「カーリスト・ライカン」の版間の差分
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'''カーリスト・ライカン'''は、[[反乱同盟軍]]を主導する軍事司令官であり、反乱軍の初期の創設者の1人である。撤退戦における優れた采配によって戦術家としての名声を得たライカンは、[[ホス星系]]に駐留していた最も重要な同盟軍指導者でもあった。彼は[[エコー基地]]の[[同盟軍最高司令部]]から、[[ホスの戦い]]における反乱軍の撤退を指揮したのだった。後に彼は[[新共和国]]で最初の閣僚の1人に就任している。 | '''カーリスト・ライカン'''は、[[反乱同盟軍]]を主導する軍事司令官であり、反乱軍の初期の創設者の1人である。撤退戦における優れた采配によって戦術家としての名声を得たライカンは、[[ホス星系]]に駐留していた最も重要な同盟軍指導者でもあった。彼は[[エコー基地]]の[[同盟軍最高司令部]]から、[[ホスの戦い]]における反乱軍の撤退を指揮したのだった。後に彼は[[新共和国]]で最初の閣僚の1人に就任している。 | ||
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惑星[[ホス]]の[[エコー基地]]で指揮を執っていたカーリスト・ライカン[[将軍]]は、何事にも動じることのない、用心深い男である。彼の表情は過大な用心からかいつも皺が深いように感じられたが、それには必然とした理由があったのだ。 | 惑星[[ホス]]の[[エコー基地]]で指揮を執っていたカーリスト・ライカン[[将軍]]は、何事にも動じることのない、用心深い男である。彼の表情は過大な用心からかいつも皺が深いように感じられたが、それには必然とした理由があったのだ。 | ||
2013年9月23日 (月) 06:45時点における最新版
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カーリスト・ライカンは、反乱同盟軍を主導する軍事司令官であり、反乱軍の初期の創設者の1人である。撤退戦における優れた采配によって戦術家としての名声を得たライカンは、ホス星系に駐留していた最も重要な同盟軍指導者でもあった。彼はエコー基地の同盟軍最高司令部から、ホスの戦いにおける反乱軍の撤退を指揮したのだった。後に彼は新共和国で最初の閣僚の1人に就任している。
経歴
惑星ホスのエコー基地で指揮を執っていたカーリスト・ライカン将軍は、何事にも動じることのない、用心深い男である。彼の表情は過大な用心からかいつも皺が深いように感じられたが、それには必然とした理由があったのだ。
エコー基地にいる戦士たちはライカンの過去を知っていたために、あえて彼の雰囲気を明るくするようなことはしなかった。ライカンの故郷である平和主義の惑星オルデランはクローン大戦以前からあらゆる武力を放棄しており、軍隊を持たない惑星として牧歌的平和主義の道を歩んでいたのである。しかし、ライカンは軍人への道を選んだ。それは彼が戦いを望んだからではなく、将来起こるであろうより大きな悲劇を防ぐため、戦いに備える必要があると考えたからだった。彼は理想を求める戦いに信念を見出した信頼すべき理想主義者でもあったのである。
彼は17歳のとき、共和国地上軍に入隊するため故郷を後にした。若いライカンは天性の指導力で素早く昇進し、士官養成学校に入学を果たしたのである。そこで彼は当然のように同じ理想を目指す士官たちと出会うが、その中には後に親友となるジャン・ドドンナ、エイダー・トーロン、そしてクリックス・メイディーンも含まれていた。
銀河帝国の時代となり新秩序が施行されると、ライカンはおのずと信念の命じるままに反乱同盟軍に参加することになった。そこでまた彼は多くの同志たちと出会い、さらにその中にはオルデラン出身の者たちさえも多く含まれていたのである。しかし、ライカンが最初に驚いたのは平和主義の第一人者であるベイル・オーガナとその娘レイア・オーガナの姿を見たことだった。2人は反乱軍を支える秘密の指導者となっており、ライカンはその事実を素直に喜んだのだった。
ライカンは主に反乱軍の秘密基地およびオルデラン周辺で活躍していた。しかし、彼の在任中に起こった出来事はライカンに非常に大きな悲しみと罪悪感を与えることとなり、彼の楽観的で親しみやすかった性格を極度の心配症へと変えてしまうことになる。
彼は大災害が起こったという知らせを聞き、オルデランの姉妹惑星であるデラヤの軌道上に新設された衛星通信ステーションを視察していた。ちょうどそのときオルデランにデス・スターIが接近してきたという情報は彼にもすぐに伝えられたが、帝国軍の巨大兵器の侵攻を妨害する手段などあるはずもなく、オルデランに避難を勧告するにはこのときしかなかったのである。
オルデランは帝国に忠誠を誓っており、官僚たちは何も恐れる必要はないと唱えていたが、彼の考えは違っていた。実際に帝国軍は武力の誇示のために多くの人々を虐殺しており、オルデランの人々はまさに窮地に立たされていたのである。しかし、ライカンは避難命令を出すことによって同盟軍のデス・スターに対する知識が帝国軍に知られることを恐れていた。もし、何千もの宇宙船がオルデランを発つ光景を見れば、帝国軍は間違いなくオルデランと反乱軍との関係に気付いていただろう。
数分後、デス・スターは一撃でオルデランを滅ぼし、無数の罪のない人々がその犠牲となった。それ以来、ライカンは二度と帝国軍の冷酷な作戦を過小評価しないようになったのである。彼にできることは何もなかったのだが、ライカンは故郷が滅びる姿を黙ってみていた自分に激しい罪悪感を抱くようになった。その後、彼は行動の前に必ず用心することを忘れず、自分の下す命令から冒険的な要素をすべて除外したのである。
ホスにおいてライカンは同星系の全地上部隊および艦隊の総司令官を務めていた。彼は仲間の脱出を成功させるために地上戦を長引かせたが、この作戦も大きな犠牲を伴う結果となる。ライカンにはこの戦いで多くの勇敢な戦士が失われることも分かっていた。これは彼にとって厳しい決断だったが、どうしても必要なことだったのだ。
エンドアの戦い後、ライカンは同盟軍による銀河中心部への侵攻計画を主導し、コルサントおよびインペリアル・シティの奪回の際にも大きな活躍を収めたのだった。