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プター・サナス

プターから転送)

Pter Thanas.jpg
Pter Thanas
人物に関する情報
誕生

49 BBY

死亡

15 ABY

身体に関する情報
種族

人間

性別

男性

髪の色

茶色

年代および政治に関する情報
時代
所属
[非表示]

解説

コルサント出身のプター・サナスの若き日は、帝国軍における期待の星だった。若きサナスは戦略に関する論文をいくつか執筆し、さらには敵対する惑星の原住民を鎮圧させた功績によって、司令階級への昇進を果たした。しかし、彼には同僚たちが持つ血に飢えた獰猛さが欠けていたため、昇進は決して早いほうではなかった。そして、アルゾックIIIの鉱床で帝国宇宙軍造船所への戦略的金属の流れを監視していたとき、サナスは人生で最初の大きな挫折を経験することになる。

アルゾックIIIに原住するタルズたちは原始的かつ迷信的な文化を持っていたが、全身を毛に覆われたこの大柄な生物は、有能な鉱夫だった。彼らは帝国によって隷従させられており、過酷な条件下での労働を強いられていたのである。しかし、多くは栄養失調や過労で死んでいき、鉱夫が減るにしたがって、施設の効率も低下していったのだった。だが、大抵の知覚生物は食料を十分に与えられれば、さらに懸命に働くようになる。サナスはこの事実を理解しており、タルズもその例外ではないことを示していた。サナスは鉱夫たちの食料に割り当てられた予算を、ついつい増額していたのである。

そして数週間後、定期的な鉱山視察の最中に、サナスは口をあけていた坑道の縦穴に近づきすぎてしまい、危うく転落死しそうになる。すると、3人のタルズが前方に飛び出し、彼の命を救ってくれた。一般に、タルズは任務と名誉に強い意識を持っており、鉱夫たちを助ける努力を行っていたサナスに強い連帯感を抱いていたのである。だが、その半年後、一般常識に欠けていた新任の大佐が赴任し、奴隷たちの食料を減らすよう命令した。タルズたちの指導者は慎重に食料の増加要求を申し立てたが、これに激怒した大佐は見せしめとして彼の村を破壊するよう、サナスに命じたのだった。しかし、タルズから命の借りを負っていると考えたサナスは、この命令を野心的な帝国軍人に見られる無分別な行動であると見なし、率直に無視した。だが、大佐はストームトルーパーに命令し、タルズの村を破壊させた。そして、サナスは処罰を与えられ、バクラ駐留軍へと配置換えさせられたのだった。バクラ銀河系の最辺境に位置する惑星であり、これはサナスの軍人としてのキャリアが効果的に潰えることを意味していたのである。

およそ53標準歳を迎えた初老のサナスは人生の大半を帝国軍への兵役に費やすことになり、アルゾックIIIでの事件が起こるまでは、そのキャリアも模範的だった。そして、シ=ルウクによるバクラへの侵略が開始されると、彼は第2デス・スターを訪問していたパルパティーン皇帝へ向けて、増援を求めるメッセージを送った。だが、彼はエンドアで帝国軍が壊滅的打撃を受けた事実を知らなかった。応援に駆けつけたのは帝国軍ではなく、反乱同盟軍だったのだ。衝撃の事実を知らされた帝国軍のネリアス長官は、シ=ルウクの脅威を排除するためにバクラで反乱軍との奇妙な同盟を結び、一時的な休戦状態を実現した。このとき、サナスは宇宙船を巧みに使った素晴らしい戦略を見せ付け、シ=ルウヴィ艦隊を短期間ながら撤退させることに成功したのだった。

サナスは長身で身なりも整っており、薄くなりつつある茶色の髪には、軍人らしい髪型であるにも関わらず、頑固な天然パーマがかかっていた。顔は細く、鼻は鋭く尖っており、その声は満足していると思わせるほどに小さく、静かであるが、必要であれば大声で叫ぶこともできた。サナス中佐は常にプロの兵士としての振る舞いを心がけており、その態度は常に厳格で、堅苦しいものだった。事実、サナスの制服には染みひとつなく、あたかも彼が常に視察を予期しているかのように思えたのだ。

サナスは名誉と任務を重んじる率直な軍人だが、それと同じように帝国軍人特有の冷酷さも持ち合わせていた。バクラでの休戦後、反乱同盟軍のルーク・スカイウォーカー中佐のジェダイ能力に好奇心を抱いたサナスは、彼を帝国駐留軍の基地へと招き、ライトセイバーのテクニックを披露させた。さらに彼は、ルークが自分の盾として役立つかどうかを見極めるため、ストームトルーパーにルークを撃つよう命じ、ブラスターの光弾を偏向させたのだった。また、サナスはシ=ルウクが撤退した後、帝国軍のネリアス長官の命令に従い、反乱軍艦船への攻撃を行った人物でもある。事実、彼は同盟軍のクェーサー・ファイヤー級バルク・クルーザー<フラーリー>を破壊した張本人だったのだ。

その後、サナスは反乱軍による報復攻撃によって旗艦<ドミナント>を航行不能にされ、降伏した際に反乱同盟軍に捕らえられた。だが、高潔さを重んじる反乱軍は彼に感銘を与え、サナスも自分がこれまで抱いていた帝国の理想に対する信念が間違っていたことに気づいたのだった。後に彼は新設されたバクラ防衛軍の責任者に抜擢されたが、それはバクラ事件の間、この星系における帝国軍の司令官だった彼が、この領域の防衛に最も適任であると考えられたからである。サナスの旗艦、キャラック級クルーザー<ドミナント>もバクラ政府に引き渡され、再び彼の指揮下に置かれたのだった。

その後、サナスはゲリエル・キャプティソン首相によるバクラ政府の再建を支援し、お互いの関係を深め合っていった。そしてシ=ルウクの侵略から8年後、サナスとゲリエルはついに結婚することになる。やがて2人は愛する娘マリンザを授かったが、その直後にサナスはノート病と呼ばれる不治の病に罹っていると診断されたのだった。後にゲリエルが首相選挙での再選に失敗し、マリンザが3歳の誕生日を迎えたとき、プター・サナスはこの難病によって命を奪われたのである。

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