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グリーヴァス

グリーバス将軍から転送)

Grievous.jpg
Grievous
別名または別表記
別名

Qymaen jai Sheelal

人物に関する情報
出身地

カリー

死亡

19 BBY(16:5:22)、ウータパウ

身体に関する情報
種族

カリーシュ

性別

男性

身長

2.16 m

髪の色
目の色

金色

年代および政治に関する情報
時代

帝国の勃興時代

所属
[非表示]

貪欲な大企業や、巨大社会のしがらみによって特権を奪われた銀河系の星系たちは、老朽化した銀河共和国からの脱退を実現するべく、互いの資源を提供しあい、独立星系連合を設立した。彼らの軍事資産は、事実上無尽蔵に供給されるドロイド軍によって構成されているが、この軍隊は戦略に長けた有能な指揮官がいてこそ、効果的な武器となり得るのだ。その折に突如として現われた連合軍グリーヴァス将軍は、憐れみや良心の呵責に捕らわれることのない、まさに天才的な戦術家である。その素早い攻撃と効果的な軍事行動は、恐怖に震える共和国に多大な負の名声を浸透させたのだった。あらゆる意味で、彼はドゥークー伯爵によってもたらされた脅威を、完全に飲み込んでいたと言えるだろう。ドゥークーは独立星系連合の政治的舞台におけるカリスマ的指導者だったが、グリーヴァスは彼らの軍隊における顔的な存在だったのだ。

解説

サイボーグと化す前のグリーヴァス将軍は、カリーシュの人々がこれまでに経験した最も偉大な軍事指導者の1人だった。不毛の惑星カリーでは、カリーシュが大地と海を支配しており、彼らは故郷で最も恐れられている猛獣、ムムーキャラバックの骨を加工して作ったマスクを被ることによって、その誇りを示していた。戦士の家系は代々同じマスクを継承し、狩猟や戦いの前には新しい血でそれらを飾っていたのである。

グリーヴァスも嫌悪すべき近隣種族ハックとの戦いの際には、このようなマスクを被っていた。彼は無数の危機を乗り越え、カリーシュの敵に数多くの破壊をもたらした。そして彼は血まみれの状態で我が家へと戻り、妻子からの祝福によって癒されると、再び戦場へと出ていったのである。むしろ戦争が終わると、グリーヴァスは戦いのない生活に適応することが困難なほどだった。

やがて、グリーヴァスの戦争記録は、インターギャラクティック銀行グループの会長、サン・ヒルの目に留まることになった。ドゥークー伯爵の推進する分離主義運動の最中に行われた接触は、銀河系の流れを変える危険な香りを放っていた。ヒルは来るべき不可避の内乱に備え、力と優位な立場を求めていたのだ。彼にとってグリーヴァスは価値ある存在だった。そこで、銀行グループは、カリーシュがハックとの惑星間戦争で負った莫大な負債を肩代わりすることと引き換えに、取立人および戦士としてのグリーヴァスの永遠の奉仕を購入したのである。

だが、この屈強の戦士の魂を激しい怒りと当惑、そして暴力的な精神へと変化させたのは、ありふれた日常的な運命だった。多数のハックの大将軍を打ち破り、敵の骨を粉砕したカリーシュの象徴的覇者は、シャトルの墜落事故によって致命的な傷を負ったのだ。サン・ヒルが同盟者であるポグル・ザ・レッサーと共にグリーヴァスのシャトルに破壊工作を行い、凄惨な事故を演出したのである。バクタの中で眠りについたグリーヴァスの肉体は、辛うじて一命を取り留めた。彼は恥ずべき死を免れ、戦士として死ぬ機会を失わずに済んだのだ。そして、銀行グループとジオノーシアンドロイド工場の天才技術者たちは、見事に彼を再生させることに成功した。その後、彼らはこのサイボーグ・キラーをドゥークー伯爵に贈り物として贈呈したのである。

さすがのドゥークーも、この奇怪な部下に当初は困惑気味だったが、伯爵とダース・シディアスは、グリーヴァスの潜在能力を高く評価していた。ドゥークーはグリーヴァスにライトセイバーの使い方を伝授することになった。彼はライトセイバー戦の巧妙さと繊細さが野蛮な複数の武器による攻撃によって失われてしまうことを危惧したが、実際に将軍の戦いは戦争そのものを変えていった。そして、ドゥークーはトレンチャント宇宙ステーションにある秘密基地で、お気に入りのアサージ・ヴェントレスダージをグリーヴァスに引き合わせ、分離主義勢力のドロイド軍司令官にすべきかを決めるため、彼らを戦わせた。ここで勝利をつかんだのはグリーヴァスだったのだ。

再生手術を受けた当初、グリーヴァスには一般的なドロイドの顔面プレートが与えられ、ケープも羽織っていなかった。だが、虚栄心に取り付かれたグリーヴァスは、自身の体を改造し、金属製の歯を取り付けている。また、カリーシュの骨マスクを模した目の上の縞模様を追加し、さらに、新しいケープでドロイドの体を包み込んだのだった。分離主義勢力の軍に合流すれば、共和国との長い戦いを経験することになるため、グリーヴァスはラインを描く代わりにそれを掘り込み、永久的な状態で保たれるようにしていた。同様に、彼はボディガード・ドロイドたちにも同様のシンボルであるムムーの戦闘模様を与えたのだった。

