組織ガイド / 独立星系連合

独立星系連合 Confederacy of Independent Systems

活動拠点:
銀河系全域
構成:
通商連合、コマース・ギルド、テクノ・ユニオン、インターギャラクティック銀行グループ、企業同盟、その他
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
ドゥークー伯爵、グリーヴァス将軍、ヌート・ガンレイ、シュ・マーイ、ワット・タンバー

Confederacy of Independent Systems

太古の栄華と繁栄に反し、共和国は否定し難い崩壊に屈することになる。肥大化した官僚主義は改善のためのあらゆる試みを鈍らせ、その構成要素の大部分が腐敗し、あらゆる制度の制定に自己陶酔していたのだ。銀河系内、特に重税によってサービスの不公平感を抱いている辺境の星系では、市民の政治への参加が拒まれているといった不満が増大していた。

共和国からの分離主義運動はパルパティーン最高議長が選出された8年後から本格化したが、その起源は複雑に枝分かれしており、かなり早期の段階から始まっている。その間パルパティーンは様々な危機に悩まされ、こうした問題への取り組みは結果的に彼の最高議長としての任期を延長させていたのだ。

この混乱の時代に台頭したのがカリスマ性に溢れるドゥークー伯爵だった。この元ジェダイ・マスターは共和国に教訓を与えようと考えたのである。彼はラクサス・プライムに姿を現し、改革を求めて現政府に痛烈な批判をぶつけた。これはたちどころに多くの民衆の知るところとなる。彼の声明は銀河政治に不満を持つ民衆に共感を与え、ドゥークーとの直接的な関わりに関係なく、多くの人々が分離主義の旗を掲げるようになった。日和見主義者たちは政治的抗議を口実として自らの野心のためにドゥークーの名を利用し、やがてこれらは銀河系を分断する暴動へと発展した。やがて状況は一変し、急進的な変革の機会が訪れる。ドゥークーは民衆の間で勢いを増す分離主義運動を先導し、わずか2年で数百の星系を従えるに至ったのだ。

独立星系連合が正式に発足するまでの数ヶ月間、分離主義勢力による多くの暴動が散発したが、ジェダイ評議会はこうした活動にドゥークーが関与しているという事実を認めようとしなかった。そしてこの1,000年の間で初めて、共和国に全面戦争の恐怖が吹き荒れる。少数のジェダイ・オーダーだけでは、分離主義者によって火をつけられた散発的な暴動を阻止することができない。パルパティーン最高議長は交渉による平和的解決に自信を覗かせるが、すべての人々に良識があるわけではなかった。

パルパティーン議長はドゥークーを説得すべくホロネットで呼び出すが、彼は決して応答してこなかった。議長はこの危機に関する扱いを手助けしてもらうために諮問委員会を設置するが、委員会の中にも分離主義勢力への同調者がいると報じられ、彼は更なるスキャンダルに耐えることを余儀なくされるのだった。

不安を感じた議員たちは共和国軍の設立を要求する。だが、軍隊設立法案は票決に委ねられるべきであり、多くの人々は軍隊が設立されても全面的な内乱が触発されるだけだという懸念を感じていた。そしてこの投票は反対派のリーダー的存在であるパドメ・アミダラ議員の暗殺未遂によって延期されることになる。

元老院では、分離主義者の間で急速に戦争の準備が行われていることに誰も気付いていなかった。ドゥークー伯爵は銀河系で有数の資金力を持つ大企業、企業同盟、通商連合、テクノ・ユニオン、インターギャラクティック銀行グループ、コマース・ギルドの各代表を召集し、資本主義への頑なな忠誠と改革を約束していた。その代わりとして、各企業は巨大な軍事力を分離主義運動に提供したのだった。分離主義者たちは銀河系の至るところにドロイド軍を展開させ、共和国を圧倒することになる。このとき既にドゥークーは10,000を超える星系が分離主義運動に参加すると目論んでいた。

テクノ・ユニオンの工場惑星ジオノーシスにある薄暗い会議室で、ドゥークー伯爵は提案を行い、独立星系連合が正式に発足される。しかし、この会合の内容はジェダイ・ナイト、オビ=ワン・ケノービの知るところとなり、重大な危機として共和国に警告されたのだった。

共和国は分離主義勢力に対する先制攻撃でそれに応じ、新造されたクローン軍を投入してジオノーシスを攻撃する。引き続き行われた壮絶な地上戦をもって、共和国と分離主義勢力との間でクローン大戦が勃発したのである。分離主義勢力はジオノーシスの戦いで敗退したが、分離主義者たちは再編成され、クローン大戦の戦場は銀河系全域に拡散することになる。

