メカニック・ガイド / 帝国軍

プロトタイプ・デス・スター prototype Death Star

機種名:
特製深宇宙戦闘ステーション
製造元:
テクノ・ユニオン、ジオノーシアン、モー研究所、ベヴェル・レメリスク
級種:
深宇宙機動戦闘ステーション
分類:
デス・スター
大きさ:
直径120キロメートル
速度:
不明
操縦要員:
256名、砲手 45名、基幹乗組員 175±10名
乗員定員:
500名(技術者、パイロット、砲手、監視者、その他)
搭載機:
不明
積載重量:
500トン以上
航続期間:
2ヶ月
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
亜光速エンジン
航行装備:
各種センサー
武装:
スーパーレーザー 1基
機体材質:
不明

prototype Death Star

プロトタイプ・デス・スターは初代デス・スターの開発の際に必要となる新技術をテストするために、ベヴェル・レメリスクとその助手たちの手によって製造された試験体である。その外観は直径120キロメートルの巨大ワイヤフレーム球体であるが、両極を繋ぐ軸を中心とした円管とそれらを支える多くの梁から構成されているため、非常に丈夫な構造となっている。また、その中心部には巨大な核反応炉が設置されており、惑星を破壊するスーパーレーザーも使用できるようになっている。

プロトタイプ・デス・スターの製造はトール・シヴロンが所長を務める帝国軍のモー研究所で秘密裏に行われていた。レメリスクとグランド・モフ・ターキンはその成果に満足し、実戦用のデス・スターを製造するためホラズ星系に発ったのである。結果的にこのプロトタイプは置き去りにされ、その存在すら忘れ去られてしまったのだ。

プロトタイプは完成体と比べるとまだ原始的であり、構造的には攻撃に必要とされる部分、すなわち核反応炉とスーパーレーザー、および亜光速エンジンしか備わっていない。ハイパースペース航行システムや貯蔵施設、生活空間、発着ベイ、ターボレーザー砲塔などを含めた無数の補助システムは外部の艦船などによって供給しなければならないのだ。また、内部区画も核反応炉制御室と航法センターの2ヶ所しか用意されておらず、他の部分はすべて空洞になっている。

核反応炉制御室は中央核反応炉の近くにある。この制御室ではプロトタイプ・デス・スターの様々なシステムへのエネルギー供給を管理しており、技術者たちはここから標的を分析してスーパーレーザー・システムを作動させることができる。しかし、これらのコンピュータは艦船に装備されているものほど実践的ではないため、定期的に細かい保守作業が要求されることになる。

一方の航法センターは大きなワイヤでできた航法システムの集合体であり、構成部品の多くと補助システムはリレー装置によって連結された小型で頑丈なコンテナに収められている。内部は非常に乱雑であり、満足に動き回ることさえ容易ではない。

また、このデス・スターはプロトタイプであるため照準システムにもいくつかの欠陥がある。例えば、火力調節機能が不完全であり、常に惑星クラスの標的を完全に破壊させてしまうほどの威力しか出すことができない。したがって、一度砲撃を行うと数時間にもおよぶ充電時間が必要となり、充電が不十分だと著しく威力が低下してしまうのだ。しかし、その外観は戦闘時に敵を威嚇するには十分であり、プロトタイプ・デス・スターが銀河中心部における帝国軍と新共和国軍との最終決戦に参加していれば、生き残っていたであろうことは間違ない。事実、ケッセルにおける戦いでは衛星を1つ破壊しており、新共和国軍との戦いでもその頑丈さを見せ付けている。しかし、プロトタイプ・デス・スターはハイパードライブを装備していないため長距離航行を行うことができず、モー研究所の軌道付近を亜光速で航行することしかできないのだ。

アサルト・シャトル assault shuttle

機種名:
ガンマ級アサルト・シャトル
製造元:
テルゴーン社
級種:
ガンマ級アサルト・シャトル
分類:
大型艦船(出力エネルギーのため)
大きさ:
全長30メートル
速度:
不明
操縦要員:
2名、砲手 3名、基幹乗組員 1±10名
乗員定員:
40名(スペーストルーパー)
搭載機:
不明
積載重量:
5トン
航続期間:
1週間
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、強化シールド、各種センサー
武装:
レーザー・キャノン 4基、トラクター・ビーム発射装置 1基、震盪ミサイル発射管 1門
機体材質:
不明

assault shuttle

帝国軍のアサルト・シャトルは厳密には大型艦船ではないが、戦闘や無重力トルーパーの輸送などでは大型艦船としての役割を果たしている。この重装甲シャトルは、トラクター・ビーム発射装置、フル・センサーシート、パワー・ハープーン・ガン、震盪ミサイル発射管、自動ブラスター・キャノンなどの重火器によって、完全武装されているのだ。

