地名ガイド / コルサント

パルパティーンの公邸 Palpatine's quarters

所在:
コルサント、ギャラクティック・シティ、元老院地区
所属:
パルパティーン

Palpatine's quarters

パルパティーンの公邸はナブー代表の議員がコルサント滞在期間中に貸し与えられる個人的な宿泊施設である。一面が真紅の濃淡で飾られた公邸はパルパティーンの議員としての高い身分と威厳を端的に表現している。また、彼はここでいくつかの彫像や装飾品を収集していた。この公邸に入ることを許可されるのはパルパティーンの最も信頼すべき同僚たちに限られており、他の人々との面会は元老院ホールや外で行われることが多かった。

銀河元老院議事堂 Galactic Senate Chambers

所在:
コルサント、ギャラクティック・シティ、元老院地区
所属:
銀河共和国、銀河元老院、銀河帝国、帝国元老院

Galactic Senate Chamber

元老院ロタンダ、会議センター、元老院ドームなどとも呼ばれる元老院議事堂は、旧共和国末期に銀河元老院の本拠地として使用されていた、コルサントの建造物である。設計者たちは、この議事堂を破壊できる兵器があれば、それは惑星を丸ごと破壊できる威力を持つことになるだろうと豪語し、この建造物が破壊工作や軌道爆撃にはまったく動じないと考えていたという。この建造物が建てられたのは、ヤヴィンの戦いよりおよそ4,000年前、シス大戦によってかつての議事堂が損傷したときのことである。

2キロメートルを超す直径と、数百メートルもの高さを誇る元老院議事堂は、シールド型のドームを、それより若干細いドラム型の胴部が支える構造をしている。この議事堂は元老院地区の中心地、コア・ファウンダー・アヴェニューとして知られる広く平らなコンコースの終着点にそびえ立っており、このエリアには巨大な細身のヒューマノイドの像が並べられている。コンコースの終着点は儀式的な入り口の1つ、グレート・ドアであり、共和国大記章や、元老院に加盟する何千もの惑星の記章で飾られている。そして、グレート・ドアのすぐ内側には元老院のアトリウムがあるが、これは巨大なエントランス・ホールであり、そこには共和国で最も偉大な英雄や政治家たちの彫像が並べられている。

ドームの内側は何層にも重なった元老院代表団の部屋となっており、各部屋の内部はそれぞれの議員たち本来の故郷に酷似した環境に調整可能である。また、元老院内での通信は元老院通信センターによって執り行われている。さらに、議事堂は自動周辺防衛システムによって厳重に守られている。

Galactic Senate Chamber

建造物の大部分は数百メートルの高さを持つ巨大な円形の大会議場によって占められている。会議場の外周には各議員用の浮遊式リパルサーポッドが並んでおり、その中心には最高議長、副議長、そして会議を取り仕切る上級行政補佐官が使用する演壇が立っている。会議場には各議員に1基ずつ、1,024基のリパルサーポッドが用意されており、発言したい議員は自分たちのポッドを壁から切り離し、すべての議員から見えるように会議場の中心付近まで動かすことになる。また、大会議場の下は、元老院での問題を解決し、客人をもてなすために使用される、議長の控え室となっている。最高議長の演壇も使用されないときはこの控え室に収容されており、議長が議会の開催中に元老院の問題解決を望むと、油圧式の柱に固定された演壇が控え室から会議場へと伸びていくことになる。また、議長の演壇には議員たちのリパルサーポッドの動きを調整するための制御装置も組み込まれている。そして、会議場の外周には環状の巨大コンコースがあり、各リパルサーポッドの入り口にはセネイト・ガードが警備のために立っている。また、会議中は12基のカム・ドロイドがすべての出来事を記録している。

元老院議事堂は多少の損傷を受けたものの、銀河内乱をほとんど無傷で生き延びた。だが、ヤヴィンの戦いの17年後には、テロリストによる爆破事件によってこの神聖な建造物も深刻な損傷を被ることになり、当時の設計書に基づいての大規模な改修を受けたのだった。

