地名ガイド / 惑星/衛星

ナブー Naboo

種別:
地殻惑星
気候:
温暖
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
不明
重力:
標準
地形:
沼地、丘、平原、町
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
人間、グンガン(原住)
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Naboo

チョーメル・セクターの黄色い恒星を巡る5つの惑星の中で3番目に位置するナブーは、アウター・リムの境界に位置する牧歌的情緒に溢れた美しい惑星である。この惑星の地表は沼や湖、平地、緑豊かな丘陵地帯によって構成されており、惑星と同じナブーと呼ばれる平和的な人類と、グンガンと呼ばれる知的でユーモラスな両生類型エイリアン種族が共存している。人間たちの中心地であるナブーの河川都市シードは、古典的建築様式に青葉をあしらったとても美しい景観を誇っている。一方で、水中にあるグンガンの集落はオート・グンガと名付けられており、流体力学を応用したバブル技術を駆使してエキゾチックな美しさを演出している。

ナブーは地質学的にも極めて特異な惑星である。この惑星のコアにはマントル状の流動性物質が存在しておらず、すべてが硬い岩で構成されているのだ。この事実はナブーが誕生してから相当の歳月が経過していることを意味する。この惑星は無数の洞窟やトンネル網に貫かれた巨大な岩石の集合体であり、これは地表に数多くの沼や湖が存在することをうまく説明している。こうした湖沼は惑星のより深部にまで到達し、複雑なネットワークを形成しているのである。原住種族のグンガンはこうした網の目状の洞窟を探索する乗り物を開発したが、丈夫な探査船といえどもコアに近づきすぎると、獲物を求める巨大な海のモンスターに遭遇する危険性があり、探索の中止を余儀なくされることがある。

グリズモルトからやってきた人間の入植者とグンガンとの初めての遭遇は、不幸にも流血の事態を招く結果となった。それ以来、2つの文化間の緊張は何千年にもわたって続くことになる。しかし、共和国末期に通商連合がナブー侵略を開始すると、両種族は初めて同盟関係を築き上げ、結果的にこの惑星に新しい繁栄をもたらしたのだった。

ナブーの戦い後、ナブーとグンガンは生態系の安定維持、オート・グンガの人口増加の緩和、平和と友好の促進を目標として掲げ、この惑星の3つの衛星の1つ、オマー=ダンの植民地化を共同で推進しはじめた。この壮大な実験は順調に機能し、月面での安定した生態系維持が実現したのである。しかし、不幸にもクローン大戦の初期に、この植民地は化学兵器を使用した分離主義勢力からの攻撃を受けることになる。分離主義勢力は共和国のクローン軍を全滅させるために毒ガス兵器を開発しており、その実験として多くのグンガンの入植者たちが殺害されたのだった。

ナブーはクローン大戦中も最悪の状況を免れることができた。そして帝国が台頭してからも、この静かな小惑星は共和国が崩壊する前の、より平和だった時代の象徴のままでい続けようと努力した。そのため、若き君主アペイラーナ女王は、帝国によって制定された変化に静かな反感を抱くようになる。だが、女王の行動が行き過ぎの様相を見せ始め、ジェダイの逃亡者を隠匿しているという嫌疑が浮上すると、彼女はエリート部隊の第501大隊によって処刑されてしまう。こうして、ナブーは他の惑星と足並みを揃えさせられたのだった。

タトゥイーン Tatooine

種別:
地殻惑星
気候:
熱帯
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
乾燥
重力:
標準
地形:
砂漠、メーサ
自転周期:
23標準時間
公転周期:
304日
居住種族:
人間、ジャワ(原住)、サンド・ピープル(原住)、多種族
人口:
80,000人(移住者のみ。ジャワとサンド・ピープルについては未調査)
主な輸出品:
違法軍需品、違法防護品、違法ドラッグ、鉱物
主な輸入品:
中級技術、ハイテク技術、金属、食料、薬品

Tatooine

タトゥイーンは銀河の中枢から遠くはなれたアーカニス・セクターに属する荒涼とした砂漠の惑星である。タトゥI、タトゥIIと名付けられた2連星からなるタトゥ星系には他にも2つの惑星、エイドリアーナとオーハンが存在するが、これらはガス状巨星であり、人類は生息していない。

太古の昔、タトゥイーンはその輝きから、タトゥ星系の連星を構成する3番目の小さな恒星であると考えられていた。しかし観測が進むにつれて、辛うじて人類の居住可能な惑星であることが判明したのである。スペクトルの分析結果から地表に貴重な金属を多く含有しているのではないかとも噂されるようになり、多くの人々が一攫千金を求めてこの惑星へと旅立っていった。しかし、実際には何一つとして高価なものは発見されず、やがて鉱夫や投資家たちは機材を放棄してこの惑星から撤退したのだった。一方で、この冒険に全財産をつぎ込んだ人々も少なくない。彼らはもはやタトゥイーンを出ることさえもままならず、苛酷な環境で水分農夫や商人として永住することを余儀なくされたのである。

その後、アーカニス・セクターの周囲にも多くのハイパースペース航路が開拓され、この星系を訪れる人々の数も急激に増加していった。宇宙港の周辺都市では星間パイロットや貿易商たちの間で取引きが活発に行われるようになり、同時に多くの密輸業者や奴隷商人、賞金稼ぎがタトゥイーンを秘密の隠れ家として利用していた。犯罪王ジャバ・ザ・ハットがタトゥイーンを不法なビジネスの拠点の1つとしていたのも有名な事実である。また、軌道上でも多くのギャングや密輸業者が何百年にもわたってライバル争いをしていたことが知られており、そのときに墜落した宇宙船の残骸が現在でもいたるところに散在している。アウター・リムの外れに位置するタトゥイーンには軍事的にも経済的にも全く価値がなく、それゆえ旧共和国も帝国も、この惑星にはほとんど関心を示していない。この惑星が犯罪組織の温床となったのも、銀河の法が行き届かなかったことが大きな理由を占めている。タトゥイーンで育ち、銀河へ飛び立っていった2人のスカイウォーカーが両政府の転覆に大きく貢献したことは皮肉な巡り合わせと言えるだろう。

タトゥイーンの地表は大部分が岩と砂漠だが、磁極と2重太陽からの放射線、卓越風などの影響によって、周辺より比較的居住しやすい地域もいくつか点在しており、人口の大半はこうした最高気温が43標準度以内の地域に集中している。公式な首都はモス・アイズリーから約200キロメートル西に位置するベスティンである。その他の主な都市としては、モス・エスパ、モーテスタ、ウェイファー、アンカーヘッド、アーンソート、モス・テイク、モス・エンサなどが知られている。

