マンテリアン・サヴリップ
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マンテリアン・サヴリップは、惑星オード・マンテルに原住する大型の知的種族である。彼らは前かがみの姿勢をしており、堅い皮膚とヘビに似た頭部、地面を引きずるほどの長さの腕を持っている。
歴史
マンテリアン・サヴリップはオード・マンテルに原住する不恰好な知覚生物である。太く短い2本の足で立ち、長くて力強い腕を地面に引きずらせながら驚くほどの速さで歩くことができる。丈夫な爪は皮や骨はもちろん、強化服さえも引き裂くことができ、首を自由自在に曲げて爬虫類のような頭部をあらゆる方向へ向けることが可能である。また、青みがかった強靭な体皮はかなりの強打にも耐えることができ、震動武器やブラスターによる攻撃をも寄せ付けない。さらに牙には毒があり、噛まれた獲物は2、3分間身体が麻痺して動けなくなる。サヴリップは概ね4メートルほどにまで成長する。
多くの知的種族はサヴリップを知性のない肉食獣だと信じていたが、彼らは十分な知性を持ったオード・マンテルの原住種族である。しかし、何千年も前に銀河共和国がオード・マンテルを植民地化したとき、サヴリップたちは惑星の荒野に追いやられてしまったのだ。確かにサヴリップの行動は、彼らが野蛮な獣であるという一般的な見解を支持していた。彼らは脅かされると耳を粉砕するような唸り声を上げ、戦闘態勢に入るのだ。こうした理由から、銀河全域で彼らは動物として見られ、犯罪者の中には闘技賭博や狩猟にサヴリップを使う者も多かった。オード・マンテル以外の惑星でも、稀に野生のサヴリップが見られるのは、こうした違法取引が原因だと指摘されている。
サヴリップの体皮はとても高価に取引きされるため、もはやオード・マンテルでも彼らの姿はほとんど見ることができなくなってしまった。経験豊富なハンターの一団は、サヴリップを追い求めてオード・マンテルの郊外にまで足を延ばすこともある。こうした遠征の多くは単にサヴリップの存在を確認し、記録することだけが目的だが、多くのハンターはさらなる勲章を持ち帰る機会を伺っていたのである。サヴリップは人のいない、あるいは人口がまばらな沼地や山地に生息していたのだ。
サヴリップは長寿であり、500年以上生きることも珍しくない。彼らはときおり無邪気な子供や僻地の入植者を仲間と勘違いし、集落を守りだすこともある。なかにはサヴリップと共に平和な共同社会を構築していた集落もあるが、これは極めて稀な例である。
新共和国以降の時代にオード・マンテルで生存していた少数の一族は、自分たちの縄張りを維持していた。彼らは雌雄を問わず好戦的であり、一族を脅かす敵には容赦なく襲い掛かった。彼らは一般に、自分たち以上に凶暴な生物と直面しても決して恐れをなさない。サヴリップは高度な道具こそ持っていないが、原始的な道具を使用し、危険な敵と戦うときには岩や棍棒で武装することもあった。なかには彼らに待ち伏せされ、崖上の安全な場所から岩や丸太を投げ付けられたハンターもいたという。サヴリップを探しに向かって戻ってこなかったハンターは1人ではないのだ。
また、サヴリップの外観は銀河系の至るところで芸術作品や紋章のデザインに影響を与えてた。神話や伝説にもサヴリップが強力な他の生物を滅ぼす物語が数多く存在し、そうした逸話から、軍事組織や貴族、スポーツ・チームの間では人気のあるシンボルとして使用されていた。また、デジャリック・ホロチェスで使用されている最も強い駒の1つもサヴリップである。
フォースを使える者はその力でこの獰猛な生物をなだめることができるため、比較的容易に意思の疎通を行うことができるが、そうでない他の種族はフォースの助けなしではサヴリップの言葉を決して理解することができない。しかし、彼らは一旦親しくなればとても信頼できる友人となる。なかにはベーシックで会話することを学んだサヴリップもいたが、彼らは決して他の知的生物の前でそれを使おうとはしなかった。違法なハンターたちによる乱獲で絶滅の危機に瀕したサヴリップは、可能な限り他種族に対して有利な点を残そうとしているのである。