元老院アパート・ビル Senate Apartment Complex

所在:
コルサント、ギャラクティック・シティ、元老院地区
所属:
パドメ・アミダラ、サイモン・グレイシェイド

Senate Apartment Complex

元老院アパート・ビルはコルサントの元老院地区にある豪華絢爛な複合アパート施設である。ナブーのパドメ・アミダラ議員も、このビルにペントハウスを所有していた。

元老院アパート・ビルは元老院ビルからそれほど遠くない位置に建てられており、銀河共和国における著名かつ有力な政治家たちの主要な住居として利用されていた。なかでも、アパート・ビルの最上階は、ナブーの戦い後に選出されたアミダラ議員をはじめとするナブー代表団に与えられていた。ヴォルジッド・セクターのサイモン・グレイシェイド議員もこのアパート・ビルに居を構えており、ビルの中層にあるスピーダー・ドックには、彼のナーグラッチXJ-6エアスピーダーが駐車してあることも多かった。

クローン大戦末期に、2,000名による嘆願署名の会合が行われた場所もこのビルだった。

ジェダイ聖堂 Jedi Temple

所在:
コルサント、ギャラクティック・シティ
所属:
ジェダイ・オーダー

Jedi Temple

ジェダイ聖堂はシス大戦の終わりからクローン大戦末期におけるジェダイの大虐殺にいたるまで、ジェダイ・オーダーの本拠地だった。この間、聖堂はジェダイたちのための大規模な訓練施設、官僚施設、共同住居となっていたのである。

ジェダイ聖堂は巨大な建造物であり、その頂はコルサントのギャラクティック・シティにある多くのビル群よりもさらに1キロメートルほど上空に伸びていた。聖堂は天然の山に位置する古代フォースの結合地点の周辺に築かれており、プロセッショナル・ウェイと呼ばれる長く広大な遊歩道によって囲まれているため、周辺エリアには視界から聖堂を遮るものは何もない。外から見ると、ジェダイ聖堂は階段状のデザインをした、巨大なジグラットのような建造物であり、ひときわ高い聖なる尖塔の周りを4つの小さな尖塔が囲んでいた。これらの尖塔はジェダイの啓発への上昇を象徴したものなのだ。

最も高い中央の尖塔は「聖堂の塔」として知られていた。この尖塔にはジェダイ創設に関する古代の原典が収められており、熟考のための聖なる場所ともされていることから、伝統的に最も重要な塔である。聖堂の塔の頂上付近には「騎士道の広間」があり、そのはるか下には瞑想室があった。また、塔の内部にはリパルサーリフト・パッドによって支えられた、最も敬愛されるべきジェダイたちの記念像があったが、後にこれらの像は聖堂が建てられた山の頂上部へと移動させられている。聖堂の塔の頂上部は瞑想用バルコニーに囲まれており、その下にはジェダイの歴史が一連のホロによって描写された低層バルコニーがある。最年少の子供たちはそれぞれのマスターによってここへ連れてこられ、ジェダイの知識に対する最初の導入を受けていた。今日では、この山全体において、古代の瞑想室や洞窟に築かれた当初の礼拝堂が、石橋を経て尖塔周辺の広大な回廊へと繋がっている。

聖なる塔を囲む4本の塔が建てられたのはヤヴィンの戦いのおよそ1,000年前であり、これらの塔にはそれぞれ1つずつ、ジェダイ評議会が置かれていた。

最初の1つはジェダイ最高評議会の拠点である。12名からなる最高評議会の議席が置かれていたのもここであり、共和国の様々な面について議論されていた。この評議会はジェダイ・オーダー全体における議論を行う権限を有しており、銀河共和国に多大な影響力を振るっていたため、最も重要な評議会だった。