非居住地帯では広大な砂丘海が大小の渓谷によって分割されており、複雑な地形を形成している。これはこの砂漠の惑星にも太古の昔には広大な海洋が存在していた証拠だとする説もある。しかし、現在ではタトゥイーンの日中は2重太陽の影響でとても熱く、逆に夜は凍えるように寒い。空気も大地も乾燥しており、まさに死の荒野である。しかし、この過酷な環境にも関わらず、実に様々な生態系が存在しているのも事実なのだ。タトゥイーンに原住する知的生命体には、砂漠の廃品回収屋として知られるジャワと、サンド・ピープルの異名をとるタスケン・レイダーの2種類が確認されている。その他の生命体も、バンサ、デューバック、ロント、イオピー、スカリアー、ワンプ・ラットなど様々であり、特にクレイト・ドラゴンはアーカニス・セクターで最も恐ろしい生物として有名である。

一方で移住者たちは、ハットのビジネスに関与している者を除けば、大半が貧しい生活を営む水分農夫たちである。彼らは水分凝結機と呼ばれる装置を使ってこの不毛の惑星の大気中に含まれる僅かな水を収穫しており、これらを一部の裕福な家庭に売って、地下農場で栽培された農作物を購入している。若者たちの間には宇宙へ進出したいと願う者も多いが、ほとんどはかなわぬ夢であり、多くの農夫が一生をこの惑星で過ごすことになる。

コルサント Coruscant

種別:
地殻惑星
気候:
温暖
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
穏和
重力:
標準
地形:
都市、平地、山地
自転周期:
24標準時間
公転周期:
368日
居住種族:
人間(原住)、多種族
人口:
5,000,000,000人
主な輸出品:
なし
主な輸入品:
食糧、医薬品

Coruscant

銀河のほぼ中心に位置するコルサントは、共和国、帝国を問わず、1,000世代以上にわたって銀河の政治的中枢として栄えている。標準的な星図は既知銀河の中心にコルサントを記しており、有史以来この惑星は銀河系に生きるすべての人々の憧れの対象となっていた。しかし、コルサントがその所在地以外のどのような理由から政治的中心地として選ばれたのかは分かっていない。一説によると有史以前にこの惑星で行われた大規模な戦争によって、コルサントを制する者は銀河を制すると言われるようになったのだという。

共和国の勃興以来、この惑星は赤道付近から何層もの多面体構造の都市が建設されはじめ、現在では両極とメナライ山脈を除くほとんどの土地が完全に文明に覆われている。無数の超高層ビルが大気圏を突き抜けてそびえ立ち、地上に暗い影を落としている。一方で、空には果てしなく流れるリパルサーリフトの往来がいくつもの十字を描いており、昼も夜も決して眠ることのない、光り輝くメガロポリスを演出している。さらにコルサントの軌道にはスカイフックと呼ばれる個人所有の巨大な人工衛星がいくつも浮かんでおり、所有者の富豪や有力な政治家たちはここで唯一無二の贅沢を満喫しているのである。

銀河系の1兆を超す生命に影響を与える重要な決定は、常にこのコルサントで行われていた。共和国の広範囲にわたる惑星から選出された議員たちが元老院の巨大なドーム型議事堂に集まり、差し迫った問題を議論し、多くの議案を処理していたのである。共和国末期に最高議長を務めたヴァローラムやパルパティーンも、超高層ビルの上で無数の輝かしい巨大建造物を見下ろしながら、共和国の将来を注意深く検討していた。しかし、コルサントは銀河系の大規模な経済に影響を与える決定機関であると同時に、贈収賄による汚職と腐敗の巣窟でもあった。事実、通商連合やコマース・ギルドなどの大企業は、安定した収益を維持するために莫大なクレジットをばら撒いており、元老院内部に想像を絶する影響力を誇っていた。共和国は内部から確実に蝕まれていったのである。

こうした腐敗の対極に位置するのがジェダイ・オーダーだった。コルサントには彼らの生活の場であり、訓練施設でもあったジェダイ聖堂があり、その5本のタワーの一角には威厳に満ちたジェダイ評議会が置かれていた。彼らはこの地でフォースの本質を探求すると共に、元老院議長の要請で銀河の様々な難問を調停していたのである。

一方で、この巨大都市惑星の光り輝く表世界の地下には、全く異なる世界が広がっている。決して太陽の光が差し込むことのない、苔とカビに覆われた見捨てられた世界には多くのみすぼらしい酒場やカジノが軒を構えており、堕落した無数のエイリアン種族がたむろしている。また、こうした下層レベルでは警察当局の監視も行き届かないため、スパイスや武器などの非合法な取引きも数多く行われている。

さらに50レベルほど下がると、そこには何万年も日の光を浴びていない、さらに異次元の世界が広がっている。このレベルには遥か上空からの廃棄物や太古の昔に難破した宇宙船の残骸などが無数に堆積しており、建造物の基礎も至るところで腐食しているため、複雑な迷宮と化している。また、獰猛な肉食獣や名前さえも分からない不気味な亜人間たち、さらには凶暴なギャング団などが不運にも迷い込んだ獲物を求めて徘徊している。なかには数十メートルを超す怪物を見かけたという報告もあり、余りにも危険であるため一般のスピーダー類は進入を禁止されているほどである。

Coruscant

コルサントを覆う文明は、長年にわたってこの惑星の生態系を本来の姿から大きく変化させている。コルサントの公転軌道は太陽からかなり離れており、赤道付近を除くと人間が快適に生活する温度を保つことができない。そこで共和国政府は軌道上に巨大なミラーを設置し、収束させた太陽光を地表に反射させることによって、直接地上を暖めている。都市で消費される水もこれらのミラーで両極の氷を溶解させることによって作り出され、地上を走る網の目状のパイプラインによって惑星中に供給されている。また、汚物や廃品は集積所に集められた後、太陽へ向けて宇宙に放出されている。コルサントの地表でよく見かける生物は、人工の渓谷に巣を作って繁殖するホーク=バットと、その目を避けて下層を這いまわるグラナイト・スラッグである。

共和国が崩壊し、帝国の時代になると、パルパティーン皇帝はこの惑星をインペリアル・センターと改名した。首都はインペリアル・シティと呼ばれるようになり、その中央にそびえ立つピラミッド型のインペリアル・パレスは銀河系で最も巨大な建造物として知られるようになる。しかし皇帝の死後、この惑星を奪回した新共和国は惑星名をコルサントに戻している。

