タイオン(卿)
この項目では帝国軍の将校について記述しています。他の用法についてはタイオン(曖昧さ回避)をご覧ください。
| ||||||||||||||||||||||||
|
解説
タイオン卿は、グランド・モフ・ターキンの悪名高きターキン教義の信奉者である。彼はパルパティーン皇帝の政策を批判するラルティアの鎮圧を担当していた。帝国軍はラルティア最高評議会を解散し、この惑星の住人たちを囚人キャンプへ移動させた。また、尋問センターも設置され、ストームトルーパーが街頭をパトロールするようになった。さらに、タイオンはラルティア星系全域を封鎖し(この封鎖は救援組織さえも通過が許されなかった)、パーレミアン交易ルート沿いの商業に深刻なダメージを与えたのである。
ヤヴィンの戦い前に、レイア・オーガナ姫はラルティア最高評議会に医療品と補給物資を届ける慈善任務へと向かった。タイオンはレイアに恋心を抱いており、彼女の着陸を特別に許可していたのだ。ラルティアに到着したレイアはそこで負傷した反乱軍兵士を救助し、その後、彼から第1デス・スターの存在について聞かされる。レイアとパイロットのアンティリーズは新設された惑星監視網を使い、さらにタイオンの彼女への好意を利用してラルティアからの脱出に成功したのだった。
オルデラン王宮に戻ったレイアは、父ベイル・オーガナから、タイオンが誘惑に乗り、晩餐会への招待に応じたことを聞かされた。彼らはそのときにデス・スターに関するより多くの情報を聞き出すつもりだったのだ。そして当日、退屈な会話がしばらく続いた後、レイアはついに核心に迫り、タイオンがデス・スターの秘密を漏らすよう誘導した。だが、このバトル・ステーションに関するタイオンの説明は彼女の恐怖を増大させ、もはや激しい怒りを抑え切れなくなったレイアは致命的なミスを犯してしまう。彼女は知るはずのない「デス・スター」という言葉(これはタイオンが会話の中で一度も使わなかったコードネームだが、レイアはラルティアで助けた反乱軍兵士からこの名称を聞いていたのだ)を口にしてしまい、それを聞いたタイオンは彼女とベイルを反乱同盟軍の一員であると断定すると、オルデランに帝国軍を召還すると脅迫したのだった。しかし、タイオンが彼らを通報する前に、レイアは自己防衛で彼を殺害し、帝国の敵となってしまう。その後、タイオンの遺体はオルデランの南禁猟区に運ばれ、この事件は不慮の事故として処理されたのだった。
タイオン卿の最期の言葉を受け取った反乱同盟軍は、第1デス・スターの設計図を入手する必要に迫られた。後にこのバトル・ステーションは、ルーク・スカイウォーカーの活躍によってヤヴィン4の上空で破壊されることになる。