通商連合 Trade Federation

活動拠点:
銀河系全域
構成:
ニモイディアン、その他
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
ヌート・ガンレイ、ルーン・ハーコ、ドールティ・ドフィーン

Trade Federation

かつて共和国は成長と繁栄の時代を謳歌していた。こうした繁栄が富とそれを求める貪欲さによって促進されるのは必然的なことである。貿易と商業の様々な手法は利益の拡大を図る銀河中の組織を団結させる。通商連合やコマース・ギルド、テクノ・ユニオン、インターギャラクティック銀行グループなどの連合体も個々の市場を統合し、組織を強化していった。やがて彼らは銀河元老院の行動にさえ干渉するほどの巨大な力を手にすることになるのだ。

通商連合はヤヴィンの戦いのおよそ350年前、当時の主要な物流および商業を担う複合企業体として設立された。この組織は当初からニモイディアンの支配下に置かれていたわけではないが、彼らは殺人的なビジネス手腕と天性の競争心によって最高経営会議を完全に掌握していった。通商連合は共和国最末期の10年に予期せぬ肥大化を果たし、小規模な企業を吸収することによってさらに膨らんでいく。策略家のニモイディアンたちによる働きによって連合は銀河元老院に代表団を派遣するほどまでの影響力を手にし、あたかも共和国の加盟惑星であるかのような地位を築いていたのである。

ニモイディアンたちは危険なアウター・リムにおける海賊の増加を理由とし、商業艦隊の軍事補強を断行する。彼らは政治的努力と元老院議員たちへ贈賄によって合法的に輸送戦艦へレーザー・キャノンやその他の兵器の搭載をすることができたのだ。また、武器検査官への多額な「寄付金」は彼らの目を逸らすことにも役立ち、ニモイディアンは活発なペースで戦艦による艦隊を作り上げていった。

必要経費を最小限に抑えるため、通商連合は可能な限り安価で使い捨て可能なドロイドの労働力を好んだ。ホア・コール・エンジニアリングやバクトイド工業、その他の同盟企業はニモイディアンに無尽蔵と思えるドロイドの提供を約束する。さらに彼らは積荷の保護の重要性を訴え、これらの企業にドロイドの兵士や衛兵までも発注するようになったのである。

こうして通商連合の商業艦隊は共和国内に警笛を鳴らすほどの規模となり、このような強大な力が共和国に向けられれば、もはや阻止することはできないとまで言われるようになった。こうして連合の巨大化にあわせて共和国も彼らの行動に対する規制策を講じるようになったのだ。通商連合を抑制し、同時に難問を多く抱える政府の資金を確保するため、共和国はアウター・リムの交易ルートに関税を課す法案を提出した。

これに憤慨した連合は抗議行動として平和な惑星ナブーを武力封鎖する。大規模な連合艦隊がナブーを取り囲み、必要な物流を完全に遮ったのだ。ニモイディアンは元老院に根回しすることによって論争を回避させようと慎重に振舞うが、この強引な軍事的戦術は彼ら本来とは異なる性質のものだった。ナブーへの侵略およびその全面的な征服は臆病なニモイディアンたちにとって実に奇妙な行動だったのだ。この大胆な策は議会に大混乱を招き、別の疑惑の最中にあったヴァローラム議長にさらなる汚点を植え付けた。彼は戦争を避けることを熱望し、通商連合との会談のためジェダイ・ナイトの特使2人を密かにナブーへ派遣する。

しかし、通商連合がより壮大な計画のための捨て駒であることは誰にも知られていなかった。事実、この侵略劇は邪悪なシス卿によって慎重に画策された、共和国への陰謀の第一幕だったのだ。ナブーのアミダラ女王やアナキン・スカイウォーカーらの勇敢な行為によってナブーの危機は救われたが、シス卿ダース・シディアスはこの騒乱でもっとも重要視していた目的を達成する。そして、通商連合幹部のヌート・ガンレイとルーン・ハーコは逮捕されたが、彼らはシディアスの存在を決して喋らなかったのだ。

ナブー侵略の失敗は通商連合の経営に深刻な被害を与えた。しかし、連合はこの不祥事を乗り越え、経営陣の大半を温存させることに成功する。実際、ニモイディアンたちはこの事件からほとんど何も学んでいない。ナブーの戦い後も、彼らはジェダイに復讐を果たすべく選りすぐりの暗殺集団を編成しているのだ。

ナブーの戦いから3年後、共和国はついに通商連合軍の解体に着手するが、これもニモイディアンが元老院にそう思い込ませているだけに過ぎない。ナブー事件に対する元老院の懲罰が終わった後も、通商連合は活動を継続させているのだ。そして、彼らはやがて起こるであろう政治的混沌の中で、さらなる影響力を手にしていくのである。