その後、この惑星は二度にわたって大きな被害を被っている。一度目はスローン大提督の反抗が失敗した後、残存帝国軍の大将軍たちが起死回生の大反撃を展開したときのことである。やがて新共和国はこの戦いに勝利し、惑星を奪回するが、インペリアル・シティは破壊的なダメージを受け、復興には多大な努力が費やされたのだった。二度目はユージャン・ヴォングによる侵略が開始されてからのことである。この銀河系外からの侵略者はコルサントを征服し、巨大メトロポリスを腐敗した有機体で完全に覆い隠してしまう。かつてのコルサントはこの転移によって完全に姿を変え、ユージャンターと名付けられたのだった。

カミーノ Kamino

種別:
地殻惑星
気候:
温暖(常に嵐)
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
多湿
重力:
標準
地形:
海洋
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
カミーノアン(原住)
人口:
不明
主な輸出品:
クローン
主な輸入品:
天然資源

Kamino

謎の惑星カミーノに関する情報は、何者かの手によってジェダイ・アーカイブからも完全に削除されていた。アウター・リムを越え、リシ・メイズのちょうど南に位置するこの孤独な惑星が、共和国の衰退期に大規模な政治的変革をもたらす鍵になるとは、誰にも予想し得なかったことだろう。

カミーノはかつて内陸部の巨大な氷棚を溶かした全惑星規模の温暖化を経験しており、帝国の時代に至ってもなおこの状態から脱却していない。海洋が増大し、すべての大陸が覆い尽くされたため、原住民のカミーノアンたちはこの環境に適応することを余儀なくされたのだった。支柱に支えられた水上都市はかつて陸上にあった入植地の名残りだが、これらは常に吹き荒れる嵐にも耐えられるように建造されている。

カミーノアンはこの惑星の混沌とした厳しい環境を和らげるために遺伝子科学を発達させたが、自給自足の生活を行うまでには至っていない。彼らは外界から必要な天然資源を得るために、見返りとして高度なクローン技術の提供を行っていたのである。

ラマ・スー首相はティポカ・シティからこの惑星を統治しており、カミーノの最も重要な輸出産業であるクローンの製造を厳重に監視していた。この事実を知る者はほとんどいないが、カミーノアンは銀河系で最も優れたクローン技師なのだ。クローン大戦で投入された共和国の大規模な軍隊もカミーノの工場で製造、成長、訓練されたものである。また、この軍隊で使用する装甲服や輸送艇を供給するため、カミーノアンは隣接するロザナ星系と提携し、高度な戦闘用機器の開発も行っていた。

クローン軍の提供によって築かれたカミーノと共和国とのパートナーシップによって、この雨に覆われた惑星は突如としてこれまでにないほどの脚光を浴びることになった。カミーノは必然的にクローン大戦序盤における分離主義勢力の攻撃目標となり、モン・カラマリのメライ司令官が宇宙と地表の双方の攻撃を指揮していた。しかし、クインラン・ヴォスによって収集された情報から、共和国は既にこの攻撃を予期しており、この重要な惑星を防衛するというジェダイの任務は成功に終わったのだった。

やがてクローン大戦が激化すると、共和国のクローン製造拠点は銀河系の各地へと広がっていった。共和国のクローン技師たちによってカミーノアンの独自技術が迅速に展開されていくと、これまでクローニングを最重要機密として頑なに守っていたカミーノアンの誇りと執念も、取り返しのつかないほどまでに損なわれたのだった。孵化場全体が外界の惑星へ移動させられ、カミーノは共和国に対して保持していた優位性を失ったのである。そして、この惑星は再び暴力の的となった。獰猛なマンダロリアン・プロテクターが分離主義勢力のバトル・リージャネア・ドロイド軍によって多数の水上都市に破壊をもたらし、残っていたクローン技師たちを震撼させたのである。

その後、新たに台頭した帝国は、なおもカミーノに強い影響力を保持していた。帝国はこの惑星が持つ価値ある技術が、誤った勢力の手中に落ちることを最低限阻止する必要があったのだ。一方で、帝国をカミーノの苦境の元凶とみなす数名のカミーノアンたちは、帝国に対抗し得る祖国に忠実なクローンの解放軍を密かに製造し、育成を開始していた。その結果、帝国の創立からおよそ10年後にクローンの暴動が勃発したが、最終的にはエリート・ストームトルーパーの第501大隊によって鎮圧されてしまう。第501大隊の指導者だったダース・ヴェイダーは、この戦いで兵士たちを指揮するために、特別な傭兵、カミーノの施設で誕生したボバ・フェットを雇ったのだった。

ジオノーシス Geonosis

種別:
地殻惑星
気候:
熱帯
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
乾燥
重力:
標準
地形:
岩石メーサ、砂漠、尖塔
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
ジオノーシアン(原住)
人口:
不明
主な輸出品:
バトル・ドロイド、武器
主な輸入品:
不明

Geonosis

タトゥイーンから1パーセクほどの距離にある荒涼とした岩の惑星ジオノーシスは、銀河共和国の境界に位置する輪を持った惑星である。岩と空は赤く染まっており、魅力を欠いた地表はメーサやビュート、そして乾燥した広大な砂漠の大地に覆われている。

ジオノーシスの生態系は、ときおり地表を焦がす放射嵐から身を守るため、主として地下に発達している。また、上空には濃密な霧が何週間にもわたって発生することがあり、その間地上は薄暗い闇に覆われてしまう。だが、ジオノーシスの生物たちはこの厳しい環境での生存によく適応しており、多くは自ら発光する能力を有しているのである。

ジオノーシスで最も進化した生物は、そびえ立つ尖塔の巣で生活する昆虫型種族ジオノーシアンである。広大な砂漠の荒野はこの惑星が無人であることを暗示しているが、注意深く観察すると、ジオノーシアンの建造物の存在を確認することができる。事実、有機体でできた巨大な尖塔はジオノーシアンの巣塚であり、近づいて調べれば、噴出する水蒸気や排気口によってそれが人工物であることが分かるだろう。ジオノーシアンはフィドナと呼ばれる寄生虫を養殖しており、職人たちはそれらが排泄する物質を石粉と混ぜ合わせることによって、岩のペーストを製造している。また、ジオノーシアンはこの惑星に発注のため進出してきた顧客への奉仕を除けば、典型的な自己中心的種族でもある。

ジオノーシスの輪は良い面と悪い面の両方を併せ持っている。ジオノーシアンは秘密の製造業に用いられる原材料を得るため、この小惑星帯から豊富な金属資源を採集しているが、一方でこの小惑星帯自体が警備の落とし穴となっているのだ。産業スパイたちは小惑星の中に容易に潜むことができ、こうした小惑星が隕石となって大気中に落下してくることも珍しくない。そのため、狡猾なパイロットは最も初歩的なセンサー・ステルスだけでジオノーシアンのスキャン技師の眼を欺き、地表に到達することができるのだ。