次の塔は、第一の知識に関する評議会によって使用されていた。この評議会は年長のマスターたちや、評議会のメンバーの知恵を必要とする問題を扱い、それを要求する最高評議会や他のあらゆるジェダイに助言を与えていたのである。

3番目の塔は和解に関する評議会の塔であり、銀河共和国全体における政治的論争に、平和的な解決を求めていた。

4番目の塔は再割り当ての評議会の塔であり、まだ師事するべきマスターに選ばれていない若きジェダイのための作業の組織化を行っていた。

5つの尖塔には高性能通信装置がそれぞれ取り付けられており、4つの評議会のいずれかの要求に応じて、遠征中のジェダイや他の外界者との接触が行われていた。そのため、ジェダイ聖堂はこのエリアにある他のビル群よりも高い位置に築かれており、アンテナへの干渉が一切なくなっている。

Jedi Temple

聖堂はジェダイにとっての我が家であり、彼らは人生の最初の数年をここで暮らしていた。その間、彼らはフォースを学び、ジェダイ・オーダーの伝統の中で訓練を受けてきたのである。子供たちのクラスは第一の知識の塔の基部周辺に位置しており、生徒たちはここでオーダーの歴史に関する論文などの課題を与えられていた。

旧共和国末期にジョカスタ・ヌーによって管理されていたジェダイ公文書館も、第一の知識の塔が立つ区画にあった。ここはジェダイの知識と歴史の宝庫である。聖堂の最も古くから存在する区画が、後に聖堂の歴史博物館へと変えられたのだった。

また、聖堂はそれを望むジェダイに対して単独の移動手段を提供していた。共和国最後の数十年間に比較的新しく設置されたジェダイ聖堂のハンガーには、ジェダイを銀河系の至るところへと運ぶことのできるデルタ7・イーサスプライト・インターセプターが収容されていた。そしてクローン大戦の間には、聖堂のハンガーにリパブリック・ガンシップとジェダイ・インターセプターも追加されたのだった。これらの船は聖堂のメイン・ガレージに収容され、そこで出航の準備を行うことができた。その後、それらは準備室へと移動され、ハンガーへと上げられたのである。

中央の尖塔周辺には、聖堂で暮らすすべてのジェダイに安らぎを与える庭があった。また、和解の塔の近くにはヨランド・フィーが管理する庭もあった。

聖堂内部の他の部分は、採光窓を通して差し込む自然の光で落ち着いた雰囲気を保っていた。聖堂にはパダワンやナイトたちが使用する寄宿舎が数多くあり、それらはジェダイが求める様々な種族に適した造りになっていた。なかでも、最も影響力のある尊敬されたマスターたちは、尖塔の近くに各自の専用オフィスと私室を与えられていた。これらの私室には専用のコンピュータとホロプロジェクターが設置されており、科学、歴史、哲学の情報にアクセスすることができた。また、ジェダイ・マスターが大勢の子供たちからなるグループを訓練する際の教室や、ジェダイ同士がライトセイバーのスキルを磨くためのスパーリング・ルーム、さらには無数の庭、泉、静寂なアルコーブ、瞑想空間を提供する小部屋など、様々な種類の施設が備わっていた。最も壮大な庭の1つは千の泉の間であり、水と滝の流れる巨大なグリーンハウスとして使用されていた。また、聖堂の真下には広大な牧場もあり、マスター・ヨーダのキバックなど、何百頭もの動物たちが飼育されていた。

聖堂の基部を囲む窪みの多い廊下は瞑想用の遊歩道であり、着色したガラス窓とハイパースペース大戦に関連した彫像で飾られていた。また、そこにはタブレットにジェダイ規範が刻まれた演壇がいくつか点在していた。

