「アソーカ・タノ」の版間の差分
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2013年4月22日 (月) 15:16時点における最新版
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アソーカ・タノ(マスターからはスニップスの愛称でも呼ばれていた)は、銀河共和国と独立星系連合との間で争われた銀河系規模の抗争、クローン大戦で活躍したトグルータのジェダイ・パダワンである。タノはグランド・マスター・ヨーダによってジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーの弟子に割り当てられ、弟子としての価値を認めてもらおうと懸命に努力した。彼女は惑星クリストフシスでの分離主義勢力に対する勝利に貢献し、それに続くテスの戦いでも共和国にとって重要な役割を果たしている。スカイウォーカーとタノはジャバ・デシリジク・ティウレの息子、ロッタの救出任務を通じて共和国とハットの氏族間の同盟の締結に貢献し、これによって共和国はハット・スペース内で安全な航行ができるようになったのである。
また、タノはマスターと共に分離主義勢力の超兵器<マレヴォランス>に関わる一連の出来事でも重要な役割を演じることになる。この船は恐るべきイオン・キャノンによって共和国艦隊を完全に壊滅させる力を持っていた。この危機における彼女の部分的な貢献によって共和国は超兵器の破壊に成功し、分離主義勢力の優位を打破することができたのである。その後、タノは恐るべきグリーヴァス将軍と対決し、このサイボーグと交戦して生き延びた数少ないジェダイの1人となったのだった。
また、タノはミリアランのジェダイ・マスター・ルミナーラ・アンドゥリィと共に、ダーク・アコライト・アサージ・ヴェントレスによるヌート・ガンレイ総督の救出任務を阻止しようとした。彼女はこのダーク・ジェダイと長時間にわたって交戦するが、最終的に共和国はガンレイとヴェントレスを取り逃がしてしまう。その後、彼女はクェル上空の戦いでジェダイ・マスター・アイラ・セキュラの救出に重要な役割を果たし、それに続く惑星マリダンの防衛にも参加した。この惑星では分離主義勢力のロック・ダード将軍が住人たちに試作兵器を使おうとしていたのである。さらに彼女はナブーに隠された分離主義勢力の地下研究所を攻撃し、恐るべきブルー・シャドウ・ウイルスが共和国の主要な星系に拡散されることを阻止した。その後も、彼女は共和国のブルー中隊を率いてライロスの戦いに参加し、惑星を取り囲む分離主義勢力の封鎖の壊滅と、侵略軍を着陸させることに貢献したのだった。
その後、タノはフェルーシアでの失敗を咎められ、ジェダイ聖堂の公文書館における警護任務を命じられた。だが、彼女とスカイウォーカーは盗まれたジェダイ・ホロクロンを奪回するため、悪名高き賞金稼ぎキャド・ベインを追跡し、デヴァロンへ向かうことになる。そして2人はシス卿ダース・シディアスの計画を阻止し、フォース感知力を持つ子供たちが未来の新秩序に向けたダークサイドのスパイへと洗脳されることを防いだのだった。こうして彼女は銀河系で最も恐ろしい人物たちと幾度となく対決してきたが、常に深刻な傷を受けることなく、そのすべてを生き延びることができた。だが、惑星モーティスで息子によってダークサイドに感染させられた際には、一時的に闇に堕ち、ついには死亡してしまった。しかし、彼女は娘によって蘇生されたのである。
またタノは、プロ・クーン、バリス・オフィー、オビ=ワン・ケノービなど、オーダーの多くの仲間たちと親密な絆を築いており、さらにオーダーの外にもパドメ・アミダラ、リヨ・チューチー、ラックス・ボンテリなどの親友がいた。特にボンテリとの関係は恋愛にまで発展したのだった。
ヤヴィンの戦いのおよそ20年前、タノの友人バリス・オフィーはジェダイ・オーダーを邪悪で腐敗した、過度に好戦的な存在であると信じるようになっていた。彼女はコルサントのジェダイ聖堂に対する爆破テロを首謀し、実行犯のレッタ・ターモンドを殺害したのである。さらに彼女はタノを犯人に仕立て上げ、その証拠を作るために多数のクローン・トルーパーをも殺害したのだった。共和国当局と、彼女を無実だと信じるスカイウォーカーから逃亡したアソーカは、かねてからの宿敵アサージ・ヴェントレスと遭遇した。そして、2人は共にマスターから逃亡中の身だったため、一時的に同盟関係を結ぶことになる。その後、タノは味方と信じる唯一のジェダイ、オフィーの指示に従い、コルサントの暗黒街にある遺棄された倉庫へと向かった。だが、これはオフィーによって仕組まれた罠であり、タノはそこでスカイウォーカーの部隊によって捕えられてしまう。その後、ジェダイ最高評議会は彼女をジェダイ・オーダーから追放し、裁判のため共和国へと引き渡した。タノの有罪判決は確定的であり、死刑を求刑されたが、判決の直前に逮捕されたオフィーの自白によって無罪となる。評議会はタノに謝罪し、オーダーへの復帰を促すが、彼女はそれを断り、ジェダイ聖堂を去ったのだった。