ジオノーシアンはこの惑星で主としてドロイドや武器を製造する巨大工場を管理している。こうしたドロイド製造工場の存在と、コアから遠く離れた地理的条件によって、ジオノーシスは共和国の晩年に銀河系全域に広がった分離主義運動の活動拠点として理想的な場所となった。ジオノーシスの大公ポグル・ザ・レッサーが独立星系連合の首領たちによる重要な会合を主催したのもそのためである。この会合に出席した商業団体の幹部たちは、分離主義運動のカリスマ的指導者であるドゥークー伯爵に、各自のドロイド軍を提供する誓約を行ったのだった。分離主義者たちは戦争の準備を整えていたが、この計画はオビ=ワン・ケノービの知るところとなる。

オビ=ワンは逮捕され捕虜となったが、彼はなんとかこの危機的状況をジェダイ評議会に報告することができた。だが、多くのジェダイは銀河の平和を維持するため各地に散らばっており、評議会には200人のジェダイをジオノーシスへ派遣することしかできなかった。一方、オビ=ワンは巨大な処刑闘技場で死刑を宣告される。彼と仲間のアナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラは、ジェダイの援軍が到着する前に3匹の凶暴な野獣との対決を強いられたのである。

ジェダイはジオノーシアンとは容易に戦えたが、待機状態にあったドロイド軍の数を考慮に入れていなかった。莫大な数のバトル・ドロイドがアリーナになだれ込み、多くのジェダイが殺害される。そして僅かなジェダイの生存者さえもが追い詰められたとき、新たに製造された共和国のクローン軍がさらなる増援として現れたのである。クローン軍の到着によってジオノーシスの戦いが開始されたが、これはクローン大戦と呼ばれる凄惨な戦いの最初の交戦に過ぎなかった。ジェダイによって導かれた共和国軍は、この惑星から分離主義者を退却させることに成功したのである。

キャッシーク Kashyyyk

種別:
地殻惑星
気候:
温暖
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
多湿
重力:
標準
地形:
ロシールのジャングル
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
ウーキー(原住)
人口:
6,000,000人
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Kashyyyk

広大な森林に覆われた密林惑星キャッシークは、怪力で知られるウーキーたちが辛うじて故郷として利用しているにすぎない極めて厳しい環境の惑星である。この惑星はミッド・リムに属する同名の星系の第一惑星であり、同じ星系内には爬虫類型種族トランドーシャンの故郷として知られる惑星トランドーシャも存在している。この隣接する2つの惑星の距離と根深い文化的対立は、互いに力の強い両種族に歴史全般にわたる長い抗争をもたらしている。

キャッシークは多様な生物たちが層をなして生息する独自の生態系を有している。この惑星には森林全域にわたって水平に区切られたいくつかの生態系レベルが存在し、下層にいくほど危険性が増大していく。最も知能の高いウーキーたちは最上位のレベルであるジャングルの天蓋を支配している。逆に下層レベルには1,000年以上も日光の当たっていない場所さえ存在し、恐ろしい原始的生態系が展開している。ウーキーたちの文化では、この森林を7つの垂直レベルに分割して管理している。

この惑星でも最も多く見られる生命体は、巨大なロシールの木である。高さ数キロメートルにもおよぶこの木々は、互いに成長して交差すると枝が1つに結合してより強くなるという驚くべき特徴をもっている。森林の天蓋に伸びる枝は厚く複雑に絡み合っており、ウーキーの建造物を支える天然の基礎となっている。彼らの都市はまさにロシールの枝の中に形成されており、何百万もの人口を支えているのだ。キャッシークの主な樹上都市には、ウォワット列島に位置する海岸都市カチャーホ、ルウークロロ、ケピテノーチャン、シッキアーナ、オキクティ、チェナチョーチャンなどがある。

Kashyyyk

キャッシークを支配しているのは間違いなくウーキーたちだが、彼らは無数のより小さな生物たちとこの惑星を共有している。霧が立ち込める空にはクロイーと呼ばれる鳥類の甲高い鳴き声が響き渡り、その羽がカラフルな渦巻きを描いている。また、巨大な木の幹には角の生えたカターンや5本足のケックルグ・ローなどの獰猛な肉食獣も徘徊している。木陰にはクモ型生物のウェブウィーヴァーやネットキャスター、火を吐くフレーム・ビートル、さらには忌まわしいゴーリル・スラッグなどの身の毛もよだつような恐ろしい生物が潜んでいる。もちろんなかには役に立つ生物もおり、逞しく育ったバンサや多足動物のシュアギーなどは、危険なやぶの中での確実な輸送手段となっている。

旧共和国の時代、ウーキーたちはコレリアンやオルデラニアンとの貿易を通じて銀河社会に迎え入れられた。やがて彼らは銀河元老院に代表を送り込むようになり、ヤルア議員を最後に、その状態はクローン大戦が勃発するまで続いていた。

しかし、帝国が誕生すると、ウーキーにとって長く暗い時代が始まりを告げる。無節操なトランドーシャンの助言を受け入れた帝国がウーキーの怪力を労働力として重宝するようになり、キャッシークを封鎖して彼らを奴隷にしたのである。だが、ウーキーたちは故郷を愛しており、大勢が愛する森林を再訪してウーキーの主要な休日を祝うため、勇敢にも封鎖へと立ち向かっていった。

やがてエンドアの戦いが終わると、ウーキーたちはついに自由を手に入れる。彼らは帝国軍やトランドーシャンからの束縛を断ち切り、後にナガイと名乗る征服者の一団が彼らを再び奴隷にしようと試みたときも、見事にそれを撃退したのだった。

その後、ウーキーの官僚の1人であるケリスラーの指導によってキャッシークは新共和国にも加盟し、主要加盟国の一角を担うと共に、共和国内部評議会の一員となった。キャッシークでは様々な貿易が行われるようになり、都市の1つシッキアーナはコンピュータ技術の主要な輸出都市として知られるようになる。

ウータパウ Utapau

種別:
地殻惑星
気候:
熱帯、強風
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
乾燥
重力:
標準
地形:
砂漠、縦穴
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
パウアン(原住)、ウータイ(原住)
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Utapau