他にも、聖堂内にはジェダイ医療チーム診療所、シスの封印室、ロタンダ・チャペル、ホログラム訓練室、ジェダイ農耕チーム研究所、通信センター、祝宴ホール、ライトセイバー作成エリア、秘密会議室などがあった。クローン大戦中には、軍隊式の作戦会議室と指令室も設置され、共和国軍の将軍として活躍するジェダイたちが集っていた。また、ジェダイ聖堂の周辺エリアは聖堂区域と呼ばれるようになり、より大きな宇宙船にドッキング・スペースを提供するようになった。このエリアには聖堂の完成後に建てられた他の建造物も含まれている。

ジェダイ公文書館 Jedi Archives

所在:
コルサント、ジェダイ聖堂
所属:
ジェダイ・オーダー

Jedi Archives

ジェダイ聖堂の公文書館はおそらく銀河系で唯一最大規模の情報源である。聖堂の磨き上げられた建造物の中には、莫大な量のデータが電子的にホログラム化されて格納されている。ジェダイ学者や調査員たちは研究や任務の支援のため、組織化されたデータを注意深く使用していた。メイン・ホールには現役、故人を問わず、最も尊敬された熟練のジェダイ・マスターたちのブロンズの胸像が並べられている。

ジェダイ公文書館に収められた情報の大半は、尊敬されたオーダーの発祥の地であるとされる古代の惑星オッサスに管理されていたものである。しかし、最も神聖な古代文献の多くは、凄惨なシス大戦によってもたらされた爆発的な衝撃と、それに続くオッサスの破壊によって消失してしまっている。

ジェダイ公文書館のメイン・ホールは単一の部屋としてはジェダイ聖堂で最大規模であり、その歴史は2,500年を越える。収められている情報の多くはホロブック化されているが、これらは古代の自給自足のテクノロジーであり、少量のエネルギーで内容を維持することができるのだ。

公文書館の情報は完全なものであるため、なかには禁じられた知識さえもが保管されている。その中の1つには、選ばれた数人のジェダイ・マスターだけがその存在を知る暗黒知識の記録装置、すなわち現存する唯一のシス・ホロクロンも含まれている。

オビ=ワン・ケノービは惑星カミーノに関する情報を捜索する際にジェダイ公文書館を訪れた。しかし、ジェダイ聖堂にある分析ドロイドの結果と同様に、公文書館の情報には当惑させられただけで、ほとんど役に立たなかった。そこにはカミーノに関する記録が存在しなかったのだ。記録管理者のマダム・ジョカスタ・ヌーは、公文書館のデータが完全かつ絶対なものだと主張し、幻の惑星を追跡するケノービを批判したのだった。

だが更なる調査によって、オビ=ワンはその惑星が確かに存在していることを確信する。周囲の空間のセンサー・データには、カミーノ星系が存在するとした場合と合致する重力の影響が残されていたのである。公文書館のデータが何者かによって改ざんされたことは明らかだった。そして、それはジェダイにのみ可能なことなのだ。

ジェダイ聖堂の格納庫 Jedi Temple hangar

所在:
コルサント、ジェダイ聖堂
所属:
ジェダイ・オーダー

Jedi Temple hangar

ジェダイ聖堂の中央の尖塔には、オーダーの快速なジェダイ・スターファイターが満載されたハンガー・ベイがあり、整備および離着陸のために使用されている。この狭い空間は効率的に使用されており、暗い室内にはスターファイターが内周に沿って整列させられている。ハッチからは各戦闘機を離陸させるための伸縮式発着パッドがスライドしてせり出し、軌道に達したスターファイターはハイパースペース航行リングと接続されることになる。

オーダーの中央本部がジェダイ聖堂であることは間違いないが、共和国の守護者たちは銀河系の至るところに散在する活動拠点を有している。クローン大戦へと続く分離主義勢力の脅威が激しくなると、こうした遠方の基地はその有用性を増していった。デルタ7スターファイターがジェダイの兵装として導入されると、カンパラスやエリアドゥ他の格納庫施設にも迅速に供給されるようになり、拡大する抗争から共和国をより厳重に防衛することに役立ったのである。

