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コムリンク

2011年10月9日 (日) 20:21時点におけるJojo (トーク | 投稿記録)による版

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comlink
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コムリンクは、ある場所から他の場所へ音声信号を転送する小型装置である。

解説

コムリンクは音声通信専用の小型トランシーバーであり、携帯用やヘルメットに内蔵されたタイプのものなどが銀河系で広く使用されていた。これらは内部に受信装置、送信装置、小型パワー・ソースを内蔵していた。コムリンクは数百万もの通信周波数および銀河全域で使用されているこれらの周期的な組み合わせのなかから1つに調整することができる。そして、市民に対する緊急放送や、地元当局による重要な情報提供、あるいは医療機関、教育機関、政府機関の近辺では「標準明瞭周波数」が使用されるため、常にその帯域の監視も行うようになっていた。また、軍事組織や警備隊で使用されているコムリンクには暗号化装置も内蔵されており、安全な周波数帯を用いた通信が行われていた。

通常のコムリンクの利用可能範囲は50キロメートルほどだが、好条件下では地上と低軌道にある宇宙船との間でも通話ができ、また拡張された衛星通信網に接続することによってさらに距離を延ばすことも可能である。なかには通信の傍受を防ぐために暗号化機構が搭載されたコムリンクも存在した。

電磁波が激しく行き交う都市エリアではコムリンクの有効距離にも大きく影響が及ぶため、通常は円滑な送受信を助けるための補助的な通信網を利用していた。また、軍事用や乗り物に搭載されたコムリンクは大型のパワー・ソースを搭載しているため、かなりの長距離通信にも耐えられる。

通常、宇宙船には短距離通信用のコムリンクが装備されていたが、それは着陸地点へ接近したときや、中隊や大隊の実戦演習中に明瞭な通信が要求されたためである。また、コムリンクの通信速度には光速度までという限界があるため、通常は惑星内通信に限定して利用されていた。

こうした理由から、通常の艦船には亜空間ラジオも搭載されており、かなりの長距離通信が可能であるが、それに伴って必要とされるエネルギーも膨大なものになる。セクター政府は亜空間トランシーバーの通信網を構築していることが多く、分散した惑星間の接続を補うことによってセクター全域の通信グリッドを確保していた。

最も強力かつ広範囲をカバーする通信メディアはホロネットである。ホロネットは時空の歪んだハイパースペース内に構築された実体の存在しないトランシーバー通信網であり、想像を絶する距離をリアルタイムで中継し、惑星間を接続していた。銀河政府によって管理されるホロネットは恐ろしく高価なベンチャーでもあり、同様にホロネット通信に必要となる装置も一般の銀河市民にとっては高価である。したがって、銀河帝国の時代にはホロネットの公共利用の大半は廃止され、この銀河系規模の通信網は軍事目的や企業利益のための道具とされていた。

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