目次 |
経歴
初期の人生
惑星シリ出身のトグルータのアソー・タノは、3歳のときに、この惑星を任務で訪れていたジェダイ・マスター・プロ・クーンによって見出され、コルサントのジェダイ聖堂で育てられた。ヤヴィンの戦いの22年前までに、タノはクーンを最も年上で最も親愛な友人の1人であると考えるようになったのである。彼女は自分のフォース感知力を見出してくれたことや、ジェダイ聖堂で生活の場を与えてくれたことに対して、彼に大きな感謝の気持ちを抱いていたのだった。タノはクロウマウス・クランに割り当てられ、そこで他の多くのジェダイ・イニシエイトたちと共に暮らし、共に訓練を行った。また、イニシエイト時代のタノはグランド・マスター・ヨーダからサンド・レヴィテーションの訓練を受けたのだった。
クローン大戦
人物と特徴
アソーカ・タノのジェダイ・トレーニングは彼女の個性の良い面を引き出すために行われていたが、彼女にはトグルータの捕食者としての本能に由来する攻撃的な性格が目立っていた。戦闘の際、彼女はどんな犠牲を払ってでも勝とうという非常に強い決意を見せ、物事が思い通りにいかないとふてくされてしまうこともあった。また、戦闘中に相手を見下して話し、マスター・スカイウォーカーの態度とまったく同じように、自分が相手よりも常に優れているかのような振る舞いをとることが多かった。この傾向は特に敵と対峙したときに顕著となり、IG-100マグナガードを「針金野郎」と称したり、グリーヴァス将軍さえも「もう1個のくず鉄」と言い捨てるなど、しばしば相手を見下したあだ名で呼ぶことがあった。
トグルータの獰猛な本能のままに、彼女は極めて攻撃的な姿勢と行動で知られており、情報を入手する手段として好んで脅しや威嚇を使用していた。もちろん彼女にはこうした脅しを最後までやり通すつもりはなかったが、その振る舞いは経験豊富なジェダイ・マスター・ルミナーラ・アンドゥリィの懸念を招くことになる。ルミナーラはタノの行動をジェダイの道に反するものだと感じていたのだ。
アソーカはマスター・スカイウォーカーを強く敬愛しており、彼の弟子であることを誇りに思っていたが、スカイウォーカーはそのことに気づいていなかった。タノはスカイウォーカーと会った直後からすぐに打ち解けた間柄になり、彼に「スカイガイ」のあだ名を付けている。だが、正式なマスターとパダワンの関係が築かれると、タノはパダワンに期待されるとおり、彼を「マスター」と呼ぶようになった。一方、スカイウォーカーも「スカイガイ」と呼ばれた仕返しに、彼女をその短気な性格から「スニップス(生意気な小娘)」と呼ぶことがあった。
タノは、例えそれが多少無謀であっても自分の信念に従えというスカイウォーカーの教えを強く信じており、自意識過剰になる傾向があった。彼女はマスターの教えを拡大解釈しすぎることがあり、スカイウォーカーや他のマスターたちの命令を拒否することさえあったのだ。たとえばライロスの戦いで、彼女は自分の能力に絶対の自信を持ち、残りの戦闘機が撃墜されているという事実すら無視していた。その結果彼女は退却命令に逆らい、中隊のクローンの大半を失ったのである。また、このようなときのタノは配下のクローンの安全に注意を払わなくなることが多かった。フェルーシアの戦いでスカイウォーカーとケノービが、さらに多くのドロイドが接近中だと警告したにも関わらず、勝利を確信した彼女はトルーパーを撤退させることを拒んだ。そして強制的に撤退させられた直後、スカイウォーカーとケノービが警告した分離主義勢力の援軍が到着し、彼女の部隊を圧倒したのである。数秒でタノの部隊の兵器は破壊され、マスターたちが介入しなければ彼女とその配下の兵士たちは全員死亡するところだった。また、彼女はその自信過剰からキャド・ベインにも殺されかけたことがあった。