アウトランダー・クラブ Outlander Club

所在:
コルサント、アスクルー地区、ヴォス・ゲサル・ストリート
所属:
ハット・ロー

Outlander Club

コルサントの上層部は銀河系全域から集まった選りすぐりの外交官、政治家、ビジネス・リーダーたちの戦場となっているが、その一方で下層部にある歓楽街は野心的願望を持つ雑多なエイリアン種族の溜まり場となっている。

かつてコルサントのカジノ・クラブといえば光沢に満ちた格調高い場所だったが、現在では薄汚れ、荒廃した建造物と化している。広々とした内部はスモークと多色調の光に絶えず包まれており、薄暗い片隅は人目を避けての商売にも最適である。また、常連客も全体的にみすぼらしく、不満を抱く者も日々増加している。

こうしたナイトクラブの1つが、スナッピング・セプトイドに隣接するアスクルー地区のヴォス・ゲサル・ストリートにあるアウトランダー・クラブである。ここはコルサントの上流社会とは遠く掛け離れた、人気のある社交場なのだ。

クラブの中央にある品揃え豊富なバーには様々な色が入り乱れて並んでおり、アルディウムpu-36などの様々な原材料や、「スターシャイン・スペシャル」といった人気の高い添加物が並べられている。バーの後ろには、黒い肌、傷だらけの顔、乳白色の目をした生真面目な人間のバーテンダー、バフォン・タイアーが立っているが、彼の作った酒では物足りないという場合は、エラン・スリーズバガノのような麻薬の密売人を呼び止め、気分をより高揚させることのできる薬品を手に入れてもいいだろう。

通常、あらゆる種族にとってクラブ通いにはかなりの決意が要求されるため、常連客はヒューマノイドが大半を占めている。例えば、ある種族が好む飲み物でも、他の種族にとっては有害かもしれない。したがって、客層がみな似通った代謝機能を有していれば、突発的な中毒事故の件数を抑えるのに役立つ。さらにバフォン・タイアーは飲み物を注意深く注ぐため、経費を節約できる上、客に苦痛を与えることも避けられるのだ。

人々は様々な理由をもってこのクラブにやって来る。永続的な、あるいは一時的な相棒を求める者もいれば、合法、非合法を問わず物品の売買に明け暮れている者もいる。賭博テーブル以外にも、このクラブにはホログラム投影機が何台か設置してあり、各地で開催されているポッドレース、ヌーナ・ボール、オデュピーンド・レースなどの模様が中継されている。

パドメ・アミダラ元老院議員の暗殺に失敗した賞金稼ぎザム・ウェセルは、現場から逃走してこのクラブに逃げ込んだ。彼女を追ったのは2人のジェダイ、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーである。慎重なザムはジェダイを殺害リストに加えるべく、短距離用ブラスターでオビ=ワンの背後を襲うが、彼は振り向きざまにライトセイバーを振るい、ブラスターを掴んだザムの腕を切断した。この突然の騒動はクラブ客全員の注目を集めたが、アナキンが「ジェダイの仕事だ」と一言説明すると、再び静まり返るのだった。

デックス・ダイナ Dex's Diner

所在:
コルサント、ココ・タウン地区
所属:
デクスター・ジェッスター

Dex's Diner

都市惑星コルサントの荒廃した商業エリア、ココ・タウンの路上には、単にデックス・ダイナと呼ばれる古風で時代遅れの軽食堂がある。ここには勤勉な労働者が手軽で家庭的な料理や、醸造したばかりの新鮮なジャワ・ジュース、アーディーなどを求めて訪れ、地方政治やスポーツ、最近の出来事について談笑している。

かつてこの場所にはディディ・オドーとアストリ・オドーの所有する小さなカフェがあったが、やがてデクスターに売却されたことによって、共和国の黄金時代に一般的だった郷愁様式に改装された。脂ぎったデクスターの風貌や、周囲に労働者階級の人々が溢れているといった事実に反して、ダイナは清潔に保たれ、商売も繁盛していた。というのも、心地よい満足感を提供する実質本位の料理が、コルサントの上流階級で流行している奇怪な料理から一線を画していたのである。