アサルト・シャトルは3つの区画に分けられている。第1区画は乗員のコクピットであり、ここでは5人の乗員がスペーストルーパーの行動を監視し、同時にシャトルの操縦と全システムの制御を行っている。第2区画である胴体部にはスペーストルーパー用のアーマー・シェルが最大で40個置かれており、その間は常に充電されている。さらにこの区画にはスペーストルーパーが出動するときに開く折り畳み式のランチ・ドアが並んでいる。

通常の戦法では、アサルト・シャトルは標的を捕らえる際にトラクター・ビームか磁気ハープーンを使う。しかし、数少ないブラスター・キャノンで敵の動きを止め、その後ドアを開いてスペーストルーパーの小隊を放つという戦術をとることもある。

アサルト・シャトルは帝国艦隊の中で最も強力なシールドを備えた船の1つでもある。多くの艦船ではシールドに消費するエネルギーは全エネルギーのおよそ25%ほどでしかないが、アサルト・シャトルではそれが62%となり、その半分以上が前面に使われている。その結果、少なくとも短時間であればかなり激しい戦火の中でも持ち堪えることができるのだ。

このシャトルは大気中でも宇宙空間でも使用できるが、航法コンピュータが3回目のジャンプまでしか耐えられないため、ハイパースペース航行には限界がある。ほとんどのインペリアル級スター・デストロイヤーは、戦闘要員となるスペーストルーパーの小隊と共に、このアサルト・シャトルを搭載している。

スキップレイ・ブラストボート Skipray blastboat

機種名:
GAT-12h
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
防衛パトロール用ブラストボート
分類:
大型艦船(出力エネルギーのため)
大きさ:
全長25メートル
速度:
80MGLT
操縦要員:
2名、砲手 2名、基幹乗組員 1±5名
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
20トン
航続期間:
1ヶ月
価格:
285,000クレジット(新品)、150,000クレジット(中古)
動力機構:
サリルコープ社製ViXマルチ=フラックス・リアクター
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、シープ=イロル社製オムニ=ヴュ・センサー・パイロン
武装:
メンダーン・アームズ社製Dar-2イオン・キャノン 3基、センコー・システムズ社製5000x2 ”トル=ロック” レーザー・キャノン 2基、プロトン魚雷発射管 1門、震盪ミサイル発射管 1門
機体材質:
不明

Skipray blastboat

帝国軍で使用されているブラストボートは高速で機動性の高い戦闘機と、低速でより強力な装備を持った大型艦船との中間に位置するガンシップである。つまり多くの侵入者に追いつけるだけの速度と、強力な兵器による攻撃にも耐え得る強度を併せ持っているのだ。スキップレイは大気中での任務、星系のはるか上空での偵察、さらには戦艦への攻撃などに、戦闘機による護衛の有無に関わらず同程度の割合で使用されている。

シーナー・フリート・システムズ社のGATブラストボート・シリーズには、GAT-12h、12i、12jの3つのモデルが存在し、初期型の12hはヤヴィンの戦い直後に製造されたものである。最新型の12jはエンドアの戦いの数週間後に製造されたものだが、弾倉が拡張されたため、12発のプロトン魚雷と18発の震盪ミサイルを搭載することが可能になっている。さらに新型機種はコスト面でも有利であるため帝国軍は12h型の大量購入を打ち切り、結果的に旧型機種が海賊や密輸業者、一部の企業へと流出するようになったのである。

ブラストボートは厳しい攻撃任務や偵察任務に使用される帝国軍の標準的な攻撃艇であり、非常に優れた装備を活かすため、戦闘による危険性の高い場所でも前線に展開させられている。また、GATはハイパードライブを装備した艦船としては帝国軍で最も小型なものであり、限られた航法コンピュータは4組のジャンプ計算を蓄積することができる。そのため通常は惑星上の基地や宇宙ステーションに配置されているが、定期的にセクター全体の偵察を行うこともある。通常、スキップレイの操縦には4人の乗員が必要だが、緊急時には1人で動かすことも可能である。