タラバ・セクターに位置するウータパウは、クローン大戦の時代よりおよそ6万年前、共和国の形成以前に原始的な星間文明を発達させた、歴史の古い惑星である。この惑星はこれまでに経験したすべての時代において、銀河系の重要な出来事から断固として関わりを避けており、政治的問題や戦争からも控えめな中立の立場で敢然と距離を置いていた。事実、ウータパウがクローン大戦前の数十年間に他の惑星と関わりを持ったのは、重要な惑星外貿易協定に加入したことだけである。それも、惑星外の採水業者が、この惑星の極地にある水に健康と長寿を促進する微妙元素が豊富に溶け込んでいることを発見したからだった。

多くの月を従えた辺境の聖地とも呼ばれるウータパウは、地表が極度に乾燥しており、一面に砂漠の荒野が広がっている。だが見た目に反して、ウータパウは完全な砂漠の惑星というわけではない。地下には惑星全体にわたって海洋が広がっており、9つの月の引力によって潮の満ち引きも起こっているのだ。一方で、こうした地下海洋の動きは多孔質の地殻を侵食し、頻繁な地震を発生させているため、大地はすり鉢状の縦穴へと崩壊している。

ウータパウには2種類の原住民が存在している。かつて、背の低いウータイが地下に社会を築き上げ、その一方で長身のパウアンは地表の平原で繁栄していた。だが、大地震による変化によって、パウアンは水や動物を得るため、さらにはますます勢いを増した地表を吹き荒れる強風から身を守るために地下へ降りることを強いられたのだった。こうして、パウアンとウータイは最初の接触を経験し、ついには相互にとって有益かつ平和な社会を築き上げたのである。

銀河系がクローン大戦の炎に包まれたとき、ウータパウが長年にわたって保ってきた平和と中立はついに崩れ去った。この惑星は独立星系連合によって武力制圧され、絶えず移動を続ける分離主義評議会の本部とされたのだ。連合軍はウータパウンたちを征服し、彼らも平和的に連合軍の支配を受け入れた。さらに、パルパティーン最高議長の誘拐に失敗したグリーヴァス将軍も、コルサントからこの惑星へと逃れ、身を潜めていたのだった。

惑星最大の縦穴に築かれた都市、パウ・シティの第10レベルには、司令本部に転用された通商連合のコア・シップが配置されていた。そして、そこには何千体ものバトル・ドロイド、ヴァルチャー・ドロイド、オクタプタラ・ドロイド、クラブ・ドロイドなどが、グリーヴァスを守るために集結していたのである。やがて、この都市は邪悪なサイボーグの将軍を討伐するためにやってきた共和国軍とドロイド軍との激しい戦場と化すことになる。ウータパウンのレジスタンス勢力も共和国軍に加勢し、この戦いは連合軍側の敗北に終わるが、これは同時にクローン大戦最後の戦いの1つでもあった。しかし、その直後にコルサントではパルパティーン皇帝によるオーダー66が発令され、クローンたちは指揮官だったオビ=ワン・ケノービ将軍への攻撃を開始する。その後、クローン軍はウータパウを占拠し、レジスタンス勢力を次々と逮捕していった。このときをもって、ウータパウは帝国による占領下に置かれたのである。

マイギートー Mygeeto

種別:
地殻惑星
気候:
寒冷
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
多湿
重力:
標準
地形:
結晶化した氷河
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
不明
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Mygeeto

マイギートーとは、ムーンの古代貿易用語で「宝石」を意味する言葉である。絶え間ない氷河期に閉じ込められ、氷の結晶と化したこの輝く惑星にとって、その名前は極めて適切なものだろう。惑星内部は冷えて久しく、地質学的にも休止状態にあるマイギートーは、地殻とマントルの内部に高価な宝石を大量に含んでいる。この巨大なクリスタルの新星は、発振クリスタルの鉱床かつ採掘場となっており、銀河系で最も価値ある惑星の1つとされているのだ。かつてジェダイも、ライトセイバーを作る際に必要となるクリスタルを入手するため、この惑星の探索を熱望していた。しかし、発見されたときから、この惑星はインターギャラクティック銀行グループによって強固に守られているのだった。

ひどく痩せたムーンの銀行家たちは、フリゲート艦やクルーザーで威嚇するように、油断なくこの惑星を保護していた。マイギートーの水晶の洞窟を襲撃する話など、銀河中の酒場で語れている典型的な夢物語に過ぎなかった。何らかの方法で無鉄砲な盗賊が防衛艦隊のスクリーンに映し出されることを免れたとしても、今度は大地の大半が荒地のままとなっている惑星そのものと戦うことになる。さらに、荒れ狂う風と起伏の激しい地表が十分な防衛線にならなかったとしても、その次には岩棚を徘徊する食欲旺盛で気性の激しい巨大な虫が待ち構えているのだ。

反射する地表に点在したマイギートーのごくわずかな都市は、水晶のような地表の中にくぼんだ状態で築かれている。これらの都市は、特定の種類の水晶を合成することから動力を引き出しており、エネルギーを蓄積、分配する巨大なコンデンサー・タワーを囲むように構築されている。こうした都市の主な役割は水晶を産出する鉱山の管理だが、同様にこれらは銀行グループの優良顧客にとっての自慢の種でもあった。そのため、この惑星は独立星系連合の最も重要な財源の1つでもあり、共和国によるアウター・リム包囲作戦の第一の標的となったのだった。

ジェダイ・マスターのキ=アディ=ムンディ将軍とクローン・コマンダー・バカラは、ギャラクティック・マリーンのクローン兵を率いて、マイギートーの主要都市にある超近代的タワーの真っ只中で大規模な市街戦を展開した。そびえ立つ分離主義勢力のトライ=ドロイドと共和国の移動式砲塔との間で砲弾やレーザー砲火が激しく飛び交うなか、冷たい風が灰色の粉塵で絶え間なく汚染され、都市や水晶地帯の景観の多くが崩壊してしまう。そして、共和国が分離主義勢力に対して激しい集中攻撃を加えていたとき、コルサントからオーダー66が発令されたのだった。キ=アディ将軍はパルパティーン最高議長によって反逆者の汚名を着せられ、配下のクローン軍のターゲットとなった。彼はクローンたちが放ったブラスターの嵐によって殺害されたのである。

フェルーシア Felucia

種別:
地殻惑星
気候:
熱帯
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
多湿
重力:
標準
地形:
真菌類の森
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
不明
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Felucia

フェルーシアは真菌類の生態系および巨大な原生植物に満ちた幻想的な惑星である。この惑星の大部分は奇怪な野生の森林であり、その内部には悪臭を放つ湿気の多い景観が広がっている。また、フェルーシアの生態系の大部分は部分的に、あるいは全体が半透明であり、皮膜を通じて光が内部に差し込むため、日光によって鮮やかな色彩を放っている。さらに、巨大な袋葉植物やたくさんの葉に覆われ、もやの掛かった天蓋も、この惑星特有の超現実的な風景を作り出すことに一役買っているのだ。

