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シ=ルウク

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Ssiruu.jpg
Ssi-ruuk
別名または別表記
別名

Si-ruu (単数)

一般的な情報
原住惑星

ルウィック

言語

シ=ルウヴィ語

平均身長

2 m

皮膚の色

青色、赤色、金色、黄色、緑色、茶色、黒色

特徴

尻尾、嗅覚のある舌

著名な個体
[非表示]

シ=ルウクはトカゲの姿をした温血種族である。彼らの出身惑星ルウィックはたなびく銀河系の渦巻きの先端部に位置する球形の星団内にあり、彼らはこの惑星をプウィックと呼ばれるもう一種のトカゲ型種族と共有していた。

目次

生態と外見

緑色のシ=ルウク

成熟したシ=ルウクは体長がおよそ2メートルに達し、巨大な胴体からは太い筋肉質の尻尾が生えている。腕は短いが力強く、その先端にある爪の生えた3本の指で器用に物を掴むこともできる。また、彼らは肉食であり、嘴状の鼻面には獲物を引き裂くことのできる鋭いナイフのような歯が並んでいる。

シ=ルウクの両方の鼻孔には、「嗅覚舌」と呼ばれる感覚器官が存在する。これによって彼らは人間よりはるかに優れた嗅覚を感じることができ、この極めて敏感な付属肢を使うことによってほとんど触れることなく相手の緊張状態を知ることができるのだ。したがって、シ=ルウクが一旦人間の体臭と生理機能を熟知してしまえば、人間が彼らを欺くことは現実的に不可能となる。

また、シ=ルウクは視覚も極めて敏感だが、彼らの感覚は人間ほど視力に強く依存していない。彼らは珍しい3重の瞼を持っており、明るさの変化にとても素早く反応することができる。そのため、人間のように突然の閃光によって一時的に目が見えなくなるようなこともほとんどないのだ。

文化

シ=ルウクの言語であるシ=ルウヴィ語は、警笛や口笛のような鳥の鳴き声と音楽的な和音を組み合わせた複雑な発音によって構成されている。彼らの和音を用いた言葉は、ほんのわずかな鳴き声で大量の情報を表すことができるのだ。彼らの言葉を物理的に発することのできる人間はほとんど存在しない。

シ=ルウクには服を着るという習慣はなく、実際、彼らは服飾という概念を奇妙な文化として認識している。ただし、道具や武器を持ち運ぶためのポーチ類やベルトを着用していることは多い。彼らの全身を覆うウロコの色は個々人によって様々だが、一般に各個体のウロコはすべて同じ色をしている。また、シ=ルウクは爬虫類特有の極めて不快な体臭をしており、敏感な嗅覚があることから、各人の識別は主に体臭を嗅ぎ分けることによって行われる。逆に、彼らは人間の体臭を嗅ぐと攻撃的になる。

シ=ルウクは非常に厳格な名誉の規範を有していた。名誉はどんな対価を払ってでも維持しなければならず、名誉を得たり失ったりする無数の方法がヌーチと呼ばれる古代の象形文字によって示されている。ヌーチの主要部分は、シ=ルウクそのものと、この宇宙における彼らの居場所に関するものであり、彼らがあらゆる生物の頂点に位置する存在であることが繰り返し力説されている。彼らにとって他のすべての種族は家畜以上の何物でもなく、役には立つが、おそらくそれ以上の必要性は何もない。この考えは厳格な軍国主義と拡張社会の形成に役立っており、同時に人間社会に対する真の脅威にもなっていた。

社会

青色と茶色のシ=ルウク

彼らはウロコの色と模様に基づく厳格な階級構造を有していた。それぞれのシ=ルウクは1つの主要なウロコの色を持ち、ウロコの色が異なる者との結婚も禁止されていた。そのため、色と模様は天然の「氏族の紋章」を表すようになり、各氏族はわずかな種類しかない紋章を継承させることになる。したがって、シ=ルウクの氏族の家系図は、大部分がメンバーのウロコの色と模様によって記されている。

シ=ルウクの社会では、ウロコの色によって身分が決定された。例えば、サファイヤ・ブルーのシ=ルウクは階級構造の頂点に位置し、政治構造を支配していた。一方で、金色のシ=ルウクは極めて珍しい地位にあり、宗教階級の大部分を占めていた。また、赤茶色のシ=ルウクは軍隊の大部分を占めており、他の階級よりも下劣で、腕力が強くなる者が多い。

ほとんどのシ=ルウクは明るいエメラルド・グリーンをしている。この色は彼らの社会における最下層の身分を表しており、ある程度の名誉と名声しか認められていない。その一方で、暗茶色のシ=ルウクは「神聖でない」存在とされていた。なぜなら、互いに色の異なるシ=ルウクの間からでなければ茶色の個体が生まれることはなく、こうした者たちは極めて不名誉な行為の結果であると考えられていたのだ。そのため、茶色のウロコを持つシ=ルウクはほとんど存在しないが、彼らは汚らわしいとされ、他のシ=ルウク社会から避けられていたのである。また、黒いシ=ルウクの存在も知られているが、彼らに関する情報は限られたものしかない。黒いシ=ルウクは生まれると同時に家族から取り上げられ、指導者たちに仕えるボディガードや暗殺者として訓練されることになる。

政府

シ=ルウクの戦士たち

シ=ルウクの帝政はシュリーフタットと呼ばれる絶対君主によって支配されていた。シュリーフタットの側近の助言者たちは長老評議会と呼ばれ、通常はルウィックで最も尊敬される市民によって構成されていた(他の惑星で生まれたシ=ルウクは評議会のメンバーとして相応しくないとされていたのである)。長老評議会の権勢は彼らの社会において絶対的であり、長老たちによる命令はシュリーフタットによる命令と同等の効力を有していた。

また、シ=ルウクの社会には秘密会議と呼ばれる別グループも存在していた。秘密会議は主に宗教的指導者たちによって構成され、理論的には長老評議会と同等の権力を持っていた。秘密会議のメンバーは政治方針の宗教的な部分に関わるすべての決定権を握っていたのである。

歴史

初期のシ=ルウクは開発と発展によって天然資源の枯渇に見舞われた。彼らは核融合技術による飛躍的な発展を経験しなかったため、宇宙探索には大量の燃料を運ばなければならず、他の星への到達による銀河系規模の文明発達が望めなかったのだ。この障害を克服するため、彼らはエンテクメントと呼ばれる独自のテクノロジーを開発した。プウィックや、やがては人間をエネルギー源として利用するエンテクメントを使用することによって、シ=ルウクは非常に安定したエネルギー・レベルを維持できるようになったのである。彼らは銀河内乱までの1世紀の間に拡張期を迎え、アウター・リムで暮らす人間社会からできるだけ多くのエネルギー源を集めようと努力したのだった。

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