは多数の離着床プラットフォームやそびえ立つ尖塔に覆われた上部コンコースを持つ円盤型の形状をしている。都市の下部には巨大な尖塔が伸びており、その先端には単一のポッドが取り付けられている。尖塔の内部には広大な空間が吹き抜けているが、これはベスピンを吹き荒れる暴風を引き込み、内部で方向を変えることによって都市の安定性を確保するためである。同時にこの尖塔は反応炉の熱廃棄や、都市のゴミ廃棄システムとしても利用されている。

都市内部の建築様式はオルデランの古典建築様式と酷似している。回廊やプラザは室内であっても風通しの良い感じを与える白色やクローム色で均一に塗装されており、こうした原始的な遊歩道がクラウド・シティの産業の中心を覆い隠しているのだ。ガス処理工場や精錬場、カーボナイト冷凍室などの施設は優雅な造りでこそないが、近代的かつ効率的なものになっている。

このメトロポリスは基本方位に基づいて名付けられた4つのブロックに分割されている。都市の内部は階層構造になっており、最上部になるプラザのレベル0を基点に、トラクター・ビームとリパルサーリフトの発生装置があるレベル392まで下へ伸びている。レベル1から50には主要なホテル街と入浴施設、クラブ、美術館、カジノなどがある。レベル51から100は商人や役人、その他の裕福な市民専用の高級住宅街、レベル101から120は執政官の事務所だが、レベル121から160はポート・タウンと呼ばれる犯罪の多発地帯である。ここには工業製品の搬出ドックやカジノ、バーもあり、地下組織の温床になっているのだ。レベル161から220にはサービス・セクター、レベル221から280には工場が収容されている。レベル281から370はクラウド・シティの経済の中心地であり、ティバナ・ガスの処理施設と採鉱労働者の住居がある。最後のレベル371から392は都市を支える巨大なトラクター・ビームおよびリパルサーリフトの発生装置である。さらに、都市の内部を縦横無尽に交差する迷路のようなアグノート・トンネルがすべてのレベルにまたがって存在しており、これらをすべて含んだクラウド・シティの大きさは、直径が16.2キロメートル、全長は17.3キロメートルである。また、クラウド・シティの政府は執政官、行政、ギルド議会の3つの部門に分かれており、警備や警察機構はウィング・ガードが担当している。

ホスの戦いの直後、帝国艦隊の追跡を逃れたハン・ソロは、旧友のランドを頼ってこのクラウド・シティを訪れる。しかし、帝国軍は既に先回りしており、捕虜となったソロはカーボナイト冷凍にかけられ、賞金稼ぎボバ・フェットに引き渡されるのだった。ランドはレイアとチューバッカを連れて<ファルコン>で脱出を図るが、一方で彼らを救出にやってきたルークはヴェイダーと初の対決を行うことになる。ここでルークはヴェイダーから、彼が実の父親だったという衝撃的な事実を聞かされるのだった。ヴェイダーはルークを味方に引き入れようとするが、ダークサイドの誘惑を拒否したルークは自ら都市の空洞部分へと落ちていき、間一髪のところで引き返してきたランドによって救われる。それ以後、クラウド・シティは帝国軍の管理下に置かれるようになるが、エンドアの戦いによって帝国が崩壊すると、人々は再び自由を手にし、歓喜に湧くのだった。

ベスガス・スリー BesGas Three

所在:
ベスピン
所属:
労働ドロイド

BesGas Three

クローン大戦当時に新しく建造されたベスガス・スリー・ティバナ精製所は、独立星系連合がベスピンを攻撃した際に破壊されたものだと思われていた。コマース・ギルドの艦隊が、独立操業していた収穫プラットフォームを分離主義勢力の使用する施設として徴発するため、体系的に無力化したのである。実際に、これらの自動精製所はあらゆるデータ記録から削除されており、空中からも姿を消していた。だが真相は、不似合いの労働者の一団と支援ドロイドたちがこのステーションを乗っ取り、ベスピンの果てしなく続く空の、より高密度な低層部に隠していたのだった。

彼らの作ったドロイドたちは異常な独立性と知能を持ち合わせており、この機械コミュニティは、無慈悲な連合軍によって植えつけられた反ドロイド感情が銀河中に蔓延していることを恐れていた。彼らは共和国がこの戦争に勝利すれば、おそらくすべてのドロイドが法による保護を奪われるだろうと推測した。こうして、彼らはベスガス・スリーを避難所として利用することを決意し、ライフ・ゾーンの最下層へと移動させたのである。