コマース・ギルドのシュ・マーイ会頭は故郷の惑星をカステルだと主張しているが、彼女の広大な邸宅はフェルーシアのクウェイ・トウ郊外にあり、彼女はここを遠隔オフィスならびに個人的な保養所として使用していた。ゴッサムは古くから惑星間での交易を行っており、その歴史の初期にフェルーシアへの入植を行うと、莫大な利益を上げるようになったのだ。だが、フェルーシアは大規模なゴッサムの移民を受け入れるには野生的な環境が多すぎたため、最終的にこの惑星は裕福な人々や、彼らの贅沢な気まぐれを支える貧しい使用人たちのエキゾチックな保養所と化したのだった。

実際の入植は困難を極めたため、フェルーシアに存在する都市は、クウェイ・トウ、ハー・ガウ、ニアンゴーなど、ごくわずかしか知られていない。そしてクローン大戦以前には、コマース・ギルドがこれらの人口集中地域を堅固に保持していた。そこには独立した企業はほとんどなく、逃亡した労働者や組合役員によって設立された少数の郡区が分散して寄り添っているだけである。

事実、フェルーシアへの入植は挑戦でもあった。この惑星に固有の植物の多くが、攻撃的な防衛本能を持っていたのだ。鋭い棘、発砲される胞子、毒による防御などは、農業の試みを早期に断念させた。それでもゴッサムの入植者たちは、多孔質の地殻や、惑星中の地下や地表を巡る広大な環状水脈を開発することで、この惑星にいくつかの足がかりを切り開いたのだった。これによって、水を効率的に濾過し、自然発生する有害な不純物を除去するという近代的な水処理が可能となり、いくつかの主要な場所に水を集中させることができたのである。

やがてクローン大戦が勃発すると、フェルーシアは共和国の奪回作戦の最初の標的の1つとなった。ニアンゴーにある医療施設が、軍事用神経毒に使われている有生分子の供給源であることが分かったのだ。ARCトルーパーのエリート部隊はその施設を破壊したが、戦争が拡大するなか、彼らがフェルーシアに留まることは難しい状況だった。そのため、最初の一撃を受けた後も、コマース・ギルドはこの惑星を所有し続けることができたのである。しかし、破壊され、または破損した建造物、怯える市民、物資供給の制限など、多くの都市に戦闘の傷跡が残されていた。シュ・マーイは彼女の保養所がもはや安全な場所ではないという現実に直面することになる。だが、それでも彼女は頑なにフェルーシアを手放すことを拒否し、共和国に多額の責めを負わせるつもりでいたのだった。

彼女はフェルーシアが陥落するという不測の事態に対処するための、悪意に満ちた計画を立案した。フェルーシアの野生の荒野から得られる天然の毒素を精製し、それを水脈中の主要な場所にある秘密のポンプに流し込むというのだ。毒素が放たれれば、それらは急速に水路内に広がり、フェルーシアのあらゆる都市とその周辺が毒汚染されてしまう。この惑星は共和国にとって極めて高くつく、死んだ「戦利品」となってしまうのだ。

そして、アウター・リム包囲作戦の間、ついにカステルが共和国に陥落すると、シュ・マーイはフェルーシアへと逃れた。共和国は独立星系連合のリーダーシップを低下させることに全力を挙げており、分離主義勢力の指導者の1人である彼女も追跡の的となっていたのである。一方、フェルーシアには救援活動家を装った2人のジェダイの戦士、バリス・オフィーとゾンダーが潜入していた。しかし、彼らはコマース・ギルドの衛兵に見つかって投獄されてしまい、シュ・マーイの捕獲に失敗したのだった。2人のジェダイはニアンゴーの最先端拘留所へと送られることになる。

オフィーたちの救出のために派遣されたのは、ジェダイのアイラ・セキュラ将軍と、クローン・トルーパーの第327スター・コープスだった。アイラの軍はヴェネター級スター・デストロイヤー<イントレピッド>で惑星を強襲し、分離主義勢力の防衛網を切り開くことに成功する。そして、彼らはバリスを無事に解放するが、シュ・マーイの捜索は続いていた。ジェダイには知る由もなかったが、コマース・ギルドの会頭は既にこの惑星にはいなかったのだ。だが、彼らはそれでも任務を続行し、コルサントが敵の攻撃を受けているという報告があってもなお、捜索をやめようとはしなかった。

シュ・マーイは惑星から脱出する直前に彼女の邪悪な計画を実行しており、フェルーシアの地下水路に広く毒素を放っていた。ジェダイの有能なコンピュータ技師、エクリアの計算によると、ハー・ガウ、ジオジィ、ニアンゴーの主要な汲み上げ施設を狙えば、毒の拡散を止められるチャンスがあるという。そのため、ジェダイはこれらの厳重に守られた都市へと到達するため、草木の密生した陸路を行進したのである。

それは、まさにコルサントからオーダー66の実行指令が届いたときのことだった。クローン・コマンダー・ブライはこの命令を実行し、セキュラを容赦なく殺害する。また、副官のガレも同様の命令を受け、バリス・オフィーを殺害していた。一方で、エクリア、ゾンダー、ドレイク・ローガンのパダワンたちは、最初の殺戮からうまく逃れることができたのだった。

ケイト・ニモイディア Cato Neimoidia

種別:
地殻惑星
気候:
温暖
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
不明
重力:
標準
地形:
雲に覆われた木々の並ぶ山脈、橋上都市
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
ニモイディアン
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Cato Neimoidia

太古の昔に宇宙への進出を果たしたニモイディアンは、何百もの惑星を植民地としており、これらの惑星はニモイディアンたちの富の基礎をなしている。植民地の保有する資源は一堂に集められ、彼らの故郷であるニモイディアへと還元されるのだ。なかでも最も有名な植民地は、俗にいう財布惑星と呼ばれている。これらは単なる資源の豊富な惑星というわけではなく、資源が根こそぎ発掘され、開発された惑星なのだ。こうした惑星は他の多くの植民地を管理する行政ポストとして利用され、同様に、他の惑星で採鉱された資源の保管場所としても役立っている。ニモイディアの名前が与えられるのもこのような惑星だけであり、ケイト・ニモイディア、コルー・ニモイディア、ディーコ・ニモイディアなどは、特に有名な財布惑星である。