スキップレイは例外的に大気中を飛行することが多く、通常は高性能なエアスピーダーでなければできないような任務でも容易に遂行してしまう。事実、大気中での飛行は垂直に取り付けられた2枚の安定翼によって支えられているため、機動性は宇宙空間の場合よりも高くなっているのだ。これらの安定翼は180度回転させることができ、着陸するときは水平に固定させる。また、ブラストボートは強力な空対地武装を有しているため、大気中では地上援護やミサイル・ランチとして使用されることも多い。しかし、最も広く普及しているGAT-12hスキップレイは破壊力が大きいものの、速度が最大でも時速1,200キロメートルまでしか出ないため、地上での戦闘にはあまり適していない。しかし、ブラストボートはアサルト・シャトルと同様に、その果たすべき役割や、戦闘機の4倍を誇る最大火力とシールド出力によって大型艦船と同等に扱われており、偵察の他にも惑星の防衛任務などに使用されている。

スキップレイの動力源は、サリルコープ社製ViXマルチ=フラックス・リアクターである。機体の左右にある短い翼にはシープ=イロル社製オムニ=ヴュ・センサー・パイロンが装備されており、武装は2基の大型艦船級のメンダーン・アームズ社製Dar-2イオン・キャノンが背面の安定翼の先端に搭載されている。さらに右舷にはプロトン魚雷発射管、左舷には震盪ミサイル発射管がそれぞれ取り付けられており、背面にはツイン・タレット式のセンコー・システムズ社製5000x2 ”トル=ロック” レーザー・キャノンも装備されている。

宇宙戦ではGAT-12hは特に機動性が高いというわけではないが、Xウィングに匹敵するその速度には定評があり、標的に気づかれずに接近して先制攻撃を加えることも可能である。激しい戦闘に遭遇したときは可能な限りTIEファイターと共に攻撃を展開し、他のブラストボートがいる場合は互いに援護しつつ、ウィングマン作戦を実行するケースが多い。

星系パトロール艇 system patrol craft

機種名:
IPV 1
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
星系内周回専用艇
分類:
大型艦船
大きさ:
全長120メートル
速度:
不明
操縦要員:
4名、砲手 8名、基幹乗組員 3±5名
乗員定員:
10名(兵員)
搭載機:
不明
積載重量:
200トン
航続期間:
3ヶ月
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ターボレーザー・キャノン 4基
機体材質:
不明

system patrol craft

戦艦の不足から星系のパトロール任務に回された艦船が多くあるなか、星系パトロール艇は100メートルから250メートルの間で設計された数多くの大型艦船の1つである。この船の主な任務は密輸船の取り締まりだが、海賊や反乱軍、敵対するエイリアンから星系を第一線で防衛するという任務も与えられている。

この大きさで造られた船の多くは速度と火力に重点を置いて設計、あるいは改造がなされている。ハイパースペースへジャンプする前の戦闘に特化して設計されたこのパトロール艇も速度と操縦の容易さを最大限に発揮し、敵機をハイパースペースに逃げ込まれる前に捕らえることができるのだ。通常、星系パトロール艇には星系内で使用する強力な亜光速エンジンの他に、ハイパードライブも装備されている。

よく乗員たちは星系の境界をパトロールしているときに機内で長い時間を過ごすことになるが、盗品や密輸品をもって星系から脱出しようとする船にも素早く反応しなければならない。このような兵士には外だけでなく、星系内を定期的に監視する任務も与えられているのである。

タータン級パトロール・クルーザー Tartan-class patrol cruiser

機種名:
タータン級パトロール艇
製造元:
ダモリアン・マニュファクチュアリング社
級種:
対戦闘機用パトロール艇
分類:
大型艦船
大きさ:
全長600メートル
速度:
不明
操縦要員:
不明
乗員定員:
不明
搭載機:
不明
積載重量:
不明
航続期間:
不明
価格:
不明
動力機構:
不明
推進機構:
不明
航行装備:
不明
武装:
レーザー・キャノン 20基
機体材質:
不明

Tartan-class patrol cruiser

共和国から帝国への変遷の間の不安定な時期に発生した海賊行為や治安妨害活動の増加によって、ダモリアン・マニュファクチュアリング社は、小型かつ高速な標的にも対処可能な戦艦を開発するという使命に苦しめられていた。初期の実戦テストは冴えない結果に終わり、複数の高速に動く標的を一度に捉えることのできる、より高性能な、そして高価な照準システムが求められたのだ。