デックス・ダイナで最も人気のある料理はスライダーと呼ばれる、中密度のフードボードに付け合せを混合した小さな四角い料理である。また、サービスの一環としてダイナではあらゆる胃腸の痛みを抑える緩やかな解毒作用を持った添加物を出している。実際にデックスが料理に中毒性の添加物を混合して反復ビジネスを行っているという噂もあるが、これは単なるデマに過ぎない。

この店では唸り音を立てて動き回るWA-7と、その相棒であるそばかす顔の生身の女性ハーマイオニー・バグワという2人のウェイトレスが客に奉仕している。料理を作るのはシェフ兼オーナーのデクスター・ジェッスターと名乗る、多彩な経歴と人生経験をもった大柄なエイリアンだ。

パドメ・アミダラ元老院議員の暗殺未遂事件について調べていたオビ=ワン・ケノービは、捜査に行き詰まったときデクスターのダイナを訪れ、旅行経験豊富な旧友から決定的な情報の断片を受け取ったのだった。

ワークス Works

所在:
コルサント
所属:
リマージ・パワー社、シーナー・フリート・システムズ社、シス

Works

ワークスはコルサントに存在した広大な工業地帯である。このエリアは元老院地区から極めて近い位置にあり、フォボシ地区に隣接していた。ここは多くの企業が集う大規模な生産センターだったが、その後、各企業はより安い労働力と惑星外の工場を求めてこの惑星を見放したのだった。そのとき、先見性のある都市型製造業者は、このエリアから工場跡を一掃し、販売や修復を可能とするべく、ストーン・マイト、デュラクリート・スラッグ、コンジット・ワームなどをワークスに放ったのである。

クローン大戦の末期、ジェダイ・オーダーと共に行動していた共和国情報部は分離主義勢力を追跡し、ワークスの中心にそびえ立つ巨大タワー、リマージ・パワー社のビルにたどり着く。そして、彼らはほどなくしてドゥークー伯爵とおそらく謎のダース・シディアスと思われる人物が、最近まで数回にわたってこの場所を利用していたことを突き止めるのだった。

メイス・ウィンドゥ率いるチーム・オーレックと、シャク・ティ率いるチーム・バクタの、2つの中隊がビルへと侵入する。ワークスの中でも12平方キロにおよぶグランジョン・ブロックは、かつてサーヴ=O=ドロイド社、ハンヴィコ社、ネビュラ・マニュファクチュアリング社などの企業が生産センターを置いていたエリアだった。チーム・オーレックを率いるメイス・ウィンドゥは、このエリアを移動しながら、ダース・シディアスの捜索を行う。噂によれば、シディアス卿はこの共和国首都惑星から元老院を操り、分離主義運動を先導していたというのだ。

この時代まで、ワークスは人々の大半から避けられたエリアだった。そのため、密輸業者、不法居住者、デス・スティックの売人、多機能ドロイド、犯罪王、未確認の難民、そしてクソーンなどが、このエリアを棲家としていた。ワークスにある建造物の大半は、何世紀も前に放棄されており、腐食して危険な状態にあった。一方で、工場の多くは自己発電を行っており、所有者たちがいなくなった後も、長年にわたって低層部の工場全体に有毒廃棄物や不気味な機械音を垂れ流し続けていたのである。

後に、銀河帝国はこのエリアをシーナ・フリート・システムズ社の製造センターとし、同社は日々何百ものTIEファイターを生産した。また、ユージャン・ヴォング戦争の末期には、銀河同盟の秘密軍組織がこのエリアをコルサント奪回の要所として利用することになる。