ケイト・ニモイディアは、通商連合を統括するニモイディアンと独立星系連合によって、きわめて重要な惑星である。また、この惑星はニモイディアンの最も古い歴史を持つ財布惑星として知られており、おそらくは最も裕福で、排他的な惑星でもある。この惑星には極めて裕福な文化があり、最も豊かな者だけが住むことができるのだ。ニモイディアンは険しい環境と無数のバトル・ドロイドによって守られた地下貯蔵室に莫大な財産を保管しており、このような貯蔵室からそれほど遠くない場所で暮らしたいと考えているが、同時に、そこには誰も近づくことができないという確信も抱いている。そのため、彼らは財宝へと通じる霧の立ちこめた岩屋の上に架けられた橋上都市を築いたのだった。

クローン大戦の間、ニモイディアン惑星防衛大隊は徴兵率を2倍にし、ニモイディアとその財布惑星の防衛を強化すべく、すべての予備兵を徴収した。その結果、緩やかに揺れる橋上都市の滑走路にはニモイディアン・タンクがあふれ、大邸宅は軍人や砲手たちの宿舎となり、光り輝く超高層ビルや金メッキされたタワーには対戦闘機用砲塔が取り付けられたのだった。また、臆病なヌート・ガンレイ総督も敵からの攻撃に怯え、個人で所有する要塞に高度な防衛設備を施したのだった。

やがて共和国がケイト・ニモイディアの軌道防衛網を突破し、ニモイディアンの資産に対する集中攻撃を開始すると、恐れていた可能性は現実のものとなった。コルサントの戦いの1ヶ月前、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、クローン・コマンダー・コーディらは、ガンレイ総督の身柄を確保するため、軍をケイト・ニモイディアへと進める。ガンレイには間一髪で逃げられたが、ジェダイたちは総督がダース・シディアスとの交信に使用していた、暗号化ホログラム送受信機付きのメクノ=チェアを発見したのだった。この発見はジェダイに、暗黒卿が実在するという確固たる証拠をもたらすことになる。

ケイト・ニモイディアでの戦いは最終的に共和国の勝利に終わったが、それは極めて希薄な勝利でしかなかった。追い詰められた抵抗部隊は分散した橋上都市で勢力を保持しており、共和国軍は反乱を抑えるために定期的なパトロールと攻撃を余儀なくされたのだ。この任務を指揮するジェダイ・マスター、プロ・クーンも、くさび形のジェダイ・スターファイターでたびたび出動していた。そしてそのとき、コルサントでオーダー66が発令される。この指令はケイト・ニモイディアにも到達し、クーンの僚機が彼のスターファイターに向かって発砲したのだった。彼のスターファイターはクローンの操縦するARC-170スターファイターからの攻撃によって損傷し、制御を失ってしまう。ジェダイ・マスターはケイト・ニモイディアの景観の1つに激突し、炎に包まれたのだった。

サルーカマイ Saleucami

種別:
地殻惑星
気候:
熱帯
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
乾燥
重力:
標準
地形:
砂漠、カルデラ・オアシス
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
多種族
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Saleucami

サルーカマイにおける分離主義勢力の動きがその境界を越えて拡大していたら、クローン大戦の本質は大きな変化を迎えただろう。このアウター・リムの惑星は、独立星系連合による独自のクローン軍製造計画の秘密拠点だったのだ。

サルーカマイとはルーニアンの言葉で「オアシス」を意味するが、皮肉なことにこの惑星の地表は大半が砂漠によって占められている。だが、その名前の真の由来は、サルーカマイが死んだ惑星や乱れ飛ぶ流星からなる不毛の星系にあって、唯一の居住可能惑星であることなのだ。

この惑星の軌道には常に不安定な岩が徘徊しており、巨大なクレーターができるほどの力で頻繁に惑星に衝突している。そして、衝突地点では地下水と鉱物がかき混ぜられ、地表のカルデラが生命に満ちた窪地へと変化しているのだ。これらのクレーターは地熱によって温められ、耕作に適した土地となり、サルーカマイにおける最初の植民地となった。この惑星はすぐにアウター・リムにおける公益拠点へと成長し、サルーカマイには原住する知的種族は存在しないが、ウィークェイ、グラン、ルーニアン、トゥイレックなど、雑多な外界の種族から、故郷と呼ばれるようになったのだった。

サルーカマイの砂漠には小さな集落が分散しているが、真に都市と呼べるほどに文明の集中した場所は一箇所しか存在しない。それはこの惑星の宇宙港である。巨大なカルデラの奥深くには溶岩流と地熱の噴出孔が網の目のように張り巡らされており、この都市で消費されるエネルギーと、冷たい砂漠の夜を暖ためる熱を供給しているのだ。

分離主義勢力が大胆なクローニング・プログラムを目論んでいた場所も、このような洞窟の内部である。分離主義勢力は加速クローニング技術を使ってモアグカイの戦士たちのクローンを製造し、恐ろしいアンザーティの殺し屋に訓練させていたのだ。しかし、この計画はジェダイ・マスター、ソルムとアイラ・セキュラによって発見され、ジェダイ評議会もこの新しいクローン計画の壊滅を最優先事項としたのだった。アウター・リム包囲作戦の間、彼らはジェダイ・マスター、オポー・ランシセスとその副官クインラン・ヴォス率いる多方面機動大隊をサルーカマイへ派遣し、惑星を封鎖することで、モアグカイのクローンが外界へ流出することを防いだのである。

共和国軍にとって、都市を支配していた分離主義勢力との戦いは極めて困難なものだった。ジェダイとクローン軍は都市のカルデラの縁にキャンプを設営し、内部へと侵攻していった。この包囲作戦は5ヶ月にもおよぶ消耗戦となったが、ついに分離主義勢力は敗退したのである。

サルーカマイが陥落すると、クインラン・ヴォス将軍は兵士たちをボズ・ピティへと移動させた。その後、この惑星にはジェダイ・マスター、スタス・アリー率いる小規模な分遣隊が残され、掃討作戦を行っていた。砂漠の荒野には数々の戦いの断片が残され、死肉を食らう鳥たちがクローン・トルーパーの朽ち果てた死体をついばんでいた。そして、オーダー66が発令されると、忠実なクローン兵たちはジェダイの将軍を共和国に対する反逆者であると認識し、クローン・コマンダー・ネイオがスタス・アリーを殺害したのだった。

ムスタファー Mustafar

種別:
地殻惑星
気候:
灼熱
大気:
タイプI(通常の大気)
湿度:
乾燥
重力:
標準
地形:
溶岩流、火山
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
ムスタファーリアン(原住)
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Mustafar