その最終結果がタータン級パトロール・クルーザーである。この船は複数の高速照準式レーザー・キャノン砲塔を搭載しており、小型かつ敏捷であることから、宇宙戦闘機を追跡して、その最も弱い箇所に狙いを定めることができる。また、多用途エネルギー配給網によってすべての拠点防衛用兵器にエネルギーが充填され、船全体にわたって利用可能な火力を増大させることができるのだ。しかし、この再配分システムは、偏向シールドのエネルギーを犠牲にすることで成り立っている。

著名なタータン級クルーザーとしては、<アテンティヴ>、<ダイアデム>、<インペカブル>、<スカーミッシャー>、<ヴィンディクティヴ>などが知られている。

ストライク級クルーザー Strike-class cruiser

機種名:
ストライク級クルーザー
製造元:
ロロナー社
級種:
ストライク級中型クルーザー
分類:
大型艦船
大きさ:
全長450メートル
速度:
不明
操縦要員:
1,972名、砲手 140名、基幹乗組員 800±10名
乗員定員:
340名(兵員)
搭載機:
TIEファイター 12機、AT-AT 1台、AT-ST 2台
積載重量:
6,000トン
航続期間:
1.5年
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ターボレーザー 20基、ターボレーザー砲塔 10基、トラクター・ビーム発射装置 10基、イオン・キャノン 10基
機体材質:
不明

Strike-class cruiser

ロロナー社製のストライク級クルーザーは、艦隊の中でも最も秘密の多い戦艦であると言われている。スター・デストロイヤーから逃れたことのある密輸商人や反乱軍にとっても、この戦艦の戦闘能力は極めて大きな脅威なのだ。

ロロナー社はプレハブ式構造を採用することによって、限られた時間でも大量に製造できる戦艦を開発しているが、この方法は製造にかかる時間だけでなく、コストも飛躍的に減少させることになった。

ストライク級クルーザーは地上戦用にストームトルーパーの1個中隊と2台のAT-ST、そしてAT-ATを1台輸送することができ、さらに多機能小型ハンガー・ベイにはTIEファイターの1個中隊を格納することも可能である。

この戦艦は独自のモジュール構造によって、簡単に特別な任務のための改造を施すことができる。こうして出来た特別な機体は、守備隊の展開や兵員の輸送、TIEファイターの発進プラットフォーム、重戦車の修理、惑星攻略のための戦車輸送などの用途で使用されている。

しかし、これらの利点が明らかになっている一方で大きな欠点も存在している。ブロック化された船体では、当たり所によっては一撃で全システムや装備が作動しなくなる恐れがあるのだ。

エスコート・キャリアー escort carrier

機種名:
エスコート・キャリアー
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
重戦闘機/シャトル輸送機
分類:
大型艦船
大きさ:
全長500メートル
速度:
40MGLT
操縦要員:
3,485名、砲手 20名、基幹乗組員 1,500±10名
乗員定員:
800名(兵員)
搭載機:
TIEファイター 72機、TIEインターセプター 12機、シャトル 6機
積載重量:
500トン
航続期間:
9ヶ月
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ツイン・レーザー・キャノン 10基
機体材質:
不明

escort carrier

TIEファイターの護衛船の必要性はトン=ホークの戦いの後、顕著に現れてきた。この戦いで帝国軍は2隻のフリゲート艦と1隻のドレッドノートを失ったが、司令官はTIEファイターの援護が不十分だったということを敗戦理由として報告している。そこで帝国司令部はKDY社にTIEファイターの前線への輸送という特別な役割をもった戦艦の製造を依頼したのだった。

エスコート・キャリアーの主な任務は艦隊の戦力に戦闘機を増加させることと、ハイパースペース航行のできないシャトルの星系間輸送を行うことである。KDY社製のこの機種は見かけは箱型でぎこちないが、その役割を見事に果たしている。

1隻のキャリアーは洞穴型のドックにTIEファイターの1個大隊を格納できるが、帝国軍は少なくともさらにTIEインターセプターの1個中隊を入れられるようにと要請した。そのため、追加されたドックには6機のシャトルが格納できるようになっている。

キャリアーは防御用の武装こそしているものの、戦艦と見なすことはできない。このため標的を引き付けるようなことはせず、可能な限り戦場から離れた場所に留まるようにしている。

キャリアーがこの他に就いている定期的な任務は、帝国軍の守備隊駐屯基地の戦力を増強させることである。守備隊が惑星上で起きた暴動を鎮圧している間、キャリアーは軌道上で静止しており、この位置から放たれたTIEファイターは上空からの援護のために、空を覆い尽くすことになる。