ドゥークー伯爵はシスの教えをマスターする間、大半の時間をワークスで過ごしていた。また、ダース・モールが訓練を受けた場所もおそらくはこのワークスである。

500リパブリカ 500 Republica

所在:
コルサント、ギャラクティック・シティ
所属:
パルパティーン、レイス・シーナー

500 Republica

コルサントのギャラクティック・シティに存在した500リパブリカは、限られた人々のための排他的な超高層地区だった。

500リパブリカは大使級セクターに位置しており、パルパティーンをはじめとする元老院議員や政治家、サンテ/シーナー・テクノロジーズの代表、レイス・シーナーをはじめとする成功した実業家など、数多くの裕福な人々の居住地となっていた。元老院最高議長に在任中のパルパティーンは、この地区のタワー内に豪華なアパートを所有していたが、その正確な場所は公表されていなかった。

この巨大建造物には何百ものプライベート・ターボリフトが備わっており、この場所で暮らす上流階級の人々のプライバシーを保護していた。また、500リパブリカには建物の正面に53箇所の個人専用スカイドックが存在し、これらによって、建物に出入りできる人々を住人とその客人だけに限定することができたのである。最終的には、保安ホロカムや隠された武器が建物の入り口、ドアウェイ、回廊を守っていたが、クローン大戦の終盤には、ジェダイ・マスター、メイス・ウィンドゥとクローン・トルーパーの1個中隊によって、ワークスと呼ばれる地区にある建物から500リパブリカへと通じる地下通路の存在が発見されている。

グリーヴァス将軍率いる独立星系連合軍がコルサントを攻撃したとき、彼らは自分たちを標的へと導く道筋を正確に把握していた。そして、分離主義勢力によるコルサントへの攻撃と同じ日に、共和国情報部はダース・シディアスが共和国のまさに中心部で活動していたという衝撃的な事実を発見する。彼らはシディアス卿の足跡を追って500リパブリカへと到達するが、その1人は突然訪れた死の直前に、シスの暗黒卿の驚くべき正体を目の当たりにしたのだった。

ギャラクシーズ・オペラ・ハウス Galaxies Opera House

所在:
コルサント、アスクルー地区
所属:
ロメオ・トレブランク

Galaxies Opera House

ロメオ・トレブランクの所有するギャラクシーズ・オペラ・ハウスは、コルサントのアスクルー地区の上層部に存在していた。パルパティーン最高議長とアナキン・スカイウォーカーは、この劇場で極めて重要な会合を行い、その中でパルパティーンは若きジェダイに、賢者ダース・プレイガスの悲劇を話す。このとき、来場していた政財界の要人たちは、モン・カラマリ・グループによるアクロバティックな水中オペラ「スクイッド・レイク」を鑑賞していた。

帝国リハビリテーション・センター Imperial rehabilitation center

所在:
コルサント
所属:
シス

Imperial rehabilitation center

多くの銀河市民は、この建造物をパルパティーン皇帝の外科再生センター(通称、エンパル・サレコン)として認知している。彼らにとって、ここはコルサントで最も高い建造物の頂点に位置する存在であり、銀河系全域においても極めて難しい症状に対応するための、最先端医療措置に特化したエリート医療機関を備えているのだ。

パルパティーンを取り囲むあらゆるものと同様に、その表面的な印象は、内部の闇と大きくかけ離れている。この医療センターは厳重な防備に守られた要塞であり、表面を覆う装甲の下には、パルパティーンに忠実な真紅のローブを纏った衛兵たちの操作する巨大なVLD2261レーザー・キャノンが隠されている。

医療センターの内部は、近代テクノロジーと古代シスの遺物との奇妙な混成体である。霊廟惑星コリバンに安置されているところを発見された巨大なシス・クリスタルは、ダース・シディアスやその配下のダークサイドの達人たちが必要とするライトセイバーにエネルギーを与えるべく、その裂片を加える準備が整っている。また、内部には巻物、武器、その他のダーク・マジックの機材も収容されており、シディアス専用の瞑想室も用意されている。