およそ25年にわたって、ベスガス・スリーは隠れ続けていた。この全自動ステーションの効率に手を加え、改良するという目的を見出したドロイドたちは、平和な日常を送っていたのである。だが、下層ライフ・ゾーンの気圧が増加したことによって、ドロイドたちは住居の浮遊状態を維持するために、絶えず修理を行い続けなければならなかった。さらに、彼らは外界の惑星との接触が自分たちの存在を暴露する危険性に繋がると考えていたため、銀河系全域に及ぶ変化に気づいていなかったのだ。

全てが一変したのはホスの戦いの直前のことだった。サディスティックなEV-9D9によって、クラウド・シティでドロイドの反乱が巻き起こされ、「スパナ」と呼ばれるLEシリーズの修理ドロイドが空中都市から逃走した。彼はクラウド・カーを強奪し、安全なティバノポリスへと向かったのだ。この逃走のなかで、彼は偶然にもベスガス・スリーを発見したのである。

労働ドロイドたちは親切心からスパナに保護を申し出る。そして、彼の話から、ドロイドたちは自分たちの認識が間違っていたことに気づくのだった。連合軍は敗北したが、ドロイドは未だ広範囲に使われていたのである。彼らは危険を覚悟でクラウド・シティとの再接触を決断する。だが、彼らの通信装置は到達距離が限られているため、精製所をクラウド・シティからかなり近い位置にまで移動させなければならかった。

この復帰のタイミングはそれほど悪くはなかった。だが、その直後に、ベスピンと全ての精製所が帝国の支配下に置かれてしまう。長く休眠状態にあったベスガス・スリーは、帝国の旗の下に再びガスの精製を開始したのだった。平和的な労働ドロイドのコミュニティは帝国軍のドロイド・プールに統合され、おそらくは記憶消去された後、他の任務へと割り当てられた。その後、ベスガス・スリーは何十年もの間、操業を続けることになる。

そして、ダーク・ネスト危機のとき、ジェイナ・ソロとゼックがベスガス・スリーの捜索を行った。彼らはこのエリアの精製所から吸い上げられている疑わしいティバナ・ガスに関して調査を行っていたのだ。

ティバノポリス Tibannopolis

所在:
ベスピン
所属:
ストリーン

Tibannopolis

ティバノポリスはベスピンの低軌道上に浮かぶ浮遊型採鉱都市の1つである。ベスピンには他にもクラウド・シティを始めとする数多くの採鉱植民地が存在しているが、それらすべてが安定した利益を上げているわけではなく、既に見捨てられてしまった都市も多く存在している。ティバノポリスもこうした都市の1つだが、鉱山植民地としては珍しく、その後も閉鎖されることはなかった。しかし、隣接するクラウド・シティが帝国軍によって占領されたことによって完全に放棄されてしまったのである。

ティバノポリスはその後も無人の状態で雲の中に浮かんでいたが、少なくともエンドアの戦いの5年後には浮かんでいるだけの壊れたゴースト・タウンと化していた。リパルサーリフト・エンジンも既に破損し、都市は全体的に傾きながら漂流を続けているのだ。

この浮遊都市の天井、デッキ、壁などは、他の植民地から来た屑鉄を集める廃品回収業者によって持ち出され、さらにはベスピンのヴェルカーたちにも噛み付かれるなど、無残な傷跡を見せている。それはもはやかつての景観の骨格でしかなく、プレートは捻じ曲がり、下方に吊るされた底荷タンクの役割を果たす巨大な半球も、それを支える梁がよじれている。また、無数のアンテナや風向計もジョイント部分から突き出ている状態である。

ティバノポリスの錆付いて老朽化した梁や建造物には強い風が吹き抜けており、うめき声のような音を作り出している。錆びたジョイント同士も相互に擦れあい、耳障りな金属特有の軋み音をたてている。完全な状態を保った離着床パッドはほとんどなく、多くはプレートが失われ、弱点をさらけ出している。

エンドアの戦いから7年後、ルーク・スカイウォーカーはこの廃墟で人目を避けるようにして暮らしていたストリーンと名乗る老人を発見する。彼はフォースを使うことができ、ジェダイ候補生としてルークのジェダイ・アカデミーに連れられていった。

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