事実、ガンレイ総督は不法行為による逆境を回避し、最高裁での4回の公判後もまだ総督の地位を保持していた。シスの黒幕に裏切られた彼は、銀河系に拡大しつつある分離主義運動の先導者、元ジェダイ・ナイトのドゥークー伯爵と同盟関係を結ぶ。ドゥークーは自らの反乱に関心を示したいくつかの大企業を招き入れ、彼らの貪欲さに対して資本主義における絶対的な公約を突きつけた。

ガンレイはドゥークーの独立星系連合への参加と引き換えに1つの条件を提示する。パドメ・アミダラ議員の死である。アミダラは幾度となく暗殺のターゲットとなるが、その試みは毎回失敗に終わっていた。それでもガンレイは通商連合を分離主義勢力に荷担させ、クローン大戦の最初の戦いではドロイド軍を共和国のクローン軍と戦わせている。

コマース・ギルド Commerce Guild

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
シュ・マーイ、キ・ズー、キャット・ミン

Commerce Guild

通常、「コマース・ギルド」という言葉は利益の追求を保護するため、互いに団結した多数の大企業集合体という意味で用いられるが、固有名詞でいうコマース・ギルドは商業的関心をより正確に表している。敏腕なシュ・マーイ会頭の率いるコマース・ギルドは、原材料の入手、精製、生産に関するビジネスを主体とした銀河有数の大企業である。

コマース・ギルドは銀河系が機能するために必要となる原材料の獲得によって、想像を絶する政治的権力を手に入れた。彼らは代替技術の抑制と役人や議員の買収を行うことによって関税で市場をコントロールし、自らの利益を最大限に引き上げたのだ。

コマース・ギルドは権力の乱用とギルドへの強制的な加入要求によって、より小規模な企業から長らく批判され続けていた。クローン大戦を前に全セクターが共和国を脱退すれば、コマース・ギルドは急速に動き、もはや共和国の司法権が及ばなくなった多くの零細企業をすべて吸収していただろう。

資産を守り、ギルドへの加入を強要するため、コマース・ギルドは小型スパイダー・ドロイドや巨大な自動誘導型スパイダー・ドロイドなどの戦闘オートマトンを利用している。

ジオノーシスの隠された会議室でドゥークー伯爵による主な反抗計画が発案されたとき、シュ・マーイ会頭もその場に出席している。分離主義運動を支援することが共和国に対する反逆となることは彼女にも分かっていたが、有益なベンチャーの魅力に抵抗することはできなかった。彼女はドロイド軍を含むコマース・ギルドの軍隊を、密かに独立星系連合に提供したのだった。

テクノ・ユニオン Techno Union

活動拠点:
銀河系全域
構成:
バクトイド・アーマー・ワークショップ、共和国シーナー・システムズ
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
ワット・タンバー

Techno Union

共和国で最も力ある商業組合の1つ、テクノ・ユニオンは、大規模な技術系製造業者によって組織された連合体である。宇宙船、コンピュータ、兵器、ドロイドなどの各種製造業者がユニオンの統率の下で互いに団結し、各々のビジネスを促進させている。

また、銀河系で最も工業化された惑星の多くもテクノ・ユニオンのメンバーである。フォンドア、ファンドリィ、メキスIII、テルティ、メタローンなどの工業惑星では最先端テクノロジーの製品が大量生産されており、新技術への依存が日増しに増大している銀河系の需要を支えている。

同様に、バクトイド・アーマー・ワークショップ、ホア・コール・エンジニアリング、共和国シーナー・システムズ、クワット・システムズ・エンジニアリング、タッグ・コーポレーション、ブラステック工業、コレリアン・エンジニアリングなどの有名企業も、程度の差こそあれ、すべてテクノ・ユニオンの加盟企業である。

テクノ・ユニオンには知的財産および技術的資産を保護するため、保安を名目にドロイド警備兵を保持するという特権を与えられており、造船所や研究施設は巨大なドロイド軍の収容施設となっている。テクノ・ユニオンの代表を務めるワット・タンバーはクローン大戦開始時に独立星系連合と同盟関係を結び、ユニオンの莫大なテクノロジー資源とドロイド軍を分離主義の理想に捧げたのだった。

インターギャラクティック銀行グループ InterGalactic Banking Clan

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
サン・ヒル、ポース・トニス

InterGalactic Banking Clan

莫大なクレジット、データリー、その他銀河系全域で使用されている様々な貨幣の流通を支えているのがインターギャラクティック銀行グループ(IBC)である。この巨大金融機関は銀河で起こった分離主義運動の拡大に同調しており、IBC会長のサン・ヒルも個人的に独立星系連合への軍隊の提供を申し出ている。もちろんこれが非排他的協定であることは言うまでもない。IBCは共和国と分離主義勢力の双方に荷担しており、この戦争でどちらが勝っても利益を得ることになっているのだ。