この闇の収容施設は、瀕死の重傷を負ったダース・ヴェイダーの状態を、再生手術の間、安静に保つために役立った。彼の手術を担当したのは、2-1B、FX-6、およびギャラクティック・チョッパー・ユニットからなる医療ドロイド・チームである。長時間にわたる処置の間、手術室は高圧力状態に維持されていたが、これはシディアスの要求によるものであり、ヴェイダーは目が覚めたままの状態で再生手術を受けさせられていた。彼は手術中のすべての苦痛を体感させられたのである。やがて手術が終わり、シディアスから愛妻パドメ・アミダラを死に至らしめたのが自分自身であることを聞いたヴェイダーは、医療装置から強引に自らの体を解き放ち、強力なフォースの嵐で周囲の機器を破壊したのだった。

インペリアル・シティ Imperial City

所在:
コルサント
所属:
旧共和国、銀河帝国、新共和国

Imperial City

銀河内乱に巻き込まれた他の多くの主要都市と同様に、インペリアル・シティも長く騒々しい歴史を有している。旧共和国の時代、この都市は単純にギャラクティック・シティと呼ばれており、帝国が隆起するまでの間、銀河連邦の首都として栄え、元老院の恒久的な拠点となっていた。やがてパルパティーン皇帝が台頭すると、彼はこの都市をインペリアル・シティと改名し、皇帝の掲げる邪悪な新秩序の中心地となった。そしてエンドアの戦いで帝国が敗退すると、新共和国はインペリアル・シティを奪還し、コルサントから帝国の残党を追放したのだった。新共和国はこの都市を新しい民主政府の首都として何年もの間支配したが、名称は特に変更されなかった。

インペリアル・シティは全銀河規模の都市として長い間混雑してきた。旧共和国の支配のもと、この都市には何百万もの種族が集まったが、帝国の時代になると皇帝は人間以外のエイリアン種族がインペリアル・シティへ移住することを禁じるようになる。この都市が再びすべての種族に解放されたのは新共和国の時代になってからのことである。

インペリアル・シティはメナライ山脈の麓から広がっており、空までそびえ立つ畏怖堂々とした巨大建造物がコルサントの主大陸の大半を覆っている。その中心部には古代の元老院ホールの遺跡があり、彫刻の施された石柱が層状に並べられた何百もの議席の周りを囲っている。このホールの向こうに見えるのは巨大なインペリアル・パレスであり、この宮殿は新共和国の時代になってからも銀河の中枢として使用されている。難攻不落の要塞として知られたこの超巨大建造物は全体が灰緑色の大理石で造られており、所々にクリスタルが散りばめられている。インペリアル・パレスはコルサントで最大かつ最も優雅な建造物であり、おそらくは銀河系でも最大の建造物である。外観は空中庭園や大理石のピラミッド、クリスタルの屋根で飾られており、さらに皇帝はいくつかのエリアを古代シスのヒエログリフで装飾している。また、宮殿の内部には評議会議事堂と大講堂とを結ぶ大回廊がある。パルパティーン皇帝自ら設計に参加した大回廊は天井が高く、カットグラスの窓が並んでおり、両側にはチハラ・ツリーと呼ばれる振動に反応して色が変わる植物が植えられている。この植物は皇帝が仕掛けた精巧な盗聴システムだったことが後に判明する。

銀河内乱全体を通してインペリアル・シティは厳重に防衛されており、一度として攻撃を受けたことは無かった。しかし、皇帝の側近やかつての帝国軍司令官たちが団結して新共和国への攻撃を行うと、初めて大きな被害を受けたのだった。しかし、最終的には新共和国がコルサントを脅かす全ての勢力を打倒し、インペリアル・シティにすべての力を集中させた。その後数年間、新共和国は志願兵や巨大な建造ドロイドを使って被害地区を修復し、インペリアル・シティの再構築に励んだのである。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/