ランサー級フリゲート Lancer-class frigate

機種名:
ランサー級フリゲート
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
対戦闘機用宇宙船
分類:
大型艦船
大きさ:
全長250メートル
速度:
不明
操縦要員:
810名、砲手 40名、基幹乗組員 375±10名
乗員定員:
40名(兵員)
搭載機:
シャトル 2機
積載重量:
300トン
航続期間:
1週間
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
コレリア製AG-2Gクワッド・レーザー・キャノン 20基
機体材質:
不明

Lancer-class frigate

ヤヴィンの戦い以後、帝国軍は同盟軍の戦闘機による攻撃に対して、少なからず恐怖心を抱くようになった。ドレズ提督は、デス・スター計画の失敗は対戦闘機用戦艦の不足によるものだとし、早期に対戦闘機用戦艦が配備されなければ、帝国艦隊の大型艦船はいつまでも差し迫った危険にさらされたままであると主張した。帝国軍はその要求を受け入れ、KDY社にランサー級フリゲートの製造を要請したが、実際に配備されたのは試作品として製造されたごく少数のものに過ぎなかったのである。

多くの砲座を備えたランサーは、少なくとも1回目のテストによれば、現在使用されている対戦闘機用戦艦の中でも最高の部類に入る。ランサーの主な兵器は20基のコレリア製AG-2Gクワッド・レーザー・キャノンであるが、それぞれのキャノンにはシーナー社製のTIEボマーにも採用された改良型照準装置が取り付けてあり、多重ファイヤー・カバーによって高速な戦闘機に対しても正確な火力調整が可能になっている。さらに、その威力を増加させるため、砲座は塔の上に固定されているが、動力装置は全体で1つしか搭載されていないので、砲手たちは残されたエネルギー量を考えながら攻撃する必要がある。このように、戦闘機に対する攻撃力の点では優れているが、その他の特徴となると特に見当たらないのも事実である。また、ランサーは内部に小型格納庫が設置されており、常時2機のシャトルを格納しているが、兵員や他の車両は最小限にしか輸送していない。

ランサーの最大の欠点は用途が限定されているにも関わらず、製造コストが非常に高いことである。その価格は重巡航艦にも匹敵し、これといった付加価値は何もない。対戦闘機用に特化した設計になっているため、他の用途に転換させることも難しく、重火器を装備していないため、敵戦艦にもほとんど対抗できないのだ。事実、護衛任務さえも満足にこなすことができないのである。

ランサーが最もその真価を発揮するのは同盟軍の戦闘機基地への攻撃であるが、同盟軍基地がなかなか発見されなくなってからは、活躍する機会も希になっている。また、予期していた戦闘機による大型艦船への攻撃も全く行われず、少なくとも帝国軍が恐れていたような事態にはならなかった。ドレズ提督は、これもランサーの出現による成果だと主張したが、その割りには実戦で使われたランサーが少なすぎると指摘する声も聞かれたのだった。

現在使用されているランサーはほとんど期待通りの使われ方をされていない。偶然にも戦闘機部隊と遭遇したときは当初の役割を果たしているが、艦隊戦にはほとんど参加せず、参加しても決して十分な活躍を見せないのだ。このクラスの戦艦の役割からいえば、スター・デストロイヤー艦隊の外側に配置されるべきだが、亜光速度が低く、シールドも弱く、ターボレーザーを装備していないため、同盟軍の巡航艦にとって格好の標的とされてしまうのである。さらに、改造された照準システムにもまだ多くの調整が必要であるため、結果的に完全な状態になっている兵器は半分にも満たされていないのだ。

本来、静止型の戦艦として設計されたランサーは、速度や機動性の点では同盟軍の戦闘機にとても対抗できない。だが万一、武器系統が完全に作動するようになれば同盟軍の戦闘機にとって脅威の的となることは確かである。

インターディクター級ヘヴィ・クルーザー Interdictor-class heavy cruiser

機種名:
インモビライザー418
製造元:
シーナー・フリート・システムズ社
級種:
インターディクター級ヘヴィ・クルーザー
分類:
大型艦船
大きさ:
全長600メートル
速度:
1,210G、60MGLT
操縦要員:
2,783名、砲手 24名、基幹乗組員 1,500±10名
乗員定員:
80名(兵員)
搭載機:
不明
積載重量:
5,500トン
航続期間:
1.2年
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
クラス2.0ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
クワッド・レーザー・キャノン 20基、G-7x重力井戸発生装置 4基
機体材質:
不明