銀河を襲った経済的混乱は分離主義運動をもたらし、やがてこれはクローン大戦へと発展するが、こうした一連の流れは確実にIBCに利益をもたらしている。というのも、独立を掲げる多くの惑星がIBCに経済支援を求めたため、同社は突出した金融機関となったのである。

ムーニリンストに本拠地を構えるIBCは旧体質の制度を残しており、その事業もかつての銀行ファミリーの取締役によって支配されている。グループは銀河系でも有数の大企業に財政上のサービスを提供し、通商連合やテクノ・ユニオンなどの大型顧客には特に利益の上がる貸付商品を提供している。

また、顧客との友好的な関係とは裏腹に、IBCは「収集および保安部門」という遠まわしな言い方で大規模なドロイド軍を所有している。これらの車輪の付いたヘイルファイヤー・ドロイドがあれば、貸付交渉を好都合なペースで冷静に進めることができるのだ。

企業同盟 Corporate Alliance

活動拠点:
銀河系全域
構成:
不明
活動時期:
旧共和国
主なメンバー:
パッセル・アージェンテ、デナリア・キー、オロー・ダシーン

Corporate Alliance

企業同盟は銀河系で最大規模の商社が数多く参加する条約機構である。この巨大ビジネスの母体はパッセル・アージェンテ会長を代表者として元老院に派遣し、共和国の衰退期に絶大な影響力を保持していた。

企業同盟は銀河中にある無数の企業の販売及び流通を取り仕切っているが、上級幹部たちは共和国の重荷となっている官僚制度によって最大限の利益を得ることが阻止されていると主張し、慢性的な不満を抱いている。

また、企業同盟は資産を守るため、戦闘オートマトンを配備している。そのなかには瞬時に敵の施設を攻撃可能な恐ろしいタンク・ドロイドも含まれており、同盟軍は窃盗団や怠慢なメンバー企業、その他最低限の収益活動を妨害する相手に対して、可能な限りこのような戦略を使用する。

ドゥークー伯爵が先導する分離主義運動の盛り上がりによってクローン大戦が勃発すると、企業同盟は新政府の下で無限の利益を得ることを条件に分離主義者への支持を表明した。アージェンテはこの目的のために自社の軍隊とドロイド軍の提供を約束する。

クオレン分離連盟 Quarren Isolation League

活動拠点:
モン・カラマリ
構成:
クオレン
活動時期:
旧共和国

Quarren Isolation League

クオレンは故郷を同じくするモン・カラマリの同胞たちに対してだけでなく、広く銀河に向けて強い憤慨の底流を見せている。そんな彼らが銀河系の巨大政府に代表団を送り込んでいる現実は、外界人からしてみれば奇妙に見えるだろう。だが、旧共和国最後の数十年の間、クオレンが銀河元老院におけるモン・カラマリの議席を独占していたのは紛れもない事実なのである。

モン・カラマリたちが築き上げた巨大な浮遊都市、そして彼らを宇宙へ進出させた壮大なカラマリアン・スターシップは、すべてクオレンたちが海底から採掘した鉱物資源を原材料として造られたものである。そして、クオレンの鉱夫たちはコマース・ギルドに加入することで、その政治的影響力を大きく膨らませていった。コマース・ギルドはモン・カラマリ評議会に参列する多数のクオレンを買収し、数期にわたって彼らの代表であるティッキーズ元老院議員を政権の座に座らせることができたのだった。モン・カラマリたちも自分たちの主張を聞いてもらおうと最善を尽くしたが、勝利を収めたのは常に企業の利益主義とクオレンの孤立主義だったのである。

だが、ティッキーズ議員は共和国を襲った分離主義危機の最中に数々の不正を暴かれ、失脚を余儀なくされる。彼は分離主義者の宙域へと逃走し、共和国での起訴を免れることが精一杯だった。やがてクローン大戦が勃発すると、彼は惑星の資源を増大していく分離主義運動に提供することを誓約し、独立星系連合の創設メンバーの1人に加わった。しかし、故郷ではより進歩的なクオレンであるタンドラ・ドーメイアが彼の後継者として元老院議員に選出されており、ティッキーズは故郷での発言権を失っていたのである。その結果として生じた対立はモン・カラマリの内乱へと発展し、ティッキーズの支持派によってクオレン分離連盟が結成されたのだった。

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