グリーヴァスはクローン大戦の最初の舞台となったジオノーシスでも戦いに参加していたが、彼と遭遇したジェダイは1人も生きて逃れることができなかったため、その存在がコルサントへ報告されることはなかった。やがて、グリーヴァスは趣味の一環としてジェダイを狩り、犠牲者のライトセイバーを勝利のトロフィーとして、ベルトの周りに誇らしげにぶら下げるようになった。彼の奇抜な戦闘フォームと、機械によって強化された戦闘力は、接近戦において極めて有利に働き、その巧妙な戦術と隙のない狡猾さによって、彼はまさにジェダイに対する無敵の刺客となったのだ。

また、グリーヴァスは隔離された掩蔽壕から多数の軍事作戦を指揮していたが、彼は自らも戦場の最前線で、配下にいる魂を持たない兵士たちと共に戦うことを恐れてはいなかった。事実、ジェダイ・マスターダクマン・バレック将軍は工業惑星ハイポリでグリーヴァスの恐るべき姿について報告したが、グリーヴァスはその場でバレックの軍をほぼ壊滅状態に陥れたのである。

アニメ『クローン大戦』版

この血塗られた初戦の後も、グリーヴァス将軍の共和国に対する反抗は無数の成功を収め、その報告はホロネットを駆け巡っていた。そして、グリーヴァスはその矛先をコレリアン交易スパイン沿いに位置する共和国のインナー・リムの惑星群へと向け、次々と惑星を陥落させていったのである。やがてデュロ連合軍の集中攻撃によって陥落すると、孤立したコア・ワールドの惑星たちは、将軍による征服の恐怖に震撼するのだった。

そしてクローン大戦が最終段階に差し掛かると、グリーヴァスは共和国の心臓部に対する大胆な攻撃を指揮した。彼は旗艦<インヴィジブル・ハンド>から大規模な艦隊を率い、コルサントへの奇襲を惑星の大気圏上層部で史上空前の戦いを開始したのである。この戦いは長期化し、もはや勝敗に関わらず、終戦の基礎を築くことになった。だが、グリーヴァスは勝利を確信しており、当時最も名を馳せていたジェダイの戦士、アナキン・スカイウォーカーオビ=ワン・ケノービのライトセイバーを、自身の恐るべきコレクションに加えることを望んでいたのだった。

大混戦に陥ったコルサント上空に到着したスカイウォーカーとケノービは、グリーヴァスの旗艦に侵入すると、最高議長を救出し、ドゥークー伯爵の殺害に成功した。しかし、その直後に彼らはドロイド軍の罠に落ち、将軍の前へと連行されてしまった。だが、クルーザーの艦橋で、ジェダイたちはグリーヴァスのボディガード・ドロイドと戦い、必死の抵抗を試みた。すると、形勢が不利になったグリーヴァスは、エレクトロスタッフで舷窓を破壊し、いったん宇宙空間へと逃れると、再び船の脱出ポッド・ベイへと戻り、旗艦を放棄して戦場から逃亡したのだった。

コルサントから逃亡したグリーヴァスは、分離主義評議会と合流するため、ウータパウの秘密の要塞へと帰還した。そこで彼は、クローン大戦を影で操っているシス・マスター、ダース・シディアスからの通信を受け取った。暗黒卿はドゥークーの損失など意にも介さず、評議会をムスタファーへ移動させるよう命じたのである。彼はティラナスよりも若く、さらに強い力を持った弟子の出現を確信していたのだ。

評議会をムスタファーに移動させたグリーヴァスだが、自身はウータパウに残っていた。戦犯として裁くため、彼を逮捕する使命を帯びたオビ=ワン率いる共和国機動部隊が、この縦穴惑星に派遣されたのだ。ケノービはそこでグリーヴァスと遭遇し、両者はライトセイバーを駆使した決闘に突入した。ドゥークー伯爵から剣術の訓練を受けていたグリーヴァスは、4本のセイバーでオビ=ワンに襲い掛かるが、オビ=ワンはサイボーグの2本の腕を切断し、さらにフォースの力を借りてグリーヴァスを圧倒したのだった。武器を失ったグリーヴァスは、待機させておいた脱出用のホイール・バイクで再び逃走したのである。

オビ=ワンはボーガと名づけられた巨大な爬虫類に跨り、グリーヴァスを追跡した。彼はサイボーグの将軍に遅れをとらなかったが、両者はその途中でも激しく戦い、ついには排水溝の淵にまで達した。グリーヴァスのホイール・バイクは深淵に落下し、オビ=ワンも追跡中にライトセイバーを落としていた。2人はグリーヴァスの逃走用宇宙船のあるプラットフォームで素手の殴り合いを繰り広げた。だが、ドロイドの体を持つグリーヴァスは、明らかに格闘能力でジェダイに勝っていた。彼は金属の脚から放たれる強烈な蹴りでオビ=ワンを痛めつけ、ジェダイ・マスターをプラットフォームの淵へと追い詰めた。しかし、オビ=ワンはフォースによってグリーヴァスのブラスター・ピストルを掴むと、邪悪なサイボーグの装甲へ向けて激しく発砲するのだった。エネルギー弾はグリーヴァスの開いた装甲を貫通し、生命維持に必要なわずかな有機器官を燃焼させた。ついにその炎はドロイドの装甲の中身を焼き尽くし、おぞましいサイボーグの命と憎悪を完全に破壊したのだった。

登場エピソード

外部リンク

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