Interdictor-class heavy cruiser

帝国軍が実用的な重力井戸発生装置の開発に成功したとき、それを装備した特別な戦艦を造る必要性が要求されたのは当然のことであり、事実、インターディクター級ヘヴィ・クルーザーがシーナー・フリート・システムズ社によって製造されることになった。

インターディクターは4基の重力井戸発生装置を除けば、極普通のヘヴィ・クルーザーである。形状も4つの大きな起伏がなければ、インペリアル級スター・デストロイヤーに酷似しているが、これは帝国軍の高官たちがスター・デストロイヤーの外形に大きな信頼を寄せているからに他ならない。実際にこの構造は多種多様な兵器を搭載させることに優れており、設計者たちも多くの巡航艦に採用しているのだ。

重力井戸発生装置は単純な原理によって作動する。照準を合わせると、空間に重力塊を分裂させるエネルギー波が放出され、それによって小惑星のような巨大な擬似物体が出現するのである。この巨大な重力場によって宇宙船はハイパースペース航行を行うことを阻止され、すでにハイパースペースに入っている船もリアルスペースに引き戻されてしまう。

インターディクターの役割は敵の脱出を阻むことであり、戦略上直接の戦闘からは外れるが、戦場後方の常に最大火力で攻撃できる位置に構えている。そして、敵機のすべてのハイパードライブを使えなくするために、戦場全域にわたって重力井戸を形成しているのだ。これによって、素早い一撃離脱戦法の後、超光速で脱出するという同盟軍が得意としていた戦術を大幅に減少させることができたのだった。

また、ハイパースペースを航行している船は途中で重力井戸に遭遇すると自動的にリアルスペースに戻されてしまう。このため、インターディクターは航路上に重力井戸を生成することによって待ち伏せ用として使用することもできる。一度リアルスペースに出してしまえば、他の戦艦によって攻撃することも、立ち入り調査を行うことも容易となるのである。

しかし、重力井戸発生装置にも1つだけ大きな欠点がある。重力井戸発生装置は非常に大きなエネルギーを消費するため、船体がハイパースペースから離脱した直後は1分間ほどのエネルギー蓄積時間を置かなければ、重力波を放出できないのである。

インペリアル・スター・ガレオン Imperial Star Galleon

機種名:
スター・ガレオン
製造元:
クワット・ドライブ・ヤード社
級種:
貨物船/護衛フリゲート
分類:
大型艦船
大きさ:
全長300メートル
速度:
不明
操縦要員:
130名、砲手 20名、基幹乗組員 50±10名
乗員定員:
300名(兵員)
搭載機:
不明
積載重量:
100,000トン
航続期間:
6ヶ月
価格:
対象外
動力機構:
不明
推進機構:
ハイパードライブ
航行装備:
航法コンピュータ、シールド、各種センサー
武装:
ターボレーザー 10基、震盪ミサイル発射管 1門
機体材質:
不明

Imperial Star Galleon

海賊や反乱軍によって貨物船が次々と捕らえられ、攻撃されるようになると、帝国軍は新しい大型艦船の開発を余儀なくされた。この新しい戦艦は輸送船としての役割を果たすのに十分な積載量をもつ一方で、洗練された兵器とシールドも装備している。この戦艦は本質的に、貨物船と護衛艦の両方の役割を果たしているのだ。

スター・ガレオン級フリゲートは1隻で2隻分の価値があり、これは帝国の財政上の問題にも大いに役立っている。以前の帝国軍の貨物船は非武装、あるいは軽武装のカーゴ船であったため、戦闘機や強力な大型艦船には対抗できず、護衛艦や他の攻撃艇による防御が必要とされていたからである。

しかし、新型のスター・ガレオンは航路上の敵機から身を守りながら、カーゴ船と同量の貨物を運ぶことができる。さらに、震盪ミサイルとターボレーザーの組み合わせは凄まじい威力を発揮し、敵を撃退することも十分に可能である。

スター・ガレオンには300人もの兵員を収容でき、その内側は対侵入者用の防衛設備で満たされている。その一例が入り口や廊下の内側に並べられた、要塞型の砲座であり、また、各区画を封鎖することによって船内に孤立した空間を作ることもできるのだ。

スター・ガレオンのさらに興味深い特徴の1つが貨物区画である。貨物区画は船体の中央に位置しているが、ハイパースペースで切り放した後でも回収できるように、実際には別個の個体になっている。この部分に装備された自動追尾装置を追うことによって、本体は貨物を追いながらハイパースペース内で手当たり次第にジャンプすることができるのだ。

Presented by じょじょ♪ <webmaster@starwars.jp>  (http://www.starwars.jp/