こうした性格にも関わらず、タノは非常に無欲で、必要であれば自分の身を犠牲にすることを躊躇わなかった。たとえば、彼女とバリス・オフィーはまだ自分たちが中にいたにも関わらずジオノーシスのドロイド工場を破壊したことがあった。また、彼女はスカイウォーカーがキャド・ベインからホロクロンを開けなければ自分を殺すと脅迫されたときも、スカイウォーカーに開けないよう説得を試みた。また、犯罪者キャシー・クライアーがトゥイレックの親子を人質に取ったとき、自分が身代わりになると申し出ている。実際に、タノはこうした失敗の後に謝ることが多かった。彼女は正直者であり、決して失敗を他人のせいにして非難せず、フェルーシアの戦いにおける失敗をジェダイ評議会に報告する際にも躊躇わなかった。
タノはクローンを死なせることが多かったが、自分のミスのせいでクローンが死んだ場合に取り乱す傾向があった。また、彼女はクローン・キャプテン・レックスと仲が良く、レックスも彼女を「アソーカ」と呼ぶことがあった。また彼女は子供好きであり、ロッタ・ザ・ハットレットやキャド・ベインに誘拐された子供たちの面倒を良く見ていた。グリーヴァス将軍がイース・コスを捕らえたというメッセージをジェダイ・オーダーへ送りつけてきたときにも、ホログラムを見ていた子供たちを慰めていた。
タノはシルカ・ビードの外側にパダワン・ブレードを垂らし、前頭部にはアカル=トゥース・ヘッドドレスを付けていた。
裁判が終わり、バリス・オフィーの裏切りが明らかとなった後、タノはジェダイ評議会からオーダーへの復帰の機会を与えられた。だが、評議会はこれを彼女に課せられた試練だったと告げ、実際に謝罪したのはプロ・クーンだけだった。評議会が自分を信じることができなかった以上、彼女も自分や評議会を信じることはできないと感じ、最終的にタノは復帰を拒否して聖堂を去ることを選択した。アナキン・スカイウォーカーは彼女との対話を試みるが、タノは自分は去るべきだと決意しており、また、アナキンがオーダーを離れようと考えていることも知っていたのである。タノはマスターが自分を信じてくれたことに感謝していたが、もはや留まることはできなかったのである。
力と能力
ライトセイバー・トレーニング
タノはパダワンだが、年齢の割には非常に高いライトセイバーでの戦闘能力を有していた。彼女は戦闘の際に主流から外れたシエンの逆手持ちのスタイルで戦っていたが、後にマスターの強い勧めにしたがって通常の握り方に変えている。さらにタノはシエンに加えてアタルの訓練も受けており、マスター・スカイウォーカーの下でドジェム・ソも学んでいるところだった。また、スカイウォーカーはタノに、練習がてらとしてニマーンの初期段階のトレーニングを与え、同様にダブル=ブレード・ライトセイバーを使う敵との戦いに備えた棒術の訓練にも長い時間を割いていた。彼女のテクニックは素早い動きとフェイントの組み合わせであり、その戦法の極意は猛烈な勢いで戦いの場を縦横無尽に動き回ることで敵を疲弊させることにあった。タノの戦闘能力の高さは、1人で3体のIG-100マグナガードを倒したことや、少なくとも一時的にアサージ・ヴェントレスやグリーヴァス将軍を相手に優位に立ったことでも示されている。
フォース・パワー
タノはフォースとの強い絆を持っており、フォース・ジャンプなどのアクロバチックな動きにそれを利用していた。タノのフォース・パワーはまだより多くの訓練を必要としていたが、テレキネシスの能力も高く、クリストフシスの戦いではリテール・ドロイドの大群からスカイウォーカーを救助するために巨大な壁を引寄せている。また、タノはフォース・プッシュにも熟練しており、それを利用してルミナーラ・アンドゥリィの命を救ったこともあった。
さらに、タノは強いフォース・センスを持っており、<マレヴォランス>に艦隊を壊滅させられた後のプロ・クーンの存在や、キャド・ベインに誘拐された子供たちの存在を感じ取ることができた。
他の能力
タノはフォース・パワーやライトセイバーでの戦闘技術に加え、優れた視空間認識力を有していた。これはモントラルの中の空洞で超音波的に情報を集める能力によるものである。この能動的エコロケーション能力はトグルータ特有のものであり、タノはこれを利用して周囲の物体の位置や動きを感じることができたのだ。クリストフシスの戦いで、彼女はスカイウォーカーと彼が戦っていた多数のバトル・ドロイドたちの上に壁を落したが、スカイウォーカーは破損した隙間に収まり、ドロイドたちはすべて粉砕されたのだった。
また、タノは優秀なパイロットでもあり、戦術家としての潜在能力も持っていた。実際にライロスの戦いで、彼女は分離主義勢力の封鎖を突破する際の攻撃を指揮している。
さらにタノは素手の戦いにも長けており、キャド・ベインを簡単に屈服させることができた。だがその後、彼女はこの賞金稼ぎによって無防備にされ、捕らえられてしまった。