宇宙に誕生してまだ間もないムスタファーは、2つの重力場によって捕らえられ、文字通り相反する方向へと引き裂かれつつある惑星である。地表で爆発する火山と燃えたぎるマグマの泉を擁する黒曜石の景観は、ただそれだけで見る者を威圧する。アウター・リムに位置するこの惑星は、近隣のガス状巨星の月になることから必死に抵抗している状態なのだ。ムスタファーは巨大な惑星ジェストファッドに近接しているが、もう1つの巨星レフラーニからの遠隔作用によって引き寄せられており、不安定な軌道を維持している。この潮流のストレスがムスタファーの溶解した核を加熱させ、結果的に惑星全体におよぶ地殻変動を発生させているのである。

ムスタファーは、文字通り地獄のような自然環境を呈しているが、それでもなお火山の極地において生き延びる固有の生態系を維持している。2種類の亜種からなる知覚種族ムスタファーリアンは、この惑星で最高潮を迎えた銀河系の事変にほとんど関心を抱いていなかった。彼らはラーヴァ・フリーに乗って灼熱の大地を移動し、溶岩流から貴重な鉱物とエネルギーを採集するビジネスにひたすら没頭しているだけなのだ。

ムスタファーは激しい地殻変動によって周囲に天然の妨害フィールドを形成しているため、この惑星は長らく外界からの詮索の目を逃れ続け、銀河系の歴史の中に埋もれた存在となっていた。だが、テクノ・ユニオンは300年以上にわたってムスタファーに対する権利を主張し続けており、彼らは実質的にこの惑星の所有者となっている。彼らの偵察隊は、ムスタファーの地殻とマントルに、この惑星に固有の貴重な鉱物の同素体が満たされていることを発見していたのだ。ムスタファーの溶岩はおよそ800標準度の高温だが、専用の装置を使うことで、容易に汲み上げることができる。そして、テクノ・ユニオンの高官たちは未開の原始人だったムスタファーリアンと協定を結び、彼らに最も基本的で安価な外界の道具を提供したのだった。その見返りとして、ムスタファーリアンはテクノ・ユニオンの建設業者をこの惑星に招き入れ、溶岩流に溶け込んだ貴重な鉱物を採集するための巨大工場を作らせたのである。

ムスタファーの集積工場では貴重な鉱石を溶岩流の中で攪拌するためにトラクター・ビームや電磁採鉱技術を使用していた。表層にまで溶け込んだ鉱床は、労働ドロイドや、手で重い釜を持ち上げている屈強のムスタファーリアンによって汲み上げられる。そして、溶岩や金属の入ったバスケットは工場へと運搬され、配分のために精錬加工されるのだ。溶岩に耐え得る装甲服はエネルギーを使用した偏向シールドよりも高価であるため、集積工場は超高熱から外壁を保護するためのエネルギー・シールドで覆われている。

クローン大戦の間、独立星系連合を率いる分離主義評議会は、故郷を追われ絶えず移動することを余儀なくされていたが、ムスタファーの厳しい環境は、彼らにとってまさに理想的な聖所を提供してくれた。幾度となく失敗を繰り返したグリーヴァス将軍は、ダース・シディアスの命令で評議会を保護するため、彼らをムスタファーの秘密基地へと移動させ、彼らはその場所で更なる命令を待つことになる。巨大な断崖に面したテクノ・ユニオンの工業施設は、大企業の幹部たちの本拠地として十分に役立ったのだった。ニモイディアンの兵士やバトル・ドロイドたちが警備を行い、一方で強力な偏向シールドが灼熱の環境から建造物を守っていたのである。

しかし、シス卿ダース・シディアスにとって無用の長物と化した分離主義評議会は、彼の弟子ダース・ヴェイダーによって容易く壊滅させられた。そしてテクノ・ユニオンが帝国による国営企業となると、ムスタファーの存在もほとんど忘れられてしまう。だが、銀河帝国の初期の時代、分離主義勢力の愛国者として逃亡していたジオノーシアン、ガイザー・デルソーがムスタファーに潜伏していることが判明すると、この地獄のような惑星は帝国に忠実な第501大隊のトルーパーたちによる強襲を受けたのだった。

ポリス・マサ Polis Massa

種別:
小惑星
気候:
寒冷
大気:
真空
湿度:
なし
重力:
地形:
不毛
自転周期:
不明
公転周期:
不明
居住種族:
エレイン(原住、絶滅)、ポリス・マサン
人口:
不明
主な輸出品:
不明
主な輸入品:
不明

Polis Massa

アウター・リムのサブレテル・セクターの端に位置するポリス・マサは、かつて地下に居住するエレインの人々の故郷として完全な惑星の体をなしていた。だが太古の昔、この惑星は未知の天変地異によって崩壊し、エレインも謎の消失を遂げたのである。そしてクローン大戦の時代から500年以上前、エレインの痕跡を求めて、この岩と瓦礫と化した小惑星への考古学的遠征調査が開始された。自分たちがエレインの子孫であると信じるエイリアンの研究者たちは、何世紀にもわたってこの惑星の成れの果てに身を隠すようになり、他の人々から単にポリス・マサンとして知られるようになったのだ。

地表に存在する最も大きな施設の1つはローカル・ディグと呼ばれており、ポリス・マサンが細心の注意を払って発掘したエレインの都市、ウィエンターの残骸の上に築かれている。そして、ローカル・ディグの科学研究室の内部は、壊れやすい人工品を守るため、清潔な無菌状態に保たれている。一方、医療センターには最新の治療技術が整っているが、これらはエイリアン研究者の生理学にあわせた調整がなされている。また、ポリス・マサンはかつての天変地異によって絶滅した、あるいは消失した生態系を復元するために、岩のなかで発見した利用可能な遺伝子物質の断片を使ったクローニング技術を使用している。

ポリス・マサンは外界からの関心を可能な限り避けたいと考えており、慎重に岩を堀り続けている。アウター・リムには荒々しい海賊行為がはびこっているが、彼らは孤独を保障されている。彼らは宇宙をさまよう墓泥棒たちの強欲さを引き付けたくないと考えているのだ。

このようなポリス・マサの孤立主義は、首都を逃れたジェダイにとって理想的な避難所を提供することになる。銀河帝国が誕生し、悲劇的な大虐殺によってオーダーが壊滅したとき、ヨーダとオビ=ワン・ケノービはこの小惑星を合流地点として選んだのだった。ジェダイたちはパドメ・アミダラを医療センターへと運び、そこで、ポリス・マサンの医師とドロイドが、彼女の生命徴候を安定化させよう努力した。だが、努力の甲斐なくパドメはポリス・マサで死亡してしまう。しかし、死の直前に、彼女は未来への希望となる双子、ルークとレイアを出